50音から探す

あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行
清水紘治 清水紘治

清水紘治俳優しみずこうじ

大河ドラマ 『春の坂道』

大河ドラマ 『春の坂道』

 『春の坂道』に出演させていただいたのは僕が27歳の頃でした。大河ドラマは初めてでしたが、この後は『国盗り物語』(1973年)、『勝海舟』(1974年)、『元禄太平記』(1975年)、『風と雲と虹と』(1976年)と毎年続けて出演させていただいているんですよね。とても懐かしいです。僕が『春の坂道』で演じたのは剣豪の一族として有名な柳生家の三男・宗冬でした。柳生家というと長男の十兵衛が有名ですが、次男の友矩も含めて3人とも偉大な父親・宗矩に反発し、それぞれが自分の道を歩んでいくという役柄です。撮影当時、僕は広尾に住んでいて、NHKまでバスで通っていたんです。バスの中には女子校生たちが多く、「やっぱり十兵衛がいいわよ」という話をしていましたね。しばらく聞いていたのですが、彼女たちの口から宗冬の名前はいっさい出てこなくて(笑)。「そうだよな。十兵衛はカッコイイし、人気だよな」と思った覚えがあります(笑)。

 十兵衛役の原田芳雄さんは俳優座の同期ですが、歳は彼の方が上なので、お兄ちゃんみたいな感じでした。俳優座養成所にいた時から面倒見が良く、当時から「兄貴」と呼んで慕っていましたね。『春の坂道』での立ち回りは原田さんのほうが上手かったかな(笑)。次男・友矩役の田村亮さんは本当に優しい人でしたし、徳川家光役の(10代目)市川海老蔵さんはそんなに年齢は変わらなかったのに、風格がありました。でも当時、僕はまだ若くて青かったので、すごく生意気だったんですよ。監督の深町幸男さんに「そういう風にはやりたくないです」と、いろんな意見を言った覚えがあります。あの頃の僕を許してくれた人たちは懐が深いですよね。「昔は生意気だった」と共演者やお世話になった方たちに会って話をしたいものです。

柳生十兵衛役の原田芳雄さん

  • 家光役の十代目 市川海老蔵さん
  • 清水さんが演じた柳生家の三男、宗冬

 柳生家といえば剣術ですが、柳生新陰流はすごく合理的な立ち回りをするので、殺陣のシーンが新鮮でした。刀を振るだけではなく、受けた刀を切り返して、相手の持ち手を押さえる。派手ではないけれど、一番相手の力を無駄なく制することができる型ですね。柳生新陰流の奥義に“無刀取り”というものがありますが、これは刀を持たずに相手の振り下ろした刀を手で返して押さえる技です。最終回にこの技が見られますが、宗冬ができるわけではないので、僕もそこまで詳しくわかっていません(笑)。ただ宗矩役の中村錦之助さんは立ち回りがすごく上手な方なので、無刀取りの動きも素晴らしいんです。錦之助さんの殺陣を見て、いつも驚いていた記憶がありますね。殺陣師の方が一回動きをつけるとすぐに本番に入れますし、相手の動きが少しずれてもパッと合わせられる。相手の刀を受けて手で押さえるという新陰流もできる。もともと錦之助さんが殺陣の達人だったから、柳生家のお話に説得力がでたのかもしれないですね。

 父・宗矩は剣術の奥義を会得し、兵法の奥義を尽した一生だったけれど、物語の中で息子たちはそれぞれ別のテーマを持って生きていたと思います。十兵衛は父に反抗する気持ちから剣が強くなりたいと思い自分の剣の道を究め、宗冬は父の存在に葛藤しながらも徳川家を補佐して、社会的に適合できる人間になった。物語を通して立派な父を持った息子たちがどう生きていくのかが示されていたと思います。最終的に宗冬が柳生家を継ぐことになりますが、宗冬にとって剣自体の奥義はさほど必要ではなかったのではないでしょうか。人を斬り捨てることが剣豪ではなく、戦いを止めることも剣の奥義のひとつ。それがこの物語の大きなテーマとして描かれていたのだと思います。

柳生宗矩役 初代 中村錦之助さん

  • 宗矩、家光に奥義「無刀取り」を伝授する

大河ドラマ 『江 姫たちの戦国』

大河ドラマ 『江 姫たちの戦国』

 2008年の大河ドラマ『篤姫』に続き二度目となる田淵久美子による脚本。また、女性主演の大河ドラマとしても二作目となる。江だけでなく、長姉の茶々、次姉の初という三姉妹の姿を通して戦国を描き話題となった。清水さんは北条家先代当主・北条氏政を演じた。

 脚本が田淵久美子さんで、氏政も非常によく書いていただきました。北条家を滅ぼす豊臣秀吉を岸谷五朗さんが演じているなど、若い俳優の方が多かった印象がありますね。撮影後にスタッフの方から「清水さんだけが大河ドラマでしたよ」と言われましたが、それが褒め言葉なのかどうなのか。僕が古いということなのかな?とも思っていました(笑)。

  • 岸谷五朗さん演じる秀吉
  • 氏政が難攻不落を誇る小田原城も、秀吉の大軍に囲まれ…

大河ドラマ 『八重の桜』

大河ドラマ 『八重の桜』

 会津藩の砲術師範の家に生まれた山本八重が、戊辰戦争で自ら銃を持って戦い、明治に入ってからは新島襄と共に同志社大学設立へと邁進する姿を描く。清水さんは新島襄の父親・新島民治を演じた。

 オダギリジョーくんが息子の役でしたが、親子らしい会話はしていなかったと思います。僕もそんなにお喋りではないので(笑)。オダギリくんは現場ですごく自然にスッと立っていましたね。その雰囲気がすごくいいなと思って見ていました。面白かったのはこの作品でもプロデューサーに「清水さん、大河でした」と言われたことです(笑)。僕はそんなに器用な役者じゃないけど、「大河らしい役者」と言われるのは、その不器用さを認めてもらえたことなのだと、このときは素直に思えて嬉しかったですね。『春の坂道』で宗冬を演じていた若造が、NHKと共に年齢を重ね、渋い役を演じられるようになった(笑)。そんな思いがある作品です。

襄・八重と同居することになった民治夫妻

その他の出演番組を見る ※類似の氏名が検索される場合があります。
一覧から探す

敬称略

」の検索結果(0件)

お探しの検索条件では見つかりませんでした。
人物名を入れてください。