一覧に戻る

50音から探す

あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行
尾美としのり 尾美としのり

尾美としのり俳優おみとしのり

プレミアムドラマ『プラトニック』

プレミアムドラマ『プラトニック』

尾美としのりさんが演じた倉田は、沙莉(永野芽郁)の主治医で先天性心疾患の世界的権威。ボストンの大学に籍を置いたまま8年間にわたって沙莉を担当してきた。沙良(中山美穂)の強い思いが倉田を日本にとどめたとも言える。さらに青年(堂本剛)が現れてからは、重大な“密約”を負わされるなど、倉田は独自のポジションでドラマに存在してきた。

「そうですね、関係性として難しいところはありますね。医者の目から見たら研究材料のようなところもあったのかな。ただ、それだけでなく心理などにも興味を抱いていたんでしょうね。現実っぽくないようでいて意外と現実的なのかなとも思ってしまいます」。

特殊な世界を描いた物語だというふうにも捉えられるし、あるいはありふれているとは言わないまでも、現実味を帯びた出来事というふうにも考えられる。

「台本を読んでいると、どこにでもいけるような気がして悩みましたね。最終的にあまり深く考えるのはやめよう、ただ医者として沙良と接する。そう考えて現場に入ることにしたんです」。

実際に撮影が始まると「沙良がドキッとするようなことを言うと、こちらもドキッとする。すごく落ち込んでいるのを見ると、かわいそうだなと自然に思える。自分でラインを決めるのではなく、そういう感情を大切に演じるようにしました」とのこと。倉田が登場する場面は、倫理観を問われる臓器移植の問題がからみ、それだけに重くなりがちだが、だからこそ尾美さんの淡々とした空気感が救いになったような気もする。

「そうですね、沙良が倉田に向かって青年のことを愛していると感情を吐露するシーンがありました。別のときには青年が沙良のことを好きだという。倉田は先生として、よくわからないまま、『へえ』とか、『ああ、そうなんだ』という感じで話しを聞いていた。そんな役割を担っていたとも言えますね」。

リアルな現実ととてつもないファンタジーを両立させたかのようなドラマ。尾美さんは「恋愛をするということがとても切なくてとても素敵なことだというのが、ドラマを見ていただくとわかると思うんです」と話す。沙良と青年だけでなく、ほかの登場人物の恋愛もあわせて「いろいろ、あるけど“プラトニック”ってすごいと感じていただけるんじゃないでしょうか」。沙良と青年は「幸せなんだろうなと思います。“プラトニック”というのがはっきりわからない。だからファンタジーになるんでしょうけれど、ふたりはそれを現実として感じることが出来たのだから、不幸かもしれないけど、素敵だなと思いました」と結んでくれた。

ドラマ人間模様『ぼくは12歳』

数多くの作品に出演している尾美さんにとって忘れられないドラマが、中学生の時に出演した『ぼくは12歳』だ。自殺をした少年が遺した詩集をドラマ化、尾美さんは少年・光春を演じたが、リハーサル時に演出の深町幸男ディレクターから「おまえは全然ダメだ、もう一回勉強し直して来い」と言われてしまったそうだ。

「詩集を全部ノートに書き写してこいと言われて、実際にノートに書き写してその日は寝たんです。そしたら、その晩、モデルとなった少年・岡(真史)くんの顔が夢に出てきたんですよ」。詩集に掲載されていた写真の顔だったというのだ。「それも、こっちを見て笑ってくれたんです」。翌日のリハーサル、深町ディレクターから「すごく良くなった」との言葉が。

「俳優としての勉強や作業、それも家ですることの大切さというのかな。それによって役がすっと入ってきたことを感じた初めての経験でした」。

台本にあるセリフを覚えて、ここで笑うと書いてあれば笑う。そういうことが演じるということではない。「詩集を写すことによって見えないもの、岡くんを感じろということだったんですね」。まだ中学生だった尾美さんが深町ディレクターから教えられたこと。それがいまも生きていると話してくれた。

連続テレビ小説『てっぱん』

連続テレビ小説『てっぱん』

ヒロイン・村上あかり(瀧本美織)の父・錠(遠藤憲一)の幼なじみで、鶴湾寺の名物住職・横山隆円を演じた尾美さん。舞台が尾道といえば、大林宣彦監督の尾道3部作に出演していた尾美さんにとってホームのようなものかと思いきや、「大林監督の映画では方言を使っていなかったんです。ところが『てっぱん』では、地元の住職で尾道のことばで演じなくてはいけなかったので、すごく大変でした」という。尾道の人たちはロケに訪れた尾美さんを「お帰りなさい」と迎えてくれたというが、それだけに「できるだけ地元の人のように演じたくて、ずっと尾道ことばを録音したテープを聴いていました」と、撮影中の苦労を明かす。

役どころは、錠と同じく幼なじみの篠宮久太(柳沢慎吾)の3人であかりの成長を見守るというもの。この3人のやりとりがなんとも楽しかった。「悪ガキがそのまま年を取ったという感じでしたね(笑)。変なおっさんたちだけど、面白いと思ってもらえたみたいで、それが良かったです」と楽しそうに振り返ってくれた。

土曜ドラマ『太陽の罠』

土曜ドラマ『太陽の罠』

太陽光発電の最先端技術をめぐり生き残りを賭ける大手家電メーカーを舞台にしたドラマで、尾美さんが演じたのはソーラー事業本部開発部次長で訴訟対策室のリーダー・濱考一。

「このときはきつかったですね、どんどん追い詰められていった記憶があります」と撮影時を振り返る。「特許訴訟に巻き込まれて、アメリカの特許マフィアの人と戦うサラリーマンの役で、上司からのパワハラが元で事件を起こしてしまい、どんどん追い詰められていくんです」。濱の起こした事件が導火線となり、愛憎が交錯するラブサスペンス・ドラマが始まるのだが、役の人物が追い込まれていくにつれ、演じている尾美さんも辛くなっていったそうだ。「撮影が終わった瞬間、解放されたという思いですごく嬉しかったですね」というほど。それだけ役に入り込んでいたともいえるわけで、迫真の演技がスリリングな展開をいっそう盛り上げたようだ。もっとも尾美さんは、『太陽の罠』に限らず、どんな作品でも「撮影が終わった瞬間が一番好きです」と話していた。それは仕事をやり終えることができた、責任を果たせたという安堵感からくるものだそうだ。

連続テレビ小説『あまちゃん』

連続テレビ小説『あまちゃん』

2013年の連続テレビ小説『あまちゃん』で、ヒロイン・アキ(能年玲奈)のパパ・黒川正宗を演じた尾美さん。個人タクシーの運転手でいつも着ているピンクのベストも話題になった。妻の春子(小泉今日子)からは一方的に離婚を申し渡されるなど、物静かで気が弱くみえて実は大変なキーマンの役でもあった。

「面白かったですね。女性陣どころか男性陣みんなから冷たくされたりして(笑)。だけど、たまにいいことを言ったり、いいことをしておいしいところを持って行っちゃう感じでしたから」。

『あまちゃん』は、なんと年末の『第64回紅白歌合戦』にオールキャストが出演、ミニドラマまで披露した。

「まさか紅白に出られるとは思わなかったです。三陸からユイちゃんを乗せて会場に着くという設定でしたが、たったそれだけで2日間のリハーサルをやったんですよ」。

それも極秘のサプライズだったため、気づかれてはいけないと歌手の人たちがリハーサルをやっている間、一室に閉じ込められるなど、なかなか苦労が多かったようだ。「年末に何やってるんだって思いましたけど(笑)、でも良い経験ができました」。

『あまちゃん』出演以来、犬の散歩をしているときなどに、これまでなら気づかれなかったのが、別れ際に「あっ!」と驚かれるなんてことも増えたそうだ。

アキちゃんを演じた能年玲奈が「理想の人は尾美さん」と話していた。「どうなんでしょうね」とテレながら、でも「能年さんは本当にかわいかったですね。今でもたまにメールなどでやりとりするんですよ。仕事が終わってもそんなふうにいい関係性が築けるのがうれしいですね」とにっこり。ドラマでは少しパパに冷たかったアキだが、実際にはとても仲良しのようだ。

その他の出演番組を見る ※類似の氏名が検索される場合があります。
一覧から探す