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松田悟志 松田悟志

松田悟志俳優まつださとし

1978年、大阪府出身。1999年、ドラマ『天然少女萬NEXT~横浜百夜篇~』で俳優デビュー。『仮面ライダー龍騎』や、ドラマ『ヴァンパイアホスト』、映画『天空の蜂』、舞台『明治一代女』など多作品に出演。NHKでは、大河ドラマ『龍馬伝』、連続テレビ小説『てっぱん』、『雲霧仁左衛門』シリーズ、『精霊の守り人』シリーズなどに出演している。

のんびりゆったり
路線バスの旅(2011〜2018)

リポーター

のんびりゆったり 路線バスの旅

インタビュー

 タイトルの通り、全国各地を訪れて路線バスを乗り継ぎ、日本の魅力を紹介していく番組でした。動画でご紹介しているのは、僕が初めて出演した富士山をぐるっと一周した旅の様子。この旅で評価をいただき、約8年に渡ってさまざまな場所を訪れさせていただきました。

 富士山の旅でもそうでしたが、番組では不思議とミラクルみたいな出会いがあるので、いつも驚かされました。この時は僕のほかにたった2人だけお客さんが乗っていて、お話を聞くと30年越しの新婚旅行をされている九州在住のご夫婦でした。ご結婚してすぐ、新婚旅行で富士山を訪れようと話していたものの、お仕事や子育てで実現せず、ようやく叶えられたのだとか。僕は旅の初日にお会いしたのですが、後でお二人から丁ねいなお手紙を番組宛てにいただきました。

30年越しの約束を叶えにきたご夫婦

 また、この旅ではもう一つ印象的な出会いがありました。車内でモジモジしている女性がいたので話しかけたら、「家に帰れないんです…」とおっしゃって。聞くと、東日本大震災で被災され、親戚を頼って静岡県の三島に引っ越してきたばかりの方でした。土地勘がなく、家とは反対の方向へ向かうバスに乗ってしまったようで、困っていらしたので、一緒にご自宅近くのバス停まで一緒に乗っていくことに。その道中で、お仕事を探されているとうかがいました。彼女からもお手紙で、その後の近況をお知らせをいただき、嬉しかったのを覚えています。

間違ったバスに乗ってしまった女性との出会いも

 また、番組のスペシャル版では、平岳大さん、内田朝陽さん、青山草太さんと一緒に旅をしたのも楽しい思い出です。四人の共通点は寂しがり屋なところと、おじいちゃん、おばあちゃんっ子という点! だから旅先でも自然体で年輩の方にお話をうかがえたのだと思っています。いまも4人で連絡を取り合い、コロナ禍でもお互いの状況を報せ合っているんですよ。特に青山くんはプラーベートでもしょっちゅう一緒にいる仲なので、番組でいただいた御縁だなと思っています。

 こうした旅先でのふれ合いのひとつひとつを通して、さまざまな貴重な経験をさせていただきました。この番組に出演させていただいた約8年間は、僕のなかでアーカイブされ、大きなフォルダのようになっています。

BS時代劇 雲霧仁左衛門1〜3
(2013・2015・2017)

高瀬俵太郎役

BS時代劇 雲霧仁左衛門1〜3

インタビュー

 雲霧仁左衛門(中井貴一)率いる盗賊一党と、その捕縛に燃える安部式部(國村隼)を中心とした火付盗賊改方との攻防を描いた池波正太郎さん原作の時代劇。僕が演じたのは安部配下の同心、高瀬でした。

 初回から第3シーズンまで出演させていただきましたが、そんなふうに長く役と付き合える作品に巡り会えるのは、滅多にないことなので、素敵な経験をさせて頂けたと思っています。それに、中井さん、國村さんをはじめ、僕にとってはお手本になる諸先輩方との共演は、やることなすこと全てが勉強になることばかりでしたね。

捕り物のプロ、火付盗賊改方の長・安部式部(國村隼)

 また『雲霧』シリーズは京都の松竹撮影所で撮っていたので、夢の舞台のひとつに立てたという喜びもありました。というのも僕は、おじいちゃんおばあちゃんっ子で、子どものころから一緒に時代劇を見て育ったんです。そうした時代劇の数々が作られた場所でお芝居ができるなんて、もし祖父母が存命中にこの作品を見せられたらどんなに喜んだだろうと思います。

 京都の撮影所はやはり特別な雰囲気があり、技術と伝統を連綿と受け継いできたスタッフさんたちが作る世界観に圧倒されます。80歳を越す大ベテランから10代の新人まで、層の厚い職人さんたちが一緒にひとつの作品を作っているんです。そんな方々と仕事をさせていただくと、今後も時代劇の文化が引き継がれていくことを感じますね。この素晴らしい世界観を俳優部として彩ることができるんだと、いつもやりがいに満ちあふれた日々を送っていました。

 僕が演じる高瀬は第3シーズンで死んでしまいますが、実は他にも主要キャストの多くが同じく物語を去っています。というのも、池波正太郎さんが書かれた原作は第3シーズンまでしかなく、続く第4シーズン以降はオリジナル脚本で制作されているんですよ。ですから、主要キャストの多くもラストを迎えることに。雲霧一党の小頭を演じた伊武雅刀さんもとてもカッコいい最期を演じられたのですが「自分が去った後も、こんな面白い作品をみんなで続けていくのかと思ったら、焼きもちを焼いてしまう」とおっしゃっていました。それほど出演者の誰もが現場を愛して、情熱を注いでいた作品。僕も自分の手を離れた後もドラマが続いていくことに、寂しくてたまらない気持ちになりました。

火付盗賊改方のみんなに可愛がられていた高瀬の衝撃の最期

秋田発地域ドラマ
ザ・ラスト・ショット(2014)

北大路巽役

秋田発地域ドラマ ザ・ラスト・ショット

インタビュー

 秋田県を舞台に、バスケットボールを通して人生を諦めない男たちの生きざまを描いたドラマです。バスケットボールは学生時代に本格的に取り組んでいたので、この作品でプロバスケットチームの花形選手を演じるにあたって、かなり時間をかけて体作りはもちろん、自分も当時の動きを取り戻せるよう準備をしました。

巽は秋田ブレイブラッキーズが誇るポイントガード

 僕も長いことバスケットをしているので、プロ選手かどうかというのは、ボールをついた瞬間に分かるんですよ。経験者ならみんなそうだと思いますが、ドリブルだけでも力量が見えてしまい、下手をすると冷めてドラマに集中できないと思ったので、いかに引退間近のプロ選手をリアルに演じられるかを考え、現場に挑みました。

元チームメイトでスポーツメーカーの靴職人・翔平(永井大)にシューズを依頼する

 バスケットボールシーンは基本的にフリー演技で、そのなかで、例えばスリーポイントシュートを決めるなど、台本にある決まりの動作を入れていく感じ。撮影にはBリーグ(ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ)で活躍する秋田ノーザンハピネッツのみなさんにご協力いただき、彼らのなかに僕も交じってゲームを繰り広げる形で進めました。

 ほかの出演者はその客席で芝居をしていて、試合を見ている設定だったので、僕自身はもう本当にプロ選手になったような気持ちになり、役の感情に入り込みやすかったですね。しかも。客席には実際に秋田ノーザンハピネッツのブースター(ファン/後援者)の方々に入っていただいたので、本当の試合さながらの雰囲気が再現されていました。

 秋田発地域ドラマということで、2週間ほどをかけ、すべてのシーンを秋田で撮影しました。秋田はとても楽しい町で、僕は大好きなきりたんぽを毎日食べに出かけ、温かい人たちと交流して仲良くしていただいていました。また、一度行ってみたいと思っていたバスケットの名門、能代工業高校にもうかがうことができ、指導者という設定で実際の生徒さんたちとふれ合えたのは嬉しかったです。本当にこんな幸せはないと思うような経験ができたドラマでした。

木曜時代劇 まんまこと(2015)

水元又四郎役

木曜時代劇 まんまこと

インタビュー

 江戸・神田の町名主の跡継ぎである麻之助(福士誠治)が幼なじみと協力しながら、町のもめごとを解決していく人情ミステリー。僕が演じたのは麻之助の縁談相手・お寿ず(南沢奈央)の思い人で、余命幾ばくもない病人の又四郎でした。

 演じるにあたっては、監督を務められた黛りんたろうさんから「減量したりできますか?」と訪ねられたことをよく覚えています。絶命寸前の役だったので「わかりました」とお答えし、撮影までの3週間で14キロくらい体重を落としました。ご紹介している動画を撮影したのは撮影初日。又四郎が最後に死力を尽くして体を起こし、麻之助に「お寿ずのことを頼む」とことばをかける場面で、この前に、布団に横になったまま一人で長いセリフを話すくだりがありました。でも実は、セリフは頭に入ってこないし、意識がもうろうとするほどだったんですよ。

3週間で14キロ減量して撮影したシーン

 そんな大変な思いはしましたが、こういう役づくりのアプローチをそれまでしたことがなかったので、短期間でここまで役に合わせることができるんだと、俳優としての自信につながりました。そういう意味では自分なりのレベルアップの瞬間というか、節目になった役だと思っています。

麻之助(福士誠治)と自分が死んだらお寿ず(南沢奈央)を嫁にと賭けをする

 そんな努力のかいあって、又四郎が亡くなるシーンのとき、かたわらに座っていたお寿ず役の南沢奈央さんが「ああダメだ。本当に寂しいんですけど」とおっしゃったんです。この役でご一緒したシーンは数えるほどでしたが、僕自身も本当に寂しい気持ちになり「本気で役づくりをするって、こういうことなんですね」とふたりで話したんですよ。相手を思って役を作る、不思議な感覚を味わいました。

お寿ずとの幸せなひととき

 また、この作品では監督の黛さんとご一緒できたことも素晴らしい経験になりました。ディレクターというよりも芸術家というイメージで、情熱が漏れ出ている人なので、僕自身は自分ができることを準備さえしていけば、必死で撮ってくださるだろうという圧倒的な信頼感がありました。動画のシーンで僕が麻之助の手を取るお芝居は「スムーズに手を取らないでほしい」という黛さんの注文があり、あえて一度つまづいてから、もう一度手を伸ばす動作をしました。そうしたら「それが欲しかったんです」と言ってくださり、嬉しかったです。手のクローズアップひとつにも、そういった細かな情感を映し出す黛さんと一緒にお仕事を突き詰めさせていただいたことは、とても貴重な経験でした。

手を取る前につまづくシーン
「麻之助、お寿ずのことをたのむ」

大河ファンタジー
精霊の守り人シリーズ(2016〜18)

ジン役

大河ファンタジー 精霊の守り人シリーズ

インタビュー

 懐かしいですね。これほど綾瀬はるかさんとアクションシーンを繰り返した人はほかにいないのではと思うほど、彼女が演じるバルサを追いかけ続け、命を狙う役でした。刀の斬り合いもあれば、素手での取っ組み合いもあり、ありとあらゆる方法で戦いました。

帝の影となって戦う狩人

 作品は3年を通して放送した大河ドラマファンタジー。日本を代表するファンタジー作家・上橋菜穂子さん代表作である「守り人」シリーズを映像化した作品でした。僕自身、上橋さんの作品の大ファンだったので、出演が決まったときは夢を見ているような気持ちでした。

 マネージャーさんから一報を受けたときは、友だちと食事をするところで、料理が運ばれてくるのを待っていたのですが、一刻も早く詳細を知りたくて、結局食べずに台本を受け取りに向かったんですよ。そして、受け取った台本をその場で読んで役を確認したことを、いまも鮮明に覚えています。

ヒロイン・バルサ(綾瀬はるか)との激しいバトル

 僕が演じた狩人のジンという役は「守り人」シリーズのファンであれば、とても魅力的に感じる登場人物。ですから、この配役を知ったときは幸せでたまらない気持ちになりました。しかも3年に渡って演じられるとあって、役を常に抱えてそれだけの時間を過ごせたのは、大きな財産になりました。

 ジンはバルサとの戦いのなかで片腕になるため、乗馬シーンは全て片腕で練習をしました。実は乗馬は初体験だったので、片腕で乗りこなすのが難しく苦労しましたね。でも根気強く取り組んだので、馬とも仲良くなり、信頼関係も生まれました。殺陣(たて)のシーンも多く、求められるクオリティも高かったので、そこに必死に追いすがることにとって、めちゃくちゃ充実した3年を過ごせた気がします。

左腕に鉄の義手をつけて戦う

 また、この作品では、僕がデビュー作でお世話になったアクション監督の辻井啓伺さんと、その弟子の舟山弘一さんに再会し、18年ぶりにみっちりと鍛えていただいたんですよ。初めて出会ったころは学生だった僕が、時を経て成長した姿をお見せできたことが感慨深く、おふたりも当時の話をいろいろとしてくださいました。そういう意味でも『精霊の守り人』が僕にとってメモリアルな作品。こういう作品と出会い、それを過去に置いてこられたことは、僕の自信のひとつになっています。

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敬称略

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