50音から探す

あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行
麻生久美子 麻生久美子

麻生久美子女優あそうくみこ

1978年生まれ。千葉県出身。1995年に女優デビュー。1998年、映画『カンゾー先生』の演技が高く評価され、日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。その後もドラマ、映画、舞台、CMと幅広い活躍を見せる。NHKでは1998年NHKドラマ館『ご就職』、1999年『櫂』、2004年大河ドラマ『新選組!』、2010年土曜ドラマ『チェイス~国税査察官~』、2016年、プレミアムドラマ『奇跡の人』など。2017年にはドラマ10『この声をきみに』で江崎京子役を演じている。

ドラマ 櫂(1999)

染勇役

ドラマ 櫂

インタビュー

 もう20年近く前になるんですね。宮尾登美子さん原作のこの作品で、私が演じていたのは芸妓・染勇役。大正時代の女衒(ぜげん)である岩伍(仲村トオル)と、彼を取り巻く女たちの哀しくも美しい物語でした。岩伍と妾の女義太夫の間にできた娘・綾子を演じていたのは、井上真央さんです。とてもかわいかったですが、当時からしっかりとした演技をされていました。

 高知弁で芸妓の役ですし、言葉指導や着物の所作指導をいろいろとしていただいたと思うんですが、残念ながら細かい記憶は残っていなくて。でも今こうして当時の演技を見ていると、「もっと頑張ってほしいなぁ」なんて自分で思ってしまいます(笑)。いい意味でも悪い意味でも、私もとても若かったんです。

貧しい家を助けるため芸者になった染勇は高知一の売れっ子に
綾子(井上真央)は染勇にここにいて楽しいかと聞く

 そういえば先日、あるドラマの現場で、『櫂』以来10数年ぶりに仲村トオルさんと共演させていただいたんです。そしたら仲村さんに、「ずい分前に町ですれ違ったとき、僕は挨拶したのに麻生さんスーッと行っちゃって」って言われたんです。「えー!」と驚いたのですが、実は私は私で仲村さんに気付いて軽く会釈をしたのですが「私のことなんて、きっと覚えていないだろう」と思っていたんです(笑)。お互いの誤解が解けたのも、また『櫂』で共演したのを仲村さんが覚えていてくださっていたのも、両方うれしかったです。

岩伍(仲村トオル)は少女たちを芸妓の置屋に紹介する業者
岩伍の妻・喜和(松たか子)は夫の仕事が好きになれず…

大河ドラマ『新選組!』(2004)

お龍役

2004年 大河ドラマ『新選組!』

インタビュー

 江口洋介さん演じる坂本龍馬に“りょう”の漢字を問われ、「龍宮城の“龍”」と答える出会いのシーンなど、おりょうとしての印象的な場面はつい昨日のことのように思い出されます。私は、以前から『お~い!竜馬』というマンガの大ファンだったので、坂本龍馬は大好きな幕末の志士の1人。それだけに、“おりょう”役をやらせてもらえると聞いたときは、ものすごくうれしかったんです。しかも、江口さんは私の中の坂本龍馬のイメージにぴったり。いまだに江口さん以上の人はもういないんじゃないか、と思っているくらいです(笑)。

龍馬(江口洋介)とおりょうの出会い

 三谷幸喜さんの作品に出演させていただいたのは、これが初めてでした。三谷さんとはこの作品の撮影に入るまで一度もお会いしたことはなかったのですが、「おりょうは麻生さんで」と思ってくださったらしいのです。三谷さんの脚本は本当におもしろくて、私としては大河ドラマに出演させていただくだけで光栄で、緊張もあったのですが、おりょうが龍馬に対してツンとすねて見せるなど、現代的な表現も結構多くて驚いたのも覚えています。それだけに、若者から圧倒的な支持を集めた大河ドラマだったのですね。

 ちょっと勝気で天真爛漫なおりょうを演じるのは楽しかったです。それから、堺雅人さんが演じた山南敬助も印象的でした。坂本龍馬とは北辰一刀流の同門でもあったのですが、悲劇的な最期を迎えた人でした。近藤勇の香取慎吾さんや土方歳三の山本耕史さんが中心となって、今でも『新選組!』のチームで飲み会をしていると聞いています。すてきな出会いがたくさんあった現場でした。

龍馬暗殺を新選組の仕業と考えたおりょうは敵を討とうとする

チェイス~国税査察官~(2010)

川島歌織役

チェイス~国税査察官~

インタビュー

 『新選組!』で龍馬を演じた江口洋介さんと、再びご一緒できた作品でした。また、井浦新さん(旧ARATA)ともすでに舞台などをご一緒していたので、安心して現場に入れたのを覚えています。ハワイなどでの海外ロケも行われるなど、ドラマというより映画のような、壮大なスケールで描かれた社会派の作品でした。ただ、密度の濃い撮影が続いたため、いろいろ大変な思いをした部分もあったんですよ(笑)。

歌織は脱税コンサルタント・村雲(井浦新)の企みに手を貸すが…
息子を脱税の道具にしようとする村雲に反発を感じ始める

 私の演じた川島歌織は女性ディーラーという役どころでしたが、単にクレバーなだけでなく、非常に二面性のある女性だったのでそういう点でも演じがいがありました。数千億円もの巨大資産をめぐって、国税査察官と脱税コンサルタント側が抜き差しならない攻防を繰り広げる――ある種、私たちが暮らす日常の生活からは想像すらできない特殊な世界を描いてはいたと思います。でもそこに繰り広げられていく人間ドラマが、一視聴者として見たときに“すごくおもしろいな”と自分でも思ったのを覚えています。撮影時のさまざまな苦労が、作品として見事に結実していて本当によかったなと感じました。

村雲を追う国税査察官・春馬(江口洋介)
歌織は春馬に“村雲を助けて”と訴える

プレミアムドラマ 奇跡の人(2016)

鶴里 花役

プレミアムドラマ 奇跡の人

インタビュー

 大好きな大好きな、思い出深い作品です。岡田惠和さんの脚本もすばらしく、またキャスティングも絶妙で“この役はこの人でなければ”と思えるような方たちばかりでした。私の演じた花という女性は“元ヤンキー”の設定です(笑)。一瞬、「私が元ヤン!?」とも思ったのですが、なかなかない役どころなので楽しんで挑戦させていただきました。しかも、夫が突然姿をくらませたため、目と耳に障害のある娘・海(住田萌乃)を1人で育てている気合いの入った女性です。海を演じた住田萌乃ちゃんは、演技がとても上手でかわいらしくて。自然と母親としての愛情もわきあがってくるようでした。

7歳の海(住田萌乃)は自分の気持ちを伝える術を持たない

 そんな花を愛してしまう、純粋で不器用なロック青年・一択役を峯田和伸さんが演じています。峯田さんのお芝居は、リハーサルからフルパワー(笑)。あまりにハイテンションなので、“ケガしないでねー!”と、スタッフさんと一緒に心配しちゃうほど。それでいて、毎回こちらの想像をはるかに超えた演技をされる峯田さんには、尊敬の念すら抱いてしまいました。

ダメ男・一択(峯田和伸)が海にとっての“サリバン先生”になろうと奮闘

 花にとって一択は論外な相手のはずでしたが、次第に心ひかれていくんですよね。峯田さんのすばらしい演技に加え、岡田さんがそうした心情を丹念に描いてくださったので、花を演じながら全く無理なく気持ちが入っていきました。実はこの年の頭に、私は第2子を妊娠していたんです。ですので、いろんなことをこのドラマを通して学ぶことができました。家族とは、愛とは、障害とは――。今後も1人でも多くの方に見ていただきたい作品です。

ドラマ10 この声をきみに(2017)

江崎京子役

ドラマ10 この声をきみに

インタビュー

 これもとてもすてきなドラマですね。私が演じるのは、朗読教室の講師・江崎京子役。朗読は楽しいのですが、なかなかに難しい。もちろん正解はないのですが、一応“こう読んだほうがいい”というのはあるのだそうです。ドラマの中では朗読だけでなく、話し方教室で滑舌の指導をする場面もあります。そこは完全に技術的な要素なので、指導してくださった先生の口角の上げ方などを完全にコピーするような気持ちで演じていました。でもこれが、案外女優の仕事にも役立つことも多くて、私も発声法などを先生に相談するなど(笑)一石二鳥のお勉強になっています。

京子が代理講師を務める話し方教室

 竹野内豊さんが、さえない大学講師・孝を演じていらっしゃいますが、これがまたすばらしいんです。竹野内さんのようなスマートな方がこういう地味な役をやっても、かっこよさが抜けきらないんじゃないかとも思ったのですが……。すごく自然に孝の“残念な”雰囲気を出していらして(笑)、逆にとてもチャーミングだと思いました。以前、映画でも共演させていただいたことはあるのですが、本当に穏やかで話しやすくて、それでいてどこかマイペースな竹野内さん。“孝にはまったく共感できない”とボヤいていらしたのですが、竹野内さんが演じてくださったことで、孝の魅力は深まるばかりです。京子と孝の距離がどう縮まっていくのか、私自身が興味津々でした。

谷川俊太郎の詩『生きる』を群読
京子の声が孝の心を動かす
その他の出演番組を見る ※類似の氏名が検索される場合があります。
一覧から探す

敬称略

」の検索結果(0件)

お探しの検索条件では見つかりませんでした。
人物名を入れてください。