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岸井ゆきの 岸井ゆきの

岸井ゆきの女優きしいゆきの

1992年生まれ、神奈川県出身。2009年女優デビュー後、ドラマや映画、舞台など幅広く活動。2017年『おじいちゃん、死んじゃったって。』で映画初主演を務め、第39回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。2019年、主演映画『愛がなんだ』でも話題を集めた。NHKでは、『風雲児たち~蘭学革命(れぼりゅうし)篇~』『やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる』、大河ドラマ『真田丸』、連続テレビ小説『まんぷく』などに出演。『少年寅次郎』では若き日の〝おばちゃん〟車つね役を演じた。よるドラ『恋せぬふたり』では高橋一生とともにダブル主演をつとめる。

大河ドラマ 真田丸(2016)

たか役

大河ドラマ 真田丸

インタビュー

  初めて出演したNHK総合のドラマが『真田丸』でした。とても嬉しかったのですが「いきなり、すごいお話が来てしまった!」という驚きが大きかったです。所作もわからず、かつらや扮装も初めてで不安がいっぱい。台本も本当に面白くて、どうしよう……とプレッシャーに押しつぶされそうだったのですが、所作指導やリハーサルも念入りにしてくださったので、徐々に役についての疑問や不安は解消していきました。でも、実際に現場に入るのはすごく怖かった。初めて撮ったシーンは、怯えながら隠れていたところを信繁さんに見つけてもらうシーンでした。スタジオの照明が繊細で、思っていたよりもセット内が暗かったのがとても印象に残っています。スタッフさんもすごく多かったですし、着物でお芝居するのも初めて。色んな意味で不安な自分の気持ちと、追いつめられている役の状況が重なったのがお芝居ではいい形で作用した気がします。

たかは亡き関白・豊臣秀次の娘
秀次の身内は皆処刑されたが、信繁はたかを側室と偽りルソンに逃す

 今回、『真田丸』のことをお話すると聞いて、当時の気持ちを思い出すために台本を何回か読み直したりもしたんですけど、純粋に堺雅人さんや長澤まさみさん、共演した皆さんと一緒にお芝居をする、ということを楽しんでいたなぁっていうところに行き着くんです。

信繁の〝側室〟の出現に、正妻の春(松岡茉優)もきり(長澤まさみ)も内心穏やかでなく…

 あと、たかという役が呂宋(ルソン)から戻ってきてしがらみのない状態だったので、その設定にも助けてもらったなと今さらながら感じていて。史実だと隆清院(たか)は帰国後に秋田で亡くなるんですけど、三谷(幸喜)さんの素敵な脚色によって異なる解釈の生き方をするというところで、のびのびと演じられたところもありました。たかを演じて感じた気持ちをこうして今、また思い出すことができて本当に良かったなと思っています。

たかは信繁(堺雅人)に助けられた命を大切に使うと誓い、真田家を去る
「サラマッポ!」 タガログ語で “ありがとう”

正月時代劇
風雲児たち〜蘭学革命篇〜(2018)

峰子役

正月時代劇 風雲児たち〜蘭学革命篇〜

インタビュー

 台本を読んで「前野良沢と平賀源内をそれぞれ主人公にして、大河ドラマがつくれそう!」と思ったくらい、エピソードが豊富なお話だったので、一夜で描ききってしまうのがもったいないなと感じたのを思い出します。あと、『真田丸』チームが再集結して、『風雲児たち』がつくられたというところも、素敵だなと感じました。(前野良沢役の片岡)愛之助さんは、この作品で初めてご一緒したんですけど、すごくユーモアのある方で、キャスト、スタッフみんなを楽しませてくださって。なので、撮影が深い時間になっても現場の空気がまったく淀まなかったんです。

峰子は蘭方医・前野良沢(片岡愛之助)の次女
「ターヘル・アナトミア」翻訳の難事業に挑む父を支えてゆく

 「真田丸」では断片的でしたが、『風雲児たち』ではお父さん(良沢)を支える娘として出演させていただけて光栄でしたし、新納(慎也=杉田玄白役)さんとも、「真田丸」での豊臣秀次とたかの関係性(父と娘)と違っていて楽しかったです。実はあまりに台本が面白くて、一人ひとりの人物像をたくさん調べたんですよ。もう、それぞれにドラマ1本つくれるくらい濃くて、知るほどに魅せられていきました。特に良沢の「ターヘル・アナトミア(解体新書の原書)」に対する執着がすごくて、一つの物事に必死に向き合っていく男の人たちの姿が本当に素敵だなと思いましたし、少しだけですが、彼らを支える役割を担えたことを誇らしく感じました。自分のお父さん(=良沢)だから言うわけじゃないですけど(笑)、まだご覧になったことがない方は、ぜひNHKオンデマンドで『風雲児たち』を見ていただきたいです。きっと「こんな格好いい男たちがいたんだ!」と、思っていただけるはずです。

 ちなみに、三谷さんとは一度しかお目に掛かったことがないんです。いつか三谷さんと、役のことやお芝居のこと、いろんなお話をしてみたいです。

良沢が杉田玄白とともに刊行した「解体新書」だが、なぜか良沢の名は載らず…

やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる(2018)

望月詩織役

やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる

インタビュー

 初めて教師の役を演じた作品です。クランクインした日に、生徒たちから泥水をかけられるシーンをいきなり撮ったこと、とても印象に残っています。なかなか学校の外では見えにくい問題やテーマを扱っている脚本をNHKで放送するということに、いろいろな意味で驚かされました。佐藤隆太さんが演じられた役(非常勤の理科教師・宇野浩平)は収入が低くて、学校を辞めざるを得なくなるんですけど、それを学校側が助けられないという現実があったり…私自身もたくさんのことを考えさせられました。「こんなにたくさんの問題が学校では起きていて、スクールロイヤー(学校弁護士)という立場の人がいないとまとめられないくらい、大変なことになっているんだ……」と。教育の現場の今を描くことへの挑戦に、気持ちが奮い立ちました。

詩織は教師になって3年目の新人
受け持ちのクラスの生徒から執拗な嫌がらせを受ける

 厳しい現実をみんな生きているんですけど、現場は神木(隆之介=主人公のスクールロイヤー・田口章太郎役)さんのお陰もあって、すごく明るかったんです。神木さんはお芝居も蓄積が全然違うので、ことあるごとに「すごいな……」と思わされたんですけど、特に印象深かったのは、最終話での3ページ分くらいを長回しで撮ったシーンです。10分以上をワンカットで撮るので、リハーサルなどではセリフを少しだけ噛んだりすることもあったんです。でも、「本番!」ってなったら、もう完璧で。生徒たちの様子を見ている先生の役なのに、私は神木さんの芝居に見入ってしまいそうになり…「違う違う、感情の整合性がとれなくなっちゃう」って、慌てて気を取り直したりもして。でも、そのくらい圧倒されました。

新人弁護士の田口(神木隆之介)がスクールロイヤーとして派遣される

 私が演じた新人教師の望月詩織が抱えていた問題が劇中で解決するまでは、自分も精神的にキツイところがあったんです。そんな中で「それでもあなた、(教師を)続けたいんですよね?」と田口から言われるシーンがあったんです。ずっと俳優を続けてきた神木さんに、私自身同じように問われているようにも思えてきて。役も自分も救われたような感覚を覚えたことは忘れられません。脚本の浜田秀哉さんには、この場をお借りして「あのシーンを書いてくださって、ありがとうございました」と、お礼がしたいぐらいです。あと演出の柳川(強)さんも、私の気持ちの動きを大切にして下さったので、本当に粘ってくださって。そういった色んなこと全部含めて、この作品はすごく思い出深いです。ね。現在の学校の現実を知ることができたのもそうですし、自分のやってきたことを何だか肯定してもらったような、そんな、大切な作品です。

いじめ、体罰、教師のブラック労働…崩壊寸前の学校で田口がほえる!

連続テレビ小説 まんぷく(2018)

香田タカ役

連続テレビ小説 まんぷく

インタビュー

 東京に行くことになった神部(茂=瀬戸康史)さんが、「毎週手紙を書く」と言ってタカと指切りするシーン、NGだと思っていた台詞のバージョンがそのまま使われて。それを見て、こんなことがあるんだと爆笑しました(笑)。『まんぷく』も少女時代から母親になるまで長く関わらせていただいたので、印象深いことはたくさんあるんですけど……やっぱり「塩軍団」のみなさんが加わった時の熱気は忘れがたいですね。みなさん、一瞬の芝居にも自分の全部を懸けている。その熱量や情熱に刺激をもらって毎日新しい発見がありました。

タカの夫・神部茂(瀬戸康史)は『まんぷくラーメン』の開発まで萬平を支え続ける

 彼らの生い立ちや役設定は、各自で考えているんです。いろいろな地方の出身者が集まっているというということで、九州から来たという設定の人もいました。彼らはびっくりするぐらいのエネルギーに満ちていて。そこに私も感化されましたし、わりと早い段階であの熱量に触れることができたから、最後までエネルギッシュに完走できたという実感もありました。

昭和21年、萬平(長谷川博己)は鉄板を使って塩作りを始める
15人の従業員に食事を用意するのも大変!

 塩づくりのロケも炎天下だったんですけど、あの年の夏は特に記録的な猛暑でした。福ちゃんや萬平さん、塩軍団、みんなで一緒に生活して、関係性と歴史をつくりながら役も歳を重ねていったので、実際に思い出を共有できるんですね。それは1クールのドラマではなかなかできないことで……だからこそ、「朝ドラって、こうやって時間をかけてつくれるところがすごい」と、純粋に感動しました。役のことを考えて想像やイメージで埋めていくのではなくて、本当に数ヶ月前にみんなで塩をつくった、「ダネイホン」をつくったという出来事があったので、あとは少し年月に幅を持たせればいいというところで、長期間をかけてつくっていく作品の特性を身をもって知ることができましたし、すごくいい経験をさせてもらったなって思っています。

週末だけタカがまかないを手伝うことに
明るいタカが塩軍団を支える!

 それにしても、要潤さんと松下奈緒さんの両親から、背の低い私が生まれてきたのは何でなんだろうって(笑)。お2人ともパワフルで、すごく引っ張っていただきました。松下さんは『ゲゲゲの女房』でヒロインも演じられているので、頭一つ飛び抜けた〝先輩〟として、みんな頼りにしていたんです。「ゲゲゲ〜」を撮っていたころは忙しすぎて、休みの日にもNHKに来てしまったことがあったというエピソードを聞かせていただいたり……(笑)。でも、そのくらいヒロインは朝ドラに没頭するのだろうな、と思いました。「1年近く、この作品だけに専念する」という状況はなかなかないことですから。(安藤)サクラさんは、脚本を読み解くにしても、演じるにしても、考えもつかないところまで飛び越えていく感覚で。しかも、サクラさんならではの方法論があって。私も自分のやり方というのを見つけないとと思いましたし、ずっと圧倒されていました。『まんぷく』中、サクラさんをずっと目で追いかけていたような気がします。

土曜ドラマ 少年寅次郎(2019)

車つね役

土曜ドラマ 少年寅次郎

インタビュー

 『男はつらいよ』のエピソード0と言いますか、寅次郎が生まれたころからのお話です。私が生まれる前からたくさんの人に愛されている作品の世界に入ることができるというのは、この仕事をしていてもなかなかない機会ですので、胸がいっぱいになりました。

〝フーテンの寅さん〟の少年時代が描かれる!

 この時代の考え方や価値観は現代の人とはちょっと違っていて、お父さん(車平造=毎熊克哉)が寅に投げかける言葉などは、今では考えられないようなことを言ったりもするんですけど、「寅さんって、こうやって生まれたんだな」という説得力があるんですね。聖母のような(井上真央演じる寅次郎の母・車)光子さんがいて、お父さんの平造がいて、寅次郎は〝寅さん〟になっていったんだなという詳細が、ここには描かれていて。だから、と言うわけではないですけど、おいちゃん(車竜造=泉澤祐希)もおばちゃん(車つね=岸井)も、「若い時はこんなだったんだろうなあ」なんて思ってもらえたらうれしいです。おいちゃんとおばちゃんは光子と平造とは対照的に、ずっと仲が良いのでそういうシーンもほっこりしていただけたらいいな、と思っています。

赤ん坊の寅次郎を抱くつね
つねと竜吉夫婦は子宝に恵まれないのが悩みで…

 印象的だったのは、(寅次郎の妹・)さくらが生まれたシーンのリハーサルでのことです。すごくリアルな赤ちゃんのお人形を使っていたんですけど、寅ちゃん(藤原颯音)が「え、この人形って生きてないの……?」と、私に聞いてきたんです。その時「そうか、まだこういうつくりものを知らない目をしているんだ」と改めて実感して、何だかとても愛おしく感じたことを覚えています。そんな現場は常に楽しくて、どこが一番と選べないくらいでしたけど、寅ちゃんが笑うと現場がパッと明るくなって、いじけると「わ〜、どうしたの!?」って、みんなでかまったり。そういう現場の暖かい雰囲気がすごく好きでした。その雰囲気は作品全体にも出ているのではないかなと思います。

つねは光子(井上真央)のお産を手伝う
寅次郎の〝日本一の妹〟さくらが誕生

 車家では、最終回まで毎回、いろいろな出来事が起こります。最初からずっと見ていくことで、最後の高揚感が別モノになってくるはず!たくさんの方に楽しんでいただければ嬉しいです。

光子の体を心配していた寅次郎(藤原颯音)は大喜び

よるドラ 恋せぬふたり(2022)

兒玉咲子役

よるドラ 恋せぬふたり

インタビュー

 私の演じる兒玉咲子は、恋も、キスをしたいという感情もわからず、周囲との価値観の違いにとまどう女性です。結婚をせかす家族との暮らしに心地悪さを感じ、親友の門脇千鶴(小島藤子)とルームシェアを計画。しかし、元彼とヨリを戻すことになった千鶴は、計画をドタキャン。そんな折に、他者に恋愛感情を抱かず、性的にひかれることもない“アロマンティック・アセクシュアル”の男性・羽(さとる 高橋一生)と出会い、同居生活をはじめます。

家族に結婚をせかされ、うっとうしさを感じている

 視聴者の皆さんの中には、アロマンティック・アセクシュアルという言葉を知らない方もいらっしゃると思います。台本に書いてある言葉をそのまま投げかけてしまうと、伝わりにくいのではないかと少し心配なところがありました。そういった点は、一生さんが表現のニュアンスなどを工夫してくださり、台本に変更点があれば、「それなら私はこう返しますね」と、そのつど相談しながら進められたので、頼もしかったです。

アロマンティック・アセクシュアルの高橋羽(高橋一生)と出会う

 咲子と羽は、恋愛はしないけれど、愛は知っていて、家族への憧れがあります。咲子がモヤモヤを羽に吐露すると、彼は「うんうん」と聞いて、ポンっと腹落ちする言葉をくれるんです。恋人でも夫婦でもないふたりですが、とても素敵な関係だと思いながら演じていました。ふたりの生活のシーンで特に注目していただきたいのは、食事の場面。ドラマに登場するお料理はどれもおいしくて、カットがかかっても食べ続けてしまうくらいだったんです(笑)。スタッフさんのこだわりに、愛を感じました。

「家族になりませんか」と羽を誘う

 どんな価値観を持っていても、それを誰かに押し付けるのではなくて、「みんな違ってみんないい」の精神でありたいですよね。それぞれに個性を持って生まれてきているので、多様性を認め合って、一緒に楽しく共存していきたい。そんな大きな思いを持って挑んだ作品です。恋愛感情がゼロでも家族になろうとする咲子と羽の姿を通して、「こんな生き方もあるんだよ」ということを表現できていたらうれしいです。

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