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永山瑛太 永山瑛太

永山瑛太俳優ながやまえいた

旧名・別名
瑛太

1982年、東京都出身。主な出演作に、ドラマ『WATER BOYS』『オレンジデイズ』『のだめカンタービレ』『最高の離婚』『ハロー張りネズミ』、映画『まほろ駅前』シリーズ、『64-ロクヨン-』『ミックス。』『友罪』など。NHKでは『極北ラプソディ』『私は父が嫌いです』リモートドラマ『Living 第2話』、大河ドラマ『篤姫』『西郷どん』、正月時代劇『ライジング若冲 天才かく覚醒せり』などに出演。『幕末相棒伝』では坂本龍馬を演じる。

大河ドラマ 篤姫(2008)

小松帯刀役

大河ドラマ 篤姫

インタビュー

 大河ドラマ初出演で、スタッフ、共演者、すばらしい方々に恵まれた作品でした。しかもあおいちゃん(宮﨑あおい)が演じた於一(のちの篤姫)の少女時代の相手役ということで、ドラマの最後まで出演し、小松帯刀として生きさせていただいた1年になりました。

 当時の薩摩がどういう状況だったのか、歴史の勉強から入らせていただき、その面白さにとても興味をひかれました。そんなふうに、一から準備していただける状況のなかで役に挑めたので、撮影に入った瞬間から小松帯刀としてその場にいれば成立するような気がしていました。それに現場の皆さんが、現場の空気感をきちんと作ってくださっていたので、純粋に楽しみながら参加させていただいていました。

 僕が演じた小松帯刀は幼なじみの於一にずっと思いを寄せ続けていきます。でも、於一が島津家の養女になり、やがて将軍家に嫁ぐことになり、思いは叶わぬまま別々の人生に歩み出していきました。於一は名前を篤姫に改め、御台所に。帯刀は島津家の家老の家柄で、時代を変えていく人間にならなくてはいけないと、責任を感じながら生きていきます。

 1年以上にわたってひとつの役を演じるのは『篤姫』が初めてでした。1本2時間の映画だと、その時間のなかで感情をさまざまに表現していかなくてはいけないのですが、1年以上も同じ役を演じていると、複雑な感情も自然と内側から湧き上がってくるようになりました。テレビドラマの場合は何度も同じお芝居を繰り返して撮影するのですが、湧き上がる気持ちは回を重ねても変わらなかった。それは不思議で貴重な体験でした。

 なかでも印象深いのは帯刀が亡くなる直前に、篤姫と再会した場面でした。ふたりにとって思い出深い囲碁を打ちながらの語らいでしたが、最後の別れを意識した場面だったので演じていて辛かったですね。そういう僕たちの思いを監督がくみ取ってくださり、リハーサルをせずに本番に臨みました。役者としては何度も演技を繰り返してしまうと、その感情に慣れてしまうのではと怖い部分があるのですが、この時も慣れることなく、何度でも感情があふれ出ました。2人きりのシーンで台本上何ページもある長いシーンでしたが、心から帯刀として篤姫に向き合えた時間でした。

プレミアムドラマ 私は父が嫌いです(2015)

吉田秀一役

プレミアムドラマ 私は父が嫌いです

インタビュー

 主人公の秀一が、幼い頃に多額の借金を残して行方をくらました父(奥田瑛二)と再会する物語でした。ドラマの舞台は福岡と佐賀・唐津。ドキュメンタリータッチに撮る監督だったので、緊張感というよりも自然に動いていくような感じで、地図を渡されて実際に行き先を探しながらお芝居をすることも。演出スタイルも独特で面白かったですね。

 秀一が長年憎悪してきた父・寬治を演じたのは奥田瑛二さん。僕は2役で、奥田さん演じる父の若いころも演じました。ですが、あまり奥田さんを意識せず、父親としての自覚がなく、ただ男として好き放題に生きている人物をイメージしながら役づくりをしました。演出スタイルのおかげか、そういった部分でも自然に振る舞えたような気がします。

 奥田さんとのシーンで特に印象深いのは、映像でもご紹介したラストシーン。ふだんはよく遊んでいただき、一緒に過ごす時間がめちゃくちゃ楽しい、本当に大好きな先輩ですが、この時は緊張しましたね。町の定食屋さんのようなところでロケをしたのですが、実はものすごくギャラリーが集まってしまって…(苦笑)。そんななか、監督はワンカットで撮りたいとおっしゃって、セリフ量も多く、感情も出していかなくてはいけない場面だったので、車のなかで待機している間もずっとドキドキしていたのを覚えています。でも、今見ても緊張感があっていいシーンですね。いいお芝居してるなぁ(笑)。いまはこんな早口できないですよ(笑)。

大河ドラマ 西郷どん(2018)

大久保利通役

大河ドラマ 西郷どん

インタビュー

 初めて出演した大河ドラマ『篤姫』に続いて、薩摩が舞台の大河ドラマに出演させていただきました。実は父方の祖父母が鹿児島でいまも元気に暮らしているので、お話をいただいたときは、永山家の人間としての運命なんだと思いました。ただ、僕が演じた大久保利通は鹿児島で崇拝されている西郷隆盛(鈴木亮平)の盟友でありながら、西郷さんを殺したとも言われている人物。でも、祖父母孝行ができると想い、オファーをいただいたときはものすごく嬉しかったので、暗殺される瞬間まで僕なりの大久保利通を演じさせていただきました。

 大久保役では『篤姫』で小松帯刀を演じたときと同じような不思議な感覚を再び経験することになりました。役を演じる上で自然と感情がわき上がってくるんです。映像でご紹介しているシーンは、吉之助さ(西郷隆盛)との別れのシーンですが、同志としてやってきた吉之助さを殺す覚悟でないと国を変えることはできないという思いと、幼い頃から家族以上の絆で結ばれてきた吉之助さへの思いの間で葛藤がありました。ある冷徹さを出さないと日本を変えようとした覚悟は伝わらないと分かりながらも、自分自身の内面ではものすごい悲しみや、別れの辛さがありましたね。真っ直ぐな吉之助さに対し、表現していることと、内面のズレが大きく、苦しかったのを覚えています。

 でも、それと同時に鈴木亮平くんのすばらしいお芝居に引っ張られる部分があったり、本番は大久保として違うお芝居をしてやろうかなと挑戦するような気持ちもありました。そんなぶつかり合いが本当に楽しかったです。

 よく人が亡くなる前にこれまでの人生がフラッシュバックすると聞くことがありますが、大久保が暗殺される瞬間に、まさにそれを体験することになりました。吉之助さと西郷家の狭いセットに立って桜島を見たことや、謹慎処分を食らって苦しい生活を強いられたこと、そして島流しにあった吉之助さに会いに行ったこと。そんな時間の積み重ね、培ってきたものがなければ表現できなかった感情がすごくあったと思います。だから、暗殺される瞬間は、別に泣かなくてもいいのに、自然と涙が出てきました。

リモートドラマ Living 第2話(2020)

ハク役

リモートドラマ Living 第2話

インタビュー

 コロナ禍で撮影したリモートドラマで、弟(永山絢斗)との初共演でした。坂元裕二さんがご担当された脚本は独特の世界観で、僕らが出演した第2話は、近未来の日本を舞台に、過去に流行った料理を作ることを職業にしている兄弟を描いた作品でした。

 リモートドラマということで、カメラなどの機材を送っていただき、監督やスタッフさんとのウェブ会議をしながら衣装合わせやカメラアングルの相談、演出などを受けて撮影をしました。撮影前は「よーいスタート」がかかってからのタイムラグに戸惑うとか、感情を入れるのが難しいなど、リモートドラマの大変さをいろいろと聞いていました。でも、いざ撮影になると大変なことは一切なく、久しぶりにお芝居ができるという喜びが大きかったですね。

 弟の絢斗との2人芝居も新鮮でした。弟はこんなふうに役を組み立てていくんだなと、発見があったりして。例えば、念のためにコロッケの材料を自分たちでも買いに行こうとなって、僕が運転をしてスーパーに行ったときのこと。弟はずっと台本を持ってセリフをおさらいしていたんです。僕は一旦覚えたらあとは何とかなると思うタイプなのですが、弟は真面目なんですよね。「今は卵を買うから休んでいいよ」と言っても、ずっと持ったままだったんですよ(笑)。

 兄弟共演は最初で最後になるかもしれませんが、それこそ生まれた瞬間から弟を見ているので、今回、2人で作品を作れたことは楽しい経験になりました。「そっか、こいつも俳優やってるんだよな」と改めて思ったり。よく人から「声が一緒だね」と言われるのですが、完パケを見たときに同じ人がしゃべってるみたいで、変な感じがしたり(笑)。もちろん監督からの指示はいろいろありましたが、基本的にはとても手作り感があって、弟と2人でやれて楽しかったです。とても思い出に残る作品になりました。

正月時代劇
ライジング若冲 天才かく覚醒せり(2021)

大典顕常役

正月時代劇 ライジング若冲 天才かく覚醒せり

インタビュー

 最初に企画と脚本をいただいて、中村七之助さんが天才絵師の伊藤若冲を演じると知り、ワクワクしました。日本を代表する伝統芸能、歌舞伎界を背負っていらっしゃる七之助さんがどんな姿で現場に現れるのか、どうお芝居されるのか、たくさん勉強させていただきたいという気持ちで撮影に挑みました。

 僕が演じた大典顕常は若冲の一番の理解者で、同時にプロデューサーでもあった僧侶です。出会いの瞬間に若冲が大典に一目惚れをし、絆を深めていくのですが、実際は僕自身が七之助さんの妖艶さというか、きれいな佇まいに惚れてしまっている部分がありました。小さい頃から歌舞伎界で培われた人としての器の大きさ、安定感はさすがで、思い切ったアイデアやチャレンジングなお芝居もしっかりと受け止めてくださいました。

 特に印象的なのは2人の出会い。大典が「掴んで絶対に離したくない。自分自身がその才能を世に送り出したい」という気持ちを伝える場面です。お芝居としては、静けさのなかで伝えてもいいし、肉体がどんどん動いていってもいい。あるいは、もはや性別の垣根がなくなってしまって、BL(ボーイズラブ)に見えても面白いかもしれないと思いました。

 ト書きにはただ「手を握る」とだけしか書かれていなかったのですが、実際は押し倒してしまうんじゃないかというくらい、どんどん攻めていくお芝居に。唇と唇がくっつくんじゃないかと思うほど顔を近づけて説得するシーンになりました。2人の出会いがどんなふうだったのかは、史実でもわからないけれど、見ている人がドキドキできるような演技のプランをしていったつもりです。

 また、大典が若冲の絵をひとりで眺めながら「なんか変なもんが見えとるな」とつぶやく場面は、なにか普通の人ではない領域に行ってしまっているようなセリフがすごく好きです。つまり、若冲だけでなく大典もまた変なものが見えている人なんだということですよね。ドラマではその心模様までキャッチしようとするかのように、何時間もかけてニワトリをすべての角度から観察する若冲さんの姿が描かれます。そうした着眼点は面白いと感じますし、“変なもの”を作品に描く若冲の魅力を捉えたシーンでもあるので、ご覧になる皆さんにも楽しんでいただけると思っています。

 番組タイトルにもあるように、ドラマでは印象的な出会いから始まり、2人が少しずつ親密さを増すのとともに、若冲が覚醒していく様子が描かれます。エンディングに向けての若冲の変化を、七之助さんの佇まいやちょっとした仕草、細かな顔の角度まで間近で見ていたので、高みに向かっていく流れを緻密で振り切ってやっていらっしゃって、すごく見応えがあると感じました。

正月時代劇 幕末相棒伝(2022)

坂本龍馬役

正月時代劇 幕末相棒伝

インタビュー

 坂本龍馬といえば幕末のスターで人気者。その龍馬役に決まった時は、正直、やっと龍馬を演じられる人間になれたのかとテンションが上がり、かなりハイな状態になりました。こういうことをやってみたいというアイデアが瞬時に浮かび、最初の打合せからプロデューサーや監督にぶつけました。採用はされませんでしたが(笑)。

民衆のための新しい国作りに奔走する坂本龍馬

 龍馬の人間力を表現するのはメリハリかなと思っています。政治的な話をしている時の龍馬は、命をかけて日本を変えようとしている本当の思いが腹の底から出てくる。一方、他の藩の人間と会っている時の龍馬は、器用に動いているのか勢いでやっているのかわからないようなところもある。撮影中はホテル生活だったので、ずっと1人で何をどう表現しようかと考えていました。

民、百姓の幸せのためなら誰にでも土下座して説得する

 何より僕が楽しんで演じていれば、お客様にも坂本龍馬はすごく人生を楽しんでいたと映ると思うんです。もちろん苦悩も抱えていたとは思うし、命がけで突き進んでいるようなところもある。そこは現代人が演じる現代劇とは違うテンションというか、心持ちにもっていかなくてはいけない。それを意識したうえでデフォルメしたり、こんな面もあったのではないかという多面性、人間としての遊びはあってもいいんじゃないかと思いながらやっていました。

薩摩藩邸で斬られそうになった危機を下痢で逃れようとするが…

 たとえば、だんどりやテストを経て本番になった時、急に土方役の向井理くんの体をさわってみるなんてこともしてみました。そこで向井くんがどういう反応をするのか。いろいろなことを仕掛けて迷惑をかけたかも知れないけれど、でも龍馬さんってたぶんそういう人だったんじゃないかというのが僕の解釈なんです。土方と龍馬が別れる時、お互い振り向きざまに龍馬は拳銃、土方は刀をさっと抜いて構えるシーンも台本には書かれていなかったのですが、僕が思いつきで監督に言ったような気がします。そういう自然発生的に生まれてくるものも大切だったと思います。

土方(向井理)との別れのシーン 一瞬緊張が走る

 龍馬は最後に暗殺されてしまいますが、もし生きていたら本当に日本は変わったかも知れないですね。自分が肉体として暗殺されるところを表現できるので、ああ、こうやって死んでいったのか、暗殺されてしまったのかと思うと感慨深いものがありました。多くの偉人の方々がそれぞれ違う考えを持って日本を変えようとしていた。そんなことも考えさせられました。

龍馬は世界の海援隊を実現する前に暗殺されてしまう

 これはフィクションで史実と違う部分もあるかも知れない。だけど誰が正解なのかというのは、みんなの想像性に託されていて、それぞれが決めていいことだと思います。だからこそ、いま生活の中でいろいろ困難なことに向き合っている方たちや子どもたちに見てほしいですね。ああ、こういう生き方もいいんじゃないか、思い切りやってしまったり突き進んでいくことも大事なんじゃないか。そんな勇気を与えられたらうれしいです。

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敬称略

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