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中村勘九郎 中村勘九郎

中村勘九郎歌舞伎役者・俳優なかむらかんくろう

旧名・別名
中村勘太郎

1981年生まれ、東京都出身。歌舞伎俳優。2012年、六代目中村勘九郎を襲名。伝統的な歌舞伎と同時に、「コクーン歌舞伎」や「平成中村座」への出演など新しいことへの挑戦も多い。映画、テレビ、写真集など幅広い分野へも挑戦。主な出演作に、映画『禅 ZEN』『清洲会議』『銀塊』シリーズなど。NHKでは、大河ドラマ『新選組!』『いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)~』、『にほんごであそぼ』『アナザーストーリーズ』などに出演。

ドラマDモード 光の帝国(2001)

倉沢泰彦役

ドラマDモード 光の帝国

「六番目の小夜子」などファンタジックな作風で数多くのファンを持つ恩田陸の原作。突然、未来を知るという超能力に目覚めてしまった少女・春田記実子(前田愛)を主人公に、さまざまな謎に立ち向かう彼女とその家族の絆を描く。このドラマで中村勘九郎は、記実子の幼なじみ泰彦を演じた。

原作:恩田陸 脚本:飯野陽子 音楽:山下康介

大河ドラマ 新選組!(2004)

藤堂平助(とうどうへいすけ)役

大河ドラマ 新選組!

インタビュー

 初めて大河ドラマに出演した作品でした。演じたのは新選組八番隊組長の藤堂平助。試衛館のメンバーでも特別何かに秀でているということもない、普通の男の子というイメージでした。一番年下ということもあって世間知らずでもあり、お茶目なところもありつつ、やや弱気でちょっと間が抜けているようなところもあるキャラクターでしたね。

礼儀正しく育ちも良いといわれる藤堂平助

 ただ、もともと父親の顔を知らず、母親も幼いときに亡くしていたことから、悩みの多い人物でもありました。すごく孤独な人だったのが、心から明るい沖田総司(藤原竜也)と出会い、拾ってくれた伊東甲子太郎(いとうかしたろう/谷原章介)の元を離れて試衛館道場に移ることに。ところが結局、同年代の沖田と自分を比べて劣等感にさいなまれたり、後年、伊東先生と近藤(勇)先生の間に立たされて悩むことになりました。

剣の腕が沖田聡司(藤原竜也)より劣っていることに悩む

 印象的なのはやはり、平助の最期が描かれた油小路事件。新選組を離れることになった伊東先生と一緒に平助も隊を離れることを決断します。ただ、油小路で永倉新八(山口智充)や原田左之助(山本太郎)に向かって行く場面を撮影したときは、自分の頭のねじを1本壊さないとできませんでした。ずっと一緒にやってきた仲間でしたから。

油小路で新選組の永倉(山口智充)や原田(山本太郎)らと刃を交える

 初めての大河ドラマで1年は長いと思っていたのに、終わってみるとあっという間だったなと思います。三谷幸喜さんの脚本、出演者、スタッフすべてが最高で、本当に楽しい現場でした。実は出番が終わったあとも、無理を言って先の台本を読ませていただいていたほどです。『新選組!』という作品に出会えたこと、そこでいただいたものはその後の糧になったと思っています。

新選組の仲間に斬られて最期は近藤(香取慎吾)の胸の中で息を引き取る

大河ドラマ いだてん(2019)

金栗四三(かなくりしそう)役

大河ドラマ いだてん

インタビュー

 2度目の大河ドラマ出演で主演を務めさせていただき、日本で初めてオリンピックに参加し、生涯をかけてマラソンの普及に尽力した金栗四三さんを演じました。金栗さんと、もうひとりの主役・田畑政治さん(阿部サダヲ)を中心に、明治から昭和にかけてのスポーツ史を落語を織り交ぜながら描いた宮藤官九郎さんの脚本がめちゃくちゃ面白く、いつも次の台本を心待ちにしていました。

オリンピックをテーマにした大河ドラマの主人公・金栗四三

 出演のお話をいただいた当初は「大河ドラマの主役が僕で大丈夫?」と思いました。学生時代からスポーツとは縁がなく、勝ち負けのない歌舞伎の世界で生きてきたので、金栗さんを演じて味わった勝利の喜びや敗者の悔しさは新鮮な感情でした。金栗さんを通じてスポーツ選手の一瞬にかける精神がよく分かるようになり、競技の見方も変わりました。

四三は長距離のマラソンが得意で“いだてん”と呼ばれる

 金栗さんはオリンピックでは惜しくもメダルを取れませんでしたが、マラソン普及のために全国を行脚したり、後進の育成にも力を尽くし、生涯にわたって走ることを追求しました。年を重ねるにつれて、レジェンドのような存在になってはいきましたが、故郷の熊本にいた頃の純粋で真っ直ぐな根っこの部分を最後まで大切に演じたつもりです。

学生駅伝(のちの箱根駅伝)を企画したり後進の育成に尽力する

 思い返すと本当によく走った1年でした。セリフは「スッスハッハ」という走るときの呼吸音ばっかりだとツッコまれるほど(笑)。「何も考えないで走ればよか」というセリフが大好きで、僕自身も走っていればとにかく楽しかったし、体調も良かったです。

故郷の熊本時代から「スッスハッハ」のリズムで走る

 1年半もの間ひとりの人物を演じる機会をいただけたことは僕の俳優人生にとって貴重な経験になりました。また歌舞伎俳優、ミュージシャン、落語家などさまざまなジャンルで活躍する豪華なメンバーが、まるで和製アベンジャーズのように集結して、宮藤さんが作ったキャラクターを生き、そんなすばらしいキャラクターたちに出会えたことは僕にとって財産になりました。

1964年の東京オリンピック開会式を国立競技場で観戦する

ドラマ
忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段(2021)

中村仲蔵(なかむらなかぞう)役

BS時代劇 忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段

インタビュー

 大河ドラマ『いだてん』以来の映像作品になりました。演じるのは江戸時代に活躍した伝説の歌舞伎俳優・初代中村仲蔵(なかむらなかぞう)。実話をベースに裸一貫から人気役者へとはい上がるその姿を描く下剋上物語でした。

どん底の下っ端役者から看板俳優まで成り上がった伝説の歌舞伎俳優・中村仲蔵

 仲蔵さんは動物の役やエキストラ的な役割を果たす“稲荷町(いなりまち)”から、看板俳優の“名題(なだい)”にまで昇り詰めた人。源監督の脚本はその疾走感やワクワクする感じが読んでいても魅力的でした。特に面白いと感じたのは、冒頭に登場する仲蔵さんの生い立ちを描いた部分。舞台を効果的に使い、歌舞伎的に見せていたのには感動しました。

二代目中村傳九郎(でんくろう/高嶋政宏)は七歳の仲蔵に「中村座」の中をとって“中蔵”と名付ける

 また、弟の七之助との共演は大人になって初めてで楽しかったですね。『いだてん』では一緒のシーンがなかったので、今回はバディのような感じで膝をつき合わせてお芝居が出来てよかったです。一見クールで緊張なんかしないように見えて、根はすごく熱い男なんです。そば屋のシーンでは緊張で手がブルブル震えていて、それくらい覚悟を持って作品に挑んでくれていたのかと思うと、我が弟ながら誇らしく感じました。

初代 市川染五郎(中村七之助)は仲蔵の才能を信じている

 初体験だった京都・太秦での撮影も印象的です。40歳になってもまだ初めてのことだらけで、毎日ワクワクしていました。特にすばらしかったのはスタジオに建てられた江戸時代のセット。僕たち歌舞伎俳優がもしタイムマシーンを持っていたら、一番行きたい場所はやはり江戸時代なんですよ。まさにその世界が目の前にあり、そこで毎日お芝居ができるなんて、役者冥利に尽きるなと思いました。

江戸時代の日本橋 堺町(さかいちょう)の街並み

 しかも浮世絵に出てくる江戸中期の芝居小屋を再現していたのには感激しました。古い芝居小屋は日本全国に残っていますが、定式幕の前に舞台がせり出している、つまり幕を閉めても舞台が残る構造のものは初めて見ました。しかも斜めの花道までこだわって作ってくださったんですよ。スタジオに一軒の芝居小屋ができちゃったので、もしコロナ禍じゃなければ、お客さんを入れて、出演者たちで一本芝居をしたかったなと思うほどでした。

超人気演目『仮名手本忠臣蔵』にて仲蔵は起死回生のアイデアを披露する

 また僕自身、仲蔵さんと縁のある「志賀山三番叟(しがやまさんばそう)」を踊ったことがあるのですが、現代にも受け継がれる踊りが残る歌舞伎俳優の先人であり、偉人のような存在を演じるにあたり、プレッシャーもありました。そもそも歌舞伎俳優が歌舞伎俳優を演じるってなかなか難しいんですよ。今回は映像作品なので、劇中劇などもあり試行錯誤しながら撮影しましたが、当時の歌舞伎界や中村座で起こったワクワク感が表現できたらと思って演じたので、見る方にも楽しんでいただけたらうれしいです。

仲蔵の歌舞伎は見る人すべてを圧倒して大人気となる
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