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蓮佛美沙子 蓮佛美沙子

蓮佛美沙子女優れんぶつみさこ

1991年生まれ、鳥取県出身。2006年、映画『犬神家の一族』でデビュー。07年『転校生 —さよなら あなた—』で映画初主演、『ガラスの牙』でドラマ初主演。主な出演作品に映画『バッテリー』、ドラマ『お義父さんと呼ばせて』など。NHKではドラマ8「七瀬ふたたび」、ドラマ10「聖女」、プレミアムよるドラマ「ランチのアッコちゃん」、特集ドラマ「2030かなたの家族」、連続テレビ小説「べっぴんさん」、ドラマ10「ブランケット・キャッツ」ほか。

ドラマ8 七瀬ふたたび(2008)

火田七瀬役

ドラマ8 七瀬ふたたび

インタビュー

 連続ドラマで初めて主演を務めた作品で、当時はまだ高校生でした。私が演じた七瀬は、人の心が読めることから周囲からバケモノ扱いされ、誰にも共感されない苦しさを抱えている子。演じる私は、まだ役と自分のバランスがうまくとれていなかったので、役にのめり込みすぎて、通学路で悲しくなって泣けてきちゃうこともありましたね。

 そんな私に監督が「少し自分を客観視して演じると、見ている人にはよく伝わると思う」とか、「自分を解放して、もっと伝えようと心を開いた方がいいよ」とアドバイスをくださったことを覚えています。

母の事故をきっかけに他人の心の声が聞こえるようになった七瀬

 それまでは映画しか経験していなかったので、3か月にもわたる撮影を経験したのも初めてでした。現場のスタッフ、共演者はみんないい方ばかりで、友だちや家族のように仲良くしてくださった。そんな環境で作品を作っていけることがとても楽しいと感じていた一方、やはり役と自分のバランスを保つのが難しくて気持ちが沈むことも。あの頃は、そんな2つの思いが半分ずつ共存していたような気がします。私にとってはすごく大事な作品で、久しぶりに見返してみたくなりました。

未知能力者の仲間を得た七瀬は自分を狙う組織と対決することに…

プレミアムよるドラマ ランチのアッコちゃん(2015)

澤田三智子役

プレミアムよるドラマ ランチのアッコちゃん

インタビュー

 物語、お芝居、キャラクター、自分のなかではすべての面で跳ねていた作品です。楽しくポップな展開でしたし、私が演じた三智子がアッコさんに振り回される役どころだったので、テンポや間合いに気を配りました。最初はいろんなことに投げやりで、弱気な部分がある一方、ちょっと抜けていて、ついアッコさんが面倒みたくなっちゃうようなキャラクターが演じていて楽しかったですね。アッコさんをはじめ、ほかの登場人物もみんな好きでした。

“アッコちゃん”こと黒川(戸田菜穂)は誰もが恐れる部長
“ランチの取替えっこ”を提案された三智子は拒否できず…

 また、食を題材にしたドラマが初めてだったので、食べるシーンはできるだけおいしそうに見えるよう、お腹をすかせて挑むようにしていました。要所、要所でおいしいものが食べられて幸せだったなぁ(笑)。この作品に出演したのをきっかけに、きちんと自炊するようにもなったんですよ。ドラマのなかに「生き方を変えたいなら食べ物を変えなさい」や、「食べることは生きること」というアッコさんのセリフがあって、本当にそうだなと思って…。

 連ドラの撮影が入るとスケジュールがタイトでなかなか作る気になれないのですが、それでも自分の食べたいものを作って食べると元気が出ます。それは三智子を通して教えてもらったことです。

自分の“食”と向き合うことで成長してゆく

特集ドラマ 2030かなたの家族(2015)

板倉絵美衣役

特集ドラマ 2030かなたの家族

インタビュー

 このドラマが放送されたのが2015年。当時から数えて15年後の未来を描いた作品でした。「ものすごく遠い未来ではないけれど、やっぱり2030年ってピンとこないな」と2年経った今でも思いますね。

 とはいえ、ドラマで描かれるのは普遍的な家族のあり方。私が演じた絵美衣は、そんな家族のきずなに一石を投じる役どころでした。人との関係が希薄だと感じると、あえて突き放してしまう“あまのじゃく”な女の子。それを気の強さで隠しているんですよね。「強烈に誰かに必要とされたかった」というセリフがあり、彼女の気持ちは現代にも通じるものだなと、共感することができました。

“家族”を否定する絵美衣を兄の掛(瑛太)は理解できず…

 撮影は、そんな絵美衣が久しぶりに集まった家族に向かって「家族、解散しようよ」と、思いとは裏腹の発言をしてしまうシーンから始まりました。一行ずつのセリフをポンポン交わしていく会話劇だったので、ずっとご一緒したいと思っていた両親役の松重豊さん、小林聡美さん、兄役の瑛太さんを前に緊張したのを覚えています。でも「お弁当おいしいね」という何気ない話題からケンカに発展して、「家族、解散しようよ」と絵美衣が発言するまでの過程を、ほどよい緊張感のなかで演じていけて良かったと思います。また「七瀬ふたたび」の監督とも再会できたことも、うれしかったです。

連続テレビ小説 べっぴんさん(2016-2017)

野上(板東)ゆり役

連続テレビ小説 べっぴんさん

インタビュー

 演じた期間が10か月なので約3クール分。撮影期間はこれまで経験したどの作品とも比べものにならない長さでした。10代後半から62歳までという長い間、一人の人生を積み上げて構築していくという経験が初めてだったこともあり、思い出がいっぱいです。

 私が演じたゆりは振り幅の大きい役で、キャリアウーマンから一転して、家庭を守る良妻賢母に、そしてまた晩年は復職して仕事にまい進する人生を歩みました。その揺れ動く人間らしさ、常に一生懸命な姿は演じていて好きなところでした。

ゆりはヒロイン・すみれ(芳根京子)の3歳年上の姉

 夫の潔さんを演じた高良健吾さんと一緒に、お互いに年齢を重ねて変化していく姿を作っていけたことは、特別な時間だったなと思っています。母親になれたのも大きかったですね。子育てをする役はほとんど経験がなかったので、自分のなかの母性があるんだなということに気づかせてくれた作品でした。

ゆりは戦地から戻った潔(高良健吾)とともに父の会社の再興を志す
昭和45年、大阪万博のショーを見る潔とゆり

 クランクアップはヒロイン・すみれの夢に両親が登場するシーン。3人が話している場にゆりも途中参加したのですが、裏で会話を聞いている間、ゆりに対して「本当にありがとう」と思うのと同時に「このカットが終わったら、彼女と一緒にああでもない、こうでもないと思う日々は終わってしまうのだな」と、悲しいとも、寂しいとも、達成感とも違う複雑な感情になりました。

 撮影期間中ずっと、ゆりと一緒に戦っている気持ちでいたので、うまく説明することのできない、それまで経験したことのない気持ちで終わり、自分とは違う人生を一回生きた感じがすごくしました。演じ終わって改めて自分のなかで転機になった役だと感じました。

ブランケット・キャッツ(2017)

ヒロミ役

ブランケット・キャッツ

インタビュー

 見どころは猫です! 西島秀俊さん演じる主人公が営む家具修理工房のところどころに猫がいて、それがもん絶もののかわいさなんです。動物は二度と同じことができないので、猫に合わせていいものが撮れるまで粘っているのですが、私自身、どんな映像に仕上がっているのか楽しみにしていたほどです。

 私が演じたヒロミは、言ってしまえば普通の女の子。仲の良い家族の一員です。数年前まで一緒に暮らしていたおばあちゃんが老人ホームに入ることになり、おばさんの家から一時帰宅するのですが、かわいがっていた愛猫・ロンロンはすでに亡くなってしまっていて…。

 認知症が進んでいるおばあちゃんを悲しませないようにロンロンそっくりな猫を探すヒロミの発想を最初は「すごく優しいな」と感じたのですが、演じるうちに「優しさって何だろう?」と思うようになりました。ヒロミ自身もロンロンそっくりな猫を見つけたものの、うまくいかず、何も分からないと思っていたおばあちゃんが本当は分かっていたのかもしれないと思い始めて、家族としての思いやりの表現を考え直すことになります。

 ヒロミの選択が正しいと思う人も、そうではないと思う人もさまざまな見方があると思いますが、家族あり方みたいなものを改めて一緒に感じていただけたらいいですね。

祖母の愛猫の“身代わり”を連れてきたヒロミ
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