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夏帆 夏帆

夏帆女優かほ

1991年、東京都出身。主な出演作に、ドラマ『みんな!エスパーだよ!』『監獄のお姫さま』、映画『天然コケッコー』『海街diary』『ピンクとグレー』『友罪』『ビブリア古書堂の事件手帖』『きばいやんせ!私』『Red』『ブルーアワーにぶっ飛ばす』など。NHKでは『カレ、夫、男友達』『わたしのウチには、なんにもない。』『キッドナップ・ツアー』『不要不急の銀河』、大河ドラマ『いだてん』などに出演。

ドラマ10「カレ、夫、男友達」(2011)

犬山育子役

ドラマ10「カレ、夫、男友達」

インタビュー

 一風変わった価値観を持つ三姉妹と両親が巻き起こす愛と絆の物語でした。離婚しても深い絆で結ばれている父・修司(長塚京三)と母・洋子(高畑淳子)。そしてDV夫と暮らす長女・麻子(木村多江)、恋人はいるけれど結婚はしない次女の治子(真木よう子)。そして私が演じた三女の育子は、大好きだった父が家を出たことがトラウマになって恋愛できない大学生でした。

三姉妹の三女・育子

 育子ちゃんはちょっと変わり者で突拍子もないことをしてしまう女の子でしたが、すごく好きな役でした。お父さんに対する強い思いがあり、それが彼女の恋愛に影響していて、ずっとわだかまっていた自分の思いをお父さんに伝える場面があったんです。そのシーンでは、お父さんを演じた長塚さんが、私自身のお芝居も、育子の思いも、全てを受け止めてくれているように感じて、思いっきり気持ちをぶつけられたのを覚えています。

父(長塚京三)に強い思いを抱く
「私のために長生きして 死んだりなんかしないで」

 当時私は20代前半。年齢でいうと大人でしたが、まだまだ幼くて2人の姉を演じたお二人にとてもかわいがっていただきました。お二人が私のことを受け入れてくださったおかげで現場がすごく楽しくて、いつの間にかお二人のことが大好きになっていて…。そういう空気感を作っていただけたので、自然と姉妹になっていけたのかなと思います。当時20代前半で、こういう役を演じたことがなかったこともあり、とても記憶に残っています。

恋愛して結婚、幸せに

大河ドラマ「いだてん」(2019)

おりん役

大河ドラマ「いだてん」

インタビュー

 初めての大河ドラマでした。「普通のドラマとは違う」と自分のなかで認識があって、初日は特に緊張しました。それに、森山未來さんが夫の美濃部孝蔵役だったので、余計に緊張感が増してしまって…! とてつもないエネルギーを持っていらっしゃる方なので、気を抜くと森山さんのお芝居に飲まれてしまうような、圧倒される感覚があって、ちゃんとこちらも返せるよう「強くいなければ」と常に意識して演じていました。

落語家・孝蔵(森山未来)の妻

 私は撮影日数が少なかったので、もっと森山さんとご一緒したかったなというのが正直な感想です。できあがった『いだてん』を見ると、躍動感とカリスマ性を併せ持つ孝蔵役は、森山さんにしか演じられない役だなと改めて感じていました。私自身も貴重な経験をさせていただいたと思っています。

子どもが生まれても貧乏生活はつづく
孝蔵に高座にあがって欲しいと伝える

 ほかの大河には出たことがないので比較はできませんが、『いだてん』は3、4か月に一度、まとめて10話分くらい撮影をするようなスタイルでした。だから、間を埋めてくのも大変で、久しぶりにリハーサルに行ったら、子どもが生まれていたり、次はもう歩いていて、その次には自分と同じくらいの背丈になっているという感じ(笑)。1シーンごとに数十年と月日が流れていたりしたので、手探りの状態で演じていました。その都度監督と相談しながらお芝居をしていった、なかなか体験できないような撮影でしたね。

満州に行くと言ったきり孝蔵の行方が分からなくなる
孝蔵「よ、ひさしぶり」

 そんなふうに難しい部分もありましたが、おりん役は本当に楽しんで演じさせていただきました。最初に池波志乃さんの若いころを演じると聞いたときは、とても光栄で、池波さんがご出演された映画をたくさん拝見しました。でも、池波さんの持つ気品のある色気におののき、「私にはあの雰囲気は出せないかも」と少し心配だったんです。それが衣装さんやメイクさんの力、そして池波さんが演じるおりんさんの時代と、私が演じたおりんさんの時代をリンクさせていく宮藤さんの脚本の妙で、同一人物に見えていたかなと思います。

落語家として再スタートした孝蔵のお尻を叩いて
「しっかりたのむよ!師匠!」

ドラマ&ドキュメント「不要不急の銀河」(2020)

河原秋役

ドラマ&ドキュメント「不要不急の銀河」

インタビュー

 新型コロナウイルスの感染拡大で“3密”を避けることが叫ばれていた最中に撮影した作品でした。最初に「今、ドラマを作るということ」という、番組のテーマが映し出されたように、まさにあのときにしか撮れない作品だったなと思っています。

 制作チームが『いだてん』でお世話になったチーフ監督の井上剛さんをはじめとするみなさんだったことも、感慨深かったです。自分で言うのもなんですが、とてもいいドラマでしたよね。ドラマ『不要不急の銀河』がどのようにして生まれ、どう制作されていったのかを伝えるドキュメンタリーと、ドラマがセットになった新しい形の番組で、すごく面白い企画でした。

自らスナックを取材したドキュメンタリー
取材を元にドラマでスナックのママを演じる

 ドラマの舞台は緊急事態宣言をきっかけに、営業が難しくなったスナック「銀河」。私はその店を営んでいるマスターの奥さん役でした。マスター役のリリーさんとは映画『海街diary』で共演したことがあって、今でも共演者で集まる機会があるので、気負いなく夫婦を演じることができました。リリーさんのお芝居は、うらやましいほどに肩の力が抜けていて、お芝居をしているのか、アドリブなのかが分からないほど。とても自然体でいらっしゃるので、それに引っ張られて、とてもたのしくやり取りさせていただきました。

「なんでこんな大変な時に骨折してんのよ!」

 ただ、この時はまだ感染拡大を防止しながらどうやってドラマ作りができるかを手探りしながら進めていた時期。いまはリハーサルではフェイスシールドを付けて、本番直前で外すのが通常ですが、この時はマスクをしてテストを重ねていました。本番でマスクを取ってお芝居をすると、急に相手の顔が見えるので、なんだか緊張するような不思議な感じがして、感覚をつかむのが難しかったのを覚えています。

♪ファイト!闘う君の歌を
 闘わない奴等が笑うだろう ファイト!♪

創作テレビドラマ大賞
「星とレモンの部屋」(2021)

里中いち子役

特集ドラマ「星とレモンの部屋」

インタビュー

 社会問題になっているひきこもり家族の問題を扱った作品です。老いた両親が亡くなった後、子どもたちがその死体と暮らしていたという痛ましい事件をベースに、チャットで知り合ったひきこもりの男女に起きる出来事を描いています。

18年自分の部屋から出られないいち子

 私が演じるのは、ひきこもり歴18年のいち子。母の初美(原田美枝子)が、ドア越しに食事や必要なものを用意してくれる日々を送っていましたが、母が突然倒れてしまい、パニックに陥ります。私はいち子のような経験をしたことがないので、最初に台本を読んだときは、いち子が置かれている状況を自分に置き換えることが難しく感じていました。でも、台本に書かれているセリフがとても素敵だったので、どう演じたらいいんだろうと考えなくても、言葉を発するだけで気持ちが乗ってくるのを感じました。

ある日、母親が持病で倒れてパニックに

 終始追い詰められている状況が続くとても難しい役でした。私自身、撮影に入るのがとても久しぶりだったので、そういう緊張も相まって、撮影期間中は睡眠が取れず、ご飯もろくに喉を通らないような、余裕のない日が続きました。うまく思考も動かなくて、ある種、ずっと神経が張り詰めているような状況だったので、その辺はいち子とリンクしているかもしれません。

引きこもりは自分の心の中にこもってしまうこと

 ほとんどの場面が一人芝居で進行していくドラマのなかで、涼を演じた宮沢氷魚さんとお母さん役の原田美枝子さんだけが共演者。涼との共演は1シーンだけでしたが、チャット内の声を収録しているときに、宮沢さんの持つ透明感のある繊細な声に、涼の素直になれない思いが滲み出ていて、すごくステキだと思いました。

同じくひきこもりの涼(宮沢氷魚)とのチャットが外の世界との唯一のつながり

 原田さんは『愛を乞うひと』という映画で拝見して、衝撃を受けて以来、ずっとご一緒したいと思っていた憧れの方。今回、念願が叶って母娘を演じさせていただき、その優しい目を見るだけで、自然と涙が出るような、全て包み込まれているような感覚になりました。

亡くなったはずの母親(原田美枝子)がいち子に語りかける

 とてもデリケートなテーマを扱っていますが、見る人によって受け取り方が変わるような余白を残した作品になっています。それぞれの環境や状況によって、何を感じていただけるかさまざまだと思いますが、いち子の成長がちゃんと伝われば嬉しいです。

「やればできると死人が言ってる 聞きなさい」
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