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椎名桔平 椎名桔平

椎名桔平俳優しいなきっぺい

1964年生まれ、三重県出身。主な出演作に、ドラマ『トップナイフ-天才脳外科医の条件−』『コード・ブルー2nd season ドクターヘリ緊急救命』『桜の塔』、映画『アウトレイジ』『THE OUTSIDER』、舞台『オリエント急行殺人事件』など。映画『金融腐食列島 呪縛』(1999年)では、第23回日本アカデミー賞 優秀助演男優賞などを受賞。NHKでは連続テレビ小説『春よ、来い』や『トップセールス』に出演。『カンパニー~会社~』『破裂』では主演を務めた。

連続テレビ小説 春よ、来い(1994)

百瀬竜太役

連続テレビ小説 春よ、来い

インタビュー

 脚本家・橋田壽賀子さんの自伝的ドラマ『春よ、来い』で連続テレビ小説に初出演しました。それまでは映画などが主で、テレビドラマへの本格的な出演はこれが初めて。若いころに何度か朝ドラのオーディションを受けたことはありましたが出演には至らず、下積み時代が続いていました。そんななか28歳の時に映画『ヌードの夜』に出演し、翌年に公開。その後NHKさんから「朝ドラに出ませんか」とオファーをいただき、驚いたのを覚えてます。

ヒロイン・春希(安田成美)の婿候補・百瀬

 当時はやくざの世界や同性愛者など、極端な役を演じることが多く、自分は目つきが悪くてギラギラして見えると思っていました。この時演じた百瀬という役は、大学出の秀才でヒロイン・春希(安田成美)の婿候補に挙がる好青年だったので、どうやってその印象を消そうかと意識していたのを覚えています。

春希の父・大造(高橋英樹)の忠実な部下でもある

 慣れないテレビドラマの撮影現場にも戸惑いました。当時の映画は基本一台のカメラで何回もテイクを重ねるのですが、テレビは複数台のカメラで一気に撮影していくので、撮影方法そのものが違っているんです。『春よ、来い』の後すぐに民放の連続ドラマにも出演させていただきましたが、この時のドラマ撮影の経験がかなり生きました。

終戦後、春希と再会する

 また橋田先生の長ゼリフとも格闘しました。セリフが長いとうわさには聞いていましたが、忘れもしないお正月明け早々の撮影で、台本10数ページを1人で話すシーンがあったのには苦労しました。新人の頃はなぜか忙しくて、この時もちょうど竹中直人さんに「月光のつゝしみ」という舞台に呼んでいただいていました。ですから、舞台の稽古をしつつ、橋田先生の長ゼリフを覚えるというハードな時期でした。

戦後も大造のもとで働く

 そうして始まったテレビドラマのキャリアですが、やはり朝ドラへの出演でテレビの力の大きさを実感することになりました。映画は限られた人が映画館に足を運んで見るものですが、テレビ、特に朝ドラは全国のさまざまな年齢の方がご覧になりますから。僕は三重県の伊賀出身ですが、地元の人たちも僕の出演を喜んでくれましたし、これまでとは違う層に知っていただけていることを事あるごとに感じました。

土曜ドラマ カンパニー〜会社(1996)

伊達正彦役

土曜ドラマ カンパニー〜会社

インタビュー

 カーナビゲージョンの開発に取り組む電気会社の二代目を演じました。父の突然の死で会社を継ぐことになり、大学の先輩でシンクタンクの研究員・関田(生瀬勝久)や、公認会計士の真由美(森口瑤子)の協力を得てベンチャー企業で株式公開を目指す物語。全3話でしたが、テレビドラマで主人公をやらせていただくのが初めてだったこともあり、出ずっぱりでリハーサルをやりながら物語の最初から最後まで撮影するという経験をさせていただきました。

突然の父の死で二代目社長となる

 初主演ということで慣れないことも多く、松岡孝治監督にはよく叱られました。作品を支えて中心にいるというのはどういうことなのかを、愛情を持ってしっかりと教えてくださいましたね。というのも僕はそれまでアンダーグラウンドというか、ダークサイドを描いた作品を多く経験していましたから、どこかそういう風情が出ていたようなんです。青春経済ドラマの同作にはそぐわない雰囲気で、そこを矯正していただいたと思います。僕は社会人として働いたことがなかったので、いわゆる「オーディナリーピープル」の感覚を教えていただいた気がします。

独自にカーナビを開発し、株式の上場を目指す

 また、共演者との出会いも印象的です。相棒のような形で登場し、丁々発止のやりとりもあった関田役の生瀬さんは当時、関西の劇団で活躍されていた頃。東京でテレビドラマに出演されるのは初めてだったのではないかと記憶しています。その後、何回か生瀬さんとはご一緒していますが、お会いするたびに、あの頃はお互いにまだどこか初々しかったなどと話しては懐かしがっているんですよ。

大学の先輩・関田(生瀬勝久)に「会社」とは何か教わる

 この作品が遺作となった故・萬屋錦之介さんとの共演も忘れられません。経済界のトップという設定で、松下幸之助さんを思わせる役でご出演され、鎌倉でロケをしました。伝説的な俳優さんと少しでもご一緒させていただけたことが光栄でしたし、僕の後の俳優人生にとって大きな経験にもなったと思っています。

経済界の大物、中田(萬屋錦之介)に気に入られる

土曜ドラマ トップセールス(2008)

柴田隆男役

土曜ドラマ トップセールス

インタビュー

 大企業の女性社員から自動車販売会社に転職。トップセールスへと駆け上がり、やがて外車セールスに転じて社長にまで登り詰めた女性の半生を描いたドラマでした。主人公の久子を演じたのは夏川結衣さん。僕は久子の幼なじみで同僚でもある柴田役でした。

主人公・久子(夏川結衣)の幼なじみ、柴田

 夏川さんとは石井隆監督の映画で共演したことがあり気心の知れた仲だったので、演じやすかったですね。また、もうお亡くなりになりましたが、吉村芳之監督は僕の伊賀の高校の先輩。ずっとご一緒したいと思っていて、その念願が叶った作品でした。

車のセールスに奮闘する久子を見守る

 ドラマの舞台は1970年代。僕が子ども時代を過ごした懐かしい世界観のなかでお芝居ができる楽しさがありました。車もセットも衣裳も、何かもが懐かしく、僕の親父も車が好きだったなと思い出したりもしました。
 また、現代とは違い、誰もが同じ方向を向き、同じ流行歌を口ずさんでいた勢いのある時代をどこかうらやましくも感じました。

土曜ドラマ 破裂(2015)

香村鷹一郎(かむらよういちろう)役

土曜ドラマ 破裂

インタビュー

 年老いた心臓が若返る夢の治療法を研究するエリート医師・香村と、それを利用して老人を減らそうと目論む天才官僚の佐久間(滝藤賢一)の攻防を描いた医療サスペンス。被験者第一号となる国民的俳優・倉木(仲代達矢)とその隠し子である香村との愛憎が描かれるなど、さまざまな要素が複雑に絡み合い手に汗握る展開のドラマでした。

医学史に名を残すため野望を抱く心臓外科医

 原作も読ませていただきましたが、作者の久坂部洋先生が医師であることから、医師の目線で描かれている点が非常に多く、リアルで読み応えがありました。超高齢化社会を目前に控えているという社会問題に向き合うなかで、人間の尊厳やエゴについても考えさせられる深みのある作品でした。

老化した心臓を若返らせる画期的な治療法を発表するが…

 香村を演じるにあたっては、原作、ドラマのプロット、段階ごとにいただく準備稿を通して香村という人物のことを考えていました。また、オペ室で医師がどういう居方(いかた)をするのか、空気感など実際に見ると見ないでは違うのではないかと思ったので、心臓手術の第一人者であり医療監修をつとめる順天堂大学・天野篤教授の心臓バイパス手術を見学させていただきました。おかげでオペシーンでは自信を持ってその場にいることができました。

緊張感の漂うオペ室での心臓手術シーン

 滝藤賢一さんが演じた小憎たらしい官僚・佐久間と香村のやりとりも見どころのひとつだったのではないでしょうか。滝藤くんは水を得た魚のようにはっちゃけるので(笑)、こっちは受けに回って何とか対峙していくのですが「好き勝手やってるな~」と思いつつも、とても面白くステキな俳優さんだなと感じましたね。

稀代の策士・佐久間(滝藤賢一)に「俺を利用したいなら、もっと頭を使え!」という

 仲代達矢さんとは、複雑な関係性の父子を演じました。日本を代表する俳優さんなのですが、畏敬の念を抱くばかりではなく、胸を借りるようなつもりでぶつかってみようと、思い切ってお芝居をさせていただきました。どんな芝居も懐深く受け止めてくださり、貴重な経験を重ねさせていただいたと思っています。こうした偉大な先輩との共演を重ねるなかで、いつか僕自身も大きな懐で後輩を受け止める立場になれたらいいなと思うようになりました。

国民的名優の父・倉木(仲代達矢)は「この心臓が破裂する瞬間まで命を全うする」と話す

BS時代劇 大岡越前6(2022)

徳川吉宗役

BS時代劇 大岡越前6

インタビュー

 9年にわたって続いてきた『大岡越前』シリーズに徳川吉宗役として参加させていただくことになりました。すでにファミリー的な雰囲気が出来上がっているチームのなかに、一番位の高い役で入るのはソワソワするというか、何だか妙な感じがしましたが(笑)、東山紀之くんをはじめ勝村政信さん、金山一彦くん、寺田農さんたちキャスト、スタッフは、昔から知っている方が大半だったので、すんなりと馴染むことができたと思います。

徳川家八代将軍

 主役の大岡越前を演じる東山くんとは絡みのシーンも多いので、越前と将軍・吉宗の関係をどう成立させようかと考えながらクランクインを迎えました。東山くんはとても勉強家だし、人柄が良くてとても整った人という印象があります。そんな彼よりも偉い人を演じる以上、見ている方が納得できるような存在で居なくていけないなと。もちろん、加藤剛さんが主役をされていた頃の越前と吉宗の関係性は皆さんのイメージのなかにあるでしょうが、マネしようと思ってもできませんから、僕たちなりの関係を作れればと思って演じています。

家臣たちから絶大な信頼を得ている

 少し調べてみると、吉宗という人は自ら望んでというよりは巡り合わせで将軍になった人のようです。戦国時代とは違い野望や野心の少ない時代に生きたとはいえ、吉宗は江戸幕府の中興の祖として知られる名君。ですから望むと望まざるにこだわらず、やはり国をまとめる人物として胆力のある人だと想像しています。

 また、本当にそんなことがあったかは分かりませんが、ドラマの設定上はお供も付けずに市中に出て行ってしまうような行動的で型破りな人。将軍が町にふらっと現れるわけですから、自由な雰囲気も持ち合わせているでしょう。そうした吉宗の多面的な部分をぜひお楽しみいただければいいですね。

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