一覧に戻る

50音から探す

あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行
水野美紀 水野美紀

水野美紀女優みずのみき

土曜ドラマ『逃げる女』

土曜ドラマ『逃げる女』

 『逃げる女』で水野美紀さんが演じるのは児童養護施設の元職員、大学院卒のエリートで臨床心理士の資格を持つ西脇梨江子だ。施設で起きた児童殺人の犯人として服役していたが、無罪が証明され8年ぶりに釈放される。物語は、梨江子が刑務所を出たところから始まった。
「とてもやりがいのある役ですが、一筋縄ではいかないストーリーだと思いました」と水野さん。まずは「女子刑務所での生活ってどんなだろうと調べたり、捕まる前の梨江子はどんな生活をしていたのかしらと想像することから始めました」という。そして、いよいよ撮影のために最初のロケ地である佐世保に入った夜、水野さんは刑務所から出所したばかりの梨江子の気持ちになって市内を歩いてみたそうだ。
「すれ違う人たちを見れば、この人たちは8年の間この街で楽しく生きてきたんだろうなと考えたり、慣れ親しんでいたはずの街がまるで知らない場所のような感覚になったんだろうなって」。人に対する不信感を抱いた梨江子の心境に近づくべく、滞在先のホテルもあえて狭い部屋を希望し、必要最小限の荷物しか持ち込まないようにした。「食事も近くのスーパーで買い物をして一人部屋で食べるなど、梨江子の状況に重ねるようにしていました」。

 自分のアリバイを否定した親友のあずみ(田畑智子)を探す旅は、美緒(仲里依紗)という不思議な女性の登場で緊迫の度合いを増していく。「仲さんが演じる美緒と梨江子は、とにかく二人で叫び合って、けんかして、つかみ合ってというシーンが多いんです。それなのに彼女が出ていってしまうと寂しくて待ち焦がれてしまう。橋の上で再会して抱き合うシーンがあったのですが、そのときの仲さんの捨て猫のような表情がいとおしくて、とても印象に残るシーンになりました」。
 ほかの共演者からも常に刺激を受ける現場だったという。「刑事役の遠藤憲一さんをはじめ、ほぼ敵対する役の方ばかり。現場ではあえて話もせず目も合わせず、緊張感のある距離感を保つようにしていました」。また、人間を生々しく描く監督が引き出す演出に、「これまでにない、いろんな感情を揺さぶられ、思いもよらないところで涙があふれたり、まさに感情が爆発するような現場でした」。
 えん罪にも関わらず、出所してからもこれでもかというほど世間から辛く当たられる梨江子。しかし、彼女の強さには圧倒されるという。厳しい取り調べに一度は心が折れて偽りの自供をしてしまったが「刑務所は私のいる場所ではない。いつかここを出て、あずみに会いに行く。その一念が彼女を支えてきたんですね」。最後までプライドを保ち耐えてきた強さが魅力だという水野さん。迫真の演技とともに、梨江子の旅の終着点まで固唾をのんで見守りたい。

大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』

大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』

 剣豪・宮本武蔵の生涯を描いた大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』では、数々の伝説の名勝負が再現された。その一つが鎖鎌の達人・宍戸梅軒との対決だ。宍戸梅軒を演じたのは吉田栄作。そして梅軒の妻・かつを水野美紀さんが演じた。かつは夫の梅軒が武蔵との勝負に敗れると、その敵をとろうと武蔵を狙う。
 「鎖鎌を扱うのは初めてなので難しかったです」。そのうえ赤ん坊を背負ったまま武蔵と対決するという役どころ。激しい動きに赤ちゃんが泣き出してしまい、そのたびに撮影が中止になるなど、大変なことも多かったようだ。しかしさすがにアクション作品を得意としている水野さんだけあって、「鎖鎌をぶんぶん振り回すのは面白かったですよ」と振り返る。その言葉どおり、鮮やかな立ち回りで強い印象を残した。

よるドラシリーズ『ドリーム~90日で1億円』

よるドラシリーズ『ドリーム~90日で1億円』

 お金に執着し母親としての自覚にも欠けているシングルマザーが、わが子のためにマネーゲームに挑む。水野美紀さんが主演をつとめた『ドリーム~90日で1億円』は、そんな奇想天外でいて実はハートウォーミングな物語だった。水野さん演じる千春を幼いころ誘拐した犯人で後の金融王、さらに千春を陰ながら援助するという複雑な役どころを長塚京三さんが演じた。水野さんはこの時の長塚京三さんにとても刺激を受けたという。
 「長塚さんの役者としての姿勢やお芝居にすごく感銘を受けました」。監督の演出に水野さんは自分なりのプランを主張することが多かったという。ところが大ベテランの長塚さんは監督の指示を何も言わず受け止め、「演出どおりの動きの中で全部成立するようなお芝居をぽんと出されるんです。これが本当のプロなんだ。監督の撮りたい絵のプランにアジャストできる引き出しを持てばいいんだ。それを長塚さんの背中を見て教えられました」。水野さんにとって、その後の女優人生に大きな影響を与えてくれた出来事として強い印象を残す作品となった。

土曜ドラマ『スロースタート』

土曜ドラマ『スロースタート』

 『スロースタート』は、引きこもりやニートとその家族の心を開き、社会復帰を促すNPO法人の女性たちの活動を紹介する本『レンタルお姉さん』を原案にしたドラマだ。水野さんは“レンタルスタッフ”と呼ばれる有料で引きこもりやニートの社会復帰を手助けする仕事をする女性・谷口未散を演じた。
 「こんな世界があるのかって、原案となった本もテーマも衝撃的でした」と振り返る水野さん。だが、実際にその仕事に携わるスタッフから話を聞く機会を得て「引きこもりの子どもたちを訪ね、外の世界に生きていける場所があるということを知ってほしいと純粋に働きかけている」ことを知り、その姿勢に深く共鳴したことを覚えている。
 「人の感情を扱うって恐いことですよね。何かひと言で繊細な子どもたちを間違った方向に向かわせてしまうかも知れない。そんなリスクを背負いながらも真摯に向き合っているからこそ、ときには思い切った手段にも出る。それがすごいなって」。
 社会派ドラマと呼ばれる作品だったが「誰かのために何かをする、何らかの手助けになる。年齢を重ねれば重ねるほど、そんな役がやりやすくなった気がします」という水野さん。女性スタッフの奮闘を心を込めて演じた。

その他の出演番組を見る ※類似の氏名が検索される場合があります。
一覧から探す