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市川海老蔵 市川海老蔵

市川海老蔵歌舞伎役者・俳優いちかわえびぞう

1977年生まれ。東京都出身。1983年、歌舞伎座で初お目見え。1985年、七代目市川新之助を襲名後、数々の舞台を務める。2004年には十一代目市川海老蔵を襲名し、数々の古典の大役を演じ高い評価を集めている。また、新之助時代よりテレビドラマでもその存在感を示す。NHKでは、大河ドラマ3作に出演。1994年の『花の乱』では父・十二代目市川團十郎が演じた足利義政役の青年期を演じた。また、2003年の『武蔵 MUSASHI』では宮本武蔵役で主演。2017年は『おんな城主 直虎』で、戦国の三英傑のひとり、織田信長役で出演し好評を博す。

大河ドラマ 花の乱(1994)

足利義政役/青年時代

大河ドラマ 花の乱

インタビュー

 とても懐かしく拝見します。自分で言うのもおかしいですが、10代ならではの初々しさというか、かわいらしさを感じますね(笑)。当時まだ高校生でしたからね。親戚筋にあたる同い年の松たか子さんも出演されていて、日野富子の少女時代を演じていました。2人ともテレビドラマは初出演だったと思います。でも、僕もすでに歌舞伎以外に舞台などを経験していたせいか、大河ドラマだからといって緊張をしたという記憶はあまりないのです。ただ、父・團十郎が演じる足利義政の青年時代ということもあり、責任を持って青年期を演じ切ろうと思っていたことを覚えています。

若き義政と富子(松たか子)運命の出会い

 父と現場ですれ違うことこそありませんでしたが、撮影に入る前には、テレビドラマは歌舞伎とは違うからセリフのいい方や声量に気をつけなさい、と教えてもらったと記憶しています。出演期間は短かったのですが、さまざまな俳優の先輩方が一堂に会し、演じられている姿にも刺激を受けました。特に覚えているのは山名宗全を演じていらした萬屋錦之介さんです。錦之介さんの華のある存在感や立ち居振る舞いは、今も目に焼き付いています。

山名宗全役 萬屋錦之介
足利義政(市川團十郎)と日野富子(三田佳子)

大河ドラマ 武蔵 MUSASHI(2003)

宮本武蔵役

大河ドラマ 武蔵 MUSASHI

インタビュー

 主演をさせていただいた、思い出深い大河ドラマです。もう15年近く前になるのですね。改めて拝見すると、弾けるようなエネルギーを感じます。僕なりに日々成長を続けているつもりではありますが、このころの自分を見ると、現在の僕にないものを持っているなとも感じます。また、ロケが大変多い作品で、スタッフの皆さんが、これまでもこの先もきっとここまでロケがある作品はないだろう、と言っていたほどでした。でも、それを苦とも感じませんでしたね。

 そういえば当時のスタッフの衣装さんや化粧さん、床山さんが大河ドラマの『おんな城主 直虎』でも活躍されていて、久々に今回会うことができました。今思えば、25歳で大河ドラマの主演をいただけたことも光栄でしたし、また主演を無事演じ切れたことも、自分にとってかけがえのない経験になったと思います。

巌流島の決闘に向かう武蔵

 1年以上にわたる撮影期間中は、武蔵にとことん入り込んで集中していました。放送前年のクランクイン時には、すでに僕は髪を伸ばしていて、地毛を使って武蔵を演じようと思っていました。このころの情熱というか心の熱さが、自分でもなんだか懐かしいです。伝説的な剣豪であった宮本武蔵という役柄にも、その当時の熱っぽさがぴたりとはまっていたように思います。

巌流島の決闘後、武蔵はお通(米倉涼子)とともに村を作り畑を耕す

大当り 勘九郎劇場(2003)

大当り 勘九郎劇場

インタビュー

 十八代目中村勘三郎さんが、五代目中村勘九郎さんでいらした当時にホスト役として出演されていたトークバラエティー番組の映像です。ゲストに呼んでいただいた僕は大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』の撮影中で、武蔵の役衣装そのままで駆けつけたようですね。この番組の収録をした記憶はあまり残っていないのですが、歌舞伎でもいつもかわいがってくださる勘三郎さんがフランクなムードを作ってくださり、僕もリラックスして撮影に臨んでいたと思います。

中村勘三郎(当時 勘九郎)

 このときの勘三郎さんの言葉、とてもうれしいです。大先輩なのに、僕の出演している大河ドラマを見ていてくださったんですね。しかも、僕のことを真面目と言ってくださっている。とても暖かい目で、後輩である僕を見守ってくださっていたのだなと思います。僕自身、そんな勘三郎さんのことは大好きでした。先輩でも心の壁を感じずに、忌憚(きたん)なく何でも相談できるようなお人柄でしたから。叶うことはありませんが、もう一度お会いしてお話できたらいいのにと思ってしまいます。

プロフェッショナル仕事の流儀スペシャル(2010)

プロフェッショナル仕事の流儀スペシャル

インタビュー

 当時、メインパーソナリティーを務めていらした脳科学者の茂木健一郎さんは、大の歌舞伎通でいらっしゃいます。番組でもスタッフの方が、稽古風景はもちろん、丹念に舞台裏まで取材してくださり、スペシャル番組として放送してくださいました。26歳で十一代目・海老蔵という名前を襲名させていただいてからも、本当にいろいろなことがありました。でも今も思うのですが、さまざまな試練は僕を歌舞伎俳優として成長させてくれるものでもあるのだと、そう信じているのです。

脳科学者 茂木健一郎
愛用の楽屋道具を公開

 このときお話させていただいているのは、通称・伊達の十役という演目のことです。その名のごとく1人で10役をこなし、早変わりはもちろん、宙乗りに屋台崩しなど、歌舞伎のスペクタクルを詰め込んだような舞台になっています。上演時間は4時間超で、もちろんセリフだけでも大量ですが、若いときは特にそうでしたが、台本に集中して極限まで自分を追い込むと“いくらでも覚えられる”というような、究極の脳の状態を感じることがあるのです。その僕なりの記憶術に、茂木さんは脳科学者としても非常に関心を抱いていたようでいらっしゃいました。

大河ドラマ おんな城主 直虎(2017)

織田信長役

大河ドラマ おんな城主 直虎

インタビュー

 10数年ぶりの大河ドラマの出演となりました。2014年に公開された、私の主演作である映画『喰女‐クイメ‐』で共演した柴咲コウさんが主役を務める大河ドラマということで、またこうしたご縁がいただけてうれしく感じました。実は、僕は舞台でも『信長』(2006年)という作品を演じさせていただいたことがあるのですが、織田信長は大好きな戦国武将で、魅力を感じる歴史上の人物のひとりです。ほかの三英傑の秀吉、家康と比べても、鋭すぎるほどの“鋭角”の魅力があるというか。現代ではきっと受け入れられないような倫理観や破天荒さはありますが、一方で南蛮文化や茶の湯などにも関心を持ったカリスマでもありました。きっと男が心酔するような、かっこいい男だったのだと思うのです。

 ですので今回も大河ドラマの中で、ほかの人たちが着物姿のなかで、信長だけが洋装というのも信長らしくてとても気持ちよかったです。時代の先端を行っていた、という感じですね。スタッフの方たちと、そういう信長のイメージも相談して作り上げていったんです。

 今、こうして演じて自分が演じた信長を見て、武蔵を演じていたころとは違う、多面的な人物像を表現できていると思います。撮影期間は短かったのですが、息子の勸玄もスタジオに遊びに来てくれました。いつかは息子と一緒に大河ドラマに出られたら、なんて夢を描いてしまいます。もちろん私だけでも(笑)、またいつか出演させていただきたいです。

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