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工藤夕貴 工藤夕貴

工藤夕貴女優くどうゆうき

1971年生まれ。東京都出身。1983年、芸能界デビュー。1991年、映画『戦争と青春』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞などを受賞。並行し海外でも活動し、1999年に主演した映画『ヒマラヤ杉に降る雪』はアカデミー賞など多くの賞にノミネートされた。NHKでも、『真田太平記』、大河ドラマ『琉球の風』など多数の作品に出演。2016年、主人公・立花柚月役を演じたプレミアムドラマ『山女日記 女たちは頂を目指して』が好評を博し、2017年、続編となる『山女日記 山フェスに行こう/アルプスの女王』が放送。

ニューウェーブドラマ ネコノトピアネコノマニア(1990)

鈴原頼子役

ニューウェーブドラマ ネコノトピアネコノマニア

インタビュー

 とっても懐かしいです。もう30年近く前になるんですね。頼子のスカート丈が今と違って長めで、そんなところにも時代を感じちゃいます(笑)。当時の私の年齢と頼子の年齢が近かったこともあり、非常に等身大というか、役というより素の自分の感覚を生かしながらナチュラルに演技ができたのを覚えています。台本もとてもおもしろかったんですよ。不登校の頼子も、深夜にひとり校庭を走っていた治(真木蔵人)も、自分の居場所がない不確かな存在で……。真木蔵人さんもとても若くて、やんちゃな雰囲気がこの役にぴったりとはまっていました。岸田今日子さん、萩原健一さんという、すばらしい俳優さんとも共演できたのもよい思い出です。

深夜に1人、校庭を走る治(真木蔵人)
路上で子犬や子猫を売る上田(萩原健一)
何十匹もの猫を飼うまりこ(岸田今日子)
孤独を抱えた4人が出会う…

 オールロケだったと記憶しているのですが、当時開発されはじめたウォーターフロントで撮影していました。私はそれまでそういう場所に行ったことがなかったので、人工的に作り上げられた空間に漂う無機質さに、とても寒々しさを覚えたんです。でも、そのシチュエーションがむしろ、隙間だらけの頼子の心を象徴しているようにも感じました。

大河ドラマ 琉球の風(1993)

羽儀役

大河ドラマ 琉球の風

インタビュー

 激動の琉球王国の歴史を描いたこの作品では、舞台となる沖縄に長期間滞在して撮影があったことを懐かしく思い出します。読谷村にはテーマパーク並みのリアルなオープンセットが作られて、「大河ドラマってすごいなぁ」と、感動しちゃいました。啓泰(けいたい)役を演じた主演の東山紀之さんが座長として率先して現場を盛り上げてくださって。特に啓泰の東山さんや羽儀(うぎ)役の私、啓山(けいざん)役の渡部篤郎さんあたりは年齢も近かったので意気投合していましたね。啓山と羽儀は恋人どうしになりますが、渡部さんが役に没入していくのに刺激され、疑似恋愛じゃないですけど、本当に思い合っているようなそんな気持ちになったほど、役にのめり込んで演じていました。

啓山(渡部篤郎)は薩摩に命を狙われた羽儀を守るため与那国島へ渡る決意をする

 大河ドラマは本当にすばらしい一大スペクタクルというか、これだけ長い時間をかけ、大勢のスタッフが関わって作り上げていくドラマはほかにはないなと感じます。1985年の新大型時代劇『真田太平記』で千姫役をいただいたときもそうですが、周囲にたくさんの大御所の先輩方がいる中で、役をいただくだけで身に余る光栄だと思っていました。しかも、歴史的な考証を踏まえて、きっちりと着物の所作、踊りの指導などもあって、本当に女優としていろいろな勉強になったのを覚えています。

羽儀は琉球舞踊の名手

ドラマ新銀河 青空にちんどん(1994)

亜未役

ドラマ新銀河 青空にちんどん

インタビュー

 このドラマ、大好きでした! でも、大阪弁がとっても難しくて(笑)。気持ちを込めたくても、大阪のことばを一字一句間違わないで言おうとするとなかなかうまくできない。英語でもそうですが、普段使っている言葉じゃない言葉でセリフを話す難しさを感じた役柄でした。亜未の恋人となる星山徹役を演じる伊原剛志さんはバリバリの大阪で育った方だったので、その掛け合いも必死(笑)。それでもとっても楽しかったです!

亜未と星山(伊原剛志)は“ちんどん”仲間から夫婦に…

 一度、私たちが全員ちんどん屋のメイクをして衣装をつけて路面電車に乗って撮影場所に行くのに、スタッフさんが一緒に乗車するのを忘れていたらしく、そのままのかっこうで電車にしばらく揺られていたのを覚えています。でもメイクがあまりに派手過ぎて、乗客の方は誰も私たちが撮影で来ている女優、俳優たちだとは気づかなくて(笑)。そういえば撮影がすすむうちに、みんなどんどんメイクが濃くなっていったのも覚えています。今もう一度このドラマを見たら、笑っちゃうかも!

 それから、亜未が弟子入りするチンドン屋の夫婦役で出演していたミヤコ蝶々さんと西村晃さんの、あ・うんの呼吸のやり取りには、そばで拝見しているだけでいろいろなことを学ばせていただきました。いつまでも聞いていたくなるようななめらかな大阪弁と、本当のご夫婦にすら思えてくるお二人の演技の応酬に心から感動したのを懐かしく思い出します。

花丸勘十郎(西村晃)とサキ(ミヤコ蝶々)夫妻

NHKスペシャル 特集ドラマ 東京が戦場になった日(2014)

高木栄子役

NHKスペシャル 特集ドラマ 東京が戦場になった日

インタビュー

 東京大空襲の壮絶な悲劇を描いた作品でした。現場に入るとセットはもちろん、衣装など、戦時中を再現したかのようなシチュエーションづくりに、スタッフの方たちがどれほど情熱を傾けてくださったのかが、よくわかりました。ふと見ると、セットの家屋の窓ガラス一枚一枚が当時の手製のガラスを模したものだったりして。私もその時代にタイムスリップするような気持ちで、無理なく役に入っていけたのを覚えています。

主人公の高木徳男(泉澤裕希)は17歳の“年少消防官”

 でもこの作品に関わらせていただくまで、本土の空襲激化にともない「学徒消防隊員」や、「年少消防官」という形で駆り出されていた若者たちがいたことは私もまったく知りませんでした。3月10日の大空襲ではそうした若者たちが消防に懸命に勤務し、満足な装備もないままにたくさん大切な命を落としたそうです。子どもたちが命がけで消防に身を投じ、人々を守ったなんて……。ドラマに関わった1人として、この悲劇をこれからも語り継げたら、と思いました。

銃後を守る消防もまた命がけの仕事

 実は私はちょうど二十歳ぐらいのころ、巨匠・今井正監督の遺作となった『戦争と青春』という映画に出演させていただいたのですが、この作品にも東京大空襲が描かれていました。防空頭巾に火が付く役を、まさか年齢を重ねてから再び演じるなんて。でも、忘れてはいけない戦争の悲劇を、私に役を通して教えてくれた運命的な2作品だったと思います。

1945年3月10日 東京大空襲で高木家も火の海に…

プレミアムドラマ 山女日記(2016~)

立花柚月役

プレミアムドラマ 山女日記

インタビュー

 この作品以上に愛しい作品とこれから出会うことができるかしら? と思ってしまうほど(笑)私にとって思い入れのあるドラマになりました。私自身、山が好きで登ったりすることがあるのもありますが、『山女日記』シリーズに関わったすべての皆さんが大きな家族みたいに思えて。無事に撮影が終えられてよかったですけど、なんだか終わったのが寂しかったくらいでした。

 山という、ある意味、極限状態の場所で、出演者みんなで切磋琢磨しあい、相乗効果でお芝居も高め合えたなとも感じています。私自身、柚月と同化したかのように自然と体が動きました。そして柚月と同様、周囲の皆さんの体調などを本気で心配するお節介おばさんみたいになって(笑)。だって、共演者の方には登山初心者の方もたくさんいましたからね。みんなで困難を乗り越えながら作ったドラマだという感覚に包まれました。

柚月は商社勤めをやめ、登山ガイドに転身
ツアー客たちそれぞれの人生が山で浮き彫りに…

 ドラマに登場する柚月の愛犬・ハニーは、私の愛犬です。当初、柚月は商社を辞めてアパートに一人で暮らししながら登山ガイドを目指す、という感じだったのですが、味気無さをちょっぴり感じて。監督と相談する中で、より人物像にふくらみが出ればと、柚月がログハウスに暮らしペットを飼っているという設定がふくらんでいったんです。そこで私の愛犬・ハニーの話をしたら、連れて来て見せてほしいと。“面接”を受けたら、「いいね!」と、即合格をいただけました(笑)。ドラマをご覧になる皆さんにも、ハニーというパートナーと暮らしながら目標に向かって歩む柚月の姿に、ほっこりしていただけたかなと思っています。

愛犬・ハニーの演技にも注目!
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