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松尾スズキ 松尾スズキ

松尾スズキ俳優まつおすずき

1962年生まれ、福岡県出身。作家、演出家、俳優、脚本家、映画監督などの顔を持つ。「大人計画」主宰。主な出演作に、ドラマ『フルーツ宅配便』、映画『108~海馬五郎の復讐と冒険~』(19年秋公開/監督・脚本も)など。NHKでは、『TAROの塔』、連続テレビ小説『あまちゃん』、『植物男子ベランダー』シリーズ、『ちかえもん』『平成細雪』『スニッファー嗅覚捜査官スペシャル』など。大河ドラマ『いだてん』では、伝説の落語家・橘家円喬を演じる。

土曜ドラマ TAROの塔 (2011)

岡本太郎役

土曜ドラマ TAROの塔

インタビュー

 大阪万博の「太陽の塔」や「芸術は爆発だ!」で知られる岡本太郎ですが、それを僕が演じるのかと最初は驚きました。とらえどころのない人物のようなイメージもありましたから。ただ、やはり万博の象徴である「太陽の塔」に挑んでいく太郎さんの内面に迫る脚本を読んだとき、プレッシャーの中から浮かび上がる彼のプライド、思想、ぶれない心意気に感化されて、よしやろうと思ったんです。

 体の動きや声の出し方などは、ご本人の映像からヒントを得られたのですが、セリフの多さには苦労しました。あれほどのセリフ量はそれまで経験がなかったですね。しかも哲学的な考え方の持ち主だからセリフも非常に難解。それらすべてを自分の中に落とし込んだうえで、テンション高く演じないといけないのですから、収録は緊張の連続でした。毎日がヤマ場という感じの濃厚な現場でしたね(笑)。

敏子(常盤貴子)は先鋭的な芸術運動にまい進する太郎に心酔し、秘書となる

連続テレビ小説 あまちゃん(2013)

甲斐役

連続テレビ小説 あまちゃん

インタビュー

 春子(小泉今日子)とアキ(のん)という母と娘が共にアルバイトとして働いた純喫茶「アイドル」のマスターという役でしたから、40代と60代という二つの年代を演じました。外見は変化しましたが内面は特に変わらず、いつもカウンターの中でシブくたたずんでいるという感じでしたね。古田新太さんが演じた荒巻太一と春子の会話など、いろいろ気になることがあっても聞いているのかいないのか。ある意味、深入りせず、それでいて静かに見守っている。そんな存在でもありました。

40代(1985年)原宿で喫茶店を経営する甲斐
60代(2010年)時代は平成に…

 このマスターは、春子を娘のようにかわいがっていたので、その春子の娘としてアキが登場したときは驚いたと思います。時間の流れと、アイドルを目指していた春子の夢がアキに受け継がれたのかという感慨。だけど、それは心の中で静かに盛り上がるだけというのがこのマスターらしいところ。全体にさらっとした感じで演じていました。

アイドルグループを脱退したアキ(のん)は甲斐の店でアルバイトをする
アキを利用しようとする荒巻(古田新太)と水口(松田龍平)の攻防が…
“悪いようにしないからって、悪いヤツのセリフだよね”

植物男子ベランダー(2014〜)

茂木梅吉役

植物男子ベランダー

インタビュー

 田口トモロヲさん演じるベランダーの先輩で、人生のすべてを盆栽に注いできたという男です。盆栽を見ながらツイートしたり、周囲に盆栽を進めたりする筋金入りの盆栽マニア。茂木とベランダ−とのやりとりはちょっと怪しい感じではありますが、ふたりとも本当に植物が好きなんですね。

茂木はベランダー(田口トモロヲ)が勤めていた会社の先輩
盆栽を愛する茂木 人呼んで“ボタニカル・ダンディー”

 トモロヲさんはベランダーをやるようになってから、植物に魅せられて実際に植物を育てるようになったそうですが、僕自身はとくに盆栽や植物にハマったということはありません。あれだけ盆栽の魅力をていねいに語っているというのにね(笑)。ただ、こういう感じで植物をテーマに、その変化に一喜一憂したり、お互いに突っ込み合うというドラマは珍しいし新鮮でした。

木曜時代劇 ちかえもん(2016)

近松門左衛門役

木曜時代劇 ちかえもん

インタビュー

 スランプ中の近松門左衛門が謎の渡世人・万吉(青木崇高)と出会い、あの傑作『曽根崎心中』が誕生するという物語でしたが、とてもていねいに撮影された作品でしたね。演出も美術も照明も力が入っていたし、ワンシーンの撮影が長かった。大変ではあったけれど充実感はありました。

歴史に名高い人形浄瑠璃作家・近松門左衛門はスランプに苦しんでいた!
神出鬼没の万吉(青木崇高)は近松をトラブルに巻き込む

 万吉に振り回されて近松の運命が大きく動き出すという物語ですが、ふたりの関係性の中から笑いが生まれるという脚本がとても素晴らしかったです。お互いのキャラクターを踏まえて、しっかりボケとツッコミを演じるようにしていましたね。他の登場人物たちもそうでしたが、人と人との関係が話を動かし、それが笑いにつながるというコメディーでした。

 ただ、それだけではない。さらにサスペンスの要素もあれば、シェークスピア的な勘違いが勘違いを呼ぶような趣向も凝らされていた。本当に最後の大どんでん返しまで、演じていても楽しめる作品でした。

サスペンスあり…
遊女・お袖(優香)とのロマンスもあり!

大河ドラマ いだてん (2019)

橘家円喬役

大河ドラマ いだてん

インタビュー

 円喬という人について残された資料を見ると微妙です。寄席で先輩がやっている落語がつまらないと楽屋で変な間合いで笑ったり、くしゃみをして邪魔をする(笑)。そんな意地悪なところがあったみたいです。ただ1日で4軒の寄席をはしごするような超売れっ子でもあったんですね。一応、ドライに生きてはいるけれど、後の志ん生になる美濃部孝蔵(森山未來)との関係は人間味がある。他の人には言葉が粗いのに人間的にダメなところのある孝蔵のことを、どこか愛しているんでしょうね。じゃけんに扱いながらもずっと「美濃部くん」と君付けで呼んでいる。人と距離を作りたい孤独な男なので、こちら側には入らせないよということなのか。それでいて「美濃部くん、美濃部くん」と言っているのが面白くてね。

 求道的な人で人を寄せ付けない。でもその背景には孤独があるというところが僕は好きだし、だから人間味が溢れすぎている孝蔵に興味を持ったんだろうと思いますね。

橘家円喬は明治の東京で絶大な人気を誇った落語の名人
円喬の落語を聞き、孝蔵(森山未來)の人生が一変する

 孝蔵役の森山くんのことは二十歳ぐらいのころから知っているのですが、本当に歌も踊りも演技もうまいという希有な役者さん。こちらも生半可な芝居をしたら許してくれないだろうなという緊張感の中でやっています。

 演じてみてわかったことですが、落語家というのは演者でいて演出家なんですね。寄席でその日の客の顔を見て“枕”を決めたり、この話はいらないなとはしょるなど頭の中で編集している。音楽家でいえばDJに近い気がします。そのうえ情景描写も一人でやるし多重人格も演じる。演出家としてすごく勉強になりました。

 宮藤(官九郎)くんの脚本からは、もしかしたら円喬と孝蔵の関係性を僕と宮藤くんに重ね合わせて書いているのかなと思わせるところがあります。円喬さんは孝蔵に具体的な仕事を与えないで周りでぶらぶらさせていた。宮藤くんが僕の劇団に来たときも雑用を任せているうちに、いつの間にか一緒にやっていたようなところがある。そこに重ねたのかなとか、そう思ってくれているならちょっと嬉しいなと。ただ、彼の書くものには僕が師匠とか先輩で出てくることが多くて、しかもちょっといじめられる。いつも終わった頃には疲れ果てます。厳しい弟子です(笑)。

円喬と孝蔵は人力車の客と車夫として再会し…
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