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満島真之介 満島真之介

満島真之介俳優みつしましんのすけ

1989年生まれ、沖縄県出身。2010年、舞台「おそるべき親たち」で俳優デビュー。13年には『風俗行ったら人生変わったwww』で映画初主演。そのほか『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』『散歩する侵略者』『花筐/HANAGATAMI』などに出演。2018年、『クソ野郎と美しき世界』『君が君で君だ』が公開予定。ドラマでは『黒い十人の秋山』『BG〜身辺警護人〜』ほか。NHKでは連続テレビ小説『梅ちゃん先生』の山倉真一役を好演。その後も多彩な役柄に挑戦し、注目を集めている。

連続テレビ小説 梅ちゃん先生(2012)

山倉真一役

連続テレビ小説 梅ちゃん先生

インタビュー

 僕が演じた山倉は、ドラマの冒頭でヒロイン・下村梅子(堀北真希)の姉・松子(ミムラ)にプロポーズして断られるのですが、実はそのエピソードの後はそのまま居なくなる予定だったんですよ。デビューしたての頃だったので、プロポーズのシーンは緊張をしながら体当たりでお芝居したら、面白がっていただけたようで、その後も山倉の登場シーンが描かれた台本が届き、最後にはスピンオフにも出るくらい存在感のあるキャラクターになっていきました。

松子(ミムラ)に一目惚れした山倉は、出会った翌日にプロポーズするが…

 姉のひかりが出演していた『おひさま』など、連続テレビ小説はいろいろ見てきましたが、多くはヒロインとその女友達、相手役の男性で成り立っていたように思うんです。それが『梅ちゃん先生』を境にヒロインの男友達の枠が増えたような気がします。『梅ちゃん』にはヒロインの夫となる信郎のほかに、松岡や僕が演じた山倉が友人として登場していたので、「それが面白かったからかな」って勝手に思っています。

 現場も同世代の共演者が多く、賑やかで楽しかったですよ。撮影当時は山倉イコール僕という感じで、よく女学生役の方々に「暑苦しい」とか「顔の圧が強い」と言われていましたが(笑)。一番後輩ということもあり、堀北真希ちゃんやみつくん(高橋光臣/松岡敏夫役)、徳永えりちゃん(沢田弥生役)、松坂桃李くん(安岡信郎役)たち、みんなにかわいがってもらえたのは忘れられない思い出です。

 『梅ちゃん』は、お世話になった多くの方に僕の芝居を見てもらうことができた、恩返しの作品でもありました。たくさん喜びの声を届けていただき、自身も感無量でした。また、若かった僕の原点のような作品でもあり、『どこにもない国』では木村隆文監督をはじめ、あの頃のスタッフと再び顔を合わせる機会を得て感謝しています。成長を見守っていただいているような安心感があり、その一方で緊張感が持てるすばらしい環境のなかでお芝居をさせていただけています。

特集ドラマ お葬式で会いましょう(2014)

大田黒勇役

特集ドラマ お葬式で会いましょう

インタビュー

 初主演作でした。主演だからといって気張らずに、劇中では出演者それぞれのことを信じてお芝居をさせていただきました。そうすることで自然と涙が溢れてきますし、笑ってしまう。無理なく気持ちに正直でいられるんです。その役になりきることを意識するのではなく、その人がそこで生きているように存在したい。見る側にとっても「自分もそんな時あったな」と、違和感なく共感しやすいといいなと。ドラマと現実の壁もなくせるのではないかと思っています。

実家の母・靖恵(市毛良枝)が突然“生前葬を行う”と言い出し…

 兄貴のように慕っている井浦新さんが主人公・勇の兄を演じて下さったことで、より役を生きることができました。新さんとは僕の映画デビュー作である、若松孝二監督の映画『11・25 自決の日 三島由紀夫と若者たち』で共演していました。初めてカメラの前に立って演技をするのを新さんは全て見ているんです。ですから、初主演作となった同作品に新さんが共演してくれたのは感慨深いですし、恩返しという思いでぶつかっていきました。顔を付き合わせての喧嘩のシーンでは、つばをかけてしまうほど本気で言い合いをしていますし、感情を全部出しました。芝居を超えて本当の兄弟のような気持ちにさせてくれる人なんです。

仲の悪い兄・純一と早速ケンカに

 当時は、下手でもいいから、その時の本当の自分を出すことしか意識していませんでした。100パーセントを、演じずに出すことができているんじゃないかな。今の自分には決してできない、あの時の僕の瞬間。昔の作品を見ると自分がすごくかわいく思えてきますねえ。

スーパープレミアム
シルクロード 謎の民(2016)

旅人

スーパープレミアム シルクロード 謎の民

インタビュー

 計画を立てたり演出することが“旅行”で、何も決めずに飛び込んでいくのが“旅”。僕はそう思っています。この番組では行き先は決まっていましたが、願っていた“旅”ができると思って参加しました。目的地は、一度入ると生きて戻れない場所として「死の海」と呼ばれる、中国のタクラマカン砂漠。この砂漠の奥深くで生活をしている「謎の民」を探ってきました。お話をいただいたときは、「ここに行くのは僕しかいない」としびれました。ウイグル地区に撮影が入るのはまれなことで、なかなか“旅行”では行かない場所だと思います。

オープニングのタイトルシーンでは、広大な砂漠を一人歩く姿がドローンを使って撮影されました。撮影陣が移動し、砂漠に取り残されたとき、砂の海の闇に落ちていくような感覚に陥りました。風が吹くと砂の形が変わり、もはやどこから来たのか全くわからなくなるんです。しかも、不思議なことに無音。風って何かにぶつかることで音になっているんですね。砂漠ってなにもぶつかるものがないから、耳が閉じちゃったかなと思ったくらい、砂が飛んで風が吹いているのに何も聞こえませんでした。安心もするし、とてつもない恐怖を感じる、まさに表裏一体の感覚。行かないとわからない貴重な体験でした。

 自分には想像できない暮らしの中に飛び込んで行くことは、楽しくもあり緊張感もあります。だからと言って、いろいろ調べたりはしません。最初の感動を大事にしたいんです。そうした経験をするためには体が丈夫でなくてはならないし、常にエネルギッシュでありたい。その準備は怠れませんね。2018年の2月にもこのシリーズでチベットに行ってきたのですが、「小さくまとまっちゃいかん」「自分に素直でいたい」と改めて思わされました。“旅”の経験は、絶対に人生を形成してくれると思うので、この先もまた「謎の民」を求めて“旅”がしたいですね。

土曜ドラマ 夏目漱石の妻(2016)

荒井伴男役

土曜ドラマ 夏目漱石の妻

インタビュー

 どんな作品に出てもその時の自分を全て出そうと意識して挑んでいるのですが、『夏目漱石の妻』もあの頃の自分が全て映っていて美しいなと感じます。特殊な役が比較的多くて、演じた役のほとんどが死んでしまうなか、この作品はその例外のひとつでした(苦笑)。

 いつも、人との出会いに恵まれていると感じるんです。この作品もそう。夏目夫妻を演じた尾野真千子さんと長谷川博己さんは多くを語らなくても通じ合えるような、近さを感じる方々。ですから、信頼して普段は出せない不穏で嫌な感じを全面に出してみようかなとチャレンジした作品でした。

荒井は漱石(長谷川博己)に足尾銅山での経験を小説に書いてほしいと話す

 実はこれまで現場で一番年下というシチュエーションが多く、『夏目漱石の妻』もそうでした。だから「よっしゃ受け止めてくれよ、先輩」というような気持ちで思い切り行けたのかもしれません。自分を生きている先輩たちと出会い、たくさんのことを感じさせていただけたので、僕も自分の個性を出してエネルギッシュにいたいなと思わされました。

 特に僕が演じた荒井という男は、最後に夏目家をかき乱す役割を担っていたので、全員の思いを知った上でドラマの世界に飛び込んでいくのは刺激的でした。

荒井は房子(黒島結菜)から金を借りたまま姿を消し…

特集ドラマ どこにもない国(2018)

武蔵正道役

特集ドラマ どこにもない国

インタビュー

 沖縄出身なので、いまだに米軍基地と共存していたり、第2次世界大戦のことを学ぶ機会も多く、常に肌に触れてきました。そんな僕でも台本を読んだとき、満州引き揚げというのがあまりピンとこず、知識もなかったので、事実を知って驚きましたね。今を生きる僕らが成すべきことを改めて考えさせられました。

満州に残された人々を救うため、武蔵、新甫(原田泰造)、丸山(内野聖陽)は命がけで日本を目指す

 僕が演じた武蔵正道もまた実在の人物。NHKのアーカイブスに残る実際の武蔵さんの映像を見せていただいたのですが、とてつもないエネルギーの持ち主なんですよ。生きることへのパワーがすごい。当時はたくさんの日本人が満州に渡りましたが、そのなかで中国語を覚えた人は少なかったそう。武蔵さんは現地の人々とのコミュニケーションを取りながら独学で中国語を覚え、周囲とつながっていき、現地の人たちの信頼も厚かったようです。そんな風に国境や年齢や人種の壁を越えて、人と人との心をつなげていけた人物。僕もまっすぐに人と向き合った武蔵さんのようになりたいと思いました。

 現場では丸山邦雄を演じた内野聖陽さん、新甫八朗を演じた原田泰造さんとの関係性がとても良かったと思います。原田さんと僕は師弟関係みたいな感じでした。何度かドラマ以外でご一緒させていただいて、ずっと原田さんのこと大好きだったので「映画とかなんか一緒にやりたいね」と話していたら、「まさかこんな命をかけた真剣な話だと思わなかったな」と2人して驚きました。奥底の信頼関係は最初からできていたので、ちょっとしたアイコンタクトからも師弟関係が見えてくるのではないでしょうか。僕も信頼して身を預けることができています。

 そこに内野さんが入ってくるとまた面白いんです。内野さんは自分の生きるリズムがある人で、まるで丸山さんそのままであるかのようでした(笑)。ドラマの中の丸山、新甫、武蔵と同様に緊張と緩和がしっかりある3人の関係性がこの作品に大きく影響していると思います。

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