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中村蒼 中村蒼

中村蒼俳優なかむらあおい

1991年、福岡県出身。2006年、舞台「田園に死す」でデビュー。近年の主な出演作に、映画『空飛ぶタイヤ』『もみの家』、舞台「お気に召すまま」「忘れてもらえないの歌」など。NHKでは、大河ドラマ『八重の桜』、『洞窟おじさん』、『赤ひげ』シリーズ、『悪魔が来りて笛を吹く』、NHKスペシャル『詐欺の子』、『浮世の画家』などに出演。連続テレビ小説『エール』では主人公・裕一の幼なじみで作詞家の村野鉄男を好演。2020年秋には『赤ひげ3』が放送。

木曜時代劇 かぶき者慶次(2015)

石田(前田)新九郎役

木曜時代劇 かぶき者慶次

インタビュー

 藤竜也さんが演じた前田慶次の息子・新九郎役でした。実は石田三成の遺児だったという出自の秘密を持つ役で、新九郎自身もドラマが進む過程でその事実を知るのですが、自分が生きていていいのか、自身の存在そのものに悩み葛藤する場面があって、演じるのが難しかったです。新九郎は武士でありながら、農民と共に農業にいそしみ、コミュニケーションを取りながら彼らの声に耳を傾けるような優しい人物でした。そうした部分は育ての父である慶次の影響が強いかもしれないですね。

新九郎は関ケ原の合戦で敗れた石田三成の子

 このドラマで印象深いのは何といっても藤竜也さんとの共演です。相当なキャリアをお持ちなのに、おごらず、常にチャレンジ精神を忘れず、真摯にお芝居をされている姿を見て、自分もずっとそうでありたいと思わされました。実は立ち回りのご経験があまりなく、このドラマで殺陣に挑戦されたとうかがい、驚いたことを覚えています。そんな藤さんから撮影の最後に「器用な役者さんにはならないでね」と言われたのも思い出深いです。いろいろ小手先で済ますのではなく、悩みながら地道にお芝居をしていかなくてはと思いました。

戦国一のかぶき者・前田慶次(藤竜也)は60歳を過ぎ、風流三昧の暮らし
新九郎を息子と偽り、ひそかに育ててきたが…

 共演者と仲良く話せないまま撮影が終わってしまう現場も少なくないのですが、『かぶき者 慶次』の現場は、チャーミングな藤さんと、同郷でとても明るい西内まりやさん、好青年で気持ちの良い工藤阿須加さんのおかげで、楽しくフランクにいろいろなことを話し、まさに家族のように過ごせました。藤さんは「いまだに撮影本番は緊張する」などと言って、気持ちをほぐしてくださり、親近感を覚えました。でも、いざお芝居となると、藤さんと面と向かう場面の緊張感はすごかったです。そういうオンオフの切り替えができる現場は素晴らしく、いい経験をさせていただいたと思っています。

三成の子であることが知られ、新九郎と慶次に刺客が迫る!

ドラマ 洞窟おじさん 完全版(2015)

加山一馬役(青年時代)

ドラマ 洞窟おじさん 完全版

インタビュー

 リリー・フランキーさんが壮年期を、僕が青年期を演じた一馬は、実在の方をモデルにした人物。親の虐待を逃れ、中学生の時に家を飛び出してから40年以上も洞窟で暮らした男性の驚くような実話が描かれていました。ファンタジーなんじゃないかと思うようなエピソードが次々に登場するのですが、それが実際にあったことなんだと分かっているので、どこか説得力があってリアルに感じながら演じることができました。

13歳で家出した一馬は山奥の洞窟を転々とする生活
親切な砂川夫妻(木内みどり・井上順)は一馬を家に招く

 第2話では、一馬を息子のようにかわいがってくれる夫婦とのエピソードが登場しました。一馬は子ども時代に家族と離れて暮らすことを選びましたが、それでもどこかで家族に憧れを抱いていたのかなと思います。だから、その優しさを受け入れてみようとはしたんです。だけど、純粋な人間だったからこそ、ある一定のラインを超えることができなかったんですよね。幼い頃に刻まれた傷も癒えることがなかったのだろうなとも感じました。ただ、一馬は傷ついた弱々しい人間ではなく、すごく生命力に溢れた人なので、ある意味、他人に頼らなくても生きていけたんでしょうね。それがかえって彼を生きづらくさせていたのかもしれません。

親から虐待を受けた一馬は人を信じることができず、砂川家を出る

 撮影が行われたのは冬で、文字どおり山奥の洞窟がロケ現場でした。毎日、全身を黒く塗って、衣装はあの通りですから、とても寒かったのを覚えています。樹海をさまよったりもしましたし、なかなか過酷でした(苦笑)。

死に場所を求めて樹海をさまよう一馬が見たものは…

BS時代劇 赤ひげ(2017~)

保本登役

BS時代劇 赤ひげ

インタビュー

 『赤ひげ』といえば、黒澤明監督の映画で有名ですよね。ですから、ドラマとして新たに描くと聞いたときは驚きました。しかも、保本役で出演させていただけるなんて、あまりに巨大な壁に挑むことにワクワクし、ぜひチャレンジしたいと思いました。

 保本は最初、長崎で学んできたエリートとしてのプライドが高い人物でした。もっと待遇のいい医者になる予定だったのにアテが外れたことから、周囲の人たちに上から目線で接し、養生所を見下してしまっていたんです。それが、船越英一郎さん演じる去定先生と出会い、その背中を見るうちに、医者としてのあるべき姿に気づいていく。第一シリーズでは毎回、多彩なゲストが登場し、さまざまな問題を投げかけるなかで、保本自身の変化を8話通してグラデーションのように描いていったように思います。

「赤ひげ」こと新出去定(船越英一郎)は小石川養生所で貧しい患者たちの面倒をみる

 現場では、赤ひげ先生こと船越さんをはじめ、同世代の古舘佑太郎さん、前田公輝さんたちとワイワイ過ごしていました。僕たち養生所のメンバーにとって船越さんは、父親のように慕う存在。撮影中はもちろん、プライベートな部分でも頼れる先輩でした。本当に優しくて、どんな質問をしても僕たちのレベルまで降りてきてくださり、同じような目線で話してくださるんです。ですから、昔の撮影所での貴重なお話をうかがったり、お芝居の相談をもちかけたりと、空き時間はいつも船越さんを囲むように過ごしていたように思います。

反発していた保本も、さまざまな事情を抱えた患者たちと出会い、成長してゆく

NHKスペシャル ドラマ 詐欺の子(2019)

嘉川大輔役

NHKスペシャル ドラマ 詐欺の子

インタビュー

 複数の実話をもとに、なぜ若者たちが詐欺に手を染めるのかをドラマとドキュメントで描いた番組でした。僕が演じたのは、かけ子(詐欺犯罪関連の隠語で、電話をかけ相手をだます役)のリーダー、大輔。詐欺被害については連日のように報道されるニュースなどで知っていましたが、実際に渦中の人物を演じてみて、こんなにも簡単に、本人の気持ち次第で入れる世界なんだと驚きました。これで生計を立てていこうという子は意外と少なくて、みんな一時のお小遣い稼ぎのような気持ちで気軽に手を染めている。あるいは歪んだ上下関係、友達関係に引きずられている場合も多いようでした。そういう事実を見ていくと、彼らは決して特別な子たちではなく、誰にでも起こりうるのかもしれないと思わされました。

10代で詐欺グループに加わった大輔は荒稼ぎを繰り返す
大輔の指示で金を受け取りに行く「受け子」は14歳の少年

 ドラマは実際の証言をもとに作られていたので、こういうやり取りが実際にあったとか、この場所で逮捕されたという場面がときどきあって、気持ちが沈むこともありました。とはいえ、なかなかできない経験ですよね。

大輔は稼いだ金を母親に仕送りしていた

 ドラマのクライマックスで大輔の裁判シーンが描かれたのですが、僕自身、大輔として、母親(坂井真紀)が悲しむ姿をどう受け止めていいか分からない申し訳なさと、親が目の前で泣いている焦りを感じ、すごく複雑な気持ちになりました。と同時に、親が子どもの犯罪に責任を感じてしまう気持ちも痛いほど分かり、とても苦しかったです。

母・春美(坂井真紀)の視線を感じながら、大輔の第一回公判が始まる

連続テレビ小説 エール(2020)

村野鉄男役

連続テレビ小説 エール

インタビュー

 鉄男は子ども時代から筋が通っていて男らしいキャラクター。大勢に影響されず、良いものは良いし悪いものは悪いとハッキリ言えるタイプなので、うらやましいです。僕の場合は長いものに巻かれるタイプ。忖度してしまうので、鉄男のような男に憧れます。当初はあまり笑わない寡黙な感じでしたが、回が進むにつれて失恋も経験し、人間味が増したかなと思っています。もちろん誰しも子ども時代のままではないと思いますが、鉄男もたくましく生きてきたタイプの人間なので、その場の環境に馴染む力がすごくあるんだなと感じています。だからこそ新聞社で頼られたり、おでん屋さんを急に任されたりするんでしょう。そうした部分に鉄男の経験値を感じていただけるといいですね。

学校も行かずに魚屋の仕事を手伝う鉄男(子ども時代:込江大牙)
詩を愛する鉄男と音楽を愛する裕一(窪田正孝)は生涯の友となる

 モデルとなった福島県出身の作詞家・野村俊夫さんについては、クランクイン前にいろいろと調べました。ドラマで描かれている鉄男とは違う部分もあるのですが、新聞社に勤めていたからこそ、あまり偏った詩は書かず、戦時中も中立的な詩を書き続けたそう。もちろん時代にはあらがえないので、検閲にはひっかからないように、それでも読む人が読めば故郷を思う詩だとか、思いが伝わるような内容を書く繊細さがあったんだと知りました。

鉄男は新聞記者となってからも、夢をあきらめず詩を書き続けていた

 新型コロナウイルス感染拡大防止のために収録休止の期間があり、しばらく再放送が続いていますが、くすぶっていた鉄男の活躍がこれから描かれていきます。一足先に世に出た裕一(窪田正孝)や久志(山崎育三郎)に続くように、鉄男にも花開く日が来ますので、楽しみにしていただければと思います。“福島三羽ガラス”のシーンは、それぞれの個性がぶつかって撮影していても面白いんですよ。お互いの活躍を褒め合う、楽しく明るいシーンも多くて、3人揃うと現場も一気に明るくなります。それにしても彼らの才能を早くから見抜いて導いた藤堂先生(森山直太朗)はすごい人ですよね。もっと評価されていいんじゃないかなぁ(笑)。

幼なじみの久志(山崎育三郎)は歌手、鉄男は作詞家、裕一は作曲家に…
藤堂先生(森山直太朗)は「福島三羽ガラス」の小学校時代の恩師
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