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小栗旬 小栗旬

小栗旬俳優おぐりしゅん

1982年、東京都出身。子役として活動を始め、95年、大河ドラマ『八代将軍吉宗』に出演。以降、さまざまなドラマ、映画、舞台で活躍。主な出演作に『ごくせん』『花より男子』シリーズ、『BORDER』『CRISIS公安機動捜査隊特捜班』『日本沈没−希望のひと−』、映画『クローズZERO』シリーズ『銀魂』シリーズ『罪の声』など。NHKでは『古代史ドラマスペシャル 大化改新』NHKスペシャル『さよなら、アルマ〜赤紙をもらった犬〜』など。大河ドラマには『秀吉』『葵 徳川三代』『義経』『天地人』『八重の桜』『西郷どん』などに出演し、『鎌倉殿の13人』で8作目になる。

大河ドラマ 秀吉(1996)

石田佐吉役

大河ドラマ 秀吉

インタビュー

 『秀吉』は竹中直人さんが主演で、オーディションで選ばれ、石田三成の幼少期、佐吉の時代を演じました。

「最初は喉がお渇きかと存じまして、熱い茶では飲みにくうございますゆえ、ぬるくたてました」

 当時の僕はまだ14歳で、深く考えながらお芝居をするような次元にはいませんでしたが、竹中直人さんはもちろん、大仁田厚さん(蜂須賀小六役)や梶原善さんらをはじめとした蜂須賀家臣団の皆さんにかわいがっていただいたことが印象に残っています。

右端が佐吉

 僕が演じた佐吉が長じてからの三成を演じたのは真田広之さん。当時の僕にとっては、それがものすごく誇らしくて、佐吉を演じられて本当に良かったと思っていました。同一人物なので共演シーンはありませんでしたが、打ち上げのときに真田さんから高級ブランドのサングラスをいただいたのもいい思い出です。

佐吉は、秀吉(竹中直人)の初めての子で側室・おかつとの間に生まれた石松丸と熟していない梅を食べ、それが原因で石松丸が夭逝し、自分を責める

 初めてもらった役らしい役でしたから、周囲の反響もすごかったですし、僕自身は大河の現場で演じることが楽しくて夢中で過ごしていました。大河は『秀吉』を皮切りにこれまで計8本出演しましたが、『義経』では父親役の中尾彬さんが「オレの息子みたいだな」などと言ってかわいがってくださったりと、どの現場でも周囲の皆さんにとても良くしていただきました。そういう意味では作品にも恵まれていたのかもしれません。そのせいか、僕にとって大河ドラマは、ほかの現場とはちょっと違う特別なイメージがあります。

「御館様、突然のご訪問、何か主、秀吉に一大事でもございましたか」

 『秀吉』では監督陣の存在も大きかったです。佐藤幹夫さんがチーフ演出を務められ、セカンドは黛りんたろうさん。個性の強い監督陣の熱量はもちろん、主演は竹中直人さんでしたから、作品に勢いがあり、とても意欲的に作られているドラマだと子どもながらに感じていました。初めて出演した大河がそんな活気にあふれた作品で、本当に良い経験ができたと思っています。

「力が強ければ良いというものではない!」

エル・ポポラッチがゆく!!(2006)

電気屋さん こうた役

エル・ポポラッチがゆく!!

わずか1分間のショートドラマ。「殻を破れ」がコンセプト。正体不明の謎の覆面レスラー「エル・ポポラッチ」と取り巻く人々が一歩踏み出す瞬間を、コミカルかつシュールに描いた。事前には放送日時が知らされず、深夜時間帯を中心にゲリラ的に放送され、幻の番組として評判になった。

脚本:大宮エリー 音楽:おかもとだいすけ

大河ドラマ 天地人(2009)

石田三成役

大河ドラマ 天地人

インタビュー

 『秀吉』の後に『葵 徳川三代』『義経』と出演し、5作目の大河が『天地人』でした。物語を左右する大事な役をいただき、とうとう来るべきものが来たような感覚になりました。しかも演じるのは『秀吉』で幼少期を演じた石田三成。実際に自分がかつて演じた佐吉時代の映像が挟まれたりもして、「長く俳優をやっていて良かったな」と感じました。ですから石田三成という役にはものすごく思い入れがあり、本当なら来年(2023年)に放送される『どうする家康』に三成役で出演したいほど。でも、2年連続でみっちり大河の現場に入るのはちょっとキツいなぁ(笑)。

「羽柴秀吉家臣、石田佐吉。まだ新参者です」 信長の刺客から直江兼続を救う三成

 『天地人』に出演した頃は、実はものすごく忙しい時期で、役について「果たしてこれでいいんだろうか」と悩む時間もないくらい、さまざまなことが同時進行していました。だけどエネルギーだけはあったから、そういう自分のエネルギーに任せて演じたような感覚があります。

「石田殿とはぜひ一度お会いしたいと思おておりました」 兼続(妻夫木聡)は、かつての命の恩人・三成を忘れていた

 それからもうひとつよく覚えているのが、三成の独特なスタイル。最初の衣装合わせのとき、チーフ監督の片岡敬司さんが「小栗くんが演じるのなら、ちょっと傾(かぶ)いていた方がいい」とおっしゃって、三つ編みの髪型をすることになったんです。のちに月代(さかやき)のあるかつらに変わったときも、その名残で三つ編みが残されていたんですよ。

 そういう意味では大河ドラマは王道でありながら、どの作品も尖っているような印象があります。約1年もの間放送する番組ですからマンネリ化してはいけないと、皆さん悩みながら作っているんでしょうね。『天地人』の三成もそのひとつで、見た目で冒険している分、僕はしっかりと誠実にお芝居をしなければと思った記憶があります。

「強い者、勝つ者が常に正しいとは限らぬ」

大河ドラマ 八重の桜(2013)

吉田松陰役

大河ドラマ 八重の桜

インタビュー

 演出の加藤拓さんにお会いして役のイメージをうかがったとき、「小栗さんには今回、『ワンピース』のルフィになってもらいたいんです」と言われました。だから「オレって大河に出る度に変わったことを求められる人材なんだな」って(笑)。凧揚げをしながら爆走してくる初登場シーンから「とにかく元気で、この人に付いて行ったらなんか楽しそうだな」と思わせるような松陰像をやって欲しいというオーダーを受け、スタートしたのを覚えています。

 吉田松陰は幕末に生きた偉人のなかでも人気が高く、尊敬を集めている人物。短い人生をものすごい勢いで駆け抜けているにも関わらず、多くの人々に慕われ、現代にまで影響を及ぼしているのは一体どういうことなのだろうと思いました。国を憂い、それを正すために心血を注いだ人ですが、現代の感覚で彼のしたことを見ると、とてつもない過激派のテロリスト。「文句ばっかり言ってても仕方ない、とにかく外国を見なくては」と、こっそり外国の船に乗り込もうとしたことひとつとっても過激ですよね。

下田から黒船に乗り込み、密航を企てたが失敗し投獄される松陰

 でも、そうした行動の裏には膨大な知識と哲学があり、松陰は自分の思想に説得力を持たせるためにとにかく10代から学んだのではないかと思いました。その結果、とにかく誰にも止められないようなエネルギーを持ち、かつ人々を魅了する求心力を得ることになったのではないでしょうか。だからこそ「一緒に国を変えよう」という松陰の呼びかけに多くが呼応したのでしょう。

「天朝も幕府も藩もいらん!ただ身一つで立ち上がればよい、立ち上がれ!!」

 『八重の桜』で演じたエネルギーに満ちあふれる松陰像は、それまでのイメージとは少し違ったかもしれませんが、彼の生き方そのものを表していたのではと思います。

「会津の酒は、うまいのう」

大河ドラマ 西郷どん(2018)

坂本龍馬役

大河ドラマ 西郷どん

インタビュー

 『八重の桜』で吉田松陰を演じ、『西郷どん』では坂本龍馬役。カリスマ的な人気を誇る2人の人物を演じさせていただき “いいとこ取り”ばかりしていいのかな、という気持ちです。実はこの龍馬役をいただけたのは主人公の西郷隆盛を演じた鈴木亮平くんが「自分が西郷役なら小栗に坂本龍馬を」とプッシュしてくれたから。若いころから切磋琢磨してきた彼が大河の主役という大きなチャレンジをした作品に、こういう形で参加できたのは非常にうれしかったです。

龍馬は、勝海舟(遠藤憲一)を訪ねてやってきた西郷(鈴木亮平)と初めて対面する

 坂本龍馬は言わずと知れた幕末のヒーローですから、それぞれに思い描く龍馬像があり、そのイメージは千差万別。僕が『西郷どん』で演じた龍馬は僕自身が「こうであって欲しかった」というイメージを盛り込みながら作り上げたので、誰かの龍馬像にハマっていたらいいなと思います。

寺田屋事件で手を負傷した龍馬は療養のため、お龍(水川あさみ)を伴い鹿児島の西郷家を訪れる

 演じるのは楽しかったですが、苦労したのが土佐ことばのイントネーション。覚えて現場に入るのはもちろんですが、やっぱりお芝居の足かせになってしまって…。本番になったら正解でも正解じゃなくてもいいやって思えるタイプならいいのですが、僕の場合は意外と気にしてしまってお芝居が後手に回ることがあるので、方言はあまり得意ではないんです。ですから今後も極力、方言のない役がいいですね(笑)。

大河ドラマ 鎌倉殿の13人(2022)

主演・北条義時役

大河ドラマ 鎌倉殿の13人

インタビュー

 大河の主役をやっていると、街を歩いている時の声のかけられ方が今までと全然ちがいます。みんなオレに会うと「共通の話がある」というような雰囲気で接してこられるんですよ。そんな経験はなかなかできないので、改めてすごいことなんだと感じています。

「ここにですか!?」 祖父・伊藤祐親が行方を追う流罪人・源頼朝を、兄・宗時(片岡愛之助)が匿っていると知り、驚きを隠せない義時

 長い時間を共に撮影を進めているスタッフたちとも、同じ時間過ごしてきた分、スムーズにコミュニケーションがとれるようになっています。特にディレクター陣は、ここ1年以上、ずっと北条義時のことを考えて一緒に進んできているので、僕自身が思う義時と皆のそれをすり合わせる作業もポンポン意見が飛び交い、非常に楽しいです。

謀反の罪を一人背負わされ殺された上総広常(佐藤浩市)を救えず、悲嘆に暮れる義時

 松陰や龍馬に比べて、いま演じている北条義時は既存のイメージが限りなく少ない役で、自分が義時像を作っていけばいい、という意味では演じやすいです。そんな義時も放送が始まった当初の青年期とは随分とイメージが変わり、ドラマの終盤に向けてシビアな決断やダークな一面を描かれる局面が続いています。

「姉上、あなたの「許さぬ」という言葉はそういうことなのです。御台所の言葉の重さを知って下さい」

 ドラマの序盤で描かれた義時は人を信じやすく、喜びも憤りも内心が顔に出るタイプ。「ウソがつけないんだな」と感じる人物像だったと思います。それが中盤以降になると、不快な時ほどにこやかに過ごしたり、いい時間を過ごしていてもその幸せを顔に出さないよう心がけたりと、感情と表情をコントロールするようになっていきました。ですから演じる僕自身、「もともと持っていた良いところにフタをして、どんどん捨ててきてしまったな」と複雑な気持ちです。

表情に出さずに比企能員(佐藤二朗)を討ち取る

 インタビューを受けるときに、よく「今後をご期待ください」などと話すことがありますが、『鎌倉殿の13人』に関しては、ドラマの後半からそういう雰囲気とは違うフェーズに入っていると感じています。三谷(幸喜)さんはこの作品に夢や希望を感じられるような最終回を用意していないんじゃないかと思うのです。

 僕自身もここまで来たらそうであって欲しいなと思っていますし、ご覧になってきた方々には「せっかく見続けてくれたのだから、何が起ころうと最後まで責任を持って見とどけてください」としか言えないですね。北条義時という人が背負わなければいけなかったものを、一緒に背負って終わりましょうという気分でいるので、最終話まで見たなかでなぜ義時が変化せざるをえなかったのかが伝わるといいなと思います。そして全てが終わった後、もう一度はじめから見直して欲しいですね。1回から5回のはつらつとした義時の姿はきっと涙なしで見られないんじゃないかな。

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