一覧に戻る

50音から探す

あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行
高畑充希 高畑充希

高畑充希女優たかはたみつき

連続テレビ小説『とと姉ちゃん』

連続テレビ小説『とと姉ちゃん』

 私が演じる常子は事件が起きても「どうにかなる」と思うタイプで、最悪のことをあまり考えない少し脳天気なところがあります。そこは私と似ていますね(笑)。でも常子は人のために生きていて、母親や妹たちの人生を豊かにすることをずっと考えているんです。私はもっと自分中心なところがあるので、常子を本当に尊敬します。また、常子は父親の代わりに家族を支える“おやじヒロイン”と言われていますが、小橋家では作法や礼儀をきちんと教えていたので、常子にも品があるんです。お箸の揃え方や靴の揃え方などが体に沁み込んでいるキャラクターにしたいねと演出家の方や脚本家の西田(征史)さんとお話をさせていただいたので、常子のテンションが上がっても畳の縁を踏まないことや、すごく落ち込んでいるときでも靴を揃えるなど、細かいところに気をつけて演じています。

 共演者の方たちは皆さん面白くて、(木村)多江さんはしっとりした和風美人のイメージだったのですが、お会いするとすごくおちゃめで、私たち3姉妹と一緒になってふざけてくれます。鞠子役の(相楽)樹はすごくしっかりしていて頼りになりますし、美子役の(根岸)姫奈はやんちゃで人を笑わせるのが上手。成長した美子を演じる(杉咲)花は天然なので、いじって楽しんでいます(笑)。あと、登場する男性キャラクターはすごく面白いけれど、いい男がいない(笑)。ととが一番のいい男で、他の男の人はナルシストや植物オタクなどキャラが強くて、向井理さんが演じる鉄郎も私たちをひっかき回す役ですからね(笑)。でも、チャーミングなキャラクターが多いので、そこをぜひ見てほしいですね。

 今後は成長した常子が雑誌を創刊することになるのですが、その雑誌というのは「暮しの手帖」という本がモチーフになっています。当時の雑誌を見させていただきましたが、商品を宣伝する際にその商品と別の商品の比較を載せたり、実際に紹介する商品の布が貼ってあったり。現在の雑誌は写真もきれいに撮れますし、いろんな付録があるけれど、当時の雑誌を見ることで雑誌の根本がここから始まって今に繋がっているのだなと知ることができました。常子はアイデアウーマンで、いろんなことを思いつく人なんですよね。私は生み出すのは得意ではなく、もらったものを広げることのほうが好きなので、すごいなと思います。常子が着る衣装もとてもおしゃれで、オードリー・ヘプバーンがはいていたサブリナパンツやバレーシューズのような靴がとても可愛いんです。私はもともと古着が好きなので着ていてすごく楽しいです。

 『とと姉ちゃん』は登場するみんながちょっと変ですし(笑)、脚本家の西田さんが描く物語はクスッと笑えるので、キャラクターそれぞれのほっこりした会話を楽しんでいただきたいです。日々の温かさをじんわり感じてもらえるようなドラマなので、毎朝ご飯を食べながら家族で見てもらえたらと思います。

大河ドラマ『軍師官兵衛』

大河ドラマ『軍師官兵衛』

天才軍師・黒田官兵衛。信長、秀吉、家康の三英傑に重用された天才軍師・官兵衛の生涯を描いた大河ドラマで、高畑充希さんは黒田長政の正室・糸を演じた。

時代劇は初めてだったので、それまでとは全然違う感覚で現場にいたことを覚えています。でも、糸は勝ち気なじゃじゃ馬娘で、何ごとにも素直に反応するかわいらしい女性だったので、演じていて楽しかったですね。夫の黒田長政とも最初のころはラブラブ(笑)。「かわいい夫婦に見えるようにお互い本気でやろう」と、長政役の松坂桃李さんと話し合っていました。

大河ドラマ『軍師官兵衛』

大河ドラマ『軍師官兵衛』

ミュージカルや舞台に主演、歌手としても活動する高畑充希さんだが、初めての時代劇に「いつもとは全然違う感覚で現場にいます」と新鮮な発見が多いという。

「これまでお芝居をするときには、リアリティーが感じられるように、いろいろとやり過ぎないようにしようと考えていました。でも時代劇の場合、言葉づかいや時代の空気感、さらにセットや衣装も独特なので、それに見合うだけのパワーでセリフを言ったり、リアクションをしたほうが、逆になじむのかも知れないなと思ってきたんです」。

ただ、そのバランスが難しいとも感じている。「周りの方々を見ながら徐々に勉強しています」というが、なかでも一緒のシーンが多い長政(松坂桃李)の母・光役の中谷美紀さんからは「お芝居だけでなく所作や“品”など、間近で見ていても本当にすてきなので、勉強になります」と、得るものが多いそうだ。

「できれば盗みたいけれど、そう簡単に盗めるものではないですし…」と言いつつも、「贅沢な空間」と感じる大河ドラマの現場で熱心に新しいチャレンジに取り組んでいるようだ。

糸は蜂須賀小六(ピエール瀧)の娘とあって、小六の豪快な性格を受け継いだ女性だ。明るく遠慮なくはきはきと物を言い、気丈に夫を支える姿は長政の母・光の若いころを見るようだ。

「歴史上の鬼嫁のひとりに数えられるそうですね」と笑うが、ドラマでは長政と仲むつまじい夫婦となっている。

「会ってすぐに結婚なんて現代では、あまり考えられないことなので、最初は感情移入しづらい部分もありました」とのことだが、台本が上がってくるたびにふたりの関係がくっきりと浮かび上がってきたという。長政と糸の大げんかなど、周囲が呆れるようなやりとりも描かれるが、それもふたりの仲の良さに通じている。

「戦国といういつ死ぬかわからない時代のドラマのなかで、このカップルが出てきたときにちょっとほっこりするような場面になっていると良いなと思います」と話し、「いかに、こっけいに、でもかわいく見せるのか、そこを松坂(桃李)さんと相談しつつ演じています」とのことだ。

実は糸と長政の夫婦は「こんなにラブラブなのはいまのうちだけです」と高畑さんがいうように、関ヶ原の合戦直前、離縁という悲劇を迎える。

「すごく理不尽だと思います。好きかどうかわからない人と結婚させられたり、好きな人と無理矢理別れさせられたり」と言うように、お世継ぎとなる男子を産むことができなかったこと、徳川家との結びつきを強めるためなどの理由で別れることになる。収録の合間に冗談のように「どうせ捨てられるんだから(笑)」と、松坂さんに言っているとか。それに対して「やめてくれよ(笑)、僕に言われてもどうしようもないんだから」と応える松坂さん。ふたりの呼吸が合っていることを物語るエピソードといえそうだ。

長政は「とてもまっすぐな人。これと思ったら突き進んでしまい、後で失敗とわかってみんなにとがめられてしまう。でも、そこで、ちゃんと謝ることのできる人」と見ている。「不器用なんです。でも不器用な人ってたぶんみんなが助けたくなるんですよね。それは糸も同じ。まっすぐなふたりが一生懸命いい夫婦になろうと協力し合って、お互いが徐々にいい方向に進んでいるという印象です」。

それほど夫婦のシーンが多いわけではない。それでも「たまにあるシーンでヒントを得ながら探り探り演じています。最終的に引き離されてしまうので、そのとき見てくださっている方が、『かわいそうに。あんなに仲が良かったのに…』と、ちゃんと思っていただけるようにいまは仲の良い夫婦に見えていたらいいですね」。

連続テレビ小説出演に続いての大河ドラマ出演。高畑さん自身、「次は大河ドラマに出られたら」と思ってはいたそうだが、撮影が終了して1,2か月で声をかけられたことに驚いたそうだ。

「あまりの大事に現実を受け止めきれずピンと来ませんでした。言いたいことをはっきり言って黒田家をかき回すような“じゃじゃ馬娘”の役だと聞いて、ぜひやらせてください!と飛びつきました」。

『ごちそうさん』のときとは全く違うキャラクター設定に「私の中にも気の強い部分も人見知りなところもあり、どちらが近いとは言えませんし、イメージが定まらなくてもいいので、全然違うキャラクターに挑戦させていただけるということがうれしかったんです」。

連続テレビ小説『ごちそうさん』

連続テレビ小説『ごちそうさん』

『ごちそうさん』で高畑充希さんが演じたのは、ヒロインめ以子(杏)が嫁いだ西門家の六女・希子だ。

おとなしく自分の感情を表に出さない少女だったが、小姑の和枝(キムラ緑子)の“いけず”にもめげることなく、家族のために努力する前向きなめ以子に影響され、しだいに明るく自立した女性へと変化していった。

「め以子と出会ったころは、とても内向的で寡黙でしたが、実は誰よりも芯が強い女性だったのだと思います」と高畑さん。

幼いころから和枝とお静(宮崎美子)とのけんかを目の当たりにしていたことで、自分の思いを人に伝えることを拒んできた希子。「でも家庭環境が複雑だったことは、逆に打たれ強く育ったともいえるのではないでしょうか」。

自分からは発信しなくても「しっかり人を見たり、起こった出来事を客観的に見たり、悠太郎(東出昌大)の妹なので理屈でいろいろ考えているようなところも」と、とらえていた。

『ごちそうさん』では、高畑さんの得意な歌も披露している。

希子は、自分のために頑張ってくれため衣子に恩返ししたいと、大勢の人の前で喫茶店「うま介」の宣伝歌「焼氷有り〼の唄」(やきごおりあります)を歌ったのだ。

「あそこが希子の転機になったと思います。あそこから周囲の人に自分の思いを伝えたり、表現できるようになったのですから」。大きく吹っ切るきっかけになったシーン。

「短い曲ですが、それを歌うことで人が大きく変わるなんて、ある意味ファンタジーですよね」という高畑さん。「そういうこともあるかもしれない!」と思ってもらえるように願いながら歌ったそうだ。

長期間、同じ役を演じたことで、ドラマがスタートした時とは大きく変化した希子自身の成長を実感することができた。終盤になり、「柔軟な考え方や悲しいことが起こっても簡単には動じないなど、物事を受け入れる力は最初からあったんですね」と、改めて希子が育ってきた背景の意味に思い当たるなど、初めてのNHKドラマ出演は高畑さんにたくさんの思い出を残してくれたようだ。

その他の出演番組を見る ※類似の氏名が検索される場合があります。
一覧から探す