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美村里江 美村里江

美村里江女優みむらりえ

1984年生まれ。埼玉県出身。2003年、フジテレビのヒロイン公募オーディションにおいて1万人以上の応募者の中から選出され、同年放送の『ビギナー』で女優デビュー。以来、テレビドラマ、映画、執筆などで幅広く活躍。また、近年では舞台でも注目を集める。NHKでは2011年の大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』の細川ガラシャ役や、2012年の連続テレビ小説『梅ちゃん先生』下村松子役などで存在感を発揮。2017年、BSプレミアムのドラマ『ソースさんの恋』では主演の後藤ミカ役を務める。2018年の大河ドラマ『西郷どん』では大久保利通の妻・満寿役で出演。

連続テレビ小説 梅ちゃん先生(2012)

下村松子役

連続テレビ小説 梅ちゃん先生

インタビュー

 私が演じたのは、梅子の姉で下村家の長女。一度勤めに出て、自由恋愛をしそうになるけれども、最終的にはご縁のあった人と結婚をして家庭を持つ。医師として働きながら、女性としての今までにない生き方をつかみとっていく梅子(堀北真希)が先端的である一方、松子は、戦前戦後の昭和の女性が多く歩んだ人生をたどった“普通の”女性のキャラクターだったように思います。私自身、この松子役を演じるうえで、こうしたスタンダードな女性像に戸惑いを感じることもありました。そんなときに木村隆文ディレクター(当時)が、「“朝ドラ”はマンネリをよしとするもの。それを悪いとは思わないでね」と、言ってくださったんです。その言葉が、ある意味衝撃でした。私も今よりさらに若かった分、まだまだ演じる上では物語に爪あとを残さなければ、と考えていた面があったのかもしません。毎朝の15分、確かにドラマを見ている方の気持ちに立ってみれば、そんなにトリッキーな展開やドラマ性ばかりを求めるものではないなと、ふと我に返ることができたんです。

美しく優秀な松子はヒロイン・梅子(堀北真希)の憧れの姉

 この松子役以降、演じるときには最初からキャラクターをあれこれと飾り付けるのではなく、まずはシンプルに人物像を読み解いてから、二の手三の手を考えればいいのだと思えるようになりました。女優としては、それは大きな財産です。今でもNHKに来ると、リハーサル室やスタジオの空気感など、“朝ドラ”に没頭できたあの日々を懐かしく思い出します。

松子の心を動かしたのは 誠実で優しい営業マン・加藤(大沢健)

プレミアムドラマ 昨夜のカレー、明日のパン(2014)

小田宝/ムムム役

プレミアムドラマ 昨夜のカレー、明日のパン

インタビュー

 木皿泉さんの原作・脚本のドラマで、私も大好きな脚本家さんだっただけに原作も脚本もうれしく拝読しました。木皿作品は大好きで、憧れでもあったんです。描かれるキャラクターやセリフがとても魅力的で、でもよすぎるからこそ難しい、とも先輩方から聞いたことがありました。良いセリフを俳優が“良く言う”のは、とても難しいことなのだと。

笑えなくなった宝(ムムム)は仕事を辞め、家に引きこもる

 また、木皿脚本でいわれるのは、期せずしてキャストやスタッフの人生や社会の問題などに物語が“パチッ”と見事にはまることがあるということ。実は私も一時期ですが、ムムム役のように家を出るのが怖くなったことがありました。この脚本をいただいたときに、「これを演じるために、あの日々があったのかな」と思えたほどです。演じ終えてから、木皿さんにこの役を演じられたことへの感謝の手紙をお送りしたところ、お返事を頂戴し「ムムムは私たちの心です」と書かれていてうれしく思いました。また、木皿さんご自身(奥様の妻鹿年季子さんの方)も気持ちがそうした時期があり、いろいろな思いを込めた役だったのかもしれません。

サカイ(福士誠治)の誘いで惣菜屋を開店

BS時代劇 一路(2015)

すず役

BS時代劇 一路

インタビュー

 浅田次郎さんの原作の時代劇。主人公・小野寺一路(永山絢斗)の純真さ、一生懸命さが印象的な作品でした。京都での撮影もとても楽しかったですね。私は一路の国元である田名部郡を治める蒔坂左京大夫(渡辺大)の正室・すず役。原作のすずは、いつもやわらかな笑顔の人であり、かつ頭の働く人で、私もその雰囲気が好きでした。

 当初はすずを原作に忠実に、とも思ったのですが、城中の陰謀渦巻く感じや、さまざまな要素が多いストーリーの中で、私が原作のままやってしまうと少し違うかなと思ったんです。監督ともよくお話をして、あえてピリッとしたすずを演じさせていただきました。でも、作品全体を拝見したとき、結果的にこれでよかったのかなと思えました。私は本を読むのが好きなので、一読者として原作をリスペクトし、そちらに忠実に演じたくなってしまうのですが(笑)、映像化するときにいろいろと変換されるのでそのままやることがベストとも限らない。そんなことを悩みながらも、勉強できた作品でした。

嫡男・一太郎に毒入りの菓子が
すずは命をかけて息子を守ろうとする

富士ファミリー(2016、2017)

栗林月美役

富士ファミリー

インタビュー

 こちらも木皿泉さん脚本の作品です。木皿さんの作品は、本当にどのキャラクターにも愛があり、ユニークな味わいがあります。笑子バアさん(片桐はいり)は妖精のような妖怪のようなおばあちゃんだし(笑)、小国家の長女の鷹子(薬師丸ひろ子)も一見真面目そうで、何十年もプロポーズを受け続け年齢を重ねてから結婚するとか、やっぱりちょっと面白い。そして、次女・ナスミ(小泉今日子)が他界しているのに幽霊で出てくるという点も、そもそもすごいですよね(笑)。そんなファンタジーな要素の多い中で、私の演じた三女・月美役は少し現実ラインを担っている感じ。子育ての問題ですとか、多くの女性が共感していただける部分を描いている役どころでした。

笑子バアさん(片桐はいり) 長女・鷹子(薬師丸ひろ子)
二女・ナスミ(小泉今日子)の幽霊は笑子にしか見えず…
三女の月美は息子・大地の子育てに悩む

 最初の作品を終えたときから、パート2もあったらいいね、なんてみんなで話していたのですがまさか実現するとは! とてもうれしかったです。木皿さんの作品は、現代を描いていながら、懐かしかったり逆に新しかったり。いつ見ても楽しく見られて古びず、かつ心にジーンとくる魅力があります。ご覧になった方たちの間でも、この世界がいつまでも愛され続けて、またあの家族に会いたいなと思っていただけるのではないでしょうか。

ソースさんの恋(2017)

後藤ミカ/ソースさん役

ソースさんの恋

インタビュー

 私が演じたミカは、午後8時になるとなぜかコンビニエンスストアにソースを買いに来るミステリアスな女性。実はこのソースを買いに来る習慣も、彼女の病から来るもの……。でも、“闘病もの”ではなく、あくまでも美しく、見ている人が癒され、見終わった後にふと微笑むことができる純愛ドラマにしていきたいね、というのが制作陣に共通する願いでした。ただ、物語全体は口当たりのいいフワフワしたシフォンケーキのようではあるけれど、私はそこに“ミカ”として、ときにはビターチョコのようなほろ苦さやナッツのような歯ごたえを加えられたらと、より一層の緊張感を持って役に臨んだつもりです。

なぜか毎晩ソースだけを買っていく美女
アルバイト店員の正直(千葉雄大)は“ソースさん”に恋をする

 宇野正直(まさなお)役の千葉さんとは、お芝居に対する姿勢が似ている面があるように感じ、タイトな撮影の中でも気持ちをしっかりと共有できた気がします。そういえば今回、正直がミカの大人な雰囲気にふっとひかれていくというお芝居が多かったので、短期間でそういう感覚を本能的につかめた方がいいかなと思い、あえて“香り”を使ってみました。よい香りのするハンドクリームなど手持ちのサンプルをいくつか持参して、千葉さんに好きな香りを選んでいただいたんです。千葉さんがチョイスしたのは、大人っぽくやわらかな女性らしい香りのものでした。不思議とそれは私の持っていた香りの中で、一番ミカらしい香りだとも思えたものでした。演じている間は、毎日それをつけて演じるようにしていました。

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