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玉置玲央 玉置玲央

玉置玲央俳優たまおきれお

1985年生まれ、東京都出身。劇団「劇団柿喰う客」に所属、演劇ユニット「カスガイ」を主宰。演出、俳優として活動。主な出演作に、映画『教誨師』、ドラマ『TWO WEEKS』『恋する母たち』、舞台「みみばしる」「ゲルニカ」など。NHKでは、大河ドラマ『真田丸』、連続テレビ小説『花子とアン』、『足尾から来た女』『立花登青春手控え2』『サギデカ』『伝説のお母さん』などに出演。

大河ドラマ 真田丸(2016)

織田信忠役

大河ドラマ 真田丸

インタビュー

 戦国武将のなかでも人気の高い真田幸村(堺雅人)の生涯を、三谷幸喜さんの脚本で描いた『真田丸』。僕にとっては初めての大河出演で、制作陣と面接のようなものを経て役をいただきました。役はオーディションなどで勝ち取るものだと思っていたので、こんな流れで決まって大丈夫?と、ありがたい気持ちの裏側に不安があり、「大河だ!」と手放しで喜べなかった記憶があります。

織田信長の長男・信忠

 演じたのは、織田信長(吉田鋼太郎)の長男・信忠。僕はずっと演劇の世界に身を置いているので、シェイクスピア劇で評価の高い吉田鋼太郎さんが父・織田信長役、家臣として従える滝川一益役に「夢の遊眠社」の中心を担った段田安則さん、そして「大人計画」出身の温水洋一さんを処刑するという役どころは、「そんなことあるかいっ!」とツッコみたくなるような信じられない設定でした。舞台人としては、ある種、ロマンあふれる状況でしたね(笑)。

父・織田信長(吉田鋼太郎)
家臣・滝川一益(段田安則)
武田家を裏切った小山田信茂(温水洋一)の処刑を命じる

 放送当時はSNSなどで“織田家の顔”だと多くの反響がありました。実は演じることが決まってから、誰もが知っている、あの信長の肖像画にイメージを寄せていこうと思っていて、そもそも“織田顔”を目指していたんです。ですから、反響をいただけたことはとてもうれしかった。いつか、織田信長自身の役を演じられたらと、密かに野望を抱いています。

土曜ドラマ サギデカ(2019)

“店長”の男役

土曜ドラマ サギデカ

インタビュー

 安達奈緒子さんが脚本を手がけられた『サギデカ』は、特殊詐欺捜査を専門とする警部補・今宮(木村文乃)を主人公に描いたヒューマンドラマ。僕が演じたのは振り込め詐欺や還付金詐欺を行う、詐欺のアジトのリーダーで“店長”と呼ばれる男でした。普通の若者たちを精鋭部隊として鍛えていく役割を担っていて、実行犯の加地(高杉真宙)にとっては兄貴分のような存在です。

詐欺グループ実行犯のリーダー、“店長”

 僕が演じた“店長”の男をはじめ、詐欺グループのメンバーはいわゆる取り締まられるべき犯罪者です。でもこの『サギデカ』への出演が決まったときに、それぞれの正義の話をしたいなと思いました。もちろんやっていることは悪いことですが、生活を成り立たせるためだったり、信念を貫くためだったりと、それぞれに正義があって、それを振りかざす裏には人間味や温もりが隠されている。二律背反ではないですが、犯罪という悪いことと、圧倒的な人間味が共存していたら面白いのではないか。“店長”の男を演じるときも、彼なりの正義があって詐欺に手を染めているという役づくりをしたので、例えば加地に対しては温もりがぽろっと出せたらと思っていましたね。

弟分の加地(高杉真宙)を気遣う側面も

 動画でご紹介しているのは、気分の沈み込んでいる加地を元気づけようと、“店長”の男が酔っ払ってパフォーマンスするシーンです。実はこのポールダンスは西谷真一監督のアイデア。「以前、習っていたことがある」と話したら「じゃあ撮ってみますか」と言い出して、やってみたらカットせずに使ってくれました。

加地を元気づけようとポールダンスを披露

 また、“店長”の男が遺体になって岩場に打ち上げられているシーンも印象に残っています。梅雨明け間近の海で撮影したのですが、撮影の直前まで雨が降っていてとても寒かったんですよ。しかもロケ地までいくのに、厳しい道のりを行かなくてはならず、「まじでやるの??」と思ったほどでした。でも、せっかくだったら面白くなればと思い、全力でやらせていただきました。結果、残酷な“店長”の男の最期が表現できたので、やったかいがあったなと思えましたね。

変わり果てた姿で発見される

大河ドラマ 麒麟がくる(2020)

伊平次役

大河ドラマ 麒麟がくる

インタビュー

 『真田丸』で父の信長役を演じた吉田鋼太郎さんと再び大河でご一緒させていただきました。鋼太郎さんと初めて共演したのは舞台で、その際にこっぴどく説教を食らったんです。若造の鼻っ柱を折ってやろうと思われたのか、勉強しろよというメッセージだったのかは分かりませんが、その後も目をかけていただいています。

鉄砲鍛冶の伊平次役

 ですから『真田丸』での共演では、鋼太郎さんに何かぶちかましてやろうという気持ちで信忠を演じました。鋼太郎さんと相対すると「あのときの説教を覆してやろう」という気持ちが湧いてくるんですよね(笑)。そんな共演を経ての『麒麟がくる』で、今度は『真田丸』のときよりも絡みが多く、撮影の合間も一緒に過ごす時間があって、軽口が叩けるほど親しくさせていただいたんです。鋼太郎さんは本当にハードスケジュールで働いていらっしゃるので、「いつどんな用でも飛んでいきますので、呼びつけてください」と言ったりね(笑)。

戦国時代の梟雄(きょうゆう)、松永久秀(吉田鋼太郎)

 このとき僕が演じたのは、主人公・明智光秀(長谷川博己)にかつて命を救われたことのある、鉄砲づくりの職人・伊平次。うわさを聞いて訪ねてきた光秀から、鉄砲の構造を聞かれて、快く教えるという役どころでした。動画は光秀が、松永久秀(吉田鋼太郎)とともに伊平次を訪ねてくるシーンなのですが、このときもやはり“ぶちかましてやる”精神は変わらず…。「あっと言わせてやる」と思っていました。

松永久秀に鉄砲作りを頼まれるが・・・

 主演の長谷川さんは一緒にいてとても心地良い方でした。人との接し方というか、距離感がとてもすてきなんです。干渉してくるわけでもなければ、興味がないとそっぽを向いているわけでもない。「退屈だな」と思っているとスッと側に来て、さりげなく共通の話題を振ってくださるので、これが大河の主演をされる方の立ち居振る舞いなんだろうと思い、ほれぼれしてしまいました。

光秀(長谷川博己)には、快く鉄砲について教える

よるドラ 伝説のお母さん(2020)

モブ役

よるドラ 伝説のお母さん

インタビュー

 ロールプレイングゲーム(RPG)を彷彿(ほうふつ)とさせる世界を舞台に、伝説の魔法使い・メイ(前田敦子)が、家事に育児に奮闘する姿をリアルに描いた作品でした。この作品の前に同じよるドラの『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』にも出演していたのですが、その際に、「よるドラ」はマンガや小説などすでに原作があるものを映像化していくというコンセプトだとうかがっていたので、『伝説のお母さん』のドラマ化も、「よるドラ」らしいなと思っていました。

典型的なダメ夫「モブくん」

 演じたモブはヒロイン・メイの夫。ゲームとごろ寝が大好きで、家事や育児は妻まかせという自分勝手な人物。演じるにあたって原作を読んでみたのですが、すでにうっすらと、モブは「きっと嫌われるだろうな」と感じていました。最近は他局のドラマでも嫌われる役どころが多いのですが、この役はその走りというか(笑)。まだそういう役を演じることに慣れていなかったので、近江谷太朗さんや黒木華さんをはじめ、いろんな人に“嫌われる苦しさ”について相談したんですよ。

家事育児は、妻のメイ(前田敦子)まかせ

 黒木さんからは「嫌われるなんて慣れっこだよ」と言われて「これ、慣れていくんだ」って……。でも、役のなかの話だと分かっていても、役が嫌われることと、俳優の自分が嫌われることを切り離して考えるのが難しく、悩みました。今となっては、ヘイトを集める役の重要性も、その存在があるから表現できることがあることも理解でき、折り合いがつくようになりました。『伝説のお母さん』のおかげで戦い方が分かったと言ってもいいので、ありがたく思っています。

とうとう離婚の危機が・・・

 また、このドラマでは赤ちゃんを泣かすことが、自分の倫理に反していて、すごくしんどかったです。俳優なら台本通りに演じて、視聴者に最高のものをお届けすればいいだけなのですが、自分の生理的な部分が役と切り離せないことに気づき、役者をやっていく上での弱点だと感じるようになりました。それは前述したヘイトを集める役に悩んだという点とも共通する部分で、このままの状態だと病んでしまうなって…。それで役と自分を分けて考えなくてはと気づくきっかけになった作品でした。

就職も家庭もうまくいかず、つい娘にあたって泣かせてしまう

連続テレビ小説 おかえりモネ(2021)

沢渡公平役

連続テレビ小説 おかえりモネ

インタビュー

 ヒロインのモネ(清原果耶)たちが、気象情報を担当するテレビ局の社会部記者・沢渡を演じています。登場シーンから若い女性に愛想を振りまいたりして「こういうおじさんいるよね〜」って、第一印象から嫌われそうなキャラクターですよね。

初登場は、いかにもお調子ものっぽい沢渡

 でも根はきちんとしていて、仕事にも熱意がある人物だと思って役づくりをしています。ふだんはやさぐれていますが、それは行き過ぎた取材で頭を冷やせと第一線から外されたからかもしれないと、撮影前に監督さんたちと話したりして役を膨らませました。

気象災害の情報には迅速に対応する

 ですから、報道に対する真摯(しんし)な向き合い方や、確かな腕がふとした瞬間にぶわっと出ることがあるんですよ。それに自分の立ち位置をよく分かっているクレバーな人でもあります。出入りしている気象部には、年下の若者がたくさんいるので、自分がどう振る舞えば周囲がどう動くかを考えて行動しているという気がするんです。

気象班の情報には常に信頼を寄せている

 沢渡や同僚の高村さん(高岡早紀)、朝岡さん(西島秀俊)は、仕事においても人生においても酸いも甘いもかみ分けた大人チームといった感じ。それだけに彼らとのやりとりは楽しく、とても居心地よく感じます。

気象班の高村(高岡早紀)や朝岡(西島秀俊)には仕事仲間として敬意を払っている

 朝ドラへの出演は『花子とアン』以来2度目となり、今は舞台と映像作品の両方にバランス良く出させていただいています。舞台での経験が映像に活かされる部分があり、逆もまたしかりで、映像をやっていて見えてきたものを舞台に取り入れることもあります。そんなふうに活動していくことで、映像を見てくださったお客様が舞台に足を運んでくださったり、舞台を見て映像作品にも感心を持っていただけるようになればいいですね。すみ分けみたいなものがなくなり、お客様がさまざまなコンテンツを行き来してくださることが、いまの僕の大きな野望です。

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敬称略

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