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升毅 升毅

升毅俳優ますたけし

1955年生まれ、東京都出身。76年、初舞台は「ロンググッドバイ」。劇団『売名行為』を経て、91年に劇団『MOTHER』を結成し、座長を務めた。主な作品に、ドラマ『沙粧妙子・最後の事件』『高嶺の花』、映画『八重子のハミング』(主演)、『大綱引の恋』など。NHKでは、大河ドラマ『元禄繚乱』『龍馬伝』『軍師官兵衛』、連続テレビ小説『風のハルカ』『あさが来た』、『アシガール』『ディア・ペイシェント~‎絆のカルテ~‎』ほかに出演。

連続テレビ小説 よーいドン(1982)

ジミー・ササキ役

連続テレビ小説 よーいドン

インタビュー

 もともとNHK大阪放送局の専属劇団に所属していたのでNHKにはとても親しみがあります。当時は連続テレビ小説のヒロインが決まると、演技の特訓に相手役としてよく借り出されていました。そんな経験があったので、初出演の連続テレビ小説にも気負うことなく、いい意味で力を抜いて挑めたと思います。

家の事情から陸上選手の夢を諦めたみお(藤吉久美子)が人生のマラソンを走り抜く物語

 僕が演じたのは日系二世のジミー・ササキ。ヒロイン・時田みお(藤吉久美子)の夫・時田栄市(曽我廼家文童)のトランペットを聴いていて感銘を受け、時田家を訪ねてくるという役どころでした。「進駐軍が来た」と恐れられながらも、「あなたのトランペットを聴いて会いたくなった」と言える率直さがある、優しい一面を持ったキャラクターでした。共演させていただいた曽我廼家さんとは、作品が終わってからも舞台やほかのお仕事でご一緒する度に当時の懐かしい思い出を振り返っていました。

夫の栄市(曽我廼家文童)は名トランペッターだが病気になり…
栄市の音楽を愛するジミーは米軍の病院への入院を勧める

 その後、何年かして、仕事で一緒になった若手の役者さんから「実はあの時の子役だったんです」と言われて驚いたことがあります(笑)。かつて子役で出演していた小学生ぐらいの男の子が、大人になって「転球劇場」という劇団に所属していたんですよ。そんな面白いご縁もあった作品でした。

みおはジミーを信じ、息子の輪太郞(高木信明)とともに栄市の退院を待つことに
ジミーには時田夫妻に恩返しをしたい理由があった

連続テレビ小説 あさが来た(2015)

今井忠興役

連続テレビ小説 あさが来た

インタビュー

 連続テレビ小説は『風のハルカ』以来、10年ぶりの出演でした。ちょうど還暦になる年だったので、僕の中でも節目の時でしたね。撮影の少し前ぐらいから芝居への関わり方や演じ方の転換期があり、『あさが来た』では自然体で自分のイメージしたことを表現できたと思います。それこそ、初めて“朝ドラ”に出演した『よーいドン』から思い起こし、自分自身の成長を感じながら楽しくやらせていただきました。

時は幕末、忠興は京都で呉服屋と両替商を営む豪商・今井家の当主

 僕が演じたのはヒロイン・今井あさ(波瑠)の父・忠興役。僕にも娘がいるので、父親と娘の距離感や接し方など、違和感なく親子関係を作れたと思います。役の中ではあさとはつ(宮﨑あおい)のことを“自分の娘”としてしっかりイメージをできていましたし、父としてとても愛せていたので、実生活を生かせている実感がありました。

次女のあさ(波瑠)は忠興の商才と、時代を見通す目を受け継いでいた

 妻・梨江役を演じていた寺島しのぶさんとは、とても素敵な夫婦を一緒に演じさせていただきました。どんな頑固なお父さんでも奥さんには弱いというか、そういった人間味があるところもステキでしたね。

梨江(寺島しのぶ)は忠興を支え、娘たちが嫁いでからも心にかける

 現場での雰囲気を今振り返ってみると「なぜもっと仲良くしておかなかったのかな」という気持ちになりますね。厳しい父親という役のイメージやそれに伴う役作りも相まって、共演者のみなさんと上手く距離を近づけられなかったんです。出番を待っている間も周りの役者さんとなかなか雑談もできないままお別れしてしまったので、そういう所はまだまだだなって思います(笑)。

NHKスペシャル
原発メルトダウン 危機の88時間(2016)

当直長役

NHKスペシャル 原発メルトダウン 危機の88時間

インタビュー

 東日本大震災発生時に福島第一原発で働いていた人物を演じるあたり、監督やプロデューサーの方からレクチャーを受けました。「原発って実はこうなっていて」とリアルなお話を聞いた時は本当に怖かったです。そこで戦っていた人たちがいて、亡くなった方たちもいて。実際には見ていないのでどこまで現実に近づけて表現できるかわかりませんでしたが、「絶対にうそは嫌だな」と思いながら演じました。NHKスペシャルの再現ドラマということで、普段の映画やドラマ撮影とは意識からして違いました。

2011年、世界最悪レベルの事故を起こした福島第一原子力発電所
「当直長」は中央制御室で作業員たちの指揮を執る運転責任者

 撮影中は現場へ行く度に「現実はこうだったんだ」と当時の原発事故に近づいていくような気がして、妙な感じがありました。今まで演じてきた役でも死に直面しているシチュエーションはありましたが、それは言ってしまえばドラマの世界。「その世界の中でどう演じるのか」ということが問われていました。ですが、これに関しては現実を追体験していたので、より真剣になっていた分“仕事をしている”という感覚ではなかったです。出来上がった番組をオンエアで見ても、さらに恐怖心が増しました。

最前線で人々は何を考え、どう行動していたのか…
事態が最も深刻化した〝88時間〟を徹底再現

 この作品をきっかけに福島や原発、東日本大震災をより身近に感じるようになりました。もちろん、実際に起こったことや未だ解決されない問題を考えることはありましたが、「深く考えられていなかったな」と改めて感じさせられた作品でした。

BS時代劇 小吉の女房(2019)

男谷彦四郎役

BS時代劇 小吉の女房

インタビュー

 のちの勝海舟を育んだ勝家の人々を描いたホームドラマ時代劇。破天荒な夫・小吉(古田新太)と天真らんまんな女房・お信(沢口靖子)が織りなす、明るく笑えて、ときにほろ苦い作品でした。

 僕が演じたのは小吉の兄・彦四郎。生来の無鉄砲でさまざまな問題を起こす弟の小吉とは正反対の真面目な性格の人物でした。弟が持ち込むやっかいごとに悩まされながらも、その憎めない人柄を愛してもいるとう微笑ましい兄弟関係も見どころだったと思います。

彦四郎にとって、もめ事ばかり起こす弟の小吉(古田新太)は悩みの種

 古田君と共演して感じたことは、小吉ではなく常に古田君だったということ(笑)。僕が上京する少し前、大阪で役者をしていたころ、一緒に深夜のコント番組をやっていたことがあるんですよ。その時から、とにかく自由な人だということを知っていましたから、最初にキャスティングを聞いた時はハマり役だなと思いました。

 役どころを聞いて驚いたのは、20年以上前にコント番組で共演した時の設定とよく似ていたこと! 僕がまじめな兄役で、彼は自由奔放な弟役。そういう意味では馴染みの設定ということもあり、「こちらがまじめになればなるほど面白くなるだろう」と心構えができていました。気心の知れた仲でもあり、演じる前の打ち合わせもほとんどありませんでした。にもかかわらず、想像通りのことが撮影中に起こったので、改めて、変わらない関係性を実感できました。

彦四郎が小吉に「性根が改まるまで檻(おり)に入れ」と命じると…
「入ったら死ぬまで出ねえぞ、食を絶って死んでやる!」

 沢口さんとは、過去に他局のドラマで共演させていただいていました。それまではキリッとした凛々しいイメージがありましたけど、この作品ではゆったりとした楽しみ方をされながら撮影されていて、彼女の違う一面が垣間見ることができたのも新鮮でした。

お信(沢口靖子)が夫・小吉の代わりに、と自分で檻に入ってしまい…
こんな家庭で勝海舟は生まれた!幕末前夜のほっこりホームドラマ

ドラマ10 ディア・ペイシェント
〜絆のカルテ〜(2020)

高峰修治役

ドラマ10 ディア・ペイシェント〜絆のカルテ〜

インタビュー

 クレーマー患者に悩む女性医師・真野千晶(貫地谷しほり)が、先輩医師や同僚たちと患者に向き合い、絆を見つけ出していく物語です。僕が演じる高峰は、元メガバンクの銀行員で病院の事務長。病院経営を第一に考えている人で、今までの経験に基づく物の見方に囚われているようなところがあります。融通の利かない堅物と言っていいキャラクターですが、視聴者の方から「あ、事務長出た!」と恐れられる人物になっていけば正解なのかなと思います。ただ、そのことを意識しすぎてしまうと、「おふざけがすぎるのでは?」と思われてしまうでしょうから、できるだけ真っ直ぐに本人の信念を貫いていきたいと思っています。

事務長の高峰は病院の経営立て直しのために〝患者第一主義〟を掲げる
現場の医師達は困惑顔
さまざまな〝モンスター患者〟が内科医・千晶(貫地谷しほり)の前に現れ…

 貫地谷さんとは、過去にもいろいろな作品で共演してきました。彼女はとてもしっかり者ですから、主演として安心して見ていましたね。それに “セリフ覚えの良さ”には驚かされました。あれだけのセリフを忘れたり間違えず、ほぼ完璧に覚えてきますから。その姿を見ていると、「こっちも油断していたらいけない。しっかりとサポートしなければ」と身が引き締まりました。

高峰は医師や病院スタッフを厳しく締め付ける

 『ディア・ペイシェント』の高峰を含め、極端な人物を演じることが多いと感じます。そういう役に取り組むときは、完全に振り切ることを常に心掛けているんですよ。最近は比較的、柔軟な役どころが続いていたので、久しぶりに高峰のような偏った人物を演じて懐かしい感じがしました。視聴者の方には「病院で働いている人たちって大変だな」「こんなことが実際にあるんだ」って伝わってくれるとうれしいです。

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