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田中美佐子 田中美佐子

田中美佐子女優たなかみさこ

1959年生まれ。島根県出身。1981年、ドラマ『想い出づくり』(TBS系)でデビュー。以後、数多くのドラマ、映画、舞台に出演。NHKでは大河ドラマ『徳川家康』『天地人』、連続テレビ小説『おしん』、『永遠の泉』、『激流〜私を憶えていますか?』などに出演。また、BS時代劇『伝七捕物帳2』では、パート1に続いて黒門町の伝七の恋女房・お俊役で出演。

大河ドラマ 天地人(2009)

お藤役

大河ドラマ 天地人

インタビュー

 直江兼続の母・お藤を演じさせていただいたのですが、わずか5歳の兼続を上杉景勝の小姓に出したときは辛かったですね。ちょうど私自身が子育てをしていた時期なので、こんなに幼い子どもを、心を鬼にして手放さなくてはいけない母親の気持ちが痛いほどわかりました。この時代を生きた人の強さと厳しさを感じながら演じていました。

 幼少期の兼続を演じた加藤清史郎くんは、夜遅くまで撮影することができないので、兼続が出る部分だけを芝居の流れに関係なく先に撮っていました。私たちは大人なので、なんとか流れをつかめるのですが、彼にはそれが難しかったようです。そのうえ泣くシーンが多くて、本当に辛そうでした。「ねえ、次、泣くんだっけ、僕?」なんて、よく聞いていましたね。「これこれの出来事の後だから、ものすごく泣いていると思う」と言うと、「そうか、また泣くのか」って(笑)。号泣に次ぐ号泣なんてこともありました。

5歳の与六(加藤清史郎)とお藤 涙の別れ

 成長した兼続と再会したのは、病弱だったお藤の最期のシーンでした。妻夫木聡くんとは、まだ彼が10代のころにご一緒したことがあるのですが、そのときのことが鮮明に記憶に残っていました。とにかく真摯にお芝居に向き合っていて、その素直で純粋な姿、きれいな目が忘れられませんでした。久しぶりにお会いして彼の芝居を見たとき、「あ、変わってないな」と思ったんです。あのときと同じように、純粋できらきらした目をしていて。だからこそ、大河ドラマの主役を演じるほどの役者さんになられたんだなと、とても嬉しく思ったことを覚えています。

成長した兼続(妻夫木聡)に手を取られ、お藤は息を引き取る

土曜ドラマ 君たちに明日はない (2010)

芹沢陽子役

土曜ドラマ 君たちに明日はない

インタビュー

 坂口憲二さんがリストラ面接官、私はそのクライアント会社のリストラ候補社員という役どころでした。実際に会社勤めの経験もなく、キャリアウーマンとしてのセリフには苦労しましたが、働くことの意味を考えさせてくれるいいセリフがたくさんありました。

 でも、実はこのドラマの一番の思い出は、私が演じた陽子の母親・朋子役で加賀まりこさんと共演させていただいたことなんです。加賀さんとは、私のデビュー作でご一緒させていただいたのですが、まだお芝居の“お”の字もわからなかったころ。加賀さんが演じる正妻と対決する若い愛人役だったこともあり、現場でお会いしてもひと言も口をきいてくれなかったんです。いま思えば、役のうえでライバル関係にある二人なので、あえて冷たく接するというのも役作りとして納得がいきます。でも、何しろまだ経験も浅かったので、自分のお芝居が加賀さんに不快な思いをさせているのではと考えすぎてしまって、ひたすら怖かったことを覚えていました(笑)。

 それ以来、一度もご一緒する機会がなかったのですが、この作品で加賀さんが母親役と聞いて本当に涙が出そうなほど緊張しました。でも、母と娘が緊張していたらおかしいから、なるべくふつうに接しなくては、でも大女優さんに気安く「お母さん」と言っていいのかしらとか(笑)。加賀さんの姿勢は当時とまったく変わっていませんでした。お芝居が大好きで、だからこそ、きちんと一生懸命に演じる。その姿が見事で本当にカッコいいなと思いました。私自身も、母と娘の自然な関係を目指して演じきらなければ認めてもらえない。そんな思いで集中して臨みました。撮影のふとした合間に加賀さんが話しかけてくださったのですが、それがすごく優しくて(笑)。これまでの緊張感が少し薄れていくのを感じました。

 加賀さんとのお芝居は口から心臓が飛び出すのではと思うほど緊張もしましたが、それは同時に“女優”としての見本を見せてくださった場でもあったと思います。私が若いころは加賀さんをはじめ、先輩方が日常の何気ない言葉づかいにも厳しく注意をしてくださいました。そんなふうに、いろいろなことを教えてくださる方たちを知っている最後の世代かもしれません。

加賀まりこ

土曜ドラマスペシャル 永遠の泉(2012)

山内雅江役

土曜ドラマスペシャル 永遠の泉

インタビュー

 妻殺しを自供した容疑者の弁護を引き受けた弁護士が、真相を追究する中で亡き妻との別れにもう一度向き合うというドラマでした。弁護士の山内明夫を演じられたのが寺尾聰さん、私は12年前に亡くなった妻・雅恵役でした。

山内(寺尾聰)は仕事の忙しさから妻の病に気づかず、看取ることもできず…

 このときの監督とカメラマンが本当に素晴らしい方たちで、私がもっと若い時にお会いしたかったな、また別の作品でもご一緒したいなと思ってしまったほど大好きなチームでした。舞台地が熊本だったので、九州を移動しながらのロケで山小屋にも泊まりました。天草の小さな港町や大分県の湿原地帯など、移動や時間待ちなども多かったのに、それが全然気にならない。監督のこだわりや意向をチーム全体で受け止めて、一丸となって向かっているという現場でした。妥協することなく、それでいてとても穏やかな空気が流れていたんです。
 阿蘇の山並み、空や雲など環境も雰囲気も素晴らしい中で撮影させていただけたこと、とてもいい出会いだったことが心に残っています。

今夜は心だけ抱いて(2014)

浅生柊子役

今夜は心だけ抱いて

インタビュー

 47歳の母親と17歳の娘の心が入れ替わってしまうという物語で、入れ替わりといえば私の記憶に残るのは映画『転校生』でした。こういう役を演じられる機会というのはそうあることではないので、それはそれで嬉しかったですね。ただ、ちょっと恥ずかしいという思いもありました(笑)。体は40代なのに、中身は娘・美羽を演じる土屋太鳳ちゃんですから。監督とお話をして、そうした体と心のギャップを表現することを意識しながらお芝居をしていました。

12年ぶりに再会した娘・美羽(土屋太鳳)と母・柊子が事故に遭い…

 ただ、私より太鳳ちゃんのほうがずっと大変だったと思います。私は17歳を経験しているけれど彼女にとっては未知の世界ですものね。40代の母親の仕草にはどんなものがあるんだろうと、ずっと私のそばで見ていたり(笑)、太鳳ちゃんの努力がすごかったですね。私は私で、髪の毛をくるくるといじるといった若い女の子独特の仕草などを取り入れたりしていました。それでも、一時、「あれ、何がなんだかわからなくなっちゃったね」なんて、二人で混乱してしまったこともありました。

入れ替わった母と娘はお互いの秘密を知る
美羽は柊子の姿のまま、片思いの透(中川大志)に接近

 最終的に何が見えるのかなと思ったら、結果的に二人が元に戻ることなく、それぞれがそれぞれの道を生きていくというラストでした。でも、心さえ若ければずっと輝いて生きていける。そんな女性へのエールとなるドラマでもあったと思います。

BS時代劇 伝七捕物帳2(2017)

お俊役

BS時代劇 伝七捕物帳2

インタビュー

 『伝七捕物帳』のシーズン2が始まると聞いたときは「また京都に行ける!」と思って、とても嬉しかったですね。ああ、あの世界に戻れるんだ、長屋生活を送れるんだって、なんだかふるさとに帰るような気持ちになりました。

 私は伝七の“恋女房”の役なので、シーズン1でもそうでしたが、長屋のシーンがほとんどなんです。長屋にいると、隣の声が聞こえてきたり、井戸端会議があったり、なんともいえない懐かしさと安心感に包まれますね。あの時代を生きていた人たちの人生も垣間見られるようで、その空気をお芝居を通して体験できることがとても嬉しいんです。現代にもあんな人情味にあふれた空間があったら、もっと平和なんじゃないかしらと思ってしまいました。

伝七親分を支えるお俊はちょっぴりやきもち焼き…

 撮影現場もみんなの息が合っていてとても楽しいですね。合間の時間には出演者全員でスマホ片手に情報交換するなど、和気あいあい。体脂肪や体重管理といった健康情報から美味しいもの情報まで、とっても密度が濃いんですよ(笑)。そんな温かな空気感はきっとドラマを見てくださる方たちにも伝わると思っています。

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