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岩松了 岩松了

岩松了俳優・劇作家・映画監督・演出家いわまつりょう

1952年生まれ、長崎県出身。「自由劇場」「劇団東京乾電池」を経て、劇作家、演出家、映画監督、俳優として、舞台以外にもテレビ、映画などで活躍。89年岸田國士戯曲賞、98年読売文学賞を受賞。近作では2017年に作・演出の舞台『薄い桃色のかたまり』で第21回鶴屋南北戯曲賞受賞。NHKでは、『監査法人』『火の魚』『植物男子ベランダ−』『全力失踪』『フェイクニュース』、大河ドラマ『天地人』『いだてん』など。『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』では、主人公・小池みずほ(石橋菜津美)の父・増田光男役で出演。

大河ドラマ 天地人(2009)

真田昌幸役

大河ドラマ 天地人

インタビュー

 戦国武将で大坂の陣で活躍した真田幸村の父・昌幸を演じました。三谷幸喜さんが書いた大河ドラマ『真田丸』(2017年)では草刈正雄さんが演じられてずいぶん話題になりましたよね。今考えてみれば同じ役なのに、ずいぶん違いましたね(笑)。

 昌幸の次男・幸村役は城田優くんでした。さらに幸村の異母姉で信長に間者として仕えた初音が長澤まさみさん。二人とも現代的ですらりとしていて、とても僕の子どもたちとは思えない。城田くんに「僕から君は生まれないよね。いったいどんな嫁さんだったんだろう」って話したことを覚えています。

真田幸村(城田優)と昌幸親子は徳川の上田城攻めを退ける
昌幸の娘・初音(長澤まさみ)は忍びとして育てられる
昌幸は真田家の生き残りのために手段を選ばない

 それほど出演シーンが多かったわけではないので、いただいた資料と台本にそって昌幸という人物を演じました。記憶にあるのは、扮装(ふんそう)やメーク、かつらなどにずいぶん時間がかかったこと。さらに鎧(よろい)やかぶとまで着けましたからね。時代劇は大変だなというのが実感でした。

大坂冬の陣 真田丸の戦い!

広島発ドラマ 火の魚 (2009)

伊藤役

広島発ドラマ 火の魚

インタビュー

 懐かしいですね。かつて売れっ子として名を馳せた小説家・村田省三(原田芳雄)と若い女性編集者・折見とち子(尾野真千子)の物語で、僕は村田の担当編集者の役。最初にぱっと台本見たとき、あ、原田さんと直接会話をするシーンがあるんだと少し緊張したことを覚えています。僕は原田さんの大ファンで、このドラマの前に自分の映画(監督・脚本『たみおのしあわせ』)にも出演していただいていましたから。ところがよく読んでみたら電話でのお芝居のみで直接対面しての絡みではなかった。あ、違うんだ、電話なんだって、ちょっとがっかりしたようなホッとしたような気持ちになったことを覚えています。

村田(原田芳雄)は気むずかしい小説家
編集者の折見(尾野真千子)は率直に思ったことを言い…

 ドラマの撮影が終わった夜、原田さんと一緒に広島で飲んだのが最後になってしまいました。あのときは、僕がその直前にバラエティー番組に出演したことでけっこう落ち込んでいたんですね。役者として出演した映画の宣伝のためでしたけど。そしたら原田さんが「ひな壇に座るやつだろ、あれは落ち込むんだよ」と慰めてくださったんです。それ以来、お会いする機会もないまま、原田さんが亡くなられたので本当にあれが最後だったんです。そのことも含めて忘れがたい作品ですね。

連絡のない折見を気にして出版社に電話をかけた村田
伊藤が告げた折見の秘密とは…

土曜ドラマスペシャル 蝶々さん
ー最後の武士の娘ー(2011)

太田喜三郎役

土曜ドラマスペシャル 蝶々さんー最後の武士の娘ー

インタビュー

 オペラの名作『蝶々夫人(マダムバタフライ)』のドラマ化で脚本が市川森一さん。市川さんとお会いしたのもこれが最後になってしまいました。このときはお元気だったのに、それからほどなくしてお亡くなりになってしまいましたから。

 僕の役は長崎丸山の老舗「水月楼」の主人。蝶々さんを養女に迎えて跡取りとして育てたのが女将のマツ(戸田恵子)ですが、マツが亡くなると妾のおたか(高橋由美子)を後妻に迎えて蝶々さんを下働きにしてしまうという役どころでした。このおたかを演じた高橋さんがとても良かったですね。あのなんともいえない意地の悪い感じがとても似合っていました(笑)。蝶々さんを支えた帯谷海運の社長・帯谷宗七を演じたのが西田敏行さん。西田さんの芝居も素晴らしかったですね。

蝶々(宮﨑あおい)は水月楼の跡取りとして育てられたが、養母のマツが急死し…
喜三郎の後妻となったおたか(高橋由美子)は蝶々を疎ましく思う

 宮﨑あおいちゃんの蝶々さんは、最後の武士の娘にふさわしいりりしさがありました。実はあおいちゃんとは、このドラマの前に宮藤官九郎くんの舞台(『大人計画ウーマンリブVOL.12 サッドソング・フォー・アグリードーター』)で共演しているんです。それも30歳も年が離れた恋人役で(笑)。それからさほど時間もたっていなかったので、お互いに近しい感じで演じることができたのが良かったですね。

 舞台が長崎の遊郭街だったのでセットも華やかでした。また、僕は長崎出身なので長崎ことばは、ほぼネイティブ。セリフには苦労しなかったことを覚えています。

喜三郎は蝶々の女学校進学の約束も破り…
蝶々は舞妓(まいこ)の道を歩み始める

プレミアムドラマ 全力失踪

宗像役

プレミアムドラマ 全力失踪(2017〜)

インタビュー

 主人公の磯山武(原田泰造)が人生をやり直そうと完全失踪に挑む物語で、毎回、磯山が訪れた全国各地での出会いが描かれていました。僕は第5回の出演で舞台が大阪、健康食品の電話セールスの職場で磯山の上司となる男の役でした。

電話セールスのレクチャーをする宗像
契約が取れればその場でボーナスが!
磯山(原田泰造)も厳しいノルマをこなそうとするが…

このとき、僕はものすごく関西ことばに苦労したんです。健康食品の電話セールスというのはウソで実際は振り込め詐欺。それだけに宗像も弁が立つわけで長ゼリフが多かったんです。だからよけいに難しくて関西ことばが少しトラウマになってしまいました(笑)。

健康食品の電話セールスの実態は〝振り込め詐欺〟
迫田(村松利史)も宗像らの仲間

 同じ詐欺グループの一員・迫田役で村松利史くん(俳優・脚本家、演出家)が出演していたのですが、彼から「岩松さんの目が泳いでいるのを初めて見ました」と笑われちゃって。彼が若いころ、僕らは演出家と演出助手だったことがあるんです。会社でいえば上司と部下の関係にあたるのですが、その村松くんを僕の関西ことばで喜ばせてしまいましたね(笑)。

 言葉の問題もあって、宗像がもう一つ嫌なヤツになりきれず少し人が良すぎたようなところがあったような気がして、そこが反省点です。

よるドラ
ゾンビが来たから人生見つめ直した件 (2019)

増田光男役

よるドラ ゾンビが来たから人生見つめ直した件

インタビュー

 企画段階からNHKがゾンビのドラマを撮ると聞いて面白いなと思いました。地方都市で大量発生したゾンビによってそれまでの日常や人生を見つめ直すというもので、僕の演じた増田光男も会社の倒産で失業の身となり、コンビニで店長に叱られながら働いているという役。それがゾンビの出現によって夫婦の愛情について見つめ直していくことになります。

コンビニで一緒に働く同僚がゾンビになってしまった件
妻の陽子(原日出子)もゾンビになってしまった件

 妻の陽子役は原日出子さん。こういうドラマなので少しねじ曲がったところはありますが(笑)、ある意味、これほどストレートに夫婦の愛情を描いた役を演じるのは初めてです。ほとんどやったことがない役でしたが、原さんとのシーンが非常に楽しかったし印象に残っています。陽子はゾンビになってしまいましたが、光男もゾンビになってしまうのか。そこはまだ明らかにできませんが、ゾンビの妻に過去の思い出を重ねる切なさも感じていただければと思います。

ゾンビになった妻に花束をつくる

 それにしてもゾンビ役の人たちは寒い中で屋外でのロケが続き、中には薄着の方もいて本当に大変だったと思います。そんな中、もしこのドラマに続編が出来るとしたら……なんてことも考えてしまいました。今はこちら側の人間がゾンビに取り巻かれている環境で、ゾンビは向こう側の存在。それをゾンビを中心に据えて描いたらどうだろうって。ゾンビ目線なのでむしろふつうの人間が異常に見える世界です。そんなことを現場で話し合ったりしていました。それはそれで面白いのではないかと思うので続編があってもよさそうです(笑)。

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