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鈴木杏 鈴木杏

鈴木杏女優すずきあん

1987年、東京都出身。96年、ドラマ『金田一少年の事件簿(第2シーズン)』でデビュー。主な出演作品に、ドラマ『青い鳥』『Room Of King』、映画『花とアリス』『軽蔑』、舞台『ムサシ』『奇跡の人』『マシーン日記』『マリアの首』『欲望という名の電車』『殺意ストリップショウ』『真夏の夜の夢』など。NHKでは『六番目の小夜子』『遥かなる絆』大河ドラマ『花燃ゆ』などに出演。21年、第71回芸術選奨 文部科学大臣新人賞、第28回読売演劇大賞 大賞・最優秀女優賞、第55回紀伊國屋演劇賞 個人賞などの名だたる賞を受賞し、確かな演技力で注目を集めている。

ドラマ愛の詩 六番目の小夜子(2000)

潮田玲役

ドラマ愛の詩 六番目の小夜子

インタビュー

 とある中学校に伝わる“サヨコ伝説”をめぐるミステリー仕立ての学園ドラマで、初めての主演作品でした。“サヨコ伝説”とは、3年に一度、先代の“サヨコ”から選ばれた生徒が、誰にも正体を知られずに“サヨコ”としての使命を果たすというもの。私が演じた玲は幼なじみから“サヨコ”の役目を譲り受け、なぞの転校生・津村沙世子(栗山千明)と“サヨコ”の奪い合いをするという役どころでした。

バスケ少女の玲
“サヨコ伝説”のある学校に沙世子(栗山千明)が転校してくる

 同世代の共演者が多く、撮影現場はまるで学校のようだったので、みんなすごく仲が良く楽しかったです。栗山千明さんをはじめ、山田孝之さん、松本まりかさん、山崎育三郎さん、勝地涼さんら、いまも活躍されている方たちばかりで驚きます。SNSを見ていると、共演者の皆さんが注目を集める度に『六番目の小夜子』について触れられているのを目にしますし、再放送を期待する声もよく聞きます。お会いした方から「見ていました」と未だに言われることが多い作品でもあります。

クラスメイトの秋(山田孝之)と加藤(山崎育三郎)
親友の雅子(松本まりか)

 演じた玲はバスケ少女。ちょうどバスケ漫画の「スラムダンク」世代で、学校の休み時間にはよくバスケをしていたので、設定を聞いたときはうれしかったです。ご紹介している映像で履いている黄色いバッシュは、役づくりのバスケ練習のために用意したもの。それをそのまま使っていて、撮影後もしばらく持っていたんです。懐かしいですね。遊びのバスケとは違って、撮影のための練習はもちろん大変でしたが、それよりも少し年上の皆と一緒に楽しく過ごした思い出が大きいです。当時の私は中学一年生で改めて見直すと、みんなもすごく幼い(笑)。もう20年以上も前の作品ですからね。

二人はサヨコに導かれて危機から逃れる

土曜ドラマ 遥かなる絆(2009)

城戸久枝役

土曜ドラマ 遥かなる絆

インタビュー

 ノンフィクション作家・城戸久枝さんが、中国残留孤児だったお父様の人生をつづった作品が原作でした。城戸さんご自身の役を演じるにあたってはプレッシャーもありました。でも原作のある作品を演じる場合は、そのままを再現することはできないので、ひとつの物語を描くことを意識しました。また、演出を担当された巨匠・岡崎栄さんは、厳しい方というイメージがあり緊張していましたが、とても優しい方で安心したのを覚えています。

 ドラマは中国へ留学した久枝が、父の軌跡をたどっていくお話。その中で自分が知らない父のゆかりの人たちに出会っていきます。初めて顔を合わせる親類に囲まれている場面では、不思議な気分がしました。私の母はアメリカと日本のハーフですが、アメリカの血縁とは交流がないので、そういう部分では重なるところもあったような気がします。もし、自分の知らない親類に会ったら親身に思うのか、あるいは実感が湧かないのか、どんな気持ちになるのだろうと、想像しながら演じました。

留学先の中国で親戚たちに迎えられる

 ご紹介している動画でも話していますが、中国語のセリフが多くて苦労したのも思い出深いです。日本語でお芝居をするのとは違って、頭の中が二つに分かれているというか。片方では中国語の発音を意識していて、もう片方でお芝居をしている感じでした。とくに中国語は四声※があって難しく、教えてくださる先生にちょっと生意気に楯突いたりもして、手のかかる生徒だったと思います(笑)。
※中国語を発音するときに使う四種類の声調(音の高低や変化)

大学で知り合った劉成(フービン)から中国語を教わる

 中国ロケがとても寒かったのも印象深いです。日本では体験したことのないような、マイナス何十度の世界という感じ。一度、手袋をしないでいたら、手がパンパンに腫れてしまったこともありました。また、撮影していると、スタッフさんなのか一般の人なのかが分からなくなる現象が起きていたのも面白かったですね。「あの人、多分関係者じゃないんだけど、ふつうにお弁当食べちゃうんだよね」とスタッフさんが言っていて(笑)。素朴だけどすごくおいしい中華料理のお弁当だったのも思い出に残っています。

20年ぶりに父(加藤健一)と牡丹江を眺める

大河ドラマ 花燃ゆ(2015)

辰路(たつじ)役

大河ドラマ 花燃ゆ

インタビュー

 吉田松陰(伊勢谷友介)の妹・文(井上真央)を主人公にした大河ドラマ。私は文の夫・久坂玄瑞(くさかげんずい 東出昌大)の愛妾・辰路を演じました。大河ドラマ初出演で、母がとても喜んでくれ、タイトルバックの私の名前を携帯で撮影していたのを見て「親孝行させてもらえたのかな」とうれしかったです。

京の芸妓 辰路役

 辰路は京の芸妓なので初めて白塗りを経験しました。自分の顔の印象がガラッと変わるのが面白かったです。白塗りって時間が経つと、固まってくるので、あんまり表情を動かせないんです。衣装も裾引きの着物だったので動き回ることができず、いろいろな制限のあるなかでのお芝居がかえって新鮮でした。

白塗りでの演技は初めて

 共演シーンの多かった東出さんはとても真面目で気づかいをされる方でした。近すぎず、遠すぎずという距離感が、役柄にも重なって、ある一定の距離を保ちつつ歩んだ久坂さんと辰路を自然に演じることができたと思っています。

久坂玄瑞(東出昌大)の子を身ごもる

 やがて辰路は久坂さんの子どもを身ごもりますが、久坂さんは禁門の変で自刃。ひとりで男の子を産み、その子を久坂家の跡取りにするべく、文に託します。そんな辰路を演じるにあたっては、強い親心を感じていました。息子がしっかりとした道を歩むことこそが一番大事だと思ったんでしょうね。また、文さんとはもともと恋敵ですが、年齢を重ねていくなかで、戦友のような関係に変わっていったのかなとも思っていました。

玄瑞の忘れ形見である我が子を、
文(井上真央)に託す決意をする

ドラマ10 透明なゆりかご(2018)

辻村灯里役

ドラマ10 透明なゆりかご

インタビュー

 ふだんはあまり自分の出演作品を見ないのですが、『透明なゆりかご』は何度も見返したくなる作品。周囲にも「見た方がいい」とよく勧めています。どの回も素晴らしく、どのシーンをとっても泣いてしまいますが、全部好きです。

 清原果耶ちゃん演じるヒロインのアオイが勤める産婦人科を舞台にした命の物語。私が演じたのは最終回に登場する妊婦の灯里でした。お腹の赤ちゃんが病気で、出産しても延命が難しいと知って、悩みながらも出産を選ぶ役どころで、セリフを覚えようとすると泣いてしまうような脚本だったんです。いつもは泣きのお芝居があると「できるかな」と心配になるのですが、この時は逆に涙を抑えるのに必死でした。

お腹の赤ちゃんの心臓に異常があると医師から告げられる

 そんな状態だったので、撮影ではテストを重ねず、なるべく本番一発でお芝居できるように柴田(岳志)監督をはじめ、スタッフの皆さんが気をつかって撮り進めてくださいました。どのシーンも、何度もできるお芝居ではなかったので、とても助かりました。こんなふうにお芝居をしようと考える隙間もないくらい、感情に訴えてくるいい脚本で、いいチームでした。

灯里は出産することを選ぶ

 また、出演している赤ちゃんは、助産指導で入られている先生方の病院で生まれた子たちだったので、ご家族と先生方の絆が伝わりました。現場は赤ちゃんファーストで、赤ちゃんが寝ているときには小声で指示を出したりしていて、そういう温かな雰囲気がステキでした。

夫(金井勇太)と生まれた喜びを写真に残す

 生まれてくる命も、生まれてこない命も、亡くなってしまう命も全てを同等のものとしてとらえている作品のスタンスがすごく好きで、いろんな側面から命を見つめられてすごく学びが多いと感じています。視聴者としても毎回心待ちにしていたドラマでした。

赤ちゃんは生まれて間もなく息を引き取る
天国の母に「私の代わりに(息子を)いっぱい抱きしめてあげて」と涙する

土曜ドラマ
今ここにある危機とぼくの好感度について(2021)

木嶋みのり役

土曜ドラマ 今ここにある危機とぼくの好感度について

インタビュー

 イケメンアナウンサーとして人気を得ていた主人公の真(松坂桃李)が、恩師の誘いで母校の大学の広報マンに転身し、次々に巻き起こる不祥事に翻弄(ほんろう)されていく物語。私が演じるのは大学の研究員で、真の大学時代の元カノ、みのりです。

主人公・真(松坂桃李)の元カノ・みのり

 演じていて面白いなと思ったのは、真とみのりの関係。みのりは元カノなのに、つき合っていたことすら真に忘れられているのですが、別れてから時間が経っていることもあって、そのやり取りがすごく大人なんです。距離の詰め方も、大人だからこそのもどかしさもありつつ、微妙な距離を保っている。みのり的には再会したからといって、すぐに恋愛感情が復活するわけではないのですが、やっぱり真はどこか放っておけない存在だと思います。

ふたりは大学で再開するが・・・。

 ドラマはみのりが、大学のスター教授・岸谷(辰巳琢郎)の不正を告発するところから始まりますが、一見、強そうに見えるみのりもやはり完璧じゃないんです。そんな姿は演じていて、すごく人間的でステキだなと感じます。決して頑なではなく、強さも柔らかさもあるような感じが好きです。

みのりは研究室の不正を告発する

 みのりの告発を皮切りに、真がさまざまな不祥事に四苦八苦する姿が描かれるので、とにかく松坂桃李さんを堪能できるドラマだと思います! 台本を読んでいると真の姿が目に浮かぶようで、早くドラマが見たいなと思いながらセリフを覚えていました。松坂さんご自身は控えめで柔軟な方。お芝居がすごくお上手なのはもちろん、不思議な雰囲気をお持ちなので、きっとてんやわんやしている姿が魅力的に映っているのではないでしょうか。

大学の不祥事に四苦八苦する真

 どこかで聞いたことがあるような今日的な問題を、真っ正面から突きつけるのではなく、ブラックな笑いのなかで感じさせていくようなスタイルも興味深いです。理事のおじさまたちに囲まれる真の姿もとても面白く描かれていて、どの方もピッタリのキャスティングなので、理事たちとのシーンにも注目です!

理事たちに囲まれる真
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敬称略

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