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菊池麻衣子 菊池麻衣子

菊池麻衣子女優きくちまいこ

連続テレビ小説 『ふたりっ子』

連続テレビ小説 『ふたりっ子』

 20年前、大学3年生のときに初めて受けたオーディションで合格して、4年生のときに撮影をしていました。多分落ちるし、普通に就職活動をしようと思っていたので、受かったことにとても驚きました。撮影は何もかもが初めてだったのですべてが大変でしたが、当時は若かったからできたんでしょうね(笑)。その中でも一番大変だったことは大阪弁です。10ヶ月間、大阪に住んでいて毎日大阪弁で話すようにしていました。親元を離れて大阪に移り、環境自体がガラッと変わったことで、逆に麗子という役柄にうまく切り変えることができたのかもしれません。長いスパンをかけて演じさせていただいたので、その空間で麗子が自然と育っていく感じでした。

 麗子はすごく上昇志向の強い女性でした。よくスタッフさんからは香子と麗子の役が岩崎ひろみちゃんと私で逆だったと言われていました(笑)。私はどちらかというと、思ったことをストレートに言ってしまうタイプなので、香子に近かったんです。麗子は二面性があり、言っているセリフと思っていることが違うことがあり、それが演技に慣れていない私としてはすごく難しかった。はがゆい思いもしましたし、NGもたくさんだしました。それに比べてひろみちゃんは子役から芝居をしてきた方なので、「麗子を演じたい」と思っていたようです(笑)。でもお互い役が決まっていますから、「頑張ろうね」と言い合っていました。

  • 事業を起こす姉・麗子
  • プロ棋士を目指す妹・香子

 麗子と結婚するマサはちょっとおバカキャラなのですが、しっかりした部分もあって、麗子の本質を見て好きになっていく設定です。マサ役の伊原剛志さんが「麗子の演技がしっかりしていないと俺が本当にバカに見える。だからしっかりやってくれ。頼む」と言っていたことを覚えています(笑)。そんなことを言ってもらえるくらい仲がよかったんです。ものすごくほかのキャストどうしも仲が良くて、串揚げ屋さんに連れていってもらったりしました。お母さん役の手塚理美さんは、本当のお母さんのように面倒を見てくださいました。お父さん役の段田安則さんはひろみちゃん担当、手塚さんが私担当と、夫婦の間で決めていたらしいのですが、あまりにも私が芝居ができなくて悩んでいると、手塚さんはご自身が泊まるホテルに呼んでくださって色々と教えてくださったり、段田さんは演技に関してのお手紙をくださったりしました。

  • マサ(黒岩政夫)役の伊原剛志さん

母・千有希役の手塚理美さんと父・光一役の段田安則さん

 『ふたりっ子』は私の原点です。大石静さんの台本が本当に面白くて、次の本がくるのが楽しみでした。世間では、香子と麗子は天使と悪魔とよく言われていましたが、大石さんは「二人でひとつの人間、ひとりの人間の中には二面性があるから、それを分けて書いた」とおっしゃっていたと思います。たしかに妹の彼氏の家に行って思わせぶりな態度をとるようなちょっと悪いヒロインはめずらしいですよね(笑)。ここまで心の弱い部分、悪い部分を出すヒロインというのは“朝ドラ”ではそれまでなかったと思います。

麗子は香子の恋人・森山(内野聖陽さん)の部屋を訪ね…

 そんな麗子も大人になってからはすごくいいお母さんになるんです。子どもの頃の香子と麗子を演じているのは三倉佳奈ちゃんと茉奈ちゃんでしたが、麗子の娘役もふたりが演じていました。当時の私は「早くしなさい」「時間よ」と、子どもに言う台詞の言い方や怒り方がわからなくて苦労しました。母親としての経験値がないので、子どもがふたりいるお母さんのリアリティがどうしても生まれてこなかったんです。今は私も本当の母親になったので、何も考えずに当時のセリフが言えるんでしょうね(笑)。

大河ドラマ 『葵~徳川三代~』

大河ドラマ 『葵~徳川三代~』

 家康・秀忠・家光という徳川の礎を築いた彼らの生き方を描いた作品。家康役を津川雅彦さん、秀忠役を西田敏行さん、家光役を尾上辰之助さんが演じ、親子3代の演技のぶつかりあいや、脚本家のジェームズ三木さんによる侍ことばや公家ことばを多様したせりふ回しも話題を呼んだ。菊池麻衣子さんは、家康の側室・お六を演じた。

 津川さんには本当にお世話になりました。クリスマスのときにお家に呼んでいただいたり、映画を見に行ったりしました(笑)。津川さんのお嬢さんと年齢が近かったので、一緒にお食事させていただいたりと、かわいがっていただきました。私の演じた役が家康さまとすごく歳の離れた若い側室だったので、子どものように、孫のように見ていてくださったのだと思います。きっとそうやって接してくださる中で、自分の中でお六という役柄を掴んで生かしなさい、という教えがあったのでしょうね。

 お六は馬に乗らなくてはいけなかったのですが、私は馬に乗ることが初めてでしたので、稽古に何度か行かせていただきました。帰りの車に乗れないくらいお尻が真っ赤になって痛くて、お尻をずらしながら運転して帰った覚えがあります。でもそれも今思えばいい経験でした(笑)。

  • 津川雅彦さん演じる家康の晩年に寄り添ったお六
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