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唐沢寿明 唐沢寿明

唐沢寿明俳優からさわとしあき

1963年、東京都出身。80年より俳優として活動をスタート。87年、舞台「ボーイズレビュー・ステイゴールド」で本格デビューを果たす。ドラマ『愛という名のもとに』『白い巨塔』『不毛地帯』など数々のドラマに出演。エッセイ「ふたり」は高等学校の副読本に採用されるなど多方面で活躍。NHKでは『ハチロー~母の詩、父の詩~』『メイドインジャパン』大河ドラマ『春日局』『利家とまつ』連続テレビ小説『純ちゃんの応援歌』『とと姉ちゃん』などに出演。

連続テレビ小説 『純ちゃんの応援歌』(1988)

林雄太役

戦後の日本で、野球に夢をかけた姉弟愛の物語が話題となった大ヒット朝ドラ。主人公の“純ちゃん”こと小野純子役を山口智子さんが演じ、さわやかなヒロイン像で人気を博した。唐沢さんは後に小野家の養子となる林雄太役で、その好青年ぶりがお茶の間の話題に。

 もう28年も前になるんですね! 当時僕はまだ25歳ぐらいでしたが、そんな年齢になっていながら、いわゆるイガグリ頭にして高校球児の役を演じていたんです。今思うと、笑ってしまいますね。大阪で撮影していたので、出演されていた笑福亭鶴瓶さんをはじめ、髙嶋政宏さん、西川弘志さんらとよく地元で飲んだりしていました。当時はドラマの人気がすごくて視聴率が44%を超えたりと、まさに国民的なヒットとなった作品です。僕と妻(山口智子)が出会った作品でもあり、思い出深い作品のひとつです。

大河ドラマ 『春日局』(1989)

稲葉正勝役

三代将軍・徳川家光の乳母で絶大な権勢を誇り、政治にまで影響を与えたという春日局。橋田壽賀子のオリジナル脚本で、春日局役は大原麗子さん。唐沢寿明さんは、稲葉正勝役で大河ドラマ初出演となった。

 『春日局』で大河ドラマ初出演、と言われるのですが、正確には僕は10代の俳優としての下積み時代から名もない切られ役の浪人や、馬と一緒に泥だらけで画面の遠くの方に映る足軽役として、すでに大河ドラマには出演していたんですよ(笑)。侍としての所作や立ち回り、カツラなんかも着けるのには慣れていたので、“初”という実感はなかったです。でも、この『春日局』で正勝役をいただいて、主演の大原麗子さんにはいろいろとかわいがっていただき、勉強させていただきました。まさに大女優という言葉がふさわしい方だったと思います。そういえば、僕にとっては、江口洋介さんや香川照之さんと最初に出会ったのも、このドラマでした。お互い20代でしたから、本当に懐かしいですね。

大河ドラマ 『利家とまつ』(2002)

前田利家役

 僕が演じた主人公の戦国武将・前田利家は、信長や秀吉、家康の三英傑に「男の中の男」と頼りにされた男。また、頭のいい人で五大老にまで上り詰めますが、天下を取るというところまではたどり着けなかった。演じてみて感じたのは、「利家は、結構くやしかったのではないか」ということです。生まれてきた時代も悪かったのでしょうね。当時はまさにカリスマ性のある武将たちが、群雄割拠した時代です。でも、利家は身の丈を知る人物だったからこそ、厳しい戦国の世をくぐり抜け、加賀百万石の礎を正室・まつとともに築けたのだと思います。

 このドラマの第1話では、利家の若き日の「傾き者(かぶきもの)」としての奇抜さを、白塗りの化粧に緋色のど派手な衣装に身を包んで表現しました。御覧になった方の中では、利家といえばさわやかなブルー系の衣装のイメージが強いと思いますが、実は僕としては、利家の魂は生涯傾(かぶ)いている、ということを表現してもおもしろいかなと考え「最後まで、着物の下にはずっと赤い襦袢を着てみるのはどうだろう?」と提案したんですよ。残念ながら、そのアイディアはミッチーこと及川光博さん演じる、前田慶次郎の衣装の方にいかされてしまいました(笑)。

 でも、傾き者だった利家のはるか上を行っていたのが大うつけの信長ですよね。事務所の後輩でもある反町(=隆史)が演じましたが、僕はこんなに信長に合う人がいるだろうかと思いました。表面的なかっこよさではなく、狂気の中にちらりと反町らしい人間味が漂うすばらしい信長でした。反町の奥さんである松嶋菜々子さんが、利家の正室・まつ役で、当時は夫婦共演ということも話題になったのですが、視聴者の方々もそんなことも忘れてドラマに夢中になったのと同じように、現場でもそんなことを意識したことはありませんでした。それぞれが、懸命に役作りに集中していたからだと思います。また、秀吉役の香川照之さんも印象深いです。彼のインテリジェンスな雰囲気と秀吉の危うさを同居させた、すばらしい演技のバランスを感じました。

 そのほかに、佐々成政役に山口祐一郎さん、佐脇良之役に竹野内豊さん、前田利長役に伊藤英明さんなど、そうそうたる俳優陣が顔をそろえていた大河ドラマでしたが、不思議とみんな空気感が似ていたというか、全員で『利家とまつ』の世界を作り上げていけたチームだったと思います。そして、本当によく遊んだなぁ(笑)。僕も若かったし、主演だからといって座長としてみんなをひっぱるというよりも、彼らとは、本音を言い合ってともに苦労を分かち合った仲間という感じでした。

  • 佐々成政
    (山口祐一郎)
  • 前田利長
    (伊藤英明)

 大河ドラマは撮影期間が長いので、印象深いできごともたくさんありました。中でも、織田家家臣の不破光治役で歌手の五木ひろしさんが出演されたときのこと。評定の間で、五木さんが僕の方を見るときだけ、あの優しい細い目をわざとすごく大きく見開いてこちらを見るんですよ。僕は笑ってはいけない場面なのに、噴き出してしまいそうになって。さらには、「皆の者、いくぞ」と、五木さんが拳を上げたときのことです。なんとその手が名曲「よこはま・たそがれ」のときの振り付けにそっくりだったことを、僕は見逃しませんでした(笑)。振り返ると楽しい思い出ばかり。何より、多くの人たちの情熱が結集した作品が、視聴者の皆さんに愛されたことが本当にうれしかったですね。

不破光治
(五木ひろし)

大河ドラマ 『功名が辻』(2006)

前田利家役

戦国武将・山内一豊とその妻・千代が、一国一城の主となるまでを描く。原作は司馬遼太郎、脚本は大石静。千代役は仲間由紀恵さん、山内一豊役は上川隆也さん。唐沢さんは、2002年の大河ドラマ『利家とまつ』以来、再び利家役を演じた。

 実は『功名が辻』の山内一豊役の上川隆也さんと、当時プライベートでよく遊んでいたんです。それで彼が戦国武将の山内一豊をやると聞いて、信長・秀吉・家康の三英傑に仕える役柄だったので「前田利家役があるなら、出てもいいよ」と冗談のように言っていたんです。それが実現してしまった(笑)。柄本明さん演じる秀吉の最期のころで、ある意味、緊張感のある場面に一瞬登場するだけなのに、現場の入り口にはスタッフさんたちが「きよしさん(本名)、おかえりなさい!」と大きく書かれた紙をバーンと貼ってくれていたりして、こっちがびっくりしてしまいました。まじめな上川さんとは、僕はキャラクターが真逆なのでウマが合ったんですよね。本当の“友情出演”でした。もうでも、これ以上は利家役はいいかな、と思っています(笑)。

連続テレビ小説 『とと姉ちゃん』(2016)

花山伊佐次役

『とと姉ちゃん』で、主人公の小橋常子(高畑充希)とともに、雑誌「あなたの暮らし」を創業する代表編集長・花山伊佐次役。

 『とと姉ちゃん』は、雑誌「暮らしの手帖」を創刊された大橋鎭子さんの生涯をモチーフにしています。その「暮らしの手帖」の名物編集長が、花村安治さん。僕が演じる「あなたの暮らし」の編集長・花山役は、この花村さんがモデルです。花村さんはとても奇抜なファッションでも知られた方のようですが、今回は衣装で見せるよりも人間ドラマとしての面白さに着目していただければと。主演の高畑充希さんも、とても頑張っているようですね。朝ドラは、若い方たちの登竜門的な場所です。僕もそうでしたが、どんな新しい若い力がここから出ていくのかを楽しみにしています。でも、僕が出演してからドラマがつまらなくなった、なんて言われないように僕自身も頑張らなきゃいけないですね(笑)。

連続テレビ小説 エール(2020)

古山三郎役

連続テレビ小説 エール

インタビュー

 主演の窪田正孝くんとは、ドラマでの共演をきっかけに、数年前から交流があります。ですから今回は、父親役に限らず、どんな役でもオファーがあれば出演するつもりでした。ちょうど父子のような歳の差でもありますから、いわば父親のような目線で窪田くんを見ていますしね。彼には、もっともっと活躍してもらいたい。そのために、力を貸せることがあればどんどん貸していきたいと思っているんです。窪田くんはどんな役でも、そのイメージをちゃんとつかんで物語の世界に入っていける俳優です。今回の裕一役はある意味そんな彼の真骨頂なんじゃないかと思います。俳優にとって、“強さ”は出せても、裕一のような“弱さ”ってなかなか出せないんですよ。裕一役は、彼の中にある繊細さが存分に生かされた役だと思いますね。

福島の老舗呉服店に生まれた裕一(窪田正孝)が昭和を代表する作曲家になるまでの物語

 裕一は小さい頃から運動が苦手で、いじめられがちでしたから、三郎はずっと心配していたんじゃないでしょうか。弟の浩二の方がしっかりしているものだから、どうしても長男である裕一に目が行きがちだったのかなと。ですから「裕一くんには音楽の才能がある」と藤堂先生に言われたときは本当にうれしかったと思います。最終的にそれが成功するかどうかは別にして、息子の夢を応援してやろうと素直に思ったはずです。でも、考えてみれば、三郎が商売下手だったということが、息子にとってプラスに働いたのかなとも思います。商売上手であれば、ずっと仕事ばかりしていて、子どものことは母親に任せっきりだったでしょう。だからこそ三郎は、店をほっぽりだしてでも、裕一のことを真剣に考えられたんじゃないかな。

父・三郎が買った蓄音機が裕一(石田星空)に音楽との出会いをもたらす

 三郎がこの世を去った第11週は三郎の息子たちへの想いが描かれる週でもあります。これまで、裕一ばかりをかわいがっていたように見えた三郎ですが、彼には彼なりの考えがあった。それを息子たちにきちんと伝えるんです。それが、三郎が父親として整理しておかないといけないと心に決めていたことだったんでしょうね。浩二もずいぶん救われたんじゃないでしょうか。

帰省した裕一を明るく迎える三郎だが、その体は病に侵されていた…
三郎は家業を継いだ浩二(佐久本宝)に苦労をかけたと詫びる

 裕一と2人きりのシーンで、彼に「お前らのおかげでいい人生だった。ありがとうな」と告げる場面があるのですが、とても印象的でしたね。人間ってやっぱり、誰かのおかげでいい人生かそうでないかが決まってくるものですよね。特に三郎は、裕一だけでなく、まさや浩二や店のみんなに支えられながら生きてきた人です。演じながら「みんながいたから幸せだった」と心から思える場面でしたし、三郎のように最後に幸せだったと言える人こそが真の幸せ者なんだと思いました。

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