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西島秀俊 西島秀俊

西島秀俊俳優にしじまひでとし

1971年生まれ。東京都出身。94年、『居酒屋ゆうれい』で映画デビュー。主な出演作にドラマ『ダブルフェイス』『無痛〜診える眼〜』、映画『ニンゲン合格』『帰郷』『Dolls』『ストロベリーナイト』『劇場版MOZU』など。2011年の映画『CUT』では海外の複数の映画賞を受賞。NHKでは、『ジャッジ〜島の裁判官奮闘記~』、連続テレビ小説『純情きらり』、大河ドラマ『八重の桜』などに出演。2017年、ドラマ10『ブランケット・キャッツ』では主人公・椎名秀亮役を務める。

連続テレビ小説 純情きらり(2006)

杉冬吾役

連続テレビ小説 純情きらり

インタビュー

 僕は東北のことばを話す役がなぜか多いんです。このときも津軽弁を話す温かな人柄のすてきな役をいただきました。冬吾は青森出身の画家で絵を描くことには心を砕くけれど、それ以外の生活はだらしなくて無愛想。ただ、困っている人を見ると包み込むような温かさで接するところが魅力でしたね。

ヒロイン・桜子(宮﨑あおい)に大きな影響を与える青年画家を演じた

 ただ、冬吾を演じるにあたって戦争中の芸術家の生き方などをビデオで見たりしたのですが、あの時代は自由な表現ができなかった。芸術に関わった人たちが、それぞれ選択せざるを得なかった道や、そこで苦しむ姿など、過酷な時代と冬吾の関係にも思いを寄せて、大切に演じることを心がけました。
“朝ドラ”は初めて出演させていただいたのですが、月曜日から土曜日まで同じ時間帯にテレビに出るということことが、不思議な感覚でした(笑)。

空襲で大ケガをした冬吾を看病する桜子と笛子(寺島しのぶ)

怪奇大作戦 セカンドファイル(2007)

牧史郎役

怪奇大作戦 セカンドファイル

インタビュー

 『怪奇大作戦』のリメイク作品のお話をいただいたとき、一瞬、「どうしよう」と思ったことを覚えています。オリジナルが本当にすごい作品でしたから。ただ、オリジナルの監督をつとめた実相寺昭雄さんがシリーズ構成をつとめられていたこと。また第1話が『呪怨』で知られた清水崇監督、第2話が映画『帝都物語』で実相寺さんの右腕として活躍された北浦嗣巳さん、第3話が映画『リング』の監督を務められた中田秀夫さんと、素晴らしい監督陣だったので、この方たちとどうしてもご一緒したいという思いが強かったですね。

特捜チームSRIが原因不明の怪事件を追う!
冷静沈着な牧と熱血漢の京助(田中直樹)は良いコンビ

 撮影は本当に楽しかったです。特撮といってもかなりアナログな感じで、たとえば僕の演じた牧の体内に植物が入り込んで顔や体に生えてくるシーンはCGですが、そのためにCG製作チームはペンで僕の顔や体にグリッド線を描いてました(笑)。共演者も素敵な方たちばかりでした。その後、第3シリーズも制作されていますが、僕もいまこの年齢になって、改めて『怪奇大作戦』に挑戦してみたいという思いは強いですね。オリジナル版で牧史郎を演じられた岸田森さんの素晴らしさは別格で、あの狂気は表現できないけれど、いまの僕なりの牧を演じられたらと思います。

大河ドラマ 八重の桜(2013)

山本覚馬役

大河ドラマ 八重の桜

インタビュー

 大河ドラマ出演は2回目でしたが、丸一年、ひとりの人間を演じたというのはこの作品が始めてのことでした。覚馬という人物を、若い時から晩年まで1年かけて演じられる。そのことが、こんなに面白いものだということを経験させていただきました。
山本覚馬は晩年、視力を失い、また獄中生活を送ることで足も不自由になります。そのことを踏まえて何十年越しで覚馬という人物像のプランを立てることができたことは大きかったですね。それは、先を見越して今の演技をするということではなく、常にその時の覚馬を心身ともに限界の状態で臨むということでもありました。

5歳の八重(鈴木梨央)は文武に秀でた兄・覚馬を慕う
光を失った覚馬は八重(綾瀬はるか)に背負われて京都府庁へ

 会津藩もそうですが、覚馬という人物はどんどん逆境に追いやられていくんですね。覚馬自身も肉体的にも精神的にも厳しい状況に立たされていく。そのなかで逆境になればなるほど自分を深めて前に進んでいく力を持っている人物。そのエネルギーを持って生きていく姿を表現するために、とにかく若いころの覚馬はひたすら走っていることにしようと決めました。「時代劇史上もっとも速く走る」をテーマに全力で走り、所作の先生に時代劇の走りじゃないと注意されて「ごめんなさい」と直したり(笑)。衣装さんも、走ったらばたばたと着物がひるがえるような衣装を考えてくれるなど、スタッフの方もどんどん役を肉付けしてくださり本当に楽しかったですね。

連続テレビ小説 とと姉ちゃん(2016)

小橋竹蔵役

連続テレビ小説 とと姉ちゃん

インタビュー

 竹蔵は仕事熱心ですが、同時に家族をとても大切にする父親でした。早くに両親を亡くしたことで縁戚の家を転々とし、そこで父親が威張り散らすような家庭を見てきたことが反面教師になったのでしょうね。幼い娘たちをひとりの人間として尊重するという優しく理想的な父親でした。とくに「平凡な日常こそかけがえのないもの」ということを、身をもって教えていた姿が印象に残っています。家族が顔を揃える食事のシーンや、竹蔵みずから服をたたむシーンなど、裕福ではないけれどていねいに生きていることを実感させてくれました。それだけに竹蔵の病気によって、そんな日々が失われていく辛さは、演じていても切なかったですね。11歳の娘・常子に「とと(父)の代わりになってほしい」と告げたとき、自分が娘たちの成長を見届けられないという無念さは察して余りあるものでした。

家族との時間を大切にした“とと”竹蔵

 出演期間が短かったにも関わらず、「とと役」の反響はすごいものがありました。町で出会う方々に「とと、とと」と話しかけられることが多くて(笑)。たしかに、これまで僕が他の作品でやらせていただいた父親とはだいぶ違う。家族思いで優しくて素敵な役でしたね。

死を悟った竹蔵に家族が贈った季節はずれの“桜の花”
約束を果たした常子(高畑充希)の夢に竹蔵が現れ…

ブランケット・キャッツ(2017)

椎名秀亮役

ブランケット・キャッツ

インタビュー

 原作が重松清さんということ、さらに猫がたくさん登場するということで、このドラマのお話をいただいたときから非常に楽しみでした。猫との芝居というのも一度やってみたかったんです(笑)。ところが、現場では猫がかわいくて、ついふわふわとしてしまうのに監督からは「笑わないように!」と言われて、ずっと仏頂面をしていなくてはいけない。無愛想な家具修理店の主人という設定上、仕方ないのですが、猫と楽しく過ごしたいという生理と戦う日々でした(笑)。

 僕が演じた秀亮は、突然の事故で亡くなった奥さんに対して、自分の接し方が間違っていたのではないかと、ずっと後悔している人物です。どこか時間が止まってしまっている。そんな秀亮のもとに、毎回、猫の飼い主になりたいというゲストがやって来て物語が進みます。秀亮が猫という一つの“奇跡”を渡すことで、その家族がお互いを見つめ直したり、再生していく過程を「見ている人」であり、そこで自分の経験や後悔の中から出て来る言葉をひと言だけ発する。このドラマの主役であり一番の核となるのは「家族」で、秀亮はそんな家族の再生の立会人でもあるんです。

 もう一つ見ていただきたいのは町の物語でもあるということ。椎名家具店の看板にある電話番号は東京の市外局番03の後が3ケタ。90年代には4ケタになっているので、これは秀亮のお父さんの代からの家具店だったのかなということがわかる。息子は別の仕事についていたけれど、今は戻ってその場所で家具修理をしている。特に説明はないけれど、仕事場に秀亮のものではない古いエプロンがかかっているところなどに、そんな空気を感じさせてくれます。また秀亮の幼なじみの獣医師・美咲(吉瀬美智子)や、食堂の女将・奈緒子(美保純)など、みんな彼の子どものころからの知り合いで、みんなが彼のことを気づかっている。本人は無愛想だし鈍感な人なので、あまり気づいていないけれど、みんなが彼を心配して見守っている。そんな小さな町の温かさや息づかいのようなものも感じていただければと思っています。

秀亮の営む家具修繕店
食堂の奈緒子(美保純)は妻を亡くした秀亮を気にかける
幼なじみの美咲(吉瀬美智子)とはケンカばかりだが…
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