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佐藤隆太 佐藤隆太

佐藤隆太俳優さとうりゅうた

1980年生まれ。東京都出身。主な出演作に、ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』『ROOKIES』『JIN-仁-』『恋愛時代』『ナオミとカナコ』、『ウチの夫は仕事ができない』、映画『木更津キャッツアイ』シリーズ、『海猿』シリーズ、舞台『ダブリンの鐘つきカビ人間』『足跡姫〜時代錯誤冬幽霊〜』など。NHKでは『芙蓉の人〜富士山頂の妻』などに出演。大河ドラマは『風林火山』『花燃ゆ』などに出演。2017年、プレミアムドラマ『男の操』に面道保役で出演。

大河ドラマ 風林火山(2007)

平蔵役

大河ドラマ 風林火山

インタビュー

 初めて参加させていただいた大河ドラマでした。時代劇に慣れていなかったこともあり、とても光栄だと思いながらも、すごく緊張していたことを覚えています。同年代の役者さんがほとんどいなくて、先輩方の中に一人ぽつんと入れていただいたような(笑)。僕だけがどこかふわふわと浮いているように見えるのではないか、そんな不安もありました。

平蔵は諏訪の地侍・矢崎十五郎に仕える

 ただ、僕にとって幸いだったのは、演じた役柄が名のある武将ではなかったことです。もしそうだったら、その人物に追いつくというのはかなり大変だったと思うのですが、平蔵は生き方を模索している未熟で泥くさい男。とにかく走り回るし、喜怒哀楽をストレートに表現するような人物だったんです。純粋で泥くさい…そんな生き方に共感しながら演じることができました。途中からは、他の作品でも共演している水川あさみさんが妻のヒサ役で登場してくれたこともあり、ようやく大河ドラマの現場にもなじむことができたような気がします。

主君・矢崎の娘ヒサ(水川あさみ)

 山本勘助役の内野聖陽さんからは、とても刺激を受けました。勘助と平蔵は敵対しながらも会えば心を開くという関係だったのですが、いつお会いしても内野さんの熱量がすごい。撮影に臨むときだけでなく、空き時間も含めてストイックなまでに役に向き合っている。その姿勢には感動すらおぼえましたし、大河ドラマの主演というのは計り知れないものがあるなと思ったことを覚えています。

勘助(内野聖陽)の奇策が勝機をもたらす

芙蓉の人〜富士山頂の妻~(2014)

野中到役

芙蓉の人〜富士山頂の妻~

インタビュー

 野中到さんは、富士山頂で越冬しながら観測するという過酷な使命に挑み、日本の気象観測に大きな功績を残された方です。気象観測というのは特に何か派手なことが起きる世界ではないので、映像にしたときにインパクトがあるわけではない。ただ、ひたむきに自然と向き合うことしかないのですが、その強い使命感と大きな志にずしんとくるものがありました。自分自身の仕事に対する向き合い方と思わず比較して、そこに歴然とした差を感じてしまったほどです。いま僕らが当たり前のように享受している物事は、すべてこうした先人たちの努力のうえに成り立っているんだということを、身をもって体験することができました。

明治時代、厳冬期の富士山頂で命がけの気象観測を行った野中夫妻

 そんな“人間力”の持ち主を演じられるだろうかという不安もあったのですが、妻の千代子を演じた松下奈緒さんの存在に助けられました。松下さんのお人柄というか、とても気さくな方で、空き時間にいろいろとお話しをする機会も多かったんです。物語のうえでも到を妻の千代子が支えるという設定でしたが、まさに僕自身も松下さんがいらっしゃることで本当に心強かったです。

 氷点下20度を超える寒さの中で命をかけた夫婦の物語ですから撮影もハードでした。観測所のシーンは冷凍庫を借りて撮っていたのですが、ずっと中に入ってはいられない。少し撮っては外に出て体を温めるという繰り返しでした。そんなときですら、松下さんはケラケラ笑いながらお話を聞いてくれたりするんです。野中夫婦の力強さと、その根底にある信頼関係に、より共感することができた気がします。実際に富士山にも登ることができましたし、大好きな作品になりました。

富士山頂 1日12回の観測を夫婦交代でやりとげる

大河ドラマ 花燃ゆ(2015)

前原一誠役

大河ドラマ 花燃ゆ

インタビュー

 この作品は、吉田松陰さんのもとに集う血気盛んな若者たちが大勢出ていて、その熱気があふれ出ているような現場が楽しかったです。ただ、僕が演じた前原一誠は松下村塾の塾生たちより年齢が少し上ということもあり、夢を語る彼らから少し引いた位置にいました。だからといって彼に熱さがなかったということではない。大きなケガで足を悪くしたことが根底にあり、武士として自分の進む道を模索しながら松陰先生のところにやってきた人物。切なさや苦しみを抱えていたからこそ、人の痛みを理解し、厚い人情を持つ大きな男になっていった。そんなことを、前原のたたずまいに乗せられたらという思いで演じていました。

前原は美和(井上真央)を訪ね“松陰が生きていたら…”と語る

 維新後、越後判事となって年貢半減令を出したり、武士の誇りを守るために「萩の乱」を起こしましたが、彼自身はきっと敗北を予期できていたはずです。それでも立ち上がらざるを得なかった前原の心情には心を打たれました。僕はあまり歴史に強いわけでもなく、歴史上の人物でとくに好きな人がいたわけではありません。だから大河ドラマに出演させていただくときは、いつも少し緊張してしまうのですが、時代を背負った人物を演じることができて幸せでした。

前原は新政府に不満を持つ士族を集め反乱を起こす

土曜時代劇 忠臣蔵の恋〜四十八人目の忠臣~(2016)

堀部安兵衛役

土曜時代劇 忠臣蔵の恋〜四十八人目の忠臣~

インタビュー

 堀部安兵衛といえば、「高田馬場の決闘」で知られる武闘派の剣豪として有名な人物です。ところが、安兵衛はとても細やかなところのある人物で、そんなところをこの作品では出していきたいと、撮影前にプロデューサーの方と話し合いました。実際、残された日記や手紙を見ると、とても達筆で、これまでのイメージとはだいぶ違う。安兵衛役ということで、実はかなり力が入っていたのですが、そこでふっと肩の力を抜くことが出来ました(笑)。腑に落ちたといいますか、これまでの面影のようなものを追い続けなくていいんだと。そんな新しい形で参加させていただけることになり、うれしかったですね。

吉良上野介の隠居を知った安兵衛らは、仇討ちを急がねばと話し合う
十郎左衛門(福士誠治)ときよ(武井咲)

 堀部家のシーン、とくに父の弥兵衛(笹野高志)とのやりとりはほのぼのとして、物語の中で温かな空気を醸し出していました。また、討ち入り前に安兵衛が妻に手紙を書くというエピソードも追加してくださったのですが、その手紙に綴られた内容も切なかったです。人間は、当たり前だけれど一色ではない。家族といるとき、仲間といるとき、それぞれで違う顔も持っています。そんなところを大事に描いた作品だったと思います。

堀部弥兵衛(笹野高史)
討ち入りの帰り、本懐を遂げたことを宣言する安兵衛

プレミアムドラマ 男の操(2017)

面道保役

プレミアムドラマ 男の操

インタビュー

 演歌歌手・面道保は、一見、無責任なように見えて実は “人思い”でいいヤツ。そんなポップなキャラクターを表現するためか、衣装がものすごい(笑)。衣装替えするたびに、スタッフのみなさんから「すごいね!」と言われますが、僕自身も驚いています。

 保は、まっすぐ人に思いを伝えるのが苦手。不器用なので、愛情の裏返しのような表現ばかりするけれど、そんな保っちゃんの気持ちもわかる気がします。僕自身も演じていて照れくさくなることがあり、ふざけながらがいいなと思ったりしますからね。

 ただ演歌歌手の役とはいえ、僕は本当に歌がへたくそで、ひどい歌をお聞かせすることになってしまいます(笑)。一応、そこは出演前からエクスキューズさせていただいていました。なんといっても主演の五木みさお役の浜野謙太さんがミュージシャンだし、後輩歌手・俵あきら役の永瀬匡くんも歌がうまいんですよ。ふたりが歌うライブシーンはめちゃくちゃカッコよくて鳥肌が立ちました。僕自身は、あまり考え込まず、保っちゃんのキャラとして聞いていただいて楽しくなるような雰囲気が出ればいいと思っています。

後輩歌手・あきらの人気は急上昇!
保とみさお(浜野謙太)のあせりもつのるが…

 3人の歌手をそれぞれひもといていくと、みんな何かしら欠けているところがあるキャラクター。いろいろな経緯があっていまこの場所にいる。そんなところにフォーカスをあてると温かい気持ちになれる。説教くさくなく大事なことを教えてくれて、わかりやすく考えさせてくれる。主人公が泥くさいというのもいいですよね。こういう愛情にあふれた作品が僕は大好きです。僕自身に家族ができたこともあって、より感情移入するところもありますね。

 安達祐実さんが社長の深情マリを演じる事務所のシーンも見どころだと思います。きつい言葉が飛び交っても愛のあるセリフだったり、社長と歌手、歌手同士でものすごく信頼関係があるということがわかる。この事務所もまた一つの家族なんだということを感じさせてくれます。僕は、ふざけてはいても適当なキャラクターにはなりたくない。長男の(ような)役割を果たしていけたらと思います。

口は悪いが情けは深い鬼社長・マリ(安達祐実)
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