一覧に戻る

50音から探す

あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行
阿部サダヲ 阿部サダヲ

阿部サダヲ俳優あべさだを

1970年生まれ。千葉県出身。主な出演作に、ドラマ『マルモのおきて』『心がポキッとね』『下剋上受験』、映画『舞妓Haaaan!!!』『奇跡のリンゴ』『殿、利息でござる!』『彼女がその名を知らない鳥たち』、舞台『髑髏城の七人 Season鳥』など。バンド「グループ魂」のボーカル“破壊”としても活躍中。NHKでは『離婚同居』、『経世済民の男・小林一三』、大河ドラマ『平清盛』などに出演。2017年、大河ドラマ『おんな城主 直虎』に徳川家康役で出演。

第56回 紅白歌合戦(2005)

出演:グループ魂

第56回 紅白歌合戦

インタビュー

 紅白出場が決まったとき、親や親戚からは「すごいね、良かったね」と言われたのですが、僕ら自身はあまり実感していなかったような気がします。ちょうどそのころ、年末のイベントなどがあってライブにたくさん出演していたので、ライブの一つみたいな感じで紅白をとらえていたような(笑)。後々になって、そのすごさがわかったようなところがありました。

「グループ魂」

 とはいえ、やはり当日は圧倒されることが多かったです。白組の一曲目が細川たかしさんの『北酒場』。昔から見ている方で、曲も全部歌えるから盛り上がるし、やっぱりヒット曲はすごいなと思いました。

 本番はそれほど緊張しなかったのですが、僕は審査員席ばかり見て歌っていたことを覚えています。薬師丸ひろ子さんがすごく優しい顔で見てくださっていたのが印象的で、一生忘れないなと思いながら歌っていました(笑)。

“破壊”こと阿部サダヲがボーカルを担当

 第2部の幕開けには、みんなで『世界に一つだけの花』を歌わせていただいたり、ちょこちょことパフォーマンスにも参加して、あんなに楽しそうなメンバーは見たことがなかったですね。最後に白組の優勝が決まった瞬間には、ドラムの石鹸(せっけん:三宅弘城)が、「やったー!」って言ってましたからね。あ、そんなに勝ちたかったんだなって(笑)。いい思い出になりました。

“石鹸(せっけん)”ことドラム担当・三宅弘城、“暴動”ことギター 宮藤官九郎

土曜ドラマ 監査法人(2008)

井上涼役

土曜ドラマ 監査法人

インタビュー

 バブル後の日本経済の裏側を描くという社会派ドラマで、撮影に入る前は堅いイメージなのかなと思っていました。名古屋制作ということで、名古屋のNHKでの撮影も初めてだったし、それまでスーツを着る役というのもあまりなかったので、すこし緊張もありました。そんな中、主演の塚本高史くんとは以前、別の仕事で一緒だったこともあり、撮影の合間に話をすることが出来て楽しかったです。

若杉(塚本高史)は厳格監査を志す公認会計士
井上のベンチャー企業上場のための監査を請け負う

 僕の役は、塚本くん演じる公認会計士・若杉の相談相手で、大学時代に「プレシャスドーナツ」というベンチャー企業を起こした社長。真っ向勝負より、少し斜めから入る感じの役作りの方が面白いんじゃないかなと思いながら演じていました。それほど出演シーンが多かったわけではなく、少し冷めている役どころという印象があったのですが、いま改めて映像を見直してみたら意外と熱いシーンがあったので、驚きました(笑)。若杉を励ましながら、「これから、俺たちが新しい時代を作っていくんだ」なんて言ってる。記憶はあてにならないなと思いつつ、すごくよく覚えているのは、土下座シーンで僕のスーツのお尻の部分が破れてしまったこと(笑)。その時、名古屋のNHKで撮影を担当されていたカメラマンの方と大河ドラマ『おんな城主 直虎』のスタジオで再会したのですが、やはりズボンが破れた事件は、しっかり覚えていらっしゃいましたね(笑)。

大河ドラマ 平清盛(2012)

高階通憲/信西役

大河ドラマ 平清盛

インタビュー

 高階通憲のことは、役をいただくまでまったく知りませんでした。「保元の乱」で活躍したとか、「平治の乱」の一因を作ったとか、ずば抜けて頭の良い人物で清盛の政治や貿易、国家の構想に影響を与えたということはわかっても、人物像まではわからない。その分、自由に演じられるという楽しさはありました。

清盛(松山ケンイチ)は信西を師として、また友として信頼する

 とにかく説教好き。そもそも清盛と出会ったのは、「俺は誰なんだ」という彼のつぶやきに、「誰でもよ〜い」と穴の中から答えて講釈を始めたことが始まりですから(笑)。変わり者ですが、出家して信西となってからは、時代の先を見て改革に取り組んでいきました。清盛も僧侶になった信西の言葉はより心に響いただろうし、意見を重んじたことも想像できました。演じている間に、「信西がいいね」「面白い役だね」と言ってくださる方が多くなったことも嬉しかったです。信西の最期は、登場シーンと同じ穴の中でした。「平治の乱」に敗れて逃げていく中で、穴を掘って隠れるという設定で、「誰でもよ〜い」と助けを求める。一周回って人生を閉じるというのも面白いなと思いました。

 出家した人物の役を演じたのも、坊主頭の特殊メイクも初体験でした。準備に1時間ほどかかるのですが、こんなにうまく出来るんだと感心して、何枚写真を撮ったかわかりません(笑)。

ドラマ 経世済民の男・小林一三(2015)

小林一三役

ドラマ 経世済民の男・小林一三

インタビュー

 小林一三さんといえば、阪急電鉄、阪急百貨店、宝塚歌劇団などの創設者として知られている大実業家。僕も名前は知っていましたが、実際に自分が演じることになって気づいたのは、デパートや映画館といった身近な場所に銅像が建っていたこと。「あ、ここにもいる!」みたいな発見があって、楽しかったです。

小説家志望の青年がやがて大実業家に…

 そうした功績とは別に、演じてみて実は少しダメな人でもあったことがわかり、そこが逆に興味深いところでもありました。若いころは、仕事では落ちころこぼれで、小説に夢中になってお金を盗まれても気づかないこともあったり。トップの座に昇っていく人って、発想がのびのびとしている分、どこかずれているところがあるのかも知れません。奥さんに対してもだらしなくて、女性をつくって帰ってきたりする、昔はそういう人が多かったのか、あるいは名が残っている人物が面白い人生を送っているのか。いずれにしても、その分、やりがいがあって芝居をするのは楽しかったです。

早くに親を亡くした一三に妻のコウ(瀧本美織)は家庭の温もりを教える

 宝塚歌劇団の皆さんと大階段でレビューシーンを撮らせていただいたことも良い思い出です。そこにも登場していたダルマの中に入っていたのが、『おーい!はに丸』ではに丸役をされていた方だと聞いたときには、少し感動しました。ただ、“借金ダルマ”や“浮れ達磨”としても登場していて、毎回、はに丸の方ではなかったそうで、「はに丸さん、忙しいんだな」なんて思っていました(笑)。

レビューシーンは本物の宝塚の大階段を借りて撮影

 晩年の一三さんが最後のスピーチを行った東宝の忘年会シーンも印象に残っています。大勢の出席者の中に黒澤明さんを思わせる人物など、そうそうたる顔ぶれが並んでいて、改めて一三さんが名だたる方たちをお世話し輩出してきたことを実感しました。

大河ドラマ おんな城主 直虎(2017)

徳川家康役

大河ドラマ おんな城主 直虎

インタビュー

 家康役というのは本当に意外でした。ただ、この作品の家康は若い時代から描かれているせいか、すごくよく人の話や意見を聞く人物で、これまでの僕のイメージとはだいぶ違いました。13歳から登場して瀬名からは“三河のぼんやり”と言われてきた家康も、やがて武将らしさが前面に出てキャラクターがガラッと変わる。そう思って演じてきたのですが、なかなか変化しないまま、終盤まで来てしまいました(笑)。築山事件までは、まだぼーっと考えているような状態が続きますが、むしろそんな家康がいいなというか、人間というのはそんなに大きくは変わらないものだと思います。

家康は信長(市川海老蔵)とともに武田軍との決戦に臨む

 徳川家は、万千代が加わったことで、酒井忠次、榊原康政、本多忠勝といった徳川家臣団の結束力がより強まってきました。「ああ、こういう嫉妬の仕方もあるんだな」といった楽しみもあれば、万千代の何手も先を読んで交渉してくる才に面白さや期待を持って引き上げていく。どこの家の誰であっても、その人が才を発揮したら出世できるという会社=徳川家のつくり方をしている。きっと人間を好きな人だったんだろうと感じています。四天王の顔ぶれがばらばらなのも楽しいですね。

家康は井伊家再興を目指す虎松(菅田将暉)に「万千代」という名を与える
その他の出演番組を見る ※類似の氏名が検索される場合があります。
一覧から探す