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内田有紀 内田有紀

内田有紀女優・歌手うちだゆき

1975年生まれ、東京都出身。女優として幅広く活躍。主な出演作に、ドラマ『最後から二番目の恋』シリーズ、『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』シリーズなど。NHKでは『はぶらし/女ともだち』『荒神』、大河ドラマ『軍師官兵衛』『西郷どん』など。連続テレビ小説『まんぷく』には、今井家を支える三姉妹の優しい長女・咲役で出演。

大河ドラマ 軍師官兵衛(2014)

お濃役

大河ドラマ 軍師官兵衛

インタビュー

 濃姫は実在した女性ですが、史実をあたっても常にはぐらかされてしまう存在でした。本能寺ではどのようなところにいたのか、信長亡き後の人生はどうだったのか。勉強したいと思って調べても、なかなかひもとくことができず、ベールに包まれていました。
 そのことは演じるうえではやりやすかったとも言えます。史実の断片をつなぎながら、台本を読んで私がイメージした濃姫にしていくことができたからです。マムシと呼ばれた斎藤道三の娘ですから肝は座っていますが、明るくて天真爛漫(らんまん)。信長が抱えている狂気のようなものをすべて包み込んでしまえる優しくてかわいい女性であり、江口洋介さんが演じられる信長の体温や空気に合う濃姫でいたいというふうにも思っていました。

織田信長(江口洋介)

 江口さんの信長は、精悍(せいかん)でりりしくてカッコ良くて、でも内にはとても怖いものを秘めている、新しい信長像だと思いました。江口さんご自身も、演じながらどういう信長像がいいのかということを常に監督とお話しされたりしていました。リハーサルをしながら二人で話し合う機会も多く、頼もしいお兄さんについていくような感じで、信長と濃姫の関係性を作っていくことができました。濃姫は投げられたボールは全部キャッチしよう、そんな気持ちでした。江口さんが投げたボールは全部濃姫が飲み込む感覚、それは、信長が江口さんだからこそ生まれたものだったと思います。

 主役の黒田官兵衛を演じた岡田准一さんからも助けていただいたいことがあります。濃姫の初登場は信長とともに的に向かって弓を射るというシーンでした。もちろん所作指導、殺陣(たて)指導の先生にご指導していただくのですが、自分の中で習得しきれない部分があったので、リハーサル室の隅で鏡を見ながら練習していたんです。弓をしっかり引いて握るというのが、なかなかうまくいかなくて難しいなと思っていたときに、岡田さんがさっと側に来て、「内田さん、こうですよ」と声をかけてくれたんです。力というよりコツで、どこに視点を保てばいいのかを教えてくださいました。現場ではすれ違う程度でご一緒する機会は少なかったのですが、みんなを引っ張っていく大将といった感じで素敵な方でした。いまだに岡田さんには感謝しています。

濃姫は本能寺でも信長とともに戦い、ともに死す

プレミアムよるドラマ はぶらし/女ともだち(2016)

真壁鈴音役

プレミアムよるドラマ はぶらし/女ともだち

インタビュー

私が演じた鈴音は独身の人気脚本家で、お金に困ることもなく自由に生きているキャリアウーマン。一方の池脇千鶴さんが演じた水絵は、鈴音の高校の同級生で、離婚してシングルマザーになって苦労している女性でした。そんな女性ふたりが繰り広げる心理サスペンスで、物語としてはとても怖いのだけれど、癖になるというか(笑)、怖さが魅力の作品でした。
 このときはあまり役作りをせず、ニュートラルな状態で鈴音と向き合い、等身大の鈴音でいようと考えていました。現場に入れば池脇さんは水絵になっていらっしゃると思ったので、私はすんなり鈴音を演じられるのではないか。そんな期待を胸にクランクインしたら、やはりその通りの現場になりました。

雨の夜、突然訪ねてきた水絵(池脇千鶴)は鈴音に“一晩泊めてほしい”と頼む

 鈴音の家も仕事もどんどん水絵に侵食されてしまうのですが、その困惑やぞっとする思いなどを準備して臨むのではなく、ライブのような感覚で頭ではなく体中で感じようと思ったのです。スケジュール的にはタイトな撮影でしたが、毎回、ぞくぞくワクワクしながら演じていました。「家に来るの?」「まだ帰らないの?」「そんなことまで私に頼むの?」といった水絵に対する鈴音の困惑を常に新鮮に保つこと。それは、きっとこの作品を見てくださる方たちの思いにも通じると思ったんです。

売れっ子脚本家の鈴音だが、水絵親子に仕事のペースを乱され…

 放送が終わるころのことでした。撮影はもう終わっていたある日、ランチに出かけたお店で隣に座っていた60代前半くらいの女性から声をかけていただいたんです。「毎週、見ています。すごく怖くて追い詰められる気持ちになりながらも、楽しく視聴しています」と。たまに作品を見てお声がけいただくことはありますが、この時のことはとても記憶に残っています。

スペシャルドラマ 荒神(2018)

朱音役

スペシャルドラマ 荒神

インタビュー

 宮部みゆきさんの原作もしっかりと読ませていただいて臨んだ役でした。突然現れた怪物と人間たちの闘いというファンタジーと冒険の物語ですが、そこに描かれた人間たちの縮図、登場人物たちのそれぞれの思いが表現できたらと思いながら演じさせていただきました。

静かな村に、ある日怪物に襲われたという少年が逃げ込み…
朱音は村人とともに謎の怪物に立ち向かう

 朱音という女性は、もしこれ以上私が年齢を重ねていたら演じるのは厳しいかなという気持ちになるほど、爽やかで正義感のある凜(りん)とした女性でした。色で言えば“白”の美しいイメージです。でも、肉親である兄・曽谷弾正(平岳大)との許されぬ過去を秘めている。美しさ、すがすがしさだけではない、もっとどろどろとしたマグマのようなものが心の内にふつふつと沸いている。そこに蓋をして生きている女性という印象もあり、そこを頼りに演じた部分があります。ひた隠す兄への思い、それに対して自分を責める嫌悪感といったものを大事にしなければと思っていました。そのうえで清廉潔白な姿が表れてくる。まずは秘めた思いをイメージすることから始めました。

朱音の兄・曽谷弾正(平岳大)は藩の重臣

 演じていても好きな役でした。身を削りみんなの幸せを願っていた女性で、そのために自分の命は朽ちてもいいとまで思っていた。その美しさがとても素敵で、こういう役に出会えて幸せでした。この女性の裏に燃えたぎる思いを見つめながら演じさせていただきました。

大河ドラマ 西郷どん(2018)

ゆう役

大河ドラマ 西郷どん

インタビュー

 最初は京の芸妓・おゆうとして登場しました。役をいただいたとき、まだ芸を見せるようなシーンがあるかどうかわかっていなかったのですが、準備として日本舞踊のお稽古をさせていただきました。結局、踊るシーンはなかったのですが、実は踊りと所作は必ずしも一緒ではなかったんです(笑)。手の置き方や指先も違う。これからは、踊りも所作も両方やらなければと思いました。京ことばも最初はなかなか慣れなかったのですが、やはり衣装をつけてその場に立つと気持ちが入ってきます。新しい役に挑戦するというのはこういうことなのかと勉強になりました。

 私は歴史、それも戦国と幕末が大好きなので、大久保利通(瑛太)さんと恋仲になり支えるというポジションは光栄でした。ことに大久保さんという人物には前から興味があったんです。頭の良い人というのはわかるけれどひょうひょうとしているイメージや、好き嫌いで語られることもある人物。でも、『西郷どん』では胃痛を抱えて苦悶するなど人間的な姿も描かれています。歴史を変えなくていけないという志を追って、それを実行していく姿はカッコいいですよね。これで大久保さんを好きになる人が増えたらいいなと思っています。

おゆうは藩士たちが訪れる茶屋“繁の家”の芸妓(げいぎ)
大久保(瑛太)の大きな支えとなってゆく

 歴史好きとしては、京の別宅で大久保さんと西郷さんが「幕府を倒す」という重大な決意を固めるシーンに居合わせることができたことが嬉しかったです。大久保役の瑛太さんも西郷役の鈴木亮平さんも、長くこの役を演じてこられているので、役が体にしみこんでいることがわかります。言葉が本当に体の中から出ているので、二人の男が命をかけていることがじわじわと伝わってくるんです。撮影だとわかっていても、この時代、男の人はこうやって戦ってきたのかと錯覚させてくれるほどの緊張感に包まれました。

 おゆうという女性の資料はほとんど残っていないのですが、私の中では台本に書かれている以外の部分でも大久保さんとの関係を想像して向き合ってきました。少しタフで誰かに媚(こ)びることなく一緒に時代を歩ける女性。そんなところが大久保さんにとって比較的楽で気が合ったところではないかと思っています。激動の時代ではありますが、おゆうもまた時代に翻弄されるのではなく、大久保さんを支えつつ一緒に夢を見ることができた。そこが素敵ですね。

おゆうの家で大久保は西郷(鈴木亮平)に倒幕の意志を明かす

連続テレビ小説 まんぷく(2018)

今井咲役

連続テレビ小説 まんぷく

インタビュー

 今井家の家族はお母さんの鈴さん(松坂慶子)、次女の克子(松下奈緒)、そしてヒロイン福子(安藤サクラ)と、本当にみんながしっちゃかめっちゃか(笑)。そんな今井家を私の演じている咲ねえちゃんがバランスをとっているという感じです。果てしなく優しくて、すべてを受け入れてすべてを許す。苦労しても愚痴をこぼすことなく、本気でお母さんや妹たちのことを思い愛しているんです。思い悩むこともあるけれど自分が我慢すればというあの時代の女性のイメージに一番近いかもしれません。

撮影は初日からとても良い空気で始まりました。今井家の家族は全員とても仲がいいんです。もちろんそれだけではなく、お互いがお互いをフォローし合って、みんなのキャラクターがどういうふうに作られていくのかというライブ感にあふれていました。こういう形の家族にしていこうねといって生まれてきた瞬間を何度も感じていたので、きっと素敵な家族になっていくんだろうな。これから、いろいろな人生が待っているんだろうなということを実感する始まりになりました。

今井家の家計を支える咲は家族思いの優しい女性

 物語には、ちょっと謎のキャラクターや個性的な人もたくさん出てきます。何より福子の夫になる萬平さん(長谷川博己)がとても個性的。最初はおてんばでおっちょこちょい。猪突猛進な福子が萬平さんによって変わっていく様を楽しんでもらえたらいいですね。見どころはたくさんありますが、ご覧になったときに何か自然に笑顔が出る。そんな作品になっています。

 女性にはファッションも楽しんでいただけるのではないでしょうか。当時の大阪は軍需景気にわいていて、みんなでハッピーに生きている空気が伝わってきます。今井家は貧乏だけれど、それなりにおしゃれを楽しんでいる。咲子は宝飾店に勤めているので、いつも小ぎれいで福子が憧れるようなファッションをしています。髪型、帽子、マフラーなど、工夫して豊かな暮らしをしているところも見ていただければと思います。

電話交換手として働き始めた福子(安藤サクラ)は萬平(長谷川博己)の電話を取り次ぐが…
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