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村上淳 村上淳

村上淳俳優むらかみじゅん

1973年生まれ、大阪府出身。ファッション雑誌「MEN’S NON-NO」、「FINEBOYS」などのモデルを経て、テレビ・映画作品にも多く出演。92年のドラマ『アルファベット2/3』で俳優デビュー。翌年公開の『ぷるぷる天使的休日』で映画初出演を果たす。映画『Playback』、『新宿スワン』シリーズ、『空母いぶき』、『鳩の撃退法』、『うみべの女の子』、ドラマ『24 Japan』、『DIVE!!』ほかに出演。NHKでは、連続テレビ小説『天うらら』、大河ドラマ『八重の桜』、スーパープレミアム『悪魔が来りて笛を吹く』ほか。

鳥帰る(1996)

中山役

鳥帰る

インタビュー

 山田太一さんが脚本を手がけられ、杉浦直樹さん、田中好子さんとほぼ3人芝居のような形で共演させていただいた作品です。当時の僕はまだ22歳。ドラマが放送された平成8年はまだ、昭和の面影があちこちに残っていて、今見返すと当時の雰囲気が伝わってきますよね。

 初めての出演だった山田作品には、歩幅とセリフのブレスの位置まで計算されているから、そのままやればうまくできるという伝説のようなものがありました。聞いた時は半信半疑でしたが、実際にアレンジせず演じてみるとその通りでびっくりしましたね。

写真学校に通ったが何をやりたいのか悩む

 物語は東京の暮らしに疲れた麻美(田中好子)が、郷里の母(香川京子)に会おうと鳥取へ向かうところから始まります。杉浦さん演じる木崎は認知症の妻との関係に悩みを抱えており、ひょんなことから麻美と旅の道連れに。そして僕が演じた中山はカメラマンを志す若者。麻美の存在感に引き付けられ、写真を取らせて欲しいと旅に同行します。

麻美(田中好子)に写真を撮らせて欲しいと頼むが…

 ロードムービー仕立てのドラマだったので、ロケで鳥取をはじめとする地方都市を訪れました。撮影中は杉浦さんが毎晩食事に連れて行ってくださり、本当にたくさんお酒を飲みましたね(笑)。杉浦さんは食事の席でもああしろ、こうしろと一切言わない方でしたが、こうしたコミュニケーションのなかで役の距離感やセリフのトーンを自然と教えてくださっていたような気がします。背中で見せてくれていたんだと思いますね。

木崎(杉浦直樹)と麻美の3人で鳥取を旅することに

 田中さんも現場での佇まいが完成されていて、本当にすごいなと思っていました。大先輩のお2人に受け止めていただいたお芝居の経験は、僕にとってその後の糧になったと感じています。実際、その後の俳優人生を決めるような作品に「『鳥帰る』を見たから」という理由で呼ばれたことも多かったんですよ。

大河ドラマ 八重の桜(2013)

土方歳三役

大河ドラマ 八重の桜

インタビュー

 40歳になったタイミングでいただいた役でした。ちょうど歴史上の人物など、小手先の芝居だけでは表現しきれないような存在感の役をやってみたいと思っていた時期だったので、ぜひにとお受けしました。初めての大河ドラマ出演で、多くの役者さんが一度はやってみたいと思っている土方役をいただいたのですから、もちろんプレッシャーはありましたが、それも良い意味でとらえました。

新選組副長 土方歳三

 新選組といえば多くの作品に登場し、その都度、さまざまな解釈で描かれてきたよく知られた存在。『八重の桜』では、町の愚連隊のような集団がのし上がっていくようなイメージでしたよね。それって今で言うストリート系じゃないですか。そんなところを意識してか、ストリート出身の僕やKJ(降谷建志/斎藤一役)をキャスティングに加えたことに「NHKも攻めてるな」と思わされました(笑)。

新選組三番隊組長 斎藤一(降谷建志)

 撮影中の出来事で印象深いのは、撮影初日のエピソード。スタジオでテストを終え、大体の芝居が固まったなと思っていたときのことです。撮影しているとマイクを通して監督の指示が飛んでくるのですが、「本番行きーます」の声が、なんと主演の綾瀬はるかさんで! 初日だったので、皆の演技も堅かったのでしょうが、その天真爛漫(らんまん)な声を聞いて気持ちがホワッとほぐれ、結果、いいシーンが撮れました。なんだか懐の大きな人だなと感じましたね。

八重(綾瀬はるか)と母・佐久(風吹ジュン)

 また、主人公・八重の母を演じた風吹ジュンさんも僕に大きな存在でした。僕はふだんから家でぼーっと過ごすのが好きで、作品の中打ちや親睦会に顔を出さないタイプなんです。それがこの時は、親交のあった風吹さんから「あなたもKJも来ないでしょう。でも絶対にKJを連れて来なさい。私が仕切るから」と言われて、参加しました。そのおかげで、撮影では顔を合わせることのない共演者のみなさんと意見交換ができたんです。皆で息を合わせて、密かに裏テーマを作ってお芝居をしたりと、番組にもいい一体感がもたらされていたと思います。

最期は函館の地で激しい戦いを続ける

ドラマ10 マチ工場のオンナ(2017)

長谷川隆史役

ドラマ10 マチ工場のオンナ

インタビュー

 『八重の桜』で演出してくださっていた末永創監督と久々にお会いできた作品でした。父(舘ひろし)の急死によって残された町工場を守るため、娘の光(内山理名)が主婦から二代目社長に転身するお話で、僕が演じたのは取引先銀行の担当者。当初はわりと真面目な感じの役だったのですが、ちょっと役からはみ出てみようと思って演じているうちに、陽気で憎めないキャラクターに変化していったように感じました。

地方銀行で融資を担当する優秀な営業マン

 ヒロインを演じた内山さんはひじょうに魅力的な方で、存在感がほどよいんです。面白さも緊張感も持たれていますし、何と言ってもとてもキャパシティーが広い。竹中直人さんや柳沢慎吾さんら手練れの出演者とのお芝居はもちろん、僕たちとのやりとりも受け身ではなく、受け止めた上で返してくれました。

経営者として駆け出しの女社長・光(内山理名)から4000万の融資を相談される
融資するために事業計画書の書き方を徹夜で指導する

 例えば、テストなどで僕がちょっとはみ出たお芝居をしたときも、面白がって演技で返してくれるんですよ。それで長谷川も段々とキャラ変していった感じでした。同じ役でも場合によっては、ふつうからハードボイルドな感じになっていくというパターンもあるし、可能性はいろいろ。映画と違ってテレビドラマは長いので、そうした枝分かれの細かいチョイスができて楽しいですね。

銀行内の立場が悪化して田舎の出張所に左遷される
銀行をやめてしまうが気分は晴れやかな長谷川

よるドラ 閻魔堂沙羅の推理奇譚(2020)

武部健二役

よるドラ 閻魔堂沙羅の推理奇譚

インタビュー

 閻魔大王の娘である沙羅(中条あやみ)が、殺された被害者に、生き返りをかけて、殺人の真相を推理させるという異色のミステリー。人気の小説シリーズを実写化した作品で、僕が演じたのは有能だけれど、事件を解決するのに手段を選ばない刑事でした。

犯罪者スレスレの刑事

 出演にあたって最初に興味を持ったのは、以前から共演してみたいと思っていた中条あやみさんが主演を務められていたこと。僕は出演作品を決めるときはいつも、どんな方とご一緒できるかを重要視しているんですよ。ですから中条さんとのお芝居をすごく楽しみにしていました。

刺殺されて目覚めた場所に沙羅(中条あゆみ)が待ち受けていた

 渡邊良雄監督もすごく力が入っていて、その熱量にどう答えようかと模索もしました。回想シーンやイリュージョンの部分も多かったので、そこをどう表現していこうかと…。撮影日数は少なかったですが、中条さんにお芝居をぶつけると、彼女の沙羅としての跳ねっ返りがすごく心地良く戻ってきたのを覚えています。

自分を刺した犯人を探すゲームをすることに…

 動画でご紹介しているシーンはけっこう夜遅くに撮影をしたのですが、僕自身、普段は早寝早起きなので実はメチャクチャ眠くて…(笑)。でも撮影の合間に、中条さんがアイドルの歌の振り付けをマネしているのを見て、僕も「あと少しだから頑張ろう」と和ませていただきました。

ゲームに勝利し生き返ったが責任を感じることになる

土曜ドラマ ひきこもり先生(2021)

坂口征一役

土曜ドラマ ひきこもり先生

インタビュー

 長年ひきこもっていた男性が中学校の不登校教室の非常勤講師になり、悪戦苦闘する物語。僕は不登校教室の生徒・征二(南出凌嘉)の無職の父を演じました。深刻な貧困状態にありながらも生活保護の申請を頑なに拒み、別居中の妻(内山理名)も家に帰る様子がないという切羽詰まった状態でした。

ゴミの山の中でひきこもり生活を続ける

 最初に脚本を読んだときは、いい意味で余白があるなと感じました。演じる側の選択肢が増えるような作品だなと。テーマもすばらしいと思いましたし、何よりあの佐藤二朗さんが主演されるということで、どんな作品になるのだろうと興味が湧きました。

かつては優秀なタクシー運転手だったが…

 放送した場面よりも台本上はもう少し長かったのですが、ドラマのなかで土下座をするシーンがあったんです。キャメラ前に立つ前、僕が二朗さんに「セリフ、置きにきますか。それともダーっといきますか」と聞いたら、二朗さんは「う〜ん、置きに行く」とおっしゃった。それで一度テストをしてお芝居をしたときに、後半のセリフをあえて言わなかったんです。言えなかったというか、言わない方がいいと思って。二朗さんのお芝居がすばらしくて、そういう気持ちにさせられました。

陽平(佐藤二朗)渾身の土下座シーン

 今回の現場は自由度が高かったのもあり、感じたままに演じさせていただきました。監督もスクリプターの方も「後半のセリフはない方がいい」と意見をくださり、みんな一丸になってこのシーンを作れたと思います。

息子・征二(南出凌嘉)の置き手紙を見つける

 『マチ工場のオンナ』でご一緒した内山理名さんと、久々の共演で夫婦役を演じられたのもうれしかったですね。また征二を演じたのは、僕自身の息子・虹郎のデビュー作で子ども時代を演じた子役さんだったんです。そうしたところにも縁を感じて、これまでの全てがつながっているんだと思える作品になりました。

前向きな気持ちで少しずつ動きはじめる
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