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鈴木杏樹 鈴木杏樹

鈴木杏樹女優すずきあんじゅ

1992年、女優デビュー。『あすなろ白書』など話題を呼んだドラマで、存在感を示す。近年は『相棒』シリーズの月本幸子役や『ミュージックフェア』の司会、『ZIP!』のパーソナリティーを長らく務め、広く知られる。NHKでは『水曜ドラマの花束 怒る男・わらう女』、『蝉しぐれ』、連続テレビ小説『芋たこなんきん』などに出演。2019年前期の連続テレビ小説『なつぞら』の亀山蘭子役も好評を博した。

水曜ドラマの花束 怒る男・わらう女(1999)

立原綾子役

水曜ドラマの花束 怒る男・わらう女

インタビュー

 もう20年前の作品になるんですか……髪の毛が短かったですね。渡(哲也)さんをはじめ松坂慶子さん、そして森繁久彌さん、山田五十鈴さんとご一緒したことは鮮明に覚えています。渡さんと松坂さんとは、この作品を機に今でも繋がりを持たせていただいていて。渡さんは、常にいい意味で緊張感を持たれていらっしゃる役者さんで、言葉でおっしゃるわけではないんですけど、たたずまいであったり姿勢であったり、お芝居や役との向き合い方を背中で私たちに教えてくださったように感じているんです。それでいて、とても優しく接してくださって。けれども、現場では凜(りん)とされていらっしゃるので、私たちも背筋が伸びると言いますか……そういう気持ちにさせてくださいました。

綾子は亡き母に代わり、頑固な父・直哉(渡哲也)につくし、家族の世話をしてきた
ある日祖父(森繁久弥)が連れてきた美しい女性・札子(松阪慶子)
父と親しくなってゆく札子に綾子は複雑な思いを抱く

 松坂さんはとても柔らかで明るく朗らかな雰囲気でいらっしゃって、大先輩でいらっしゃるのにこちら側を緊張させない距離感をつくってくださる方なんです。劇中に卵を割るシーンがあったんですけど、「本当に卵って、上手に割れないのよね、ふふ」と、思わず頬がゆるんでしまうような──かわいらしい一面をお持ちなんですよ。「本当に素敵だな」と心から思わせてくださる、大好きなお方です。

 森繁さんは〝お茶目なおじいちゃま〟でいらっしゃいました。スタジオの目の前のお部屋が楽屋として用意されていたので、ご挨拶にうかがうと、「ああ、よく来たね〜」と手を握ってくださって、ずっと離さないんです(笑)。このドラマの1年前に腸閉塞の手術をして、復帰したばかりだったんですけど、かつて森繁さんもご経験されたそうで、「君は腸閉塞をわずらったんだろう? あれは痛いよなぁ」と気づかってくださって。私の名前はご存じなかったかもしれないんですけど、腸閉塞をわずらったことはインプットされていて、毎朝のように「痛かっただろう?」と手をナデナデしてくださいました。また、毎日おいしい差入れをご用意していらっしゃって、スタジオに入る前には「この大福はおいしいから、召し上がりなさい」と勧めてくださるんです。そうこうするうちに、スタッフの方が「森繁さんも杏樹さんも出番ですので、スタジオへお越しください」と呼びにいらっしゃって。で、手をナデナデされたままセットへ入っていくという……(笑)。ただ、それは私に限った話ではなくて、松坂さんや娘役の女優さんに共通していたことでした。いつも冗談をおっしゃっていたので、私の中では大俳優というよりも、チャーミングなお方という印象が残っています。

中村(大鶴義丹)と綾子の結婚式
頑固一徹な“怒る男”直哉から娘へ感謝の言葉が…

連続テレビ小説 芋たこなんきん(2006)

花岡和代役

連続テレビ小説 芋たこなんきん

インタビュー

 この時ご一緒した方々とは、いまだにものすごく仲良しで、定期的に会っています。尾野(真千子)さんともしょっちゅう会いますし、旅行へ行ったりもしていて。リーダー(城島茂)はなかなか顔を出せないんですけど、私たちで予定を決めて、お父ちゃん(=城島)に「来られたら、来てね。」と伝えるという(笑)。大阪在住の方々とは、なかなか会うことができないんですけど、〝東京在住チーム〟は本当によく会っていますね。監督とも仲良しなので食事に行きますし、誰かが舞台に出るという時には、みんなで、観に行きます。ほとんどの出演者が関西出身だったので、今でも会うと、ふつうに関西弁で話していますから。標準語をしゃべっているのは、関東出身の加山徹(花岡写真館の写真技師・亀田役。旧芸名は山下徹大)くんと(ヒロイン・町子の思春期から成人期までを演じた尾高)杏奈ちゃんと、(町子のいとこ・信次役の宮﨑)将くんぐらいかな。

カモカのおっちゃん(國村隼)に町子(藤山直美)が語る少女時代のお正月
町子の母・和代も祖母・イト(宮田圭子)もかるた取りの名手!
叔母の昌江(尾野真千子)らも決勝戦を見守る

 私は撮影中はお酒を飲まないので、ほとんど行っていなかったんですけど、撮影期間中はその日の収録が終わると、みんなは夜な夜な飲みに行っていたみたいです。日中は、スタジオに小さな子どもたちもいたので、子役のお母さん方やスタッフの方々も一緒にずっとワチャワチャと遊んでいたような感覚がありました。そんなふうに、とにかくみんなが仲の良い現場で、本当に共演者のみなさんに恵まれて楽しい時間を過ごせたな、という印象が強いです。お父ちゃん(城島)がまた、子どもたちのことを溺愛していて、「自分がお父ちゃんなんや」というスタンスをすごく大事にされていらっしゃいましたね。子どもたちも私たちのことを「お父ちゃん、お母ちゃん」と呼んでくれて、ドラマが終わってからもずっと慕ってくれているんです。1人の人間として成長していく中で、何か壁にぶつかったりすると、悩みの種類によってはお父ちゃんに相談したり、私のところにも連絡をしてきてくれたり、本当の家族のような付き合いが続いていて。だから、いまだに愛しいんです。

花岡写真館が空襲で焼け、父の徳一(城島茂)は病の床につく
和代は気丈に2人の娘と幼い息子を育てる

 先ほどもお話ししたように、何回かみんなでご飯を食べたことがあるんですけど、お父ちゃんが参加する時は、徳一さんの髪型と衣装で「お父ちゃんやで〜」って来てくれるんですよ。『芋たこなんきん』の家族で食事をする時はそれを貫いていらっしゃいますし、妹役だった尾野真千子ちゃんにも「大丈夫か?」って、お兄さん風を吹かすんです(笑)。そんなふうに花岡家の一員という意識があるので、この作品以降、みんな城島さんのことはずっと「お父ちゃん」と呼ばせてもらっています。

終戦 空襲のなくなった空を見上げる町子(尾高杏奈)と和代

チコちゃんに叱られる!(2018~)

ゲスト

チコちゃんに叱られる!

インタビュー

 私の知り合いの方が、番組の始まった当初、解説の〝先生〟として出ていらっしゃって、「今度、『チコちゃんに叱られる!』という番組に出るから、よかったら見てみて」と教えていただいたことが、番組を知るきっかけでした。変わったタイトルだなぁと思いつつ、とりあえず録画したんです。そしたら、すごく面白くていい番組で……。それ以来、毎週録画して見ています。そのうち、見るだけでは飽き足らず、「出たいな〜」と思うようになりました(笑)。その後、出演させていただいたのですが、収録が本当に楽しくて楽しくて! ゆうさん(木村祐一=チコちゃんの声)とは、以前に監督をなさった作品でご一緒させていただいたり、美味しいものを贈り合うという長年のお付き合いがあるんですけれども、お仕事をするのは久しぶりだったので、それも楽しみでした。

 岡村(隆史)さんとも番組は別でしたけど、長年フジテレビで同じ曜日に収録をしていたので、しょっちゅうお会いしていたんです。なので、『チコちゃん〜』でご一緒した時は、お久しぶりにお会いできて嬉しかったです。そういったゆうさんや岡村さんとの再会はもちろん、チコちゃんと御対面できたこともうれしかったですね。

ご存じ“永遠の5歳”チコちゃんが素朴な疑問を大人にぶつける!

 私が毎朝やっているラジオ番組(ニッポン放送『鈴木杏樹のいってらっしゃい』)では、1つのテーマを掘り下げて、1週間毎日お届けしていくということで、雑学はたくさん知っている方だと思っているんですね。『チコちゃん〜』でクローズアップしていた「唐揚げとフライドチキンの違いは何?」という疑問も、私の番組で一度扱ったことがあって。でも、いざ疑問を突きつけられると、「あれ、何だっけ!?」って、思い出せなくて…。「ずいぶん前に、ラジオでしゃべったんだけどなぁ……」って思いながらも、収録で舞い上がっていたこともあって、思い出せませんでした(笑)。あとからリスナーの方から、「以前、この番組で唐揚げとフライドチキンの違いを取りあげていましたよね?」というお便りをいただきました(笑)。『チコちゃん〜』はとても楽しかったので、また番組に呼んでいただきたいです。何なら、毎週出たいくらい!

 解説のVTRのドラマ(NHKたぶんこうだったんじゃないか劇場)も面白いですね。「この方も!?」という役者さんが出演されていますけど、私はスタジオでチコちゃんと戯れる側がいいです(笑)。

なぜ年末のことを年の瀬という?答えられないとチコちゃんに叱られる!

あさイチ/JAPA-NAVI 西伊豆の旅(2019)

ゲスト

あさイチ/JAPA-NAVI 西伊豆の旅

インタビュー

 自分でデザインをしたお皿と風鈴を、ガラス作家の五木田淳子さんに仕上げていただいたんですけど、風鈴は自宅のリビングに飾ってあります。お皿は一番のお気に入りで、どんな料理も乗せていただいています。実は、プライベートの旅先でも何回かガラスの器をつくったことがあったんですけど、小鉢のような器だったり、コップだったりしたので、大皿というのはつくったことがなくて、そもそもどんなふうに作られるのかを知りたかったので、今回は工程を見ることができて感動しました。職人さんにお会いしてお話を聞くのがすごく好きで、五木田さんからうかがったガラス細工のお話も〝大好物〟でした。「『あさイチ』のみなさん、西伊豆に連れていってありがとうございます!」と、あらためて感謝するばかりです。

ガラス作家の五木田淳子さんに教わりながら大皿作りに挑戦
溶けたガラスの温度は1300℃!緊張の作業
ごらんのできばえ!
スタジオの近江アナウンサー、博多大吉も絶賛!

 番組で紹介された海底熟成ワインについては、業者の方とお会いしていないので、「どうして、こういうふうにしようと思ったんですか?」といったお話をお聞きできなかったんですけど、「海底ワインセラー」のご主人とお話ができたら興味深いお話を聞けたかもしれないな、と思ったりもしています。

海底15メートルで熟成させたワインの味は…

 『あさイチ』のスタジオは、意外と静かなんですね。博多大吉さんも華丸さんもゲストのお話を真摯に聞いてくださるというスタンスなので、話しやすい空気があって。そのおかげで、ゆっくりと落ち着いてロケVTRの説明ができたのではないか、と感じました。思いのほか、ゆったりとした時間をいただいたなという印象がありますね。スタッフの方々もすごくまっすぐに番組をつくっていらっしゃって。「杏樹さんが思うこと、感じたことを、そのままお話してくださって大丈夫です」という姿勢だったので、とてもありがたかったです。ロケでは食べていないお料理もあったんですけど、スタッフの方が召し上がって美味しいと言っていたので、「私は食べられなかったんですけど、実際に食べたスタッフの方が絶賛されていました」と、正直にお話できる番組づくりに、心地の良さをおぼえました。

連続テレビ小説 なつぞら(2019)

亀山蘭子役

連続テレビ小説 なつぞら

インタビュー

 声優さんの役を演じるのは、本当に難しかったですね。台本上、正解の声がある中で不正解をつくるために崩していくという作業を、高木渉さんや木村(隆文)監督と一緒にやっていたんですけど、いろいろな声を出したりして……大変なぶん楽しさも大きくて。とてもいい経験になりましたし、今回の『なつぞら』の亀山蘭子さんのおかげで、これまで踏み入れたことのなかった世界観に挑戦できたので、自分の中の殻を破る感覚もありましたし、蘭子さんの身体を借りて自分が未経験だったことを試すことができたのも、面白かったです。『かもめ』や『櫻の園』など、舞台のシーンも3作品ぐらいあって──私自身、過去に舞台は2作に出演させてもらっているんですけど、チェーホフのような古典は演じたことがなかったので、新鮮でした。しかも鈴木杏樹が舞台に立つわけではなく、亀山蘭子という役柄として舞台に上がり、さらに役を演じるというのも初めてで。不思議な感覚でしたけど、蘭子さんからは自信を与えてもらったところがあるんですよ。「自分は、こんなこともできるんだな」という新たな発見もありましたし、すごく素敵な役をやらせていただいたなと思っています。

蘭子は劇団「赤い星座」の看板女優
蘭子の演技は雪次郎(山田裕貴)となつ(広瀬すず)の心に響く

 ドラマの中ではほんの少しだけの描写だったんですけど、『かもめ』という舞台を本当に上演できるくらい時間をかけて、準備していったんです。台本のみならず、山田(裕貴)くんは原作も読んできて。それを踏まえた上で監督と話し合いをして、こんなふうにやってみたらどうだろうか?と、それぞれの解釈を擦り合わせていきました。受け取る側によって解釈がいろいろある物語でしたので、とても難しくて……。私たちが『なつぞら』で演じたのは一部分ですけど。本当の舞台さながら監督との話し合いで決めて、その後で立ち稽古もして、さらに「ああしよう、こうしよう」と削ぎ落としていったという……。なぜなら、雪次郎くんがいい役者になっていく過程を、『かもめ』の中でつくる必要があったからです。でも、山田くんは元々、実力のある役者さんなので〝正解のお芝居〟はすぐにできるんですけど、不正解を表現するのが大変そうでした。あまりわざとらしくなっても違和感がありますし……それで、すごく時間をかけて話し合いをして、自然な〝不正解〟の表現の仕方を追求していきました。

 『かもめ』のシーンから雪次郎くんと蘭子さんの別れのシーンを撮った後で、山田くんが「これでもう蘭子さんに会えないんだ……最後、一緒に写真を撮りませんか?」と言ってくださって。「これで俺は北海道へ帰るので……」と言うものですから、私も「そうだよね、寂しいね」なんて言ったりして。それっきり雪次郎くんは「雪月」の人になりまして…打ち上げでも「北海道チーム」のテーブルに座られていて、遠い存在になっちゃったんだなと、改めて感じました。それでも久しぶりに会えたので、お話ができて嬉しかったです。

『かもめ』千秋楽の舞台の後、雪次郎を自宅に招いた蘭子
蘭子への思いを打ち明ける雪次郎だが…
雪次郎の将来を思う蘭子は裏腹な言葉を口にする

 その打ち上げの席では、脚本の大森(寿美男)先生にもご挨拶させていただいて。私、初対面だったので「お世話になりました」とお礼を申し上げて、雪次郎くんとの描写があともう少し余韻があったら、もっとうれしかったです──と、お伝えしました。あんなに家族の猛反対を押し切って演劇に打ち込んだのに、辞めてから雪月へ戻るまでがあっという間だったので、「欲を言えば……」なんていうお話をさせていただいたんですけど、大森先生も「実は僕もあと1〜2週間は雪次郎を東京に置いておきたかったんだけど、のちのちの夕見子(福地桃子)さんとの馴れ初めなどを考えると、時間が足りなくて……早く北海道に帰らせざるを得なかったんです」と、おっしゃって。なので、もう少しだけ『なつぞら』の放送期間が長かったら、雪次郎くんと蘭子さんの〝恋模様〟は細やかに描かれていたのかもしれません。私も蘭子として、舞台や外国映画、アニメのアフレコシーンをもっともっと演じたかったな、という思いがあったりします。

アニメ『ヘンゼルとグレーテル』の魔女の声を演じる

 『なつぞら』スピンオフドラマ(BSプレミアム/11月2日放送)でも、雪次郎くんは北海道編、蘭子さんは東京編と直接交わることはないんですけど、私から監督に提案させていただいて、雪次郎くんへのオマージュをちょっと込めたシーンがあったりもします。もっとも、編集でカットされずに使われていればの話ですが……(笑)。見てくださった人には「ああ、そういえばこんなことをしていたな」と懐かしんでいただけると思うので、使われていることを祈っています。

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