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稲森いずみ 稲森いずみ

稲森いずみ女優いなもりいずみ

1972年生まれ、鹿児島県出身。94年、ドラマ『上を向いて歩こう』でデビュー。以後、ドラマ『ロングバケーション』『医龍』『忠臣蔵 瑤泉院の陰謀』、映画『リリィ・シュシュのすべて』『蛮幽鬼』、舞台『乱鶯』などさまざまな役柄で活躍。NHKでは、『ブルーもしくはブルー〜もう一人の私~』『またも辞めたか亭主殿〜幕末の名奉行・小栗上野介~』、大河ドラマ『義経』『篤姫』『八重の桜』などに出演。『大富豪同心』では、主人公・八巻卯之吉(中村隼人)を姉のように恋人のように見守る深川一番の人気芸者を好演。

正月時代劇 またも辞めたか亭主殿
〜幕末の名奉行・小栗上野介〜(2003)

小栗道子役

正月時代劇 またも辞めたか亭主殿〜幕末の名奉行・小栗上野介〜

インタビュー

 この作品が初の時代劇だったこともあり、いまでも当時の気持ちがまざまざとよみがえります。時代劇のセットで着物を着て演技をすることの新鮮さ、昔の生活を知り、その時代を生きることの楽しさなど、時代劇の醍醐味を感じることができました。もともと剣道をやっていたので、すり足や正座にも慣れていましたし、構えることなく入ることができたのも良かったのでしょうね。父が時代劇ファンなので親孝行にもなりましたし、タイトルバックで自分の名前を見たときには少し感動してしまいました(笑)。

小栗(岸谷五朗)は優秀だが短気で役職が長く続かず“一刻者”とあだ名される

 私が演じた道子は、率直な物言いで辞職や免職を繰り返す夫を優しく見守り支える妻という役でした。岸谷五朗さんがキュートに演じられていて、小栗と道子の夫婦愛もとても素敵で演じていても本当に楽しかったです。

またも職を失い、ふてくされる小栗に道子がかけた言葉は…

 長崎のオランダ村で、小栗が建設する造船所のシーンのロケに行ったことも忘れられない思い出です。私は出番が終わったので私服に着替えて船の上にいたのですが、ふと見たら船員さんが帆船のマストの上の方に張られた巨大なネットに座っておしゃべりしていたんです。それを見て私もそこまで行ってみたくなり、登ってみることにしたんです(笑)。ものすごい高さで風がビュービューと吹き付けてきて、途中からは「怖いっ!」と思いながらも、何かあったら船員さんが助けてくれると信じて一歩一歩と昇っていきました。視界は抜群でしたよ(笑)。

小栗は日本の海軍強化のため横須賀造船所建設に尽力する
“100年後、世界と肩を並べる豊かな国に”
幕末の混乱の中、小栗は日本の将来を見つめていた

連続ドラマ ブルーもしくはブルー
〜もう一人の私~(2003)

佐々木蒼子/河見蒼子役

連続ドラマ ブルーもしくはブルー〜もう一人の私~

インタビュー

 この作品は「もしもあの時、違う道を選んでいたら、今ごろは別の人生が……」と夢想するようなことを現実にした物語でした。結婚して数年経ってから「もし、別の彼を選んでいたら」と考えていた佐々木蒼子が、自分の昔の恋人と結婚している河見蒼子と出会い、入れ代わるという設定。つまりドッペルゲンガー、1人2役を演じたのですが、これは本当にハードでした。顔が似ている別の人間というわけではなく、どちらも同じ蒼子なんです。それでいて相手を憎んだり、嫉妬したり、かわいいと思ったりする。そんな複雑な気持ちを抱えながら本当の自分と向き合う人物を演じることは、自分自身をも見つめ直すような体験になりました。

佐々木蒼子は自分にそっくりの女性・河見蒼子と出会う
2人は名前も生い立ちも同じだが、結婚相手とその後の人生だけが違っていた

 撮影も大変でしたね。2人の蒼子が一緒のシーンは同じ画面で合成するので、秒単位でメークや衣装を着替えて、同じ目線やスピードをずらすことなく演じていました。時間もかかりますし、長時間の撮影でも集中力を切らすわけにはいかない。撮影が永遠に繰り返されているような感覚でしたが、私だけでなくスタッフも相当大変だったと思います。

佐々木祐介(石黒賢)は妻の蒼子が入れ替わったことに気づかず…

 同じ蒼子でありながら、環境で微妙に違いが生じた部分を演じ分けている中で発見したこともありました。東京の蒼子の感情表現が少し違ったかなと思ったときでも、アクションもリアクションも全部一人でやっているから福岡の蒼子で修正できたんです(笑)。息つく間もないような現場で、それは一つ良かったところですね。

 放送後、数年経ったいまでも「あれ、見ていたわよ」「面白かった」と言っていただくことがあります。本当に大変だったけれど、挑戦しがいのある素晴らしい役をまっとうできて嬉しかったですね。

2人の蒼子の出会いがもたらした結末とは?

大河ドラマ 義経(2005)

常盤役

大河ドラマ 義経

インタビュー

 初めての大河ドラマでしたが、源義経の母であり平清盛の愛妾となった常盤は、源氏とも平氏とも関わりのあった女性ということで、とてもやりがいのある役でした。平安という雅やかな時代が好きだったこともあり、お姫様のような長い髪のかつらや衣装を身につけてセットに入ると、当時にタイムスリップしたようで、さまざまな葛藤があったとは思いますが、常盤の人生を経験できることがとても嬉しかったですね。

子どもたちの命を助けるため、常磐は敵の清盛(渡哲也)のもとへ…
常磐は平家で利発に成長した牛若(神木隆之介)を出家させる決意をする
“そなたは都にいてはならぬ身の上なのです…”
清盛を父親と慕っていた牛若は驚く

 印象に残っているのは、牛若を仏門に入れるために鞍馬寺に預けるシーンのロケです。田園風景の中を馬に乗った牛若とともに鞍馬寺に向かう道のりは、切なさとともにある種の癒やしも感じることができました。山門の前にある石段の下では、塩見三省さんが演じられた鞍馬山の僧・覚日律師が待っていて、そこには独特の空気が流れていたことを覚えています。事情がわからず捨てられたと思っている牛若、そんな彼を見守る二人の大人の思い……。自然が力を貸してくれたことで、より感慨深いシーンになったと思います。

 平清盛を演じられた渡哲也さんと共演できたことも嬉しかったですね。自然体でとても落ち着いていらっしゃって、心強さを感じさせてくれる素敵な方でした。

都から北へおよそ三里 鞍馬寺への道
鞍馬寺の覚日律師(塩見三省)に牛若を預け…

大河ドラマ 篤姫(2008)

滝山役

大河ドラマ 篤姫

インタビュー

 “大奥筆頭御年寄”という滝山の役職は、江戸城大奥の千人を超える女性たちの総取締役と聞いて、相当強い女性だと思いました。ただ、いわゆるドロドロとした大奥の描き方ではなかったので、滝山も何か起きても冷静に沈着に処理をしたり、物事を公平に見て判断を下すといった印象でした。その根底にあったのが忠誠心であり、徳川家への大きな愛だったと思います。そんな滝山を演じるうえで意識したのは、余裕のなさや焦りは決して見せないこと。頭の先からつま先まで神経を集中して、ていねいでゆっくりとした身のこなしを心がけました。

十三代将軍・家定の御台所として篤姫(宮﨑あおい)が江戸城に入る
迎える滝山は大奥を束ねる総取締役

 宮﨑あおいさんは本当にかわいくて愛おしくて、役と自分自身がリンクして「篤姫(天璋院)様のために頑張ろう」という気持ちが自然にわいてきましたね。そういえば、篤姫が桜島を描いた掛け軸を見て鹿児島に思いを馳せるシーンでも、自分自身と重なるようなところがありました。鹿児島出身の私もその絵に「桜島だ!」という感慨を覚えたからです。滝山は江戸城の人なのに(笑)、篤姫の気持ちが痛いほど、わかるような気がしました。

薩摩の島津久光が大軍を率いて上洛した
共謀を疑われた天璋院(篤姫)は…
自らの潔白を証明するため薩摩の大切な品々を火にくべる
筆頭年寄として感情を見せない滝山の目に涙が…

BS時代劇 大富豪同心(2019)

菊野役

BS時代劇 大富豪同心(2019)

インタビュー

 私が演じる菊野は深川で一番人気の芸者。主人公・八巻卯之吉(中村隼人)の人間性にほれて、彼を側で支えるお姉さん的な役どころです。お城の中や大名屋敷ではなく、江戸の街が舞台というのが新鮮で、街で起きる事件を解決する卯之吉を助けるというシチュエーションを楽しみながら演じています。

 初めての芸者役は衣装も新鮮でした。これまでとは違う柄や色の組み合わせがきれいなうえに、少し長めに広げた襟(えり)もとや、わざとずらして重ねる帯の巻き方。そのずらす角度も大胆なんです。そして深川芸者一番の特徴である黒い羽織。これも肩の先にちょんとのせるような着方なのに、ぎりぎりでずり落ちない。本当はすごく計算されているのに、何とも言えない“外し感”がとても粋でカッコいい。ちらりと見える裏地の赤が粋だったり、色っぽかったり、そんな一つ一つがすごく楽しいですね。

江戸一番の両替商の御曹司ながら、奉行所の同心となった卯之吉(中村隼人)
菊野は事件捜査に知恵を貸すことも…

 当初、菊野はもう少し江戸っ子で気風が良い感じで演じるのかなと思っていたんですね。ところが所作の先生が、トップクラスの芸者は堂々としたオーラと気品があるとおっしゃったんです。そして、監督やプロデューサーさんからは女らしさや可愛らしさが欲しいと。それを聞いて芯の強さとともに女らしさ、やわらかさも備わった大人の女の人を演じようと思いました。

 第4話では、花魁(おいらん)姿で遊郭に乗り込むという経験もしました。世話好きで人のために動くというタイプでもない菊野が、卯之吉のために一肌脱いだんです。花魁の衣装は、お布団を3枚重ねたくらいずしんとした重みがあり、座敷の入り方や着物のさばき方も違いました。“ありんす言葉”も初めてなら、懐に手を入れてのあいさつ、媚びない姿勢、すっとした立ち姿など、最初は気恥ずかしさもあったのですが、なかなかできる経験ではないので楽しめました。

遊女殺しの真犯人をつきとめるため、あでやかな花魁姿で吉原に潜入!

 エンディングで出演者全員が踊っているのも新鮮ですよね。先生の振りを見てポーズを決めたのですが、そのまま余韻に浸りながらノリで踊っていたら、そこが使われていたので驚きました。そんなゆるやかさ、型にはまらない登場人物など、こんな時代劇を見たかったと思える魅力的な作品になっていると思います。

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