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大地真央 大地真央

大地真央女優だいちまお

兵庫県出身。女優。宝塚歌劇団で月組男役トップスターとして一時代を築く。退団後も『風とともに去りぬ』のスカーレット役など舞台を中心に数々のヒロインを演じ続け、テレビドラマや映画、CMなど多方面で活躍中。NHKでも出演作多数。『武蔵坊弁慶』をはじめ、大河ドラマ『武田信玄』『功名が辻』、連続テレビ小説『とと姉ちゃん』など、それぞれの作品で印象的な役柄を演じる。2018年は、土曜時代ドラマ『ぬけまいる~女三人伊勢参り~』にお凛役で出演。

大河ドラマ 武田信玄(1988)

里美役

大河ドラマ 武田信玄

インタビュー

 30年近い時が流れたんですね。つい昨日のことのようにさまざまな思い出がよみがえる作品です。1985年に宝塚を退団して以来、NHKの時代劇としては『武蔵坊弁慶』(巴御前役)にも出演させていただきましたが、大河ドラマはこの作品が初めて。とても光栄でしたし、撮影現場にはそうそうたる顔ぶれの俳優の皆さんが顔をそろえ、身の引き締まる思いがしました。一方で信玄役の中井貴一さんや三条の方の紺野美沙子さんらと撮影の合間は自然と皆で集まって、楽しくお昼を食べたり、おしゃべりしていた記憶もあります。

武田晴信(信玄)の正室、三条の方(紺野美沙子)
気丈な里美は晴信に“自分も武田武者の1人として戦いたい”と申し出る

 私が演じた里美は信玄の側室ですが、しとやかに殿の帰りを待つタイプの女性ではなく、戦場に出てともに戦うなど、男勝りなところのある女性でした。私もそういう里美のキャラクターにとても魅力を感じ、深く共感しながら演じていました。ただ、里美を演じるためには着物の所作だけでなく、甲冑(かっちゅう)をまとい馬で走れるよう練習をしなくてはなりませんでした。当時は乗馬の経験がなかったので、東京から御殿場まで何度も練習に通って。懐かしいですね。最初のころは馬が“素人”の私の言うことを全く聞いてくれなかったのに、少しずつ慣れて、思い通りに走ってくれたときの感動は忘れられません。今もNHKの撮影現場には、当時の衣装のスタッフの方などがいらして、お見かけすると懐かしくおしゃべりさせていただいています。若き日に、全身全霊で里美を演じた経験は私にとって大切な宝物です。

里美は晴信(中井貴一)に従って戦場に赴き、女武者として敵をかく乱する

大河ドラマ 功名が辻(2006)

市役

大河ドラマ 功名が辻

インタビュー

 信長の妹であり、戦国時代で一番有名といえるほどの女性、市を演じさせていただきました。絶世の美女といわれる市ですが、最期は自害して果てる壮絶な運命を思うと胸がいっぱいになりました。でも、それが当時の武家の女性の生き方だったのでしょう。また、歴史的に見れば、市の命は終わりを告げても血脈は後世にしっかりと受け継がれています。お家のためには自らの命もさし出す、戦国の女性の覚悟をしっかりと演じたいと思いました。

誰もが恐れ敬う信長(舘ひろし)にも、妹の市ははっきりと意見を言う
“このような下品なふるまい、兄上らしくありませぬ!”
秀吉(柄本明)は市に好意を抱くが…

 そんな市に大きな影響を与えた兄・信長役は舘ひろしさんが演じ、「僕たち確かに似てるかもね」なんて言っていただいたのを覚えています。また、市にとっての癒しの存在ともなった主人公、千代役の仲間由紀恵さんは、本当にご本人が千代そのもののような穏やかな人。去年も久しぶりに民放のあるドラマでご一緒しましたが、当時と変わらぬ笑顔に私も心が癒されるようでした。でも、市に侮蔑され、“サル”とののしられた秀吉役の柄本明さんには申訳なかった気も。監督たちは、市として秀吉への態度はかなり手厳しい雰囲気を求めていたので、市の口調がどんどん怖くなって(笑)。また、秀吉を演じる柄本さんの表情の変化がすばらしく、毎回いろいろな受け方をしてくださるので、私も乗って演技ができたように思います。お茶の間では、そんな市と秀吉のやり取りがかなり話題となったと聞きました。現代もなお多くの日本人に愛される市を、大河ドラマで演じられた日々は幸せでした。

秀吉に攻められた市は夫・柴田勝家(勝野洋)とともに死を選ぶ

コントの劇場
~The Actors‘ Comedy~(2014)

コントの劇場~The Actors‘ Comedy~

インタビュー

 意外に思われるかもしれませんが、兵庫県の出身で幼いころから関西の笑いに親しんで育ったのもあり、私はコメディが大好き。でも、人を笑わせるのってとても難しいですよね。ブロードウェーでは女優への賛辞に、「彼女はコメディエンヌだ」という表現があるほど。“笑い”をうまく表現できる人こそすばらしい演技者なのだ、という意味だそうです。

三宅裕司が座長を務める一夜かぎりのコントショー!

 『コントの劇場』は、まさにオフブロードウェ―のような空間に東京の舞台喜劇をぎゅっと凝縮したようなバラエティ番組でした。そして、番組にお声がけくださった三宅裕司さんからは、「きっと大地さんはコメディが好きに違いないから」と、すっかり見抜かれていたようです(笑)。1日限りのリハーサル、1夜限りのユニットでコントを披露するという緊張感のあるスタイルでしたが、細かなミスがあっても三宅さんがうまくフォローして笑いに変えてくださるので、とても安心感がありました。そういえば、私は登場人物の女性に「元バスガイドをしていた」という設定を自分なりに加えて演じた記憶があります。お笑いとはいえ、人物に細かな背景を考えておくと、演技によりふくらみが出ますから。そんな風に、やる以上は徹底して楽しませていただきました。うまくいったのかどうかはわかりませんが(笑)、その後も三宅さんらが率いる人気の喜劇、『熱海五郎一座』にも出演が決まったので、なんとか合格ラインをいただけたのかもしれません。

あるときは原稿の締め切りに追われる作家の妻
またあるときは国税庁の査察官…

連続テレビ小説 とと姉ちゃん(2016)

青柳滝子役

連続テレビ小説 とと姉ちゃん

インタビュー

 これも思い出深い作品です。滝子は主人公・常子(高畑充希)の祖母で、東京・深川に200年以上看板を掲げた老舗材木問屋「青柳商店」の女将。娘の君子(木村多江)と複雑な関係にあったため、孫の常子たちとも長く絶縁状態でした。それが、彼女たちが上京してきてはじめて、少しずつ心の距離が縮まっていくことになります。しかも滝子は“おばあちゃん”というだけでなく、常子にとって、働く女性の生き方を背中で教えてくれる存在でした。

母の実家に身を寄せることになった常子(高畑充希)は初めて祖母・滝子に会う
材木商の仕事は“普通の暮らしを守ること”という滝子に、常子は深い感銘を受け…

 また、当時私は60歳で滝子も60歳。時代こそ違いますが、同い年のお役をいただけて、ご縁を感じたのを覚えています。トレードマークの銀髪も監督をはじめスタッフの皆さんが滝子のイメージを一緒に考えてくださったもの。さらに印象的だったのが青柳商店のセットでしたね。その場に立てば瞬時に心が入るような、しっかりとした世界観ができていて、部屋の調度品など含めすべてが女将“滝子”を表わす構造になっていました。材木加工の場面では職人さんが指導に来てくださって、本物の上質な材木を用いるなど、細部にまでこだわっていたんですよ。木の香りがスタジオ全体に漂って、当時の深川ってこんな場所だったのかも、と思いながら演じていました。そんな滝子も、時代の流れと自らの病から青柳商店の看板を下ろすことを決めるんです。その寂しさは、私も演じながら胸に迫るものがありました。でも、最後までこぼれる涙を隠し、毅然として去っていく。そういうラストがいかにも滝子らしいと、今でも懐かしく思います。

青柳商店の番頭・隈井(片岡鶴太郎)は滝子の右腕

土曜時代ドラマ
ぬけまいる~女三人伊勢参り~(2018)

お凛役

土曜時代ドラマ ぬけまいる~女三人伊勢参り~

インタビュー

 『ぬけまいる』は朝井まかてさんの原作がとてもすてきで面白く、さらにその作品の魅力を脚本の小松江里子さんが見事にエッセンスをふくらませて描いてくださっているな、と毎回台本が届くのを楽しみにしていました。というのも、実は私の演じるお凛は、ドラマオリジナルの登場人物だからです。

 お凛は三味線片手に旅をする、とてもいなせな女。粋な遊びを知る、素人のふりをした玄人のような人物ともいえます。だからこそ、昔は“馬喰町の猪鹿蝶”と江戸でならしたお蝶(田中麗奈)、お以乃(ともさかりえ)、お志花(佐藤江梨子)の3人とは旅の道中で知り合って、またひょんなところで再会することを繰り返すのですが……。“気をつけるんだよ”などと言って姿を消しながらも、遠巻きにどこかで彼女たちを気にかけているんですよね。そんなお凛は終盤、物語を大きく左右するキーパーソンになりそうですのでぜひご注目ください。

江戸から伊勢へ、家庭や仕事を放り出し“ぬけまいり”に出た“猪鹿蝶”の3人娘
船の上で粋な三味線語りのお凛と出会う

 それにしてもこうした股旅もの的な作品って楽しいですね。同じ土地にいるわけではないので、風物や食といった細かな部分から、街並みの風情なども変化があって。私もタイムスリップしたような気持ちで、猪鹿蝶の旅の道のりを一緒に拝見しています。そういう味わい方もできる作品だと思います。

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