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北村一輝 北村一輝

北村一輝俳優きたむらかずき

1969年生まれ、大阪府出身。99年、映画『皆月』、『日本黒社会 LEY LINES』で、キネマ旬報日本映画新人男優賞など各賞を受賞。以後、テレビや映画で多彩な役柄を演じ、注目を集める。NHKでは大河ドラマ「北条時宗」(2001)、「天地人」(2009)のほか、放送80年記念ドラマ「ハルとナツ 届かなかった手紙」(2005)、「途中下車」(2014)、「ビューティフル・スロー・ライフ」(2015)など。2017年、土曜ドラマ「4号警備」では、主人公・朝比奈とタッグを組む、石丸賢吾役を熱演。

大河ドラマ 北条時宗(2001)

平頼綱役

大河ドラマ 北条時宗

インタビュー

 自分の作品を見直す――ということを、僕はほとんどしませんね。僕にとって演技とは、その瞬間の感情を精一杯表現して大切に閉じ込めたもの。でも、後から見ると「こうすればよかったなぁ」なんて後悔ばかり湧いてきてしまうので(笑)、自分の演技を改めて見ることはほとんどないですね。この「北条時宗」は僕にとって初めての大河ドラマ出演となった作品です。本当に懐かしい……。役者としてひとつのターニングポイントであり、当時30代になったばかりだったと思いますが、初めての長期にわたる撮影の中で、諸先輩方にいろいろなことを教えて頂き、とても勉強になった日々でした。

 僕の演じた平頼綱は粗暴な面があり、また恐ろしいまでの野心を持ち合わせた武士でした。時宗(和泉元彌)にだけは心の内や自分の出自を明かしたうえで誠意を尽くすのですが、やはり視聴者の方にとってはかなりの“ダークヒーロー”だったと思います。そのイメージが強かったからなのか、その後「天地人」まで大河ドラマのお声がしばらく掛からなくて……(笑)。というのは冗談ですけれど、それぐらい印象深い役柄だったと、自分でも思っています。

時宗(和泉元彌・左端)に忠誠を誓う頼綱

大河ドラマ 天地人(2009)

上杉景勝役

大河ドラマ 天地人

インタビュー

 僕は昔から戦国武将の中でも上杉家の武将が大好きだったので、上杉景勝役をいただいたときはとてもうれしかったですね。また作品の内容自体も、乱世の中での下剋上ストーリーだけでなく、武将たちの細かな心情の動きや恋愛模様なども描かれ、エンターテインメント性にあふれたドラマだったと思います。とても大きな反響をいただいた作品でした。

謙信(阿部寛)が遺した「義」の心とは
幼い頃から主従の絆を結ぶ景勝と兼続(妻夫木聡)

 そうした思い出はもちろんですが、「天地人」で何より忘れられないのは現場のチームワークのよさです。主演の妻夫木聡くんをはじめ、とにかくみんな仲が良くてね。スタッフも含めて集まっては、いろいろなことを語り合い、よく飲んで……。本当に楽しい1年でした。大河ドラマはトータルすると、撮影に14か月ぐらいかかります。それだけ長い間一緒にいると、ある種家族のような空気感が生まれてくるのも大河ドラマならではの醍醐味だと思います。俳優として、それだけの時間を割いてひとつの役と向き合い、演技に集中させてもらえることはとても幸せなことです。またいつか、こうした機会に巡り合えたらと思い日々邁進しています。

特集ドラマ 途中下車(2014)

灰島役

特集ドラマ 途中下車

インタビュー

 僕が演じる灰島は、旅行雑誌のエリート編集者。ところがある日、電車の中でいわゆる“パニック障害”の発作を起こしてしまいます。そして病気をきっかけに会社も辞め、家族との関係も一変してしまう。ある意味、難しい役どころでした。

 でも、この役を演じることになって、周囲にもパニック障害で苦しんでいる方がたくさんいることを実感しました。現代ではとても身近な病気のひとつだと思います。それに、こうした病気についても、スタッフの方たちが丹念に下調べをしてくださっているので、自分が俳優としてどんな風に演じようとかというよりも、ドラマを通じてパニック障害という病気について少しでも多くの方に知っていただけたら、と考えていたように思います。それがストレートに伝わるようにと願い、取り組んだドラマでした。

灰島は病気を職場に打ち明けられず…

 また僕としては、小学生のころから大ファンでした原田知世さんと共演できたのも忘れられない思い出です(笑)。原田さんの持っていらっしゃる透明感やナチュラルな空気感、そして役柄への向き合い方、すべてがすてきだなと感じました。できたら「途中下車2」があってもいいのに、なんて今も思っています(笑)。

献身的に夫を支える妻・紗江(原田知世)

ビューティフル・スロー・ライフ(2015)

彼 役

ビューティフル・スロー・ライフ

インタビュー

 僕はこれまで、純然たるラブストーリーの主演は演じたことがありませんでした。この作品が“初”だったんです! しかも、常盤貴子さんといえば、恋愛ドラマの“女王”じゃないですか(笑)。そんな常盤さんの隣で、陽の光を浴びて浜辺で佇んでたりしていいのかなと思ったほど。でも、美しい映像と、深く切ない大人のラブストーリーで、わずか50分でも見応えのある作品になりました。実は常盤さんとは大河ドラマ「天地人」でも共演しています。残念ながらその時は、“殿”の僕が妻夫木聡くん演じる家臣・直江兼続に初恋の彼女、お船(常盤貴子)を取られ失恋するという展開でしたので、ようやくここでカップルになることができて幸せでした(笑)。

始まりは車窓からの“一目惚れ”
常盤貴子演じるヒロイン

 そういえばこの前年に、ドラマ「途中下車」の告知で出演したトーク番組の中で、“恋愛ドラマで主演をしたことがない”と話したことがあったんです。もしかしたら、スタッフの誰か、それを聞いてくださって、こんなすてきなキャスティングが実現したのかな――なんて思ったこともありました。僕は“朝ドラ”にも出演したことがないので、いつかそんな夢のようなお声掛けも、いつでもお待ちしています(笑)。

土曜ドラマ 4号警備(2017)

石丸賢吾役

土曜ドラマ 4号警備

インタビュー

 僕が演じる石丸は、主人公・朝比奈(窪田正孝)とは相棒的な存在。ただし石丸については台本に“しがない中年男”と書かれていて、どう演じようかなと最初は少し悩みました(笑)。でも、石丸のダメさ加減も含めて、窪田くん演じる朝比奈との掛け合いの中で空気を作っていき、4号警備の仕事を通じて変化していけたらいいのかなと思っています。また、このドラマの中に登場する人は、警備する側も警備される側も、みんな心に傷を抱えて生きているのです。彼らの歩んできた人生が徐々にあぶり出されるように見えてくる――そういう面白さもあるドラマだと思います。

対照的な性格の石丸と朝比奈(窪田正孝)

 窪田くんとの共演はこれが初めてです。彼は撮影初日に、僕を見つけるとダッと駆け寄ってきて「窪田と申します。どうぞよろしくお願いします」と、ていねいにあいさつをしてくれました。俳優の前にひとりの人間として、彼のまっすぐな心遣いがとてもうれしかったですね。演技にかける熱意も含めてとても心地よく、2人のシーンも楽しんで演じさせていただいています。

 僕自身この作品を通じて初めて「4号警備」の存在を知りました。どこか近未来のストーリーのようでありつつ、現代の日本が抱える社会問題を浮き彫りにしているドラマです。市民の安全な暮らしの陰で、命をかけて働いてくれている人がいることを、見てくださる皆さんに少しでも知っていただけたら嬉しいです。

「人が嫌いだ」という石丸だが、身辺警護の仕事を任され…
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