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高良健吾 高良健吾

高良健吾俳優こうらけんご

1987年生まれ、熊本県出身。2013年、映画『横道世之介』で、第56回ブルーリボン賞主演男優賞を受賞。主な出演作に、映画『蛇にピアス』『悼む人』『きみはいい子』『シン・ゴジラ』、ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』など。NHKでは、大河ドラマ『花燃ゆ』、連続テレビ小説『おひさま』『べっぴんさん』などに出演。大河ファンタジー『精霊の守り人』シリーズに、タルシュ帝国の第2王子・ラウル役で出演。

連続テレビ小説 おひさま(2011)

丸山和成役

連続テレビ小説 おひさま

インタビュー

 出征前の陽子とのシーンですね。ここ泣けるんだよな。娘が生まれた時や、戦争から帰ってきた場面も印象深いのですが、撮影時の気持ちまで思い出せるほど、今でもグッときます。『おひさま』は戦前、戦中、戦後を描いたドラマでした。演じる僕たちは戦争を生き抜いた人たちと同じ経験は絶対にできないですし、想像するのも難しいと思うんです。でも、出征した和成を演じるにあたっては、当時を生きた人たちの気持ちをとても意識しましたし、すごく大切にしました。

 『おひさま』への出演が決まった時は、ロングスパンのドラマのうえ、“朝ドラ”が初めてということもあり、「僕に務まるのか」「朝ドラに出られるような人間なのか」といろいろと考えてしまいました。そんなプレッシャーの中で、ヒロイン・須藤陽子役の井上真央さんには助けられ、とても影響を受けた大きな存在です。

陽子(井上真央)は夫・和成に支えられ、出産後も教壇に立つ

 また、僕のお父さん役の串田和美さんと共演できたことも財産です。一つ忘れられないのが、最終週の回で、お父さんが子供のころから今までの思い出話をした時のことです。聞いているこちらまで、景色が描ける回想をされていて、今でも強烈に残っています。真央さんをはじめ、共演者の方々と「今のシーン、すごかったね」と語り合うほど圧倒されました。視聴者としてではなく、役者として間近で見ることができ、僕も映像が浮かぶお芝居ができるようになりたいと思いました。

和成の父・道夫(串田和美)は松本で老舗そば屋を営む

 プレッシャーはありましたが、1年間同じ役を演じ通して思うのは、得るものがとても多かったということです。役が成長していくことを感じられるし、成長させなくてはいけない。それを感じることができたのは“朝ドラ”だからこそで、この共演者の中で演じることができて良かったです。

プレミアムドラマ ハードナッツ!
~数学girlの恋する事件簿~(2013)

伴田竜彦役

プレミアムドラマ ハードナッツ!~数学girlの恋する事件簿~

インタビュー

 このドラマは、数学を駆使して難事件の真相に迫る物語でした。僕は伴田竜彦という、影のある刑事役です。交友関係や過去が謎に包まれている怪しい存在で、特殊な役柄だったと思っています。数学という近寄りがたい印象を持つ題材なので、説明することが多かったり、セリフも普段の生活では使わないような内容でした。人に伝えるということの大切さや難しさも改めて感じることができて、とてもいい経験になりました。まだまだ自分の殻を破りきれていない時でしたが、周りからの評判が良かったのは、うれしかったですね。

数学の天才・くるみとワケありの刑事・伴田が難事件に挑む!

 主人公・難波くるみ役の橋本愛ちゃんとは、同じ熊本県出身なので、地元の話をしたりと撮影現場ではリラックスできていました。ただ、今振り返ってみても、演じるのが難しい作品だったなという印象です。愛ちゃんは天才女子大生役ということもあり、難しい用語はもちろんセリフ量も膨大で、僕よりもさらに大変だったので、橋本愛のすごさを感じた現場でもありました。

“犯人は、この数式通りに動く”…くるみの頭脳がさえる!

 事件解明とは別に、くるみの伴田への片思いの要素も加わり、数学的にアプローチをしたりと、新たな形のラブストーリーもおもしろかったですね。天才肌のくるみは、個性も強かったので、恋人にすると大変そうですが……。

大河ドラマ 花燃ゆ(2015)

高杉晋作役

大河ドラマ 花燃ゆ

インタビュー

 『花燃ゆ』は思い入れの強い作品です。高杉晋作のことは、お話をいただく前から好きで、演じたことでより好きになりました。カッコよく語られることが多いのですが、本当はめちゃくちゃやんちゃですから。そういう部分も含め、みんなが知っている高杉晋作になるまでを、ていねいにやりたかったんです。10代の高杉晋作から亡くなるまでを必ず成長させ、歴史に残る働きをした功山寺決起で1番輝かせる覚悟でいたので、そこまでは批判も承知の上で耐えていた気がします。一年間という大河ドラマだからこそできたのですが、話が進むにつれ、だんだんみんなが知っている高杉晋作になっていくというのを意識して大事に演じました。

攘夷派の粛正を始めた長州藩に抵抗、高杉は功山寺でわずか数十人の兵を率いて決起する

 平和なときというのは、若者の意見があまり取り入れられず、経験を積んできた人たちの意見が強いという流れが少なからずあると思うんです。だけど、何かが変わろうとしている時代では、常識にとらわれない若い人たちの力や、言葉が世の中を変えるんですよね。そのことをこの作品で学びました。幕末の動乱期に、若い人たちが松下村塾に集い、この国のために何ができるかを考え抜き、過激な面もありますが、日本を変えようと全力で戦った。今に語り継がれるほどの歴史を作った人たちと、芝居とはいえ接することができたことはそれだけですごいことです。その中でも高杉晋作を演じることに、胸が熱くなりました。僕にとって人生を変えてくれた役だと思います。

 命の使い方を常に模索し続けていた松下村塾の人たちを実際に演じてみて、僕も真剣に考えるようになりました。この現場に入らないと考えもしなかったことだと思います。門下生たちは未来を思い、命をかけたけれども、自分には何ができるのか、どう命を使えるのか、何を残していけるのだろうかと、一年間役と向き合いながら考えました。結婚をして子供を産むという残し方もあるだろうし、違う残し方も絶対にある。どれが幸せかという結論は出せないけれども、僕にできることは与えられたものを精一杯やって、それを残していくしかないと今は思っています。

 撮影現場は楽しかったですね。久坂玄瑞役の東出(昌大)くんとは同い年で、16歳の時にオーディションで出会って以来の友人なんです。松下村塾の双璧と呼ばれた二人を、彼と演じられたことはとても感慨深いものがあります。

久坂玄瑞(東出昌大)と高杉晋作 ともに吉田松陰の志を継ぐ俊才

 主人公・杉文(のちの美和)役の井上真央さんは、僕にとってはとても大きな存在です。「影響を受けた女優さんをあげてください」と聞かれたら、やっぱり真央さんの名前を出しますね。男前だし優しいし厳しくて、いいお姉さんなんです。文は、現場にいた真央さんそのもので、真央さんが真ん中にいてくれたから、安心して暴れることができたし、みんなが真央さんの力になりたいと思えたんです。本当に素晴らしい方です。真央さんと共演した“朝ドラ”と大河ドラマは、僕にとって大事な作品になっています。

美和(井上真央)は病に倒れた高杉を見舞う

連続テレビ小説 べっぴんさん(2016)

野上潔役

連続テレビ小説 べっぴんさん

インタビュー

 『おひさま』の時もそうでしたが、戦前から戦後の話はどうしても思い入れが強くなります。戦争を体験し、復興に向かって歩んでいく人生を、野上潔という役を通じて生きさせてもらいました。

 潔役は、半年間で18〜68歳までを描いたので、『べっぴんさん』は、年齢と共に役柄を変化させる難しさを一番感じた作品になりました。それに加え、関西弁がとにかく難しかったです。覚えることは簡単ですが、お芝居の中で話すとなると別物。思うようにはいきませんでした。ヒロインの芳根京子ちゃんや、妻のゆりを演じた蓮佛美沙子さんはとても上手でしたね。

潔はヒロイン・すみれ(芳根京子)の幼なじみで良き理解者

 この作品に関わる前までは、芝居に関して自分が意識すべき点や、コントロールしようとしていたことを忘れて役に入り込みがちでした。そこを特に気をつけながら演じたので、いつもとは違うお芝居になったんじゃないかなと思います。撮り終わった時には、もっともっと頑張ろうと自分に喝が入った作品でもありました。

すみれの姉・ゆり(蓮佛美沙子)の一途な思いが潔の心を動かし…

 蓮佛さんとは、夫婦でありながら人生を歩む同志でもあった“潔とゆり”のように、どういう夫婦像にしていきたいかを、たくさん話し合いました。蓮佛さんはとても素敵な女性で、撮影中は助けられることばかりでした。彼女がゆりで良かったと心から思います。

 ヒロイン・坂東すみれ役の芳根京子ちゃんも素晴らしかったです。撮影中に20歳になったのですが、あの若さで最後まで主演としてやりきって、本当に立派でした。

大河ファンタジー 精霊の守り人 (2016~2018)

ラウル役

大河ファンタジー 精霊の守り人

インタビュー

 勇気が大事でした。タルシュ帝国の王子ラウルと僕は、容姿も雰囲気も全く違うので、オファーが来た時は焦りました。原作寄りにやっていこうとしても無理があるんです。そこで自分が思うラウルを、批判を受けてでもやるしかないと思いました。勇気を持たないとやれなかった役ですね。

ラウルは圧倒的な軍事力を持つ大国・タルシュの第2王子

 ラウルは、クールに見えて意外と熱い部分があったり、実は葛藤もしています。最終章からは、今まで冷徹に見えていたラウルの人間っぽさを、徐々に見せるよう心がけました。この人の正義や、隠された信念というものに、観る人が「自分の中にもあるかも」と共感していただけたらいいですね。僕自身も、そういう部分が見えたことによって、もっとラウルが好きになりました。

次期皇帝の座を狙うラウル

 ヒュウゴ役の鈴木亮平さんとは、ラウルとヒュウゴの関係性に似ているかもしれません。ラウルはヒュウゴのことだけは、信じて頼っています。僕も撮影中、鈴木さんに引っ張っていただきました。最終章からは少し関係性が変わってくるので、そこもみどころです。

ヒュウゴ(鈴木亮平)は各国に情報網を持つタルシュ帝国の密偵

 『精霊の守り人』は、個人的にストーリーが好きなんです。初めて読んだ時は、滅びては再生を繰り返す、壮大な地球の話だと思いました。もしかしたら何千何億年前に本当にあった歴史なのかもしれない。闘いの中であっても敵味方関係なく、そこに生きている人たち一人一人の思いに目を向けると、それぞれに物語があります。目的によって守るものも変わってくるし、それがとても面白いです。時代や国、着ているものが違うだけで、現代と状況が似ている部分も多く、ファンタジー作品ということにとらわれず、より身近なものとして見られるのではないかなと思います。僕自身も、現代を生きる人間として考えることが増えました。豪華キャストの中で若輩者の僕がラスボスなんて荷が重いと感じ、正直自分には無理だと思っていたのですが、チャレンジして本当に良かったです。この作品にラウル役として参加できたことをとても光栄に思います。

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