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高橋一生 高橋一生

高橋一生俳優たかはしいっせい

1980年生まれ、東京都出身。ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍。NHKでは『だから荒野』、『プリンセスメゾン』、大河ドラマ『元禄繚乱』、『新選組!』、『風林火山』、『軍師官兵衛』などに出演。2017年10月~放送の連続テレビ小説「わろてんか」に出演、海外ドラマ「THIS IS US 36歳、これから」では主人公のひとりケヴィンの声を務める。

大河ドラマ 元禄繚乱(1999)

柳沢伊勢守吉里役

大河ドラマ 元禄繚乱

インタビュー

 当時の僕は18,9歳。10代のころは特に「時代劇だろうが何だろうが、心が動けばいいじゃん」と思っていました。その理想が崩れたのがこの作品。時代劇ならではの言葉づかいや所作にぶちあたって、がんじがらめになっていました。感情を分かりやすく、見えやすく表現するために、効果的な動きが所作には隠されているので、それを自分のものにしようと必死でした。

柳沢吉保(村上弘明)の子として育てられた吉里は次期将軍にと望まれるが…
吉里は将軍になることをかたくなに拒む

 そんなとき、主演の中村勘三郎(当時中村勘九郎)さんが、長いシーンを終えた僕に「お疲れ!」と寄ってきてくださったんです。すれ違いざまに僕の心臓を一打ちされて、「一生、芝居はここだからな」とおっしゃられた。さらに「気にしなくていい、崩していいんだからな」と言っていただけたのには、すごく助かりましたし、勇気をもらいました。

 その後、勘九郎さんから『歌舞伎ッタ!』という本をもらったのですが、そこに僕のことを書いてくださっていて、すごくうれしかったです。好きな人に認めていただけたり、気にかけてもらえることって、こんなに力になるんだと気づきました。

 いままで大河ドラマでやってきたことの全てが「おんな城主 直虎」の政次に集約されています。まさにその皮切りと言えるのが「元禄繚乱」。いま見ると恥ずかしいけれど僕の礎になった作品です。

中村勘三郎(当時は勘九郎)演じる大石内蔵助

ドラマ「クライマーズ・ハイ」(2005)

安西燐太郎役

ドラマ「クライマーズ・ハイ」

インタビュー

 「クライマーズ・ハイ」は横山秀夫さんの同名小説をドラマ化した作品でした。事前に原作を読ませていただいて、安西燐太郎という人間がとても好きだったんです。そんな人物を演じられるということで、どうやったらいいんだろうと、頭でっかちに考えていたかもしれないです。

 実際に主人公の悠木和雄を演じられた佐藤浩市さんとお芝居をした際、燐太郎について演出家さんとも話をしたんです。「仙人のようになっているところもあるけれど、とても人間らしい人物」と言っていただいて…、「これでやってみようかな」と腑に落ちました。

燐太郎は日に焼けた山男
父の親友・悠木(佐藤浩市)とザイルをつなぎ、岩登りに挑む

 撮影で大変だったのは、浩市さんと谷川岳を登るシーン。実際に険しい岩山を2人で登ったのですが、事前にトレーニングを積み、ビレイ(確保)のやり方などもたたき込まれて撮影に挑みました。当日は浩市さんと僕、そしてスタッフ6,7人で登りました。前日から山に登りながらのお芝居ってどうするんだろう、どう撮るんだろうと、考えていたことを覚えています。腕利きの精鋭部隊が一緒だったので、実際は撮影の心配なんて何もなかったんですけれど(笑)。

プレミアムドラマ だから荒野(2015)

亀田章吾役

プレミアムドラマ だから荒野

インタビュー

 実は自分の作品ってこれまであまり見てこなかったんです。今回『元禄繚乱』から順番に出演作の映像を見せていただいて、自分のお芝居の質が変わったと思いました。

 「だから荒野」で演じた章吾は、品川徹さん演じる山岡孝吉をサポートするボランティア。ヒロイン・森村朋美役の鈴木京香さんを車に乗せて3人で長崎まで旅をするのですが、よく「どういう風に演じていったらいいか」みたいなことを話しながら演じていました。京香さんはとても優しい方で、他愛もない話から作品についてまで、合間、合間でよく話しかけてくださいましたね。

夫と息子に失望した朋美(鈴木京香)は家出を敢行、章吾らと出会う
原爆の語り部・孝吉(品川徹)の誕生日を祝う

 第2話以降は長崎が舞台となったので、約3週間にわたって長崎ロケを行いました。レモンラーメンと焼き肉、お寿司がおいしかったです(笑)。

 ロケの間は家に帰れないこともあり、すごく不思議な気持ちで撮影に臨んでいました。どこか没入していっちゃうというか。そんな環境もあって、本当にロードムービー的な感覚で、監督をはじめ、みんなで意見を出し合いながら作っていった記憶があります。ですから、その場の空気感が作品に出ていると思います。

章吾が抱える秘密とは…

プレミアムよるドラマ プリンセスメゾン(2016)

伊達政一役

プレミアムよるドラマ プリンセスメゾン

インタビュー

 漫画家・池辺葵さんの同名作品が原作となった作品でした。僕が演じた伊達政一は一見冷静な敏腕営業マンですが、内には熱いものを秘めているという役どころ。実は以前に僕が演じたキャラクターから着想を得て描かれた人物だったんです。それをまた僕が演じることになるなんて、面白いと思いました。

伊達は大手不動産会社の有能な営業マン
ヒロイン・幸(森川葵)の理想の家探しに奔走する

 ドラマで描かれた伊達は池辺さんが想像してくださっていたキャラクターを、さらにまた別の側面からとらえて違う人間として作り替えていました。原作の漫画も好きだったのですが、ドラマの方も違和感なく演じることができ、いまの自分の芝居のメソッドも打ち出せたような気がしています。

 「プリンセスメゾン」は大河ドラマと並行して撮影を進めていました。伊達と小野政次が同時進行していたわけですが、何の支障もなかったです。伊達政一と小野政次、「政」の字つながりだったからでしょうか(笑)。

自分の居場所を探す幸とともに、周りの人たちも少しずつ変わってゆく

大河ドラマ「おんな城主 直虎」(2017)

小野但馬守政次役

大河ドラマ「おんな城主 直虎」

インタビュー

 お芝居をさせていただくなかで「最高」だと思える瞬間が、直虎の現場では何度もありました。特に直虎、直親と3人で井戸端にいるシーンは「ずっとこのままでいられればいいのに」と思いました。森下佳子さんの脚本の世界観を損なわないように、と意識していたのですが、実際本番が始まったら、ただただ幸福な時間を僕じゃなくて、政次として過ごせたんです。俳優をやっていて良かったと思わされる時間でした。

直親(三浦春馬)、次郎法師(柴咲コウ)、政次、幼なじみの3人を過酷な運命が待ち受ける

 政次とは長い間、寄り添って歩いてきたので、彼を演じ終える瞬間が近づくにつれて思いが同化していってしまう感覚がありました。一番親しい人にさえ何を考えているのか分からない人間って好きなので、政次の生き方は美しいとも感じていました。僕が政次を演じさせてもらったので、そう感じるのかもしれませんが、雄弁ではなく沈黙を選ぶ男ってすてきだと思うんです。感情を抑えて、頭の中に入っているものを隠すという、僕がやってみたいと思っていたお芝居ともリンクしていました。

政次は他の重臣達から疑われ孤立しても、井伊家と直虎のために尽くす

 実在の人物ですから、史実を見れば大まかなドラマの展開や、どのような最期を迎えるのかはあらかじめ分かっていました。が、僕はお芝居をさせていただいている者として、史実を意識して逆算していく演技をすることはしたくなかったんです。それよりも政次はこのとき何を思っていたのだろうかと、見ている人の想像力が豊かになるよう意識をしてお芝居をさせていただいていました。

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