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板谷由夏 板谷由夏

板谷由夏女優いたやゆか

1975年生まれ、福岡県出身。99年に『avec mon mari』で映画デビュー。ドラマ『パーフェクトラブ!』を皮切りに、数多くの映画やドラマに出演している。女優業に主軸を置きつつも、『NEWS ZERO』ではキャスターを11年間務めたほか、映画情報番組『映画工房』ではMCを担当。またファッションブランド「SINME」のディレクターを務めるなど幅広く活躍している。NHKでは、連続テレビ小説『こころ』、土曜ドラマ『スニッファー 嗅覚捜査官』『天使にリクエストを~人生最後の願い~』ほかに出演している。

福岡発地域ドラマ 飛ばまし、今(2006)

富重南海子役

福岡発地域ドラマ 飛ばまし、今

インタビュー

 『飛ばまし、今』は、福岡県柳川を舞台に、4人の男女が夢や仕事を見つめ直していくドラマです。私は福岡の出身なので、ふるさとでの初めての撮影がとてもうれしかったのを覚えています。

 この作品をきっかけに、柳川が私の第2のふるさとになりました。撮影当初は、ホテルにこもって、台本とにらめっこをしていたのですが、あるとき行き詰まってしまって…。近所にあったすてきな雰囲気のカフェにふらっと入ってみたら、福岡のおもしろい人たちがそこに集まっていたんです。ヨガの先生だったり、旅館の女将だったり。そこで人間関係が一気に広がって、撮影が終わると、ごはんを食べに何度も通いましたね。そのとき出会った方々とは、今も連絡を取り合う仲なんです。この作品から7年後に私が『土曜スタジオパーク』に出演したときも、みなさんから色紙をいただいたりして、この作品がなければ出会えなかった方にめぐり合うことができました。

 私が演じた富重南海子は、東京で写真家のアシスタントをしながら、プロのカメラマンを目指す女性です。しかし、挫折を経験し、久しぶりに故郷の柳川に帰り、生き方を改めて考えるという役どころ。私も東京で仕事をするために福岡を離れているので、彼女が自信を無くして、地元に帰ってしまう気持ちはわかりますね。

 南海子とは反対に、故郷に残り、柳川の観光の活性化を目指す幼なじみ、船津徹を中村俊介さんが演じました。撮影中は1ヶ月近く福岡に行きっぱなしだったので、「そろそろ帰りたいね」と、お互い少しホームシックになったのを思い出します。この撮影で、柳川の美しい景色やお祭りなどにふれ、改めて福岡の良さを感じました。

ドラマスペシャル てのひらのメモ(2010)

種本千晶役

ドラマスペシャル てのひらのメモ

インタビュー

 このドラマは主演の田中好子さんの遺作となった作品で、最後に一緒にお芝居ができたことは本当に大切な思い出です。

 私は、夫を亡くし、6歳になる息子を育てながら大手広告代理店で働く、種本千晶を演じました。彼女はあるとき、ぜんそく持ちの息子を家に残し会議に出席。その間に、息子は発作を起こし亡くなってしまいます。田中さんは専業主婦の折川福実を演じ、千晶が有罪かどうかを判断する裁判員でした。

 当時、私は一人目の子どもを産んで数年目の頃で、母親を演じる際には、以前よりも役をたぐり寄せやすくはなりましたが、子どもを亡くすというのは本当につらくて…。少しでも彼女の気持ちに近づこうと、撮影中は共演者の方とあえてコミュニケーションをとらず、距離を保つようにしていました。そんななか、田中さんが、「つらい役ですよね」とひとこと声をかけてくださったことがありました。役に没頭する私に、ほどよい距離感で寄り添ってくれたのを感じ、温かい気持ちになりました。すごくうれしかったですね。

ドラマ10 第二楽章(2013)

遠藤奈津美役

ドラマ10 第二楽章

インタビュー

 「第二楽章」は、役者人生の中でも大事にしたい作品、ベスト5に入りますね。私にとって、二人目の子どもが産まれてからの復帰作となりましたし、共演の羽田(美智子)さんにとっても思い入れのあるドラマだったそうで、撮影前に「後悔の無いようにしよう!」と2人で話しましたね。

 40代という“人生の第2楽章”に入った女性2人の、友情と葛藤をテーマに描いた物語です。羽田さんが演じたのは、オーケストラのコンサートマスターとして海外でもバリバリ活躍するバイオリニスト・白瀬茉莉。私が演じた遠藤奈津美は、茉莉の親友であり、かつて彼女と同じ楽団でソリストの座を争ったライバルでした。やがて奈津美は、チェリストの遠藤一登(谷原章介)と結婚し、妊娠したことで第一線を退き専業主婦になります。当時、私は『NEWS ZERO』でキャスターをやっていた時期だったので、パブリックイメージはどちらかというと、私が茉莉役で、羽田さんが奈津美役だったのかなと思います。ですが、プロデューサーが「いつも考えられる配役の逆をやりたい」とおっしゃったんです。このキャスティングは意外でしたが、演じていてとてもおもしろかったですね。

 茉莉の凱旋(がいせん)コンサートで、2人は16年ぶりに再会。お互いを深く傷つけ合った過去があり、湖の畔で思いをぶつけ、和解するシーンはとても印象に残っています。仲違いはしたけれども、以前はバイオリンで同じ夢を目指した同志。羽田さんと「ここまで愛を持って接する友達がいるってうらやましいよね」とよく話していましたね。

 また、すごく覚えているのが、休憩中に控え室で搾乳していたこと(笑)。撮影が始まり1、2時間すると私の胸が張ってしまい、芝居どころではなくなるんです。そのため、お芝居と搾乳を繰り返していたら、それを見た羽田さんが「ゆかちゃんパワフルね〜」っておっしゃっていました(笑)。思い出がたくさん詰まった作品ですね。

プレミアムドラマ 女の中にいる他人(2017)

伊東美智子役

プレミアムドラマ 女の中にいる他人

インタビュー

 この作品は、1966年公開の成瀬巳喜男監督のサスペンス映画を現代版にアレンジしたもの。主人公の主婦、田沼百合子(瀬戸朝香)は、夫・田沼和男(尾美としのり)が不倫と殺人を犯したことを知りながらもその罪を隠し、真相を暴こうとする人たちと熾烈(しれつ)な心理戦を繰り広げる物語です。

 私が演じる伊東美智子は、百合子のかつての友人であり、和男の不倫相手のルームメートです。百合子とは過去に因縁があり、彼女を長年恨み続けるという役どころ。

 プロデューサーの方に「悪い女をやらないか?」とお声がけいただいて(笑)、この役をお引き受けしたんですけど…。復讐を糧に生きていくのは本当に疲れるんだなと身に染みました。「あいつが憎い!あいつが憎い!」と、根っこにどろどろとしたものを隠し持つことは、心身ともに本当によくないですね。俳優という仕事はとても不思議で、演じる役が良い“気”を持っていると、私もそれに感化されるのですが、常に誰かを恨む役を演じていると、だんだん顔つきも変わってくるんです。周りから、「すごく怖い顔しているよ」と言われたこともありました。お芝居では、瀬戸さんと女の争いをしていますが、撮影の合間には、お互いの子どものことや、お弁当に入れたおかずについてなど朗らかにお話ができて、心が落ち着きましたね。

 美智子が経営するバーで働く、年下の彼氏・園山俊を中村倫也くんが演じました。彼をビンタするシーンがあり、本番が終わった後に、「イッテ」という声が小さく聞こえてきて、「痛かった?」と聞くと、「大丈夫です」と言いながら、倫也くんが痛そうにしていましたね(笑)。このドラマは彼が、グッと注目を集める直前のころの作品だったのではないかと思うのですが、一緒にお芝居していると、倫也くんから沸々としたエネルギーを感じたのを覚えています。

土曜ドラマ 天使にリクエストを
~人生最後の願い~(2020)

島田/三井時恵役

土曜ドラマ 天使にリクエストを~人生最後の願い~

インタビュー

 元刑事で探偵の島田修悟(江口洋介)が、資産家風の謎の女性・和子(倍賞美津子)からの依頼で、死にゆく人たちの「最後の願い」をかなえていく物語です。私が演じる時恵は、島田の元妻。彼が刑事だったころに、小学生の息子がある事件に巻き込まれ亡くなってしまいます。こういう役どころはやっぱり、とてもつらかったのですが、共演の倍賞美津子さんにいつも現場で癒やされていたんです。倍賞さんはずっと憧れの女優さんだったので、お仕事をご一緒できたことは、私にとってかけがえのない宝になりました。彼女のように年齢を重ねられる女性になりたいですね。

 死に向かって行く人たちの願いはとても切実で、私なら人生の最後に何をお願いするんだろうと、考えるきっかけになりました。なかなか簡単には答えは出ないですけどね。

 また、新型コロナの影響でスケジュールが大幅に変更となり、役者陣も、監督やスタッフさん達もけっこう大変でしたね。第1話から順を追っての撮影ができず、最終話の一部を撮って、第1話、2話に戻ることもありました。回想シーンに登場する生前の息子にもなかなか会えていなかったので、感情をコントロールするのは難しかったですね。コロナ禍での撮影という誰も経験したことがない状況をみんなで乗り越えることができ、忘れられない作品になりました。

 台本を読んでいると、どの回も胸に刺さる物語ですし、島田の生きざまにも注目して見ていただきたいですね。息子を亡くし、生きることに対して無力だった彼が、さまざまな登場人物の最後の願いを叶えていくなかでどう変化していくのか。ぜひ最後まで見届けてただけたらうれしいです。

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