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村杉蝉之介 村杉蝉之介

村杉蝉之介俳優むらすぎせみのすけ

1965年生まれ、群馬県出身。主な出演作に、ドラマ『ラブリラン』『必殺技仕事人2019』『執事 西園寺の名推理』、映画『空飛ぶタイヤ』『麻雀放浪記2020』『惡の華』『108~海馬五郎の復讐と冒険~』、舞台『キャバレー』『愛犬ポリーの死、そして家族の話』『ニンゲン御破算』『キレイ―神様と待ち合わせした女―』など。NHKでは、『御宿かわせみ』『みをつくし料理帖』、連続テレビ小説『純情きらり』『あまちゃん』大河ドラマ『平清盛』など。よるドラ『だから私は推しました』では、オタク仲間の長老格で理性と温かさを兼ね備えた弁護士の椎葉貴文役を好演。

連続テレビ小説 あまちゃん(2013)

ヒビキ一郎役

連続テレビ小説 あまちゃん

インタビュー

 朝ドラは出演が決まって嬉しかったですね。実家の親がすごく喜んでくれましたし、地元でも評判が良かったです。僕が演じたヒビキ一郎はご当地アイドルを追っかけているカメラ小僧だったのが、いつの間にかアイドル評論家みたいになっているという面白い役でした。最初のころは、小泉今日子さんが演じられた春子から「変態、変態」と言われていたんですけどね(笑)。あの役は、宮藤官九郎さんが僕にあて書きしてくれたのかなと思っています。

“北鉄のユイちゃん、海女のアキちゃん”を追いかけて北三陸にファンが!
カメラを抱えたファンたちの先頭にいる男、ヒビキ一郎

 この役でこだわったのはカメラの構え方です。以前、自主映画でカメラが趣味という人物を演じたことがありました。その時、監督から撮影の仕方を研究するように言われて参考にしたのが、カメラマンが主人公の『欲望』(1967年/イギリス・イタリア合作)という映画でした。その主人公のカメラの構え方や左手の添え方などがすごくリアルだと聞いたからです。今回のヒビキ一郎もその人物の真似をして構えていました。

 ヒロインのアキちゃん(能年玲奈/現:のん)とのシーンは、毎回すごく楽しかったですね。アキちゃんに向かって「ブス、ブス」と、ひどい言葉を投げつけるんですけど、アキちゃんも僕にがんがん文句を言ってくる。そんなやりとりも印象に残っています。

アイドルグループ「GMT」のメンバーとなったアキとの再会
ヒビキはアイドル評論家として有名になっていた

 出演者には同年代の方が多かったですね。小泉今日子さんが昭和41年、吹越満さん、杉本哲太さん、古田新太さん、尾美としのりさんが僕と同じ昭和40年生まれでした。とはいえ、僕は28歳で劇団に入った人間なので、みなさん映画やテレビで見ていた方たちばかりでしたが……。 ある時、スタジオの前室で海女さん役の女優さんたちと台本の通し番号のことを話題にされていた小泉さんから、「村杉さんのは何番?」と振られて「246番です」と答えたら「ニー ヨン ロク!カッコいいじゃん」(*)って(笑)。そんな会話をキョンキョンとしていること自体がすごいなって(笑)。

 あと忘れられないのが、『紅白歌合戦』の「あまちゃんコーナー」に出演したことです。2005年の紅白にはバンド「グループ魂」で出演しているのですが、この時はミュージシャンではなく役者として。それも、ある意味、『あまちゃん』の最終回ともいえるような内容でした。録画や生中継、ステージも含めて朝ドラの放送時間と同じ15分間。小泉さんの「ヒビキ!」という声で審査員席の宮本信子さん、宮藤さんの間から、僕はピンマイクもつけずに叫んだんです。まさに、いいところを持っていくというか、あれでヒビキも成仏できたと思いました(笑)。あと、ドラマでは影武者だったから人前で歌うことのなかった春子さん(小泉今日子)、東京に出たくて出られなかったユイちゃん(橋本愛)が紅白のステージで歌っている!家に帰ってテレビを見ながら泣いてしまいました。宮藤さん、優しいなって。本当に幸せな半年間を過ごすことができました。

阿部サダヲ、三宅弘城らとバンド“グループ魂”としても活動
2013年 第64回紅白歌合戦での『あまちゃん』スペシャルステージ
審査員席の後ろにヒビキ一郎が!

 *赤坂、表参道、渋谷などのファッション街を通る国道246号の略称

徳島発地域ドラマ 狸な家族(2013)

撮影スタッフ役

徳島発地域ドラマ 狸な家族

インタビュー

 このドラマのロケで徳島県三好市を訪れたのは、ちょうど『あまちゃん』に登場して2週目のことだったんです。僕の役がテレビ番組のカメラマンだったので、エキストラで参加してくださっていた地元の方に「あまちゃんと同じような役やね」と言われたりしましたね(笑)。

人気番組のロケクルーが徳島県三好市を訪れる
偶然にも三好市は俳優の中島新作(渡辺いっけい)の故郷で…

 僕、ふだんはすごく暗い人間なんですが、この現場はすごく楽しくて、やたらテンションが高くなっていたことを覚えています。タヌキ伝説の言い伝えがある地域ですから、パワースポットではないけれどタヌキがそうさせたのかと思ってしまったほど(笑)。

 スタッフさんがドラマの撮影に慣れていないドキュメンタリー出身のチームだったので、ADさんに、役者を待たせてるときは「はい、チェック中!」「セッティング中!」とか叫べば聞こえるから大丈夫ですよ。なんて教えながら楽しくなって「はい、確認中!」とか僕がずっと言ってました。テンション高かったですね。

15年ぶりに帰った新作と妻・初子(坂井真紀)はカメラの前で“良い夫婦”を演じる

 ロケ地が素晴らしい場所だったことも大きかったと思います。僕自身が山奥で育ったので山の景色は見慣れていたはずなのに、ここはマチュ・ピチュを思わせるようなあまり見たことがない景色が広がっていました。撮影が早く終わったり休みの日には、共演者の荒川良々くんや清水くるみさんたちとラフティングを楽しんで、川に飛び込むゲームをしたことも思い出です。

高低差およそ390メートル 雄大な景色が広がる祖谷渓

松尾スズキアワー 恋はアナタのおそば(2016)

直角役

松尾スズキアワー 恋はアナタのおそば

インタビュー

 歌とコントのバラエティーショーで、舞台はNHKの近くにある「犬ぞり庵」というそば店でした。僕はそば店の店員で無理矢理お客を連れ込んだかと思えば、変なギャグを連発したり、あげくに直角に曲がるという男の役(笑)。店にはNHKのスタッフや大物芸能人、謎の男などが現れてのドタバタ劇が繰り広げられたのですが、昔のドリフ(ドリフターズ)ってこんな感じだったのかなと思わせてくれるような楽しいショーでしたね。

そば屋“犬ぞり庵”にやってくるのはおかしな客ばかり
店員「直角」には歩くとき、角を直角に曲がる癖がある

 芝居と芝居の間には舞台が回転して、バンドの生演奏で多部未華子さんや大竹しのぶさん、松尾スズキさんがオリジナル曲を披露するという構成でした。

 観客席にお客さんを入れての撮影で、リハーサル1回、カメラリハーサル1回のみで一発勝負のような舞台。何かあったらカメラを止めるということになっていたのですが、結局そのまま最後までいけたので良かったけれど、やはり緊張しました。大竹しのぶさんとは以前、松尾さんの舞台でご一緒したことがあり、僕がよくセリフを噛んでいたのを覚えていらして、本番中に「また噛むんでしょ(笑)」「今日は噛みません!」なんてやりとりもありました(笑)。年始の撮影だったので年末年始、お正月も実家でずっとセリフを覚えて臨んだんです。ところが、松尾さんが出てくると客席の後ろにあるモニターにセリフが映し出されるんですよ。もちろんお客さんは気づかない。ずるいなと思いましたけど(笑)、作・演出が松尾さんだから仕方ないですね。でも本当に楽しかったので、またこんな感じのバラエティーショーをやりたいですね。

OLのサチコ(多部未華子)が店長になると言い出し…
大竹しのぶ、松尾スズキと歌い踊る歌のコーナー

土曜時代ドラマ みをつくし料理帖(2017)

坂村堂嘉久役

土曜時代ドラマ みをつくし料理帖

インタビュー

 黒木華さんが演じる女料理人・澪が包丁を握る「つる家」に、戯作者の清右衛門(木村祐一)を案内する版元の店主という役でした。版元と戯作者の関係なので、木村さんと2人のシーンがほとんど。ずっと話していてあまり料理を食べることはなかったんです。カットがかかり、OKが出たところで少しいただいたくらい。昔の人はこんなにぜいたくなものを食べていたのかと思うくらい、おいしかったですよ。

坂村堂は売れる作品を書いてもらおうと戯作者の清右衛門(木村祐一)を接待する
「つる家」で腕をふるうのは大阪生まれの若き女料理人
澪(黒木華)は食べる人を思い、心をつくした創作料理を出す

 木村さんとご一緒したことで、刺激を受けたことがたくさんありました。たとえば所作の先生に「浴衣の丈が短かった場合、所作はどうやねん」と、より突っ込んだ質問をしたり、細かいところを常に観察されている。その緊張感も含めて現場でのあり方がすごい。だけど、お話をされると優しい方で、その後、舞台を見に来てくれました。

 「つる家」の主人・種市役の小日向文世さんとは舞台でもご一緒したことがあるのですが、現場を楽しい雰囲気に盛り上げくださるムードメーカー。黒木さんも舞台共演がありましたし、一緒のシーンはなかったのですが森山未來くんも共演経験があったので、とてもなごやかな気持ちで過ごせた現場でした。

つる家の主人・種市(小日向文世)は江戸の味つけに慣れない澪を支え、見守る
料理の腕比べで澪がつくった“寒鰆の昆布締め”
昆布のうまみがしみた鰆の滋味に坂村堂は涙を流す

よるドラ だから私は推しました(2019)

椎葉貴文役

よるドラ だから私は推しました

インタビュー

 オタクと地下アイドルの物語というと、僕らの世代だと暗くて不潔なイメージの人が多いかもしれませんが、全く違いました。ライブハウスは健康的でハッピーな空間で「悪い先入観で見ててすいません」って思いました。

 僕の役どころはオタク仲間の長老格といった存在。“箱推し”と言って“サニーサイドアップ”(以下サニサイ)全員を推すオタクなんです。『あまちゃん』のヒビキとはまた違うタイプだったので、やりやすかったですよ。ヒビキみたいな感じでいくのも、他のオタクたちと一緒にわーっとやるのも年齢的にきついなと思っていたので(笑)。

主にライブハウスなどで活動する地下アイドル“サニーサイドアップ”
婚約者にフラれ、人生のどん底に落ちた愛(桜井ユキ)が“サニサイ”と出会う
弁護士の椎葉は新参者の愛を気遣い、ファン仲間に迎える

 椎葉は、サニサイをお父さんのような気持ちで見ていましたね。箱推しですから、ライブではメンバー全員を満遍なく見ることを意識していました。余談ですが、グループ魂のライブでは、僕の目の前にいるお客さんでもみんなボーカルの破壊(阿部サダヲ)しか見ない(笑)。僕も一生懸命踊ってるんだけどなあって(笑)。客席にいるとどうしてもセンターを見ちゃう気持ちはわかりますけどね。だから僕は人一倍、箱推し精神で演じていました。

ハナ(白石聖)推しの瓜田(笠原秀幸)はストーカー気質の厄介な客
ハナの身を心配する愛は一計を案じ…

 ライブは本当に引き込まれました。サニサイのハナちゃん(白石聖)のセリフに「推しって愛だ」というのがあったのですが、本当にその通りだと思います。歌っているアイドルも応援する側も一緒になって会場が一つになっていくのを実感できたんです。体育会的なのりもあり、ものすごく幸せな空間だと思いましたね。コールもみんなで共通する応援の仕方なので団結感が生まれるし、決まるとアドレナリンが出る感じも体験しました。

 何より、短い期間でここまで完成されたアイドルグループになりきったサニサイのすごさをみなさんに見ていただけたらと思います。

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