大河ドラマ 平清盛(2012)
平忠度役
インタビュー
大河ドラマ初出演ということで、すごく緊張したことを覚えています。忠度は清盛の六男で、ずらりと居並ぶ兄弟に初対面のあいさつをするというシーンが最初でした。ところが、リハーサルの第一声「忠度(ただのり)でございます」というセリフを、「ただよしでございます」と言ってしまったんです。みんながいっせいに笑ったことを覚えていますが、逆にそこで緊張がほぐれてよかったです(笑)。落ち着いてみんなの顔をよく見たら、忠度が一番年下なのに実際に演じている役者さんは全員僕より年下。それが面白かったですね。その後、踊ったり歌ったりするシーンもあり、それはものすごく練習しました。

これまで喜劇で実在の有名人の役を演じたことはありましたが、大河ドラマで歴史上の人物を演じるのは初めてのことなので、いろいろ調べてみたら明石にお墓があることがわかったんです。民家と民家の間にぽつんという感じで置かれたお墓でした。でもそうやってお墓参りが出来たことも良かったですね。
清盛役の松山ケンイチさんは背中から殿の大きさを感じさせてくれるような存在でした。現場での行動も殿そのもの。また僕が参加したころから清盛は病気になっていくのですが、それに合わせてやせていく姿にも役者として大きな刺激を受けました。改めて大河ドラマの看板を背負うことのすごさを知った気がします。

