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上白石萌音 上白石萌音

上白石萌音女優かみしらいしもね

1998年生まれ、鹿児島県出身。2011年、第7回「東宝シンデレラ」オーディション審査員特別賞を受賞。映画、舞台、テレビで幅広く活躍。映画『舞妓はレディー』、『ちはやふる』シリーズ、アニメ『君の名は。』、『羊と鋼の森』、舞台『組曲虐殺』、ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』など。NHKでは、大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』『青天を衝け』、『ガタの国から』、『令和元年版 怪談牡丹燈籠Beauty&Fear』などに出演し、『忠臣蔵狂詩曲 No.5 中村仲蔵 出世階段』の放送を控える。連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』では、初代ヒロインを演じる。

大河ドラマ 江〜姫たちの戦国〜(2011)

和役

大河ドラマ 江〜姫たちの戦国〜

インタビュー

 ドラマデビューが『江~姫たちの戦国』だったんです。私が13歳のころですね。父が社会科の教師なので大河ドラマは必ず見てはいましたが、それに出演することの重みみたいなものはまだ理解できていなかったと思います。撮影も初めてですし、役についてもよくわかっていなかったので、祖母に着物の着方や所作などを少し教えてもらったり、あとは父を質問攻めにしていました(笑)。

 江(上野樹里)と秀忠(向井理)の娘・和姫で後水尾天皇に嫁ぐという役でしたが、あの年齢で嫁ぐという感覚がわからなかったので「そういう時代なの?」って。父から時代背景や帝の中宮になることの意味や、それがいかにすごいことかということを、たくさん解説してもらったり。恵まれた環境でしたね。実は今でも時代物に出演する時は、必ず父に電話して「旗本って?」といった具合にいろいろ教えてもらうんです(笑)。頼もしい先生です。

二代将軍・秀忠(向井理)の五女・和(まさ)

 まだ何も知らなかったことが、逆に良かったと思う部分もありました。お着物を着てかつらをつけて、お屋敷や庭のあるセットに立って「すごーい、時代劇だ」と思ったり、「上野樹里さんだ、テレビで見た人たちだ」って喜んだり(笑)。私はすごく緊張するタイプなんですが、そんなふうにある意味、自由でいられたような気がします。

和は後水尾天皇のお后として内裏に入ることに
母の江(上野樹里)は和の幸せを願う

 そんな中でとても嬉しいことがありました。春日局を演じられた富田靖子さんと和姫が同時にクランクアップだったんです。スタジオで花束などをいただくセレモニーが終了した後、衣装部屋でご一緒した時に「息の長い女優さんになるんじゃないかと思ったわ」と言ってくださったんです。もしかしたら勇気づけるためだったのかとも思いますが、私のお芝居を見てそう言ってくださった。あの瞬間の嬉しさは忘れられません。オーディションに受かってこの役をいただいて、ただ嬉しくてやってみようと思っていた時に、さらにずっと先を見据えたお話をしてくださった。その時に初めて「ずっとお芝居ができたら幸せだな」と思いました。だから、いつかもっと成長して富田さんとご一緒できたらと願っています。

江とともに将軍家の子どもたちを育て、大奥を整備した春日局(富田靖子)

佐賀発地域ドラマ ガタの国から(2017)

片瀬未来役

佐賀発地域ドラマ ガタの国から

インタビュー

 女子高生とタイのアイドルがガタ(干潟)を目指して佐賀県内を駆けめぐるという物語だったのですが、ムツゴロウがしゃべるなど、めちゃくちゃシュールなドラマでしたね。2週間、ずっと佐賀に滞在しての撮影は宿泊先が嬉野温泉でしたから最高でした。干潟に入るシーンで、どんなに泥だらけになっても温泉が待っていましたから(笑)。

老舗旅館の一人娘・未来はムツゴロウと心を通わせる高校生
撮影で嬉野温泉を訪れていたアイドルを助けるはめに…

 タイのスーパーアイドル・サムット役で出演されたバンクくん(ティティ・マハーヨーターラックの愛称)は、実際にタイでも人気アイドルの方。スタッフさんに、日本でいえばどなたのイメージか聞いたら「山崎賢人さん」って。「おお、まじか!」とテンションが上がりました(笑)。すごく気さくでピュアで面白い方で、お互い第一言語では通じないので英語でずっとお話をしていたのですが、そういう時間がとても楽しかったですね。バンクは日本の台本が製本されているのを見て「こんなきれいな本になるんだね。売り物かと思ったよ」と、びっくりしていました。タイではペラの紙のままなんだそうです。「お芝居難しいよね」とか、タイと日本の現場の違い、文化の話まで、カタコトでも国境を超えて通じ合えるものがたくさんありました。

サムット(ティティ・マハーヨーターラック)の望みは干潟に行くこと

 ドラマでは全然言葉が通じないという設定でしたから、表情など言葉ではない次元でのやりとりがたくさんあったのですが、すごくお芝居が素敵で得るものがたくさんありました。バンクとは今でも連絡を取り合っていて、「いつ、タイに来るんだい?」と言われています。

 一つだけ苦労したのは佐賀ことばです。私が鹿児島出身で佐賀とは微妙に似ているんです。その分、鹿児島に寄ってしまいがちで、アクセントなどに迷い「よかばい」が言えなくて大変でした。

念願の干潟にダイブ!
サムットだけでなく、未来にもひとつの転機が訪れる
“もうオレがいなくても大丈夫だな…”

大河ドラマ 西郷どん(2018)

西郷清役

大河ドラマ 西郷どん

インタビュー

 大河ドラマが『西郷どん』だと知った時から、ずっと「いいなぁ」「出たいなぁ」と思っていたんです。帰省するたびに地元で応援してくださっている方々からも「出らんのか?」と言われていましたから。でも、だんだん終盤に近づいてきて、あきらめかけた矢先にお声がけいただけたんです。「来たーっ」と純粋に嬉しかったですね。みなさまへの恩返しにもなるなって。

 言葉で苦労しないところも良かったし(笑)、従道(錦戸亮)の妻・清役で地元の偉人である西郷さんの一家に入れたのですから、こんなに嬉しいことはありませんでした。西郷さん(鈴木亮平)の妹・琴役の桜庭ななみさん、吉二郎(渡部豪太)の妻・園役の柏木由紀さんも鹿児島出身で、柏木さんは私の中学の先輩でもあるんです。スタジオに入り、あの西郷家でみなさんと一緒に囲炉裏を囲んだ時には本当に感動しました。

ちょっとそそっかしい面もある清は西郷隆盛の弟・従道の妻
隆盛(鈴木亮平)を中心に西郷家は大家族

 実はちょっとしたミラクルがあって、私の父が温泉に入っている時に鈴木亮平さんと遭遇したことがあったんです。後半のタイトルバックの撮影で鹿児島を訪れていた時で、父も「体の大きい人が入ってきたな」と思ったら鈴木さんだったので驚いたとか。以前、私が映画でご一緒させていただいたこともあり、清としての出演も決まっていたので、勇気を振り絞ってご挨拶をしていろいろお話しすることができたとか。その後、母も一緒に3人で写真を撮ったそうで、それが急に私のところに送られてきたので、びっくりしました(笑)。

西南戦争が始まり、従道は鹿児島に帰って隆盛とともに戦いたいと願う
清は夫の従道に「賊軍」になってほしくないと訴える

英雄たちの選択スペシャル 大奥贈答品日記(2019)

ゲスト

英雄たちの選択スペシャル 大奥贈答品日記

インタビュー

 『英雄たちの選択』って、ものすごくいい番組ですよね。出演が決まった時は嬉しくて一番に父に報告しました。もちろん、いつものように江戸城や大奥、幕府の実態についての前知識もしっかり教えてもらいました(笑)。

 大奥取締役で最高権力者だった瀧山の日記が見つかったことで、当時やりとりされていた贈り物の話など、とても興味深かったです。高校を卒業してからこういう番組を見ると、あのころこんなふうに教えてもらえたら良かったのになと思うことがすごくありますね。この瀧山がどういう気持ちで人に物を贈り、それを記録していたんだろうということがわかる。人の心が見えてくることで、現代にも脈々といろいろなものが受け継がれているんだなと実感できます。まさか偉人に共感できるとは思ってもいませんでした。

大奥の最高権力者・瀧山とはどんな女性だったのか?
詳細な瀧山の日記から全く新しい“大奥”が見えてきた!

 織田信長も豊臣秀吉も、みんな私たちと同じ人間だと思えるし、そう思えることでお芝居にも還元できますよね。昔に生きた人たちでも現代と共通するものは必ずあって、むしろ人間の核みたいなものは変わらない。そこがすごく大切なんだって。番組を通して歴史資料をひも解き、感情や心情を知ることで、お芝居で表現するためのヒントをたくさんいただくことができました。

プレミアムドラマ 令和元年版
怪談牡丹燈籠 Beauty&Fear(2019)

お露役

プレミアムドラマ 令和元年版 怪談牡丹燈籠 Beauty&Fear

インタビュー

 最初に台本を読ませていただいた時に、死んだはずの人がカランコロンと下駄の音を響かせて訪ねて来る恐ろしさだけでなく、人間の欲の深さ、そして宿命的に繋がっている人の“性”というものにゾワッとくるものがありました。幽霊より生きている人間の怖さの方が勝っていて、絶えず心をざわざわさせながら読みました。怪談というよりは、仇討ちものであり人間の愛憎を描いたドラマで、それぞれの役を演じられるキャストの方々の声を脳内再生して「これは大変なものに出ることになってしまった」と、思わず武者震いしました(笑)。

お露は旗本・飯島平左衛門の一人娘だが、お露の母は若くして病死
母の侍女だったお国(尾野真千子)が平左衛門の愛人となって権力を握ってゆく

 源孝志監督とは初めてお会いしたのですが「ほわっとした役が多かったと思うけれど、今回はその中の強さ、凜とした煮えたぎる情熱のようなものを演じてほしい」とおっしゃられました。きつめのアイメークに派手な色味のお着物を着させていただき、「ぐつぐつと奥底で煮えていたものが、バン!と爆発した時のエネルギーのようなものが見たいです」とも。これまでの私とはまったく違うものを求められているという印象でした。もちろん不安はありましたが、それらを全部受け止めて、とことん寄り添ってくださったので、難しい役ではありましたが「撮った!」という確信のようなものを抱きながらできた気がします。

お露は浪人の新三郎(中村七之助)と恋に落ちるが、身分違いの恋は許されず…
新三郎への思いをつのらせるあまり、病の床に伏す

 お露が新三郎様(中村七之助)に恋い焦がれて死ぬというのも、台本を読んでいる時は「焦がれ死に?」と思ったのですが(笑)、琵琶湖近辺の岸辺に作られたお座敷のセットに立った時、これは死ぬかも知れないと思えたんです。みんなで「ロミジュリ(ロミオとジュリエット)」と言っていたのですが、新三郎様が乗った小舟が近づいて来ながら、わーっと流されていくのを見た時には、本当に切なくて胸が引き裂かれる思いでした。七之助さんの熱演も相まって、自然に焦がれ死ぬことができました。

 幽霊になってからのお露は新三郎様から見たら足もある普通の人間。それが護符を張られて恨みが増幅した瞬間にワッと豹変します。そこの幅を演じるうえで一番のスイッチとなったのは、やはり見た目ですね。カラーコンタクトをつけて牙を刺し、お化粧もふだんより白めで目元もギュッときつく描いた姿を鏡で見たら、たしかに「これ、誰?」って(笑)。人ではないなと思えました。監督の指示も「獣になって」というもの。1ミリでも躊躇があったら出来ないと思い、撮られていることも忘れるほど「シャーッ」と吠えて吠えて吠えまくりました(笑)。なんだか取り憑かれた感じになってしまい、ご飯が入らなくなった時期もあったんです。

 すべての撮影を通して、私は七之助さんと(戸田)菜穂さんとのシーンが多かったので、お二人からたくさんのものを教えていただきました。監督から「やり過ぎだと思うくらい色気を出して」と言われていたのですが、これまでそこから逃げていたので(笑)、とうとう向き合わなければいけないと。お二人にどうやったら色気が出ますかと聞いてしまいました。菜穂さんの着物姿はお着物が喜んでいるだろうなと思うくらいの似合い方で色気もあり、所作一つ、歩き方一つとってもきれいなので、合間に教えていただいたり。七之助さんは小さいころから女形もやられていますから、女性が着物を着てかつらを被った時の大変さをよくご存じです。逆にどうしたら楽にいられるのか、またきれいに見えるのかということを熟知していらっしゃるので、対面した時には「ここは、こうしたらいいよ」とか。絡みのシーンでは「これは痛いよね、これならきつくない?」と言ったお気遣いがすごくて、本当に助けていただきました。ひたすら、付いていきますという感じでしたね。

連続テレビ小説 カムカムエヴリバディ(2021)

橘安子役

連続テレビ小説 カムカムエヴリバディ

インタビュー

 私が中学1年生でデビューしたときに放送していたのが、井上真央さんがヒロインの陽子役を演じられた連続テレビ小説『おひさま』。毎日15分で見る人に元気を与えることができる“朝ドラ”はなんてステキな番組なのだろうと、幼いながらも憧れを抱き、いつか私もと思いを温め続けていました。12歳からの夢が『カムカムエヴリバディ』でかない、うれしさを感じると同時に、不安や責任感も強く感じています。

岡山市内の和菓子屋「たちばな」の看板娘・安子

 『カムカムエヴリバディ』は、私が演じる安子と娘のるい(深津絵里)、孫のひなた(川栄李奈)が三世代にわたってヒロインを務める100年の家族の物語です。初代ヒロインの安子は戦前から戦後を生きるので、時代背景をしっかりくみながら演じたいと思いました。私自身、現代劇よりも昭和以前の役がしっくりくることもあり、また昭和っぽいと言われることが多いので、描かれる時代にすんなりとなじめたような気がします。

甘いお菓子やオシャレが大好きな普通の女の子

 ただ、安子役を14歳から演じたので当初は難しい部分も。現代の感覚とは違っていて、考えられないほどピュアだったり、かと思えば大人びているところもあって役をつかむのに苦労しました。物語が進むにつれ年齢も上がっていき、髪型や衣装にも変化があったので、そういった点からムードをもらって演じていったところがあります。

安子は小学校を卒業して家業の手伝いをする

 衣装といえば、すごくいいなと感じているのがワンピースに下駄(げた)を履いているところ。年を重ねてもずっと下駄を履いていて、安子がいろんな感情で歩いたり走ったりするたびに下駄の音が響いて、一歩一歩に音があるって丁寧でいいなと思いました。

絶品「おはぎ」の配達中もワンピースに下駄を履く

 ドラマでは英語が堪能な稔さん(みのる/松村北斗)との出会いをきっかけに、安子が英語に熱中する姿が描かれます。稔さんは安子にとって憧れのお兄さんで英語という共通の興味を通して距離を縮めるのですが、レベルの差こそあれ、とてもアカデミックな関係だと感じました。そういう品の良さやある意味での賢さが演技からにじみ出ていればいいですね。ふたりの関係性はもちろん、安子の英語の上達ぶりもご注目いただければうれしいです。

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