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松嶋菜々子 松嶋菜々子

松嶋菜々子俳優まつしまななこ

1973年生まれ、神奈川県出身。96年、NHKの連続テレビ小説『ひまわり』のヒロインに抜てきされ初主演。女優として本格的にキャリアをスタートする。主演作に映画『リング』『眉山』『ゴースト もういちど抱きしめたい』、ドラマ『魔女の条件』『百年の物語』『救命病棟24時』シリーズ、『やまとなでしこ』『家政婦のミタ』など話題作多数。NHKではほかに正月時代劇『加賀百万石〜母と子の戦国サバイバル』、大河ドラマ『利家とまつ~加賀百万石物語』、連続テレビ小説『なつぞら』などに出演。『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』では番組ナビゲーターを務めている。

連続テレビ小説 ひまわり(1996)

ヒロイン・南田のぞみ役

連続テレビ小説 ひまわり

インタビュー

 あの当時はモデルをしていて、『ひまわり』のヒロインオーディションはマネージャーに言われるままに受けたんです。やるだけやってみようと挑戦したら、ヒロインに選ばれて驚きましたね。それまでも少しドラマに出たことはありましたが、しっかりとやり取りのあるシーンは経験したことがなかったので、とにかくセリフを覚えるのが大変でした。

のぞみは「自分も家族も周りの誰かも、みんな気持ちよく働いていける場所を見つけたい」と、勤めていた食品会社を退職する

 朝ドラの現場は、何もかもが初めてのことだらけで、撮影のときの立ち位置から監督に教わりました。初めはカメラの前で、セリフを言って振り向いたら別の場所に立っていて、画面から外れて見えなくなってしまったことも(笑)。演技面でも「真っ直ぐに伝えたい気持ちは相手の目を見て。言いづらいことは少し目を逸らして」なんて、基礎の基礎から指導していただきましたし、セットに入るだけで空気感にのまれてしまうような毎日でした。

 なので当初は演技プランを考える余裕をもてるはずもなく、とにかくセリフを間違えずに言い切ることだけに集中していました。それから半年ほどした頃でしょうか、もう少しこうやってみようと考えられるようになり、それがかえって変な緊張感と混ざってしまったんです。余計にセリフがつっかえるようになってしまい、新人スランプを味わいました。

再就職先が決まらず焦るのぞみは、マルチ商法まがいに危うくひっかかりかけ、悔しさで涙が溢れる

 「どうして言えなくなってしまったのだろう」と自分なりに考えて、やはり周りの方に迷惑をかけないよう、元に戻してとにかくNGを出さないようにしようという気持ちになりました。一歩進んで二歩下がるような感じでしたね。朝ドラは撮影期間が長いので、撮る分量もセリフの量も膨大。苦労した分、クランクアップを迎える頃には「これをやりきれたのだから、これからもできるはず」と自信がつきました。

「結婚をしたことが無いので、本当に仕事と両立できるかわからない」とぼやくのぞみに、「そりゃそうね」と笑う母・あづさ(夏木マリ)

 共演者の皆さんに優しくしていただいたのも、いい思い出です。私の失敗を笑い飛ばしてくださるような夏木マリさんのカラッとした明るさに救われる部分があったり、祖母役の佐々木すみ江さん、藤村志保さんにも本当の孫のようにかわいがっていただきました。

 藤村さんは、私の体を気遣ってくださり、「食べて」と手作りのおかずを持ってきてくださいました。少しニンニクのきいた肉じゃがが美味しくて何度かご馳走になりました。また、佐々木さんは「菜々ちゃんに似合うから」と若い頃に着ていた衣装の黒いコートをくださったり。弟役の遠藤雅くんも「姉ちゃん、姉ちゃん」と慕ってくれ、じゃれあうように仲良くしていました。やっぱり『ひまわり』の共演者やスタッフにはどこか特別なものを感じます。

弁護士の赤松元基(奥田瑛二)と彼の事務所に出入りする週刊誌記者の星野雄治(上川隆也)と出会ったのぞみは「人の心を救うような仕事をしたい」と一念発起し、2年かけて司法試験に合格。弁護士になる

正月時代劇 加賀百万石
〜母と子の戦国サバイバル〜(1999)

淀殿役

正月時代劇 加賀百万石 母と子の戦国サバイバル

インタビュー

 子どもの頃から時代劇が好きでよく見ていたので、初めて時代劇の出演が決まった時はうれしかったですね。なかでも主演の松坂慶子さん、徳川家康役の里見浩太朗さんは多くの時代劇で拝見してきた大先輩なので、共演できることが本当に光栄でした。また『ひまわり』では祖母だった藤村志保さんが北政所で出ていらっしゃって、お会いするのは久しぶりでしたが、とても心強くて安心感がありました。

淀殿は、おまつ(松坂慶子)、北政所(藤村志保)らと共に豊臣秀吉主催の醍醐の花見に招かれる

 ドラマは前田利家(原田芳雄)亡き後も加賀百万石を守ろうとした妻、おまつ(松坂慶子)を中心にした物語。私は豊臣秀吉(佐藤慶)の側室、淀殿を演じました。里見さん扮する家康は役柄上は家臣だったので、10秒ほどでしたが、里見さんより上からの目線で話す場面があり、とても緊張したのを覚えています。あまりに緊張しすぎて絶対に間違えてはいけないと、100回以上もセリフの練習をして行ったんですが、後で振り返るとすらすらと言いすぎていて不自然に感じるほどです。

「のう内府殿。私の言い分、もっともと思われよう?」居城を伏見から大坂に移すよう進言する前田利家に対し、秀頼が幼いことを理由に拒む淀殿は、徳川家康(里見浩太朗)に同意を求めるが…

 私が演じた淀殿は歴史上の人物のなかでもよく知られた女性。さまざまなイメージがあると思いましたが、作品ごとにそのイメージは変わっていくものなので、あまり人物像を意識しすぎず、台本に書かれている言葉から想像を膨らませて役づくりをしました。きっと強い姫だったのだろうという印象を受けたので、そこが表現できるよう意識したつもりです。

「私の言うことが聞けぬというのか」 家康の「大坂へ移るのは先延ばしにしては」という提案を、「秀吉の遺言に従うべき」と拒む利家(原田芳雄)に、淀殿は怒りを露わにする

大河ドラマ 利家とまつ
〜加賀百万石物語〜(2002)

大河ドラマ 利家とまつ〜加賀百万石物語〜

インタビュー

 大河ドラマ初出演作品で唐沢寿明さんとW主演を務めさせていただきました。演じたのは加賀百万石の礎を築いた前田利家(唐沢寿明)の妻・まつ。歴史上の人物を演じるにあたって緊張する部分もありましたが、浅野加寿子プロデューサーから「夫婦が一緒に成長しながら歳を取っていく物語です」と聞き、自分なりのまつを描いていけるかなと思えました。

「お願いでございます。夫利家を!」 城内で刀傷沙汰を起こした利家を救うため、まつは危険を顧みず馬の前に立ち、体を張って織田信長(反町隆史)に助命を嘆願する

 夫の利家は戦国時代の動乱のなかで織田信長(反町隆史)と豊臣秀吉(香川照之)に仕えた人物。私が演じたまつは、そんな夫を一歩引いて支えながらも時には諭すこともある、自分の意見をしっかりと持っている女性でした。利家から信頼されたのはそんな人物像だったから。脚本を手がけた竹山洋さんのまつへの思いが伝わってきて、とても演じやすい役でしたし、理想の夫婦像が描けたと思います。

「凄い手柄を取りますゆえ、大丈夫でございます」 利家が信長から勘当を解いてもらうには、桶狭間の戦い以上の手柄が必要と心配する佐々成政夫妻だが、まつは利家の活躍を信じて疑わない

 時代劇への出演経験はあまり多くなかったのですが、もともと時代劇が好きでよく見ていたことと、朝ドラに出演した際に取り組んださまざまな特訓が役に立ちました。『ひまわり』のヒロインに決まったときに、乗馬、日本舞踊、茶道に加えて演技指導をしていただいたので、大河ではゼロからスタートではなかったんです。そういう基礎に助けられながら時代劇ならではの所作を身につけていくことになりました。たくさんの時代劇を見てきたからか、着物での振る舞いにはさほど苦労しませんでしたが、特に意識したのは部屋に入る時の仕草。背が高いので鴨居をくぐったように見えないよう、自然に歩くのが難しかったです。

「利家とまつにお任せ下さりませ!」 前田家の新領主となり、家臣たちを前に百万石を目指すと宣言した利家(唐沢寿明)とまつ

 当時は最年少主演と言われましたが、メインの登場人物に同年代の若手がキャスティングされていたので、現場では楽しく過ごしていました。唐沢さんはとっても明るく楽しい方なので、いつも現場を盛り上げてくださいましたし、男性出演者の皆さんとは一緒によく集まっていたようです。

連続テレビ小説 なつぞら(2019)

柴田富士子役

連続テレビ小説 なつぞら

インタビュー

 100作目の朝ドラということで多くの歴代ヒロインが出演した作品でしたね。戦争孤児となったヒロインのなつ(広瀬すず)が北海道の柴田家に引き取られ、家族として育っていく少女時代から、東京でアニメーターという夢を叶えていく成長物語は朝ドラらしいストーリーで、皆が応援したくなるヒロイン像だったと思っています。

復員した剛男(藤木直人)を出迎えた富士子は、剛男から戦災孤児のなつ(粟野咲莉)を紹介される

 私が演じたのは、なつの育ての母になる富士子。『ひまわり』を演じ終えたときに「次はお母さん役だね」と周囲の皆さんから言われていたのですが、その言葉が現実になるとは思っていなかったので光栄でした。ヒロインを演じていた当時は、夏木マリさんのような包容力のある母親役が自分にできるとは思えず、実際にお話をいただいたときもうまく出来るか心配だったんです。でも、100作目の朝ドラにふさわしい作品になるよう、ヒロインを温かく包む家族として真っ直ぐに演じたいという気持ちがありました。

富士子は家族の一員となったなつに優しく接するが、柴田家の娘でなつと同い年の夕見子(荒川梨杏)が焼きもちを焼く
なつと坂場(中川大志)、夕見子(福地桃子)と雪次郎(山田裕貴)の結婚が同時期に決まり、喜ぶ柴田家の人々

 柴田家のメンバーは顔を合わせる機会も多く、とてもいい雰囲気の現場で仲良くさせていただきました。ロケで北海道を訪れた際も、皆でジンギスカンを食べに行ったのもいい思い出です。富士子の父・泰樹を演じた草刈正雄さんもすごく優しく面白い方で温かい目で家族を見守ってくださいました。

なつが所属するマコプロダクションの取材を受け、富山から北海道へ入植した頃の話をする泰樹(草刈正雄)と富士子

 また、主演の広瀬すずちゃんは、かつて未経験でヒロインになった私とは比べものにならないほど、しっかりしていて現場を引っ張ってくれました。とにかくたくましくて、サポートするようなことは何もなく、私も楽しんで撮影ができました。映像でご紹介しているのは、そんな広瀬さん演じるなつとの母子のシーン。当時の映像を見ると、その時と同じ気持ちになってしまい自然と涙が出てしまいます。『利家とまつ』の皆の前で宣言するシーンも撮影時のことを思い出しましたが、そういう気持ちは何年経っても蘇るものなんですね。

アナザーストーリーズ
運命の分岐点(2018年〜)

ナビゲーター

アナザーストーリーズ 運命の分岐点

インタビュー

 ナビゲーターのお仕事は初めての挑戦でした。番組は歴史的な出来事から大衆文化まで、多岐にわたるテーマを取りあげているので、お話をいただいたときは興味深いと感じていました。俳優とは違い、ナビゲーターは情報を分かりやすく伝えるのが大切なので、あまり感情を入れすぎず、聞き取りやすいようにきちんと丁寧に話すことを心がけています。とはいえ、元となる台本があるという点では演技のお仕事とかけ離れてはいないので、自分も楽しんでできたらと思っています。

初出演時のテーマは「ロサンゼルス暴動その時…〜炎上する街に響いた奇跡のスピーチ」

 アナザーは、それぞれの制作チームの熱意がこもっているし多くの時間をかけて作られているので、毎回いただく資料はとても読み応えがあるんです。作っていて本当に楽しいですし、勉強にもなって、さらに興味がなかったことでも番組を通して気になる話題になったりすることもあるんですよ。何度見ても新たな発見があり、感じることが違う点が魅力です。

時にはスタジオを飛び出し、取材を行うことも。「その時、沖縄は沸騰した」では沖縄を訪れた

 なかでも“これがアナザーストリーズなんだ!”と印象的だったのが「#Me Too 世界に響いた叫び〜セクハラ告発 連鎖の行方」。ミスアメリカの水着審査についてや、身に覚えなのない訴えをネット上でされ、デジタルタトゥーのように残ってしまっている問題など、女性の権利を訴えるだけではない、そこから波及するストーリーがたくさんあって驚きました。

松嶋さんが印象に残っているテーマとして挙げた「#Me Too 世界に響いた叫び〜セクハラ告発 連鎖の行方」

 ほかにも「ロックが壊したベルリンの壁」では歴史の教科書に出てくるような出来事の裏にあった意外な物語を知ることができましたし、人気マンガの「スヌーピー」や「北斗の拳」を取りあげたことも。ジャンルにとらわれないテーマは、どの放送回も情報がぎっしりと詰まっていて見ごたえがあるのでぜひご覧になってください。

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敬称略

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