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向井理 向井理

向井理俳優むかいおさむ

1982年生まれ。神奈川県出身。2006年『白夜行』でドラマデビュー後、多くのドラマ・映画・舞台に出演。『神の舌を持つ男』や『S-最後の警官-』『いつまた、君と〜何日君再来〜』など出演作多数。NHKでは2008年の『ママさんバレーでつかまえて』パイロット版を皮切りに、『ふたつのスピカ』、連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』『とと姉ちゃん』、大河ドラマ『江 ~姫たちの戦国~』などに出演。『そろばん侍 風の市兵衛』では主人公・唐木市兵衛を演じる。

ママさんバレーでつかまえて(2009)

藤田光太郎役

ママさんバレーでつかまえて

インタビュー

 今見ると恥ずかしいですね(笑)。本作は最終回が生放送で、そのほかの回はノンストップの収録、しかも毎回お客さんが入っていたので、舞台のような感覚でした。作・演出の西田征史さんとは、彼が脚本を務め、出演もされていた映画『ガチ☆ボーイ』の北海道ロケで、1週間ほど相部屋だったことがあったんです。ご一緒できるのが、それ以来だったので、この作品に呼んでいただいたことがすごくうれしかったです。

弱小バレーボールチームの部室を舞台にしたシチュエーションコメディー

 舞台のような形式のドラマでしたが、当時は舞台に出演したことがなく、主演の黒木瞳さんにそのことをお話したらすごく驚かれました。初回は緊張しましたが、演じるのは映像と一緒なので、生放送のときもまったく緊張しませんでした。「ぜんぜん緊張しないですね」と共演していた片桐はいりさんとも話をしていましたね。何度も同じ芝居をやり直すよりも、むしろワンカットで演じるというのは、1発でいくんだという集中力が発揮できて、やりきった感があったのだと思います。たとえセリフを噛んだとしてもNGを出したとしても、そこからもっといいお芝居ができればいいんだと思うことができた作品でした。

コーチの光太郎とキャプテンの鈴(黒木瞳)が夫婦であることは秘密で…
明日香(片桐はいり)は光太郎に夢中!

 僕は黒木さんと12歳差の夫婦という役柄でしたが、年齢というのはまったく気にならなかったです。それよりも2人のシーンでは、手をつないで回ったり、「うふふふふっ」と声に出して笑ってくださいと演出の西田さんに言われたりと、おもしろかったことが多かった(笑)。そんな芝居をすることは滅多にないことだと思うので、とてもいい思い出です。

連続テレビ小説 ゲゲゲの女房(2010)

村井 茂役

連続テレビ小説 ゲゲゲの女房

インタビュー

 漫画家・水木しげるさんの奥様、武良布枝さん原案のドラマで、僕にとって初めての“朝ドラ”でした。クランクインのロケで深大寺に行き、げたで自転車を漕いだことを覚えています。池に氷が張るくらい寒い時期でしたが、布枝さんが現場に来てくださり、僕が着ていた衣装を見て、「主人が同じ柄のセーター持っています」とお話してくださいました。僕が着ていたのはスタッフが作ったセーターだったのですが、スタッフの感性が水木さんご夫妻と一致しているというのはすばらしいことなので、この作品は絶対にうまくいくと思いました。

貧乏の中から始まった布美枝(松下奈緒)と茂の結婚生活

 僕は漫画を描いたことがなかったので、普段から画を描く練習をしていました。撮影で使っていたGペンは水木しげるさんからいただいたもので、家でもいつも使わせていただきました。また、左腕を戦時中に失っている役なので、私生活でも左手を使わないようにしていて、当時は靴ひもを普通に右手だけで結べるようになっていました。そのため、左腕が右腕の半分くらいの細さになっていたので、自分でも驚いた記憶があります。

 一番大変だったのは、年齢を重ねてからの芝居です。演じたことがない年齢になったときは、その年代のいろいろな方を参考にさせていただきました。たとえば、妖怪・小豆洗いの声が泉谷しげるさんだったのですが、当時、他局の『新参者』というドラマでも泉谷さんとご一緒していたんです。ちょうど泉谷さんと年齢を重ねた茂の年齢が同じくらいだったこともあり、歩き方は泉谷さんを参考にさせていただきました。

 妻の布美枝を演じた松下奈緒さんは戦友です。大変な撮影を一緒に乗り越えてきたので、今でも彼女の活躍ぶりを見ていたい気持ちがあります。変な話ですが、まったく異性として見ていなかったから良かったのかもしれないですね(笑)。いつも「このシーンどうする?」「こうしたほうがいいんじゃない」など、かなり2人で話し合っていました。世間的にも評価をいただける作品になったので、『ゲゲゲの女房』に携われたことは本当に幸せです。

大河ドラマ 江 ~姫たちの戦国~(2011)

徳川秀忠役

大河ドラマ 江 ~姫たちの戦国~

インタビュー

 僕は徳川家康の三男・秀忠役でした。秀忠はひねくれた息子でしたが、本作は彼が変わっていく物語でもあったと思います。

 僕にとって初めての時代劇、初めての大河ドラマでした。実は大河ドラマは怖いというイメージがあって、ずっと出たくないと思っていたんです。大河ドラマならではのそうそうたるメンバーのなかに、時代劇に出演したことのない僕が入るというのは、まったく想像ができませんでした。でもせっかくいただいたお話なので、これはやるしかない!と思いました。実際に撮影に入ると、田淵久美子さんの書かれる脚本がファンタジーっぽく、江を演じる上野樹里さんと2人で畑を耕す夢を見たり、妄想するシーンがあるなど、堅苦しさのない大河ドラマだと思いました。

江(上野樹里)と秀忠は秀吉の命により夫婦となる

 僕は秀忠の人生を30年ほど演じるので、最後から逆算して演じていました。撮影前に所作を勉強していましたが、こどもの時期はわざとぎこちなく、ヘタな動きをして、そこから徐々にうまくなり、将軍になるころにはどっしりとした所作ができるようにと考えていたんです。見ている方が最初のころ、秀忠の所作が下手だと思ってくれていたようなので、僕の計算はうまくいったのだと思います。

少年・竹千代時代

 この作品では、父・家康役の北大路欣也さんの存在がとても大きかったです。欣也さんは撮影後も僕が出演した作品を見たときや、年末など、節目に連絡をくださいます。当時、欣也さんに「俳優は声が大事。君はほかの人とは違った声をしているからその声帯は大事にしなさい」と言っていただきました。家康が亡くなる前に親子が打ち解けるシーンがあったのですが、欣也さんは泣かないと決めていたそうです。でも、本番では気持ちが入り込み、泣いてしまって、悔しがっていました。きっとお互いに共鳴する部分があったのだと思います。それ以来、本当の親子のように接してくださる欣也さんに出会えたことに本当に感謝しています。

秀忠と家康(北大路欣也)に和解のときが訪れる

連続テレビ小説 とと姉ちゃん(2016)

小橋鉄郎役

連続テレビ小説 とと姉ちゃん

インタビュー

 僕が演じる鉄郎は、場を引っかき回して姿を消すという、すばらしくダメな男の役でしたが、物語を転換させる際に必要な飛び道具的役割があると思っていました。表面的にはひどい行為をするので、そこに目がいきがちですよね。でも、このダイジェスト動画のシーンでも、鉄郎が小橋家の米を全部食べて、米がなくなったことによって、ヒロインの常子(高畑充希)たちは米を手に入れようと町内運動会に出ようとするんです。もちろん鉄郎がやっていることはひどいけれど、ポジティブにとらえれば、主人公たちが前向きになるきっかけを与えているので、見てくださる方の中にもきっとそのことが届くのではないかと思い、演じていました。

常子(高畑充希)考案の練り歯磨きが完成

 鉄郎は詐欺師みたいなしゃべり方をしていますが、彼が言っていることを理解してもらおう、セリフを聞かせようとはまったく思っていませんでした。とにかく早口でまくしたて、その場のテンポを上げることを意識していました。鉄郎がいなくなり、その場に残された常子たちがどうするかがゴールなので、セリフに意味を持たせて、鉄郎の話した内容がその後どうなるんだろうと思わせてはいけないんです。見ている方に引っかからない芝居をするというのは僕にとって新しい挑戦でした。

練り歯磨きは鉄郎の達者な口上で飛ぶように売れて…

 2度目の“朝ドラ”でしたが、毎日撮影があるわけではなかったので、前回の『ゲゲゲの女房』とは違い、初めてふかんで現場を見ることができました。現場に行くと、共演者の距離が近くなっていて、久しぶりに行くからわかる変化を客観的に見られておもしろかったですね。自分も初めてのときはこうやって成長していったんだなと思いました。でも当時から常子役の高畑充希ちゃんは落ち着いていましたね。すでに成熟したお芝居をする方だったので、彼女のお芝居をどうやって崩そうかというのは考えていました。鉄郎の行動に常子が驚くシーンが多かったので、彼女に読み取られないような芝居をしようと思っていました。

久しぶりに現れた鉄郎は妻・幸子(岩崎ひろみ)を伴って…

土曜時代劇 そろばん侍 風の市兵衛(2018)

唐木市兵衛役

土曜時代劇 そろばん侍 風の市兵衛

インタビュー

 市兵衛は、現代の公認会計士のような立場で、そろばんと知恵、そして刀で、事件を解決していきます。主人公ですが、貧乏な侍なので、最初から最後まで衣装替えがなくてラクでした(笑)。

 使っているそろばんは計算方法も形も現在と違うので、苦労しました。手の動きにスピードも出さないといけないなか、一切吹き替えなしだったので慣れるまで大変でした。

原作は辻堂 魁による人気シリーズ『風の市兵衛』(祥伝社文庫)

 また、殺陣や立ち回りは、台本に“風のように”“風に乗って”と書かれていたので、回転をしたり、ジャンプしたりと、どのように風を表現していくのか、自分でもアイデアを出しながら撮影をしました。2017年に劇団☆新感線の『髑髏城の七人』に出演させていただいたとき、共演した橋本じゅんさんから「セリフがなくても一太刀がセリフと同じ。だから、きちんと意味を考えて殺陣をするといい」と教えていただいたことが今回、役だっていると思います。追い詰めているのか、追い詰められているのか、刀を前に押しながらはじくのか、押し込められてはじくのか。そういった台本に書かれていないことを稽古のときからきちんと意識して殺陣に臨むことができたと思います。

 物語に登場する筒井道隆さん演じる片岡信正は、市兵衛とは歳の離れた異母兄弟です。お互いわだかまりがあるなか久しぶりに再会しますが、兄弟の関係は一筋縄ではいきません。その関係性はすごくリアルですね。何十年会っていなかった溝はそう簡単に埋まるものではないし、大人になったからこそ打ち解けないものもあると思います。実際、僕には3つ違いの兄がいるのですが、住んでいる国も違い、めったに会わないので、連絡することもほとんどありませんでした。でも、ちょっとしたきっかけで連絡するようになってからは、以前より密に話すようになりました。といっても、従兄弟に聞けても兄貴には聞けないということもあるので、市兵衛と信正の関係はすごく共感します(笑)。本作ではそんな男兄弟の“あるある”も見ていただけると思います。

当主・道久を失った高松家の安曇(村川絵梨)・頼之(鈴木福)母子
市兵衛は高松道久殺害事件の解明に乗り出す
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