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滝藤賢一 滝藤賢一

滝藤賢一俳優タキトウ ケンイチ

1976年生まれ、愛知県出身。1998~2007年まで「無名塾」に在籍し、舞台を中心に演技力を磨く。2008年、映画『クライマーズ・ハイ』で一躍脚光を浴び、以後名バイプレーヤーとして数々の映画やドラマに出演する。NHKでも出演作多数。2009年の土曜ドラマ『外事警察』は、自身初のレギュラー出演作となる。そのほかに大河ドラマ『龍馬伝』、連続テレビ小説『梅ちゃん先生』『あまちゃん』、土曜ドラマ『破裂』など。2018年4月より、連続テレビ小説『半分、青い。』では、主人公・楡野鈴愛の父、楡野宇太郎役として活躍。

土曜ドラマ 外事警察(2009)

久野秀真役

土曜ドラマ 外事警察

インタビュー

 また見たくなりますね。とても思い出深い作品です。初のレギュラー出演作ということもあるのですが、何より俳優として尊敬する渡部篤郎さんと共演させていただけたことが本当にうれしくて、興奮しながら撮影に臨んでいたのを覚えています。渡部さんは、とてもセクシーで色気が溢れ出ていましたね。当時はフランスでの長期の舞台公演を終えられた後ということもあってか、日本の俳優さんではないような、まるでヨーロッパの方のような独特の空気感をまとっている印象でした。

人知れずテロリストと闘う“外事第4課”作業班の久野と班長の住本(渡部篤郎)

 この作品は“外事4課”という、警視庁公安部の対国際テロの秘匿部隊を軸にした人間ドラマとなっており、濃密でスリリングな物語展開に、重厚な演出。渋くてかっこ良いのですが、専門的で難しいセリフが多かったように思います。絶対間違えられないような緊張感のなか、必死で長ゼリフにくらいついていたのを覚えています。渡部さんにも、演技について相談させていただいたこともありました。少しでも演技についてのお話を伺いたかったですし、渡部さんの演技を盗みたかったのです。いろいろと丁寧に教えてくださって……。とても勉強になりました。

 また、演出の堀切園健太郎ディレクターにも感謝しています。本当に厳しくご指導いただきました(笑)。当時、32歳だったので、どの現場でも厳しく演出されることって少なくなってくるんです。こちらも30歳超えて怒られるのも嫌ですし(笑)。でも、監督は僕にちゃんと向き合ってくれて、僕を育てようとしてくれていたのだと思います。嬉しかったですね。ほったらかしにされるほど悲しいことはないですから(笑)。僕の俳優人生にとって、かけがえのない作品のひとつです。

連続テレビ小説 梅ちゃん先生(2012)

三上和也役

連続テレビ小説 梅ちゃん先生

インタビュー

 初めて“朝ドラ”に出演させていただいた作品です。僕は若いころ、“朝ドラ”のオーディションを受けては落ちていた経験があるので、本当に思い入れがありました。そのため、国民的人気番組である“朝ドラ”の現場ってどんなものなのかなと、期待をふくらませながら現場に入ったのを覚えています。毎朝放送されていますから(スタジオは)時間に追われていて怒声が飛び交いバタバタなんじゃないかなと想像していたのですが、全く予想とは違っていました。僕は第8週からの登場だったので、もうだいぶ雰囲気や流れができあがっていたのもあったのでしょうが、適度な緊張感と活気にあふれながらもおだやかなムードで、「これが“朝ドラ”なんだ」と思ったのを覚えています。

復員してきた三上は梅子(堀北真希)らの笑顔に迎えられる

 途中参加というのは難しいんです。「梅ちゃん先生」の場合、すでに8週分物語が進んでいたので、戦地から引き揚げてきた三上の役どころをどんな感じで演じるか、試行錯誤しました。でも、キャストの皆様、監督をはじめ、スタッフの皆様が何をやっても受け入れてくださったので、のびのびと自由に演じさせていただくことができたのを覚えています。

内緒でテレビを買ったことで妻の康子(岩崎ひろみ)と大ゲンカに…

 この作品の皆さんは、今思うとすごい顔ぶれですね。堀北真希さんの相手役を演じた松坂桃李さんをはじめ、木村文乃さんや野村周平さんなど、現在では注目を集める俳優さんばかり。“朝ドラ”はずっと、気鋭の俳優さんの登竜門であり続ける現場なのだと思います。

土曜ドラマ ロング・グッドバイ(2014)

語り/森田記者役

土曜ドラマ ロング・グッドバイ

インタビュー

 この作品も大好きです!主人公の浅野忠信さんが、私立探偵・増沢磐二役に見事にはまっていらしてかっこよかったですね。僕にとって浅野さんは、もっとも影響を受け、憧れ続けてきた存在です。浅田さんとは2010年の映画『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』でも共演させていただいているのですが、緊張で浮足立ってしまい、面と向かったときにセリフが飛んでしまった苦い思い出があるんです。だからこそ、今回はそのリベンジをと頑張りました(笑)。浅野さんは当時あまりテレビドラマにご出演される印象がなかったので、こうして連続ドラマでしっかりとご一緒できるのも本当に貴重なことだなと感じていました。

森田は殺人事件の真相を求めて増沢(浅野忠信)の事務所を訪ねる

 僕の演じた森田は物語の軸となる殺人事件の真相をかぎつけ、その裏側をあばこうと駆けずり回る新聞記者。この作品は、『外事警察』でお世話になった堀切園ディレクターがチーフ演出をされていたのですが、やはり演技についての采配が明確でした。監督のことばのひとつひとつが演技のうえでの指針になり、より森田という人物が人間味を帯びたと思います。またこの作品では、語りもやらせていただけたのが思い出深いです。重厚な演出にすてきな音楽、そして出演される俳優さんたちも素晴らしい方ばかりで、僕の語りで作品が壊れないよう、緊張しながら吹き込んだのを覚えています。

土曜ドラマ 破裂(2015)

佐久間和尚役

土曜ドラマ 破裂

インタビュー

 とても大きな役をいただいた、印象深い作品です。高齢社会の日本が今後どういう選択をしていくべきか、また、長寿社会を我々自身がどう生きるべきなのか。一石を投じた作品だったように思います。この作品は、『半分、青い。』でもお世話になっている勝田夏子プロデューサーが長年企画を温めて、ずっと映像化をしたいと願っていた作品だったと伺っています。

 原作は2004年に久坂部羊さんが書かれているのですが、勝田さんは作品を当時読んで、衝撃を受けたとおっしゃっていました。僕も原作を拝読したのですが、とても面白く、ドラマは原作を土台に浜田秀哉さんが大胆に脚色され、またそれもすばらしい仕上がりに“渾身の作だな”と感じたのを覚えています。

佐久間が推進する“プロジェクト天寿”とは…

 僕が演じた国民生活省の官僚、佐久間はある意味、冷酷な男です。しかし、その佐久間のセリフにこそ日本の高齢社会の問題と、無視できない現実が見え隠れしていたと思います。当時、僕も父を看取ったばかりで、父の病室でセリフを必死に覚えていましたから。放送時には残念ながら他界していたのですが、父にも見てほしかった作品です。

国民的俳優・倉木(仲代達矢)は香村(椎名桔平)の新療法の被験者となる

 また、エリート医師役の香村を演じた椎名桔平さん、そして、香村の父であり名優の倉木を演じた仲代達矢さんと、お芝居を通して同じ時間を共有できたことも僕の財産です。仲代さんは僕を「無名塾」で育ててくださった大恩人です。こうして同じ土俵に立たせていただき、緊張しながらも胸を借りる気持ちで演じていたのを覚えています。

連続テレビ小説 半分、青い。(2018)

楡野宇太郎役

連続テレビ小説 半分、青い。

インタビュー

 またこうして、 “朝ドラ”の現場に帰ってこられてとてもうれしいです。大河ドラマや“朝ドラ”は全国津々浦々の、幅広い世代の方に観て頂けるという稀有な作品だと感じています。少しでも多くの皆さんの心に残るようなお芝居ができたらと日々演じております。

 昭和40年代から演じているので、ファッションやヘアスタイルなど当時の雰囲気を見事にスタッフの方々が再現していて楽しかったですね。微妙にサイケなシャツにパンタロン風のズボン、ヘアスタイルはロン毛でしたので、自分に似合うか不安になりながらも、「自分の親世代の話なんだな」と思うと親近感がわきました。

宇太郎と晴(松雪泰子)夫婦は初めての子どもが授かったことを知るが…

 私、宇太郎の妻役の晴さんを松雪泰子さんがすてきに演じてくださり引っ張ってくれるのでとても助けられています。尊敬する女優さんで、若いころからドラマや映画、バラエティーとたくさん拝見してきましたから、夫婦役をやらせていただけるなんて夢のようです。

 娘の鈴愛役を演じる永野芽郁さんも天真爛漫で躍動感あふれる女優さんです。僕には4人子どもがいるので、宇太郎を演じながら父親としてしみじみ思うことがありますね。娘・鈴愛への思いもついあふれてしまって、永野さんのお芝居に感化されまくって、滝藤賢一なのか宇太郎なのか混乱してしまう程、影響を受けています(笑)。いつの間にか、家族の空気ができあがった“楡野家”。皆さんに毎朝見ていただけるのが、僕も楽しみでなりません。

ヒロイン・鈴愛(すずめ 永野芽郁)
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