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石井正則 石井正則

石井正則タレント・俳優いしいまさのり

1973年生まれ、神奈川県出身。94年、お笑いコンビ「アリtoキリギリス」(-2016)を結成、テレビのバラエティー番組や舞台で人気を博した。俳優としては、ドラマ『古畑任三郎』の西園寺刑事役で独特の存在感で高い評価を得て、その後、多数の作品に出演。ドラマ『ナースのお仕事』『ハンチョウ~警視庁安積班』『ドS刑事』『おかしな弁護士』、舞台『ピーター・パン』、映画『THE有頂天ホテル』『謎解きはディナーのあとで』など。NHKでは、『八日目の蝉』、連続テレビ小説『オードリー』、『梅ちゃん先生』、大河ドラマ『花燃ゆ』など。『大富豪同心』では、主人公・卯之吉(中村隼人)の相棒で太鼓持ちの銀八を好演。

連続テレビ小説 オードリー(2000)

関川徹役

連続テレビ小説 オードリー

インタビュー

 京都・太秦を舞台にした作品で、僕は大京映画のワンマン社長・黒田茂光(國村隼)の秘書役でした。個性的で実力のある方ばかりに囲まれての撮影でしたが、当時の僕は映像作品に出演させていただいたばかりのころで、事の重大さがわからないまま現場にいたようなところがありました(笑)。でも、そんな出演者の方々のお芝居を肌で感じることができたというのは幸せなことでしたね。

 特に國村さんとは社長と秘書の関係でしたから、そのお仕事ぶりをずっと側で拝見することが出来ました。また大阪局での撮影なので1日が終わると食事も一緒に出かけることが多かったんです。國村さんはもともと大阪のご出身ですからおいしいお店をご存知で、いろいろなところに連れていってくださいました。そのうちの一軒は、いまだに大阪に仕事に行った時は必ず立ち寄るほど大好きなお店です。

関川は大京映画のプロデューサーで黒田社長(國村隼)の秘書的存在
看板俳優に抜擢された錠島(長嶋一茂)にスターの心がまえを説いたり…
ヒロイン美月の母・愛子(賀来千香子)に恋心を抱いたり…

 ある時、國村さんが他の共演者の方にも声をかけて一緒に出かけたことがありました。その顔ぶれというのが、國村さん、藤山直美さん、ベンガルさんというそうそうたる方々。ひたすらみなさんのお芝居のお話を聞いていて、僕は何もしゃべれなかった記憶があります。こういう場で、こんなすごいレベルの方たちのお芝居の話を聞くことができる人間が何人いるだろうと思いましたね。あの場所にいられたことの幸せを20年経った今もひしひしと感じています。だからこそ、自分もさらに頑張っていかなくてはと思いますし、『オードリー』は、僕にとって今の“糧”であり“礎”となる作品です。

多大な負債を抱え、黒田は撮影所の閉鎖を決断する
“この関川、社長にどこまでもついて参ります!”

BS時代劇 大岡越前(2013〜)

辰三役

BS時代劇 大岡越前(2013〜)

インタビュー

 この作品は「シーズン」4まで続いていますが、僕の役者人生でもっとも印象に残っているのが「シーズン1」でのあるシーンでした。台本でおよそ2ページ半もの長セリフをカット割りなしで一人でずっとしゃべり続けたんです。

 内容は、辰三がそろそろ嫁さんを貰わなくてはいけないとなり、お金が必要になる。仲間が辰三が頑張るならとお金を貸してくれて、八両ニ分という大金が集まるんです。そこで辰三がこれから嫁さんももらい、地に足を着けて仕事をしていくぞと張り切る。「ああしたい、こうしたい」「こんな嫁さんがいいな」「お前さん、なんとかかい」「おお、行ってくるぜい」なんて夢想して、歩きながら一人でずっとしゃべり続けるんです。独り言のような落語のような(笑)。

忠高(津川雅彦)からも支援を受け、大金を手にした辰三は有頂天
まだ見ぬ嫁との幸せな新婚生活が心に浮かぶ
“おう、行ってくるぜ”“あいよ、行っといで”…

 舞台などで長いセリフは経験がありますが、相手がいない状態というのは初めてでした。それも回りのものにちょっかい出しながら、浮かれながら、カメラワークとのタイミングも考えながらというもの。面白かったし、やりがいもあり、すごく楽しかった撮影でした。

 『大岡越前』は、もう5.6年続いているのでチームワークも出来上がっていますし、京都・太秦の撮影所に入っただけですっとそのモードになれますね。太秦の近くの喫茶店のマスターに「お帰り」と言われたり、よく食事に行くお店でも「今年も始まったね」と声をかけられたり。すごく楽しみながらリラックスしてやらせていただいています。

大岡越前の名裁きと江戸南町奉行所の活躍を描く人気シリーズ

プレミアムよるドラマ キャロリング(2014)

田所祐二役

プレミアムよるドラマ キャロリング(2014)

インタビュー

 クリスマスに奇跡は起きるのかという物語で、僕の役は離婚しそうな両親を仲直りさせてクリスマスを家族で過ごしたいと願う小学生の父親役でした。単発ドラマでは経験したことがあったものの、連続ドラマでこれほどしっかりと父親役を演じるというのはこの作品が初めてでした。そういう年齢になったのかと感慨深いものがありました。

祐二の働く整骨院に別居中の息子・航平(鈴木福)が訪ねてきた
そこへ借金取りのチンピラが!

 小学生の息子・航平役が鈴木福くん。小学生とがっぷり四つに組んでお芝居をつくって行くという作業は初めてのことでしたが、その相手が福くんという名優。自分自身が父親になったことがないものですから、お芝居の中でしっかり時間をかけて父子を演じることができたことが、本当に良かったと思っています。

 しかも福くんがかわいくて、お芝居しているときは実の子だと思っているから「おお、福くんのお父さんだ」「奥さんもきれいだ」って。こんなに贅沢な時間はない(笑)。それこそ、僕の演じた祐二は「何やってるんだよ!」って感じですよね。共演者の皆さんからもずいぶん突っ込まれました(笑)。

 ラストの父子の別れのシーンは切ないものがありましたが、二人で心を通わせることが出来たと思っています。他の仕事ではできない経験をさせてもらった作品ですし、今見てもほのぼのと温かくなる作品なので時代が変わってもまたクリスマスに放送されたらいいですね。

両親の仲直りという「クリスマスの奇跡」を信じた航平だったが…
「航平、また物語の続き、読ませてくれよな…」

NHKスペシャル未解決事件File5
ロッキード事件(2016)

堀田力検事役

NHKスペシャル未解決事件File5 ロッキード事件

インタビュー

 どんな作品に出演する時も一番重要だと考えているのが、その作品世界の住人になれるのかということです。『ロッキード事件』は社会的に大きな衝撃を与えた事件の実録ドラマということで緊張感もあったのですが、制作スタッフがこの作品にかける熱意を感じて、すっとこの世界に入っていけるという感覚がありました。メークや髪型、メガネなどの小道具や衣装といった細部までこだわり、世界観を作りあげていくスタッフさんたち。これは僕が自分で頑張って「その世界で生きるぞ」というより、みなさんが押し込んでくれる。そんなふうに感じて不思議と心配はありませんでした。

今なお多くの謎が残るロッキード事件
事件の闇に挑んだ東京地検特捜部検事・堀田力を演じる

 最も印象に残っているのは、日ごろお世話になっている先輩俳優の松重豊さんと主任検事と検事という関係で堂々とやり合うシーンです。きちんとこの時代に生きた人になれていたのは、自分の力ではなくスタッフさんたちがこうさせてくれたんだという印象を持っています。

特捜部を指揮する主任検事・吉永祐介(松重豊)

 それとは別に個人的に忘れられないのが、堀田検事が極秘で渡米したことが報道各社にばれて帰国した時に空港で記者たちに囲まれるというシーンです。その時のニュース映像を見ると、堀田さんは変装して空港に降り立っているのですが、日ごろの地味なスーツ姿とは打って変わって白いハットに白いパンタロンという相当アバンギャルドな格好! 結局ばれて記者に囲まれるのですが、映像が残っているから僕も同じ格好をしたんです。それが、すごく印象に残っていて(笑)。もちろんコメディーではないので、笑いを取りにいくとか、ガス抜きのためのシーンではありません。何とか秘密を守ろうと変装した結果が少し滑稽に映っている。それだけ大変なことだったんだということも感じられましたし、その一方、思わずクスッとしてしまう。必死さも含めてそんなシーンを演じさせてもらえたことが強く印象に残っています。

アメリカから資料を持ち帰った堀田は報道陣に取り囲まれる

BS時代劇 大富豪同心 (2019)

銀八役

BS時代劇 大富豪同心 (2019)

インタビュー

 大富豪の御曹司・八巻卯之吉(中村隼人)の身の回りの世話から、事件の捜査まで行う相棒役です。太鼓持ちを演じるのは初めてのことですが、所作指導の先生のお話がとても楽しくいろいろと指導していただいています。同時に歌舞伎役者である中村隼人さんが、そうしたことは完璧に出来る方なので、いろいろと教えていただいています。

 たとえば、お扇子の扱いやお扇子をくるくる回す要返しを教えていただいて現場でずっと練習しています。シーンとしては出てこないのですが、それをやることで太鼓持ちとしての空気感が醸成されていくのではないかとの思いからです。「大分、うまくなりましたね」と言っていただくのですが、隼人さんの扇子の動きの美しさを見ると、当然のこととはいえ本当にへこみます(笑)。

主人公は江戸一番の両替商の孫で眉目秀麗の遊び人・卯之吉(中村隼人)
銀八は卯之吉のお座敷を盛り上げ、世話を焼く太鼓持ち

 他にも画面には映らなくても、江戸時代に生きた人になれるようなアプローチは心がけています。太鼓持ちは、旦那の横では絶対に膝を広げて座ることはないそうです。そんな座り方や背中の丸め方といったたたずまいが、ある意味、セリフより大事だと思っています。セリフはないけれど、旦那の側に常にいることが多いので、そこで“令和元年”の人になってしまうとトゥーマッチになる。なるべくその時代の人としてたたずんでいられるよう心がけています。隼人さんが絶対的に出来てしまう人なので、なおのこと僕が現代人に見えてはいけない。すごく気を付けてはいるのですが、セリフがないときにふっと現代人ぽさが出てしまうことがあります。そんな時も、横にいる旦那の空気感にずいぶん助けられています。隼人さんの初めての主演ドラマなので足を引っ張らないようにしたいですね。

放蕩三昧(ほうとうざんまい)の卯之吉がなんと江戸の同心に!
若だんなを放っておけない銀八も事件捜査に関わることに
深川一の人気芸者・菊野(稲森いずみ)も卯之吉を助ける

 銀八のキャラクターは、どこか抜けていてドジ。でも実は冷静に客観的に見ていただくと、この作品の中で一番全部の状況をわかっているのが銀八でもあるんです。事件が起きてどう動いていくのか、またこの先、旦那の恋模様なども描かれるのですが、なんと銀八が恋のアドバイスをすることもあります(笑)。そんなふうに、けっこういろいろなことを把握して動いてはいるのですが、キャラクターとしては切れ者に見えなくもない程度のさじ加減ですね。ひょいひょいと立ち回りながら、ドジで足を引っ張っているくらいに見えたら嬉しいですね。旦那が偉い人と話をしている時に、銀八が内容がわからなくてぼけーっとした顔をしていたり、逆にわかっているぞという顔だったり。それは台本には書かれていないので、自分が出ていないシーンも把握していなくてはいけない。難しいけれど、やりがいがあります。狂言回し的な役割もありますが、軽みが出せればと思っています。

見習い同心になったが、武道はおろか走るのも苦手、暗闇も怖い卯之吉
“だんな、しっかりしてください!”
捕り物の最中、立ったまま、まさかの気絶!

 エンディングのダンスシーンは、特に事前に聞いていたわけではなく、撮影の合間に突然振り付けを簡単に教わって撮影しました(笑)。ダンス自体もかんたんな振りですし、良い意味でのゆるさもこの作品の魅力に繋がっていると思うので、ぜひ皆さんにも楽しんでいただきたいですね。令和初のNHK時代劇、日本を明るくしてくれると思います。

エンディングのダンスシーンも話題に!
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