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仲野太賀 仲野太賀

仲野太賀俳優なかのたいが

旧名・別名
太賀

1993年生まれ、東京都出身。2006年に俳優デビュー。近年の主な出演作は、ドラマ『あのコの夢を見たんです。』『この恋あたためますか』(2020)、『コントが始まる』『#家族募集します』(2021)、映画『今日から俺は!!劇場版』(2020)、『すばらしき世界』『あの頃。』『ONODA 一万夜を越えて』(2021)など。第64回ブルーリボン賞助演男優賞、第45回日本アカデミー賞 優秀助演男優賞、 第76回毎日映画コンクール 男優助演賞、2022年エランドール賞 新人賞を受賞。『拾われた男』では主演を務める。

終戦特集ドラマ 15歳の志願兵(2010)

笠井光男役

終戦特集ドラマ 15歳の志願兵

インタビュー

 太平洋戦争末期に、名門中学の生徒700人が戦争に行くことを決めた、“総決起事件”を題材にしたドラマです。僕は、池松壮亮くん演じる藤山正美の親友、笠井光男を演じました。

「巷に雨の降るごとく 我の心に涙降る」 ヴェルレーヌの詩を正美(池松壮亮)に聞かせ、「悲しい時に口にすれば、その言葉の美しさ、表現の素晴らしさに悲しみが浄化されていく。それが文学の力なんだ」と嬉しそうに説く光男

 戦争を題材にした作品に触れるたびに、戦争というものの虚しさを毎回痛感しますね。僕は戦争を体験したことがないですし、想像するしかない。なので、演じた当時の僕と同世代の男の子たちは、戦場に向かうことをどう感じていたのだろうと、自分たちなりに時間をかけて思いをはせましたね。

「敵に後れを取ることがあってはならない、急げ! 立て!! 我が愛知一中の学徒諸君よ!!!」 配属将校で卒業生の坂町少尉(福士誠治)による殉国精神の訴えが、光男ら生徒たちに影響を与える

 また、役への理解を深めるために池松くんと、志願兵の男の子たちの遺書と顔写真を展示している戦争の資料館に行きました。文面を読んでみると、15歳とは思えないほど、すごく成熟していて。僕が考えもつかないような言葉を使って、親や愛する人に対して手紙を書き残していました。彼らの計り知れない悲しみや、日本がしてしまったことの重みを感じましたね。

「俺は、全ての夢を捨てます。あらゆる人生設計を捨てます。個人的な夢や人生に意味はない。全てを、今直ちに大君と祖国のために捧げます」

 それまでにも戦争を題材にした作品に出演はしていましたが、『15歳の志願兵』は特に、作品として残さなければならないと強く思いました。将来やりたいことがあって、大切な人もいた彼らが、若すぎる年齢で戦場へと向かわなければならなかった。彼らが感じた痛みを多くの方に伝えたいという使命感を抱きながら撮影にのぞんでいました。池松壮亮くんも同じ思いでこの作品に向き合っていて、撮影中ほとんどの時間を彼と過ごしていました。このドラマで彼と出会えたことはとてもうれしかったですね。

大河ドラマ 江
~姫たちの戦国~(2011)

豊臣秀頼役

大河ドラマ 江 ~姫たちの戦国~

インタビュー

 豊臣秀吉の側室、淀(よど/宮沢りえ)の息子、豊臣秀頼を演じました。

「徳川殿と共に太平の世を築くことを、共に考えて参りたいと思います」 上洛し、徳川家康(北大路欣也)に「お詫びを」と切り出しつつも対等の関係を求める秀頼

 この作品を撮影していた頃は、役者としての物心がつき始めた時期だったように思います。とにかく一生懸命に取り組んで、芝居をしているなかで、それまでに感じたことのない気持ちに触れることができました。

「母上は誇り高きお方にございます。そして、愛に満ちておられました」
「その愛で、そなたを苦しめた」
大坂夏の陣で勝敗が決し、覚悟を決める秀頼と淀(宮沢りえ)

 母の淀と自害をするシーンはとても思い出深く、秀吉が築いた豊臣家の天下が自分の代で完全に終わってしまうことへの無念を想像し、演じきりました。その場面を撮影し終わった後に、スタジオを出ると、プロデューサーの方や演出の方、スタッフさんが並んで待っていてくださって。「素晴らしかった」と、拍手で迎えていただき、本当にうれしかったですね。演じることにすごく誇りを持てた瞬間でした。

「母上、共に参りましょうぞ」

 自害をするというお芝居をそれまでしたことがなかったのですが、演技に気持ちが入り、短刀を持つ手に力がこもった感覚を今でも覚えています。秀頼という役は、役者として自分を奮い立たせてくれた役でしたね。

「ここで生きてきた私には、城は私自身なのです」

ドラマスペシャル 迷子(2011)

トミー役

ドラマスペシャル 迷子

トミ―(太賀)たち3人の男子高校生とOLの君枝(中村映里子)は、雑踏に座り込むおばあさん(ユン玉純)に声をかけるが、外国人らしいおばあさんは、突然姿を消してしまう。ホームレスの斎藤(逢坂じゅん)は、飛び込んで来た、おばあさんに驚き、顔見知りの高校生・ミキ(南沢奈央)、大学生・雅夫(金井勇太)とともに彼女を助けようと珍道中を始める。迷子のおばあさんをめぐり、都会の人々が心を通わせる、一夜限りの物語。

作:前田司郎 音楽:BANANA

80年後のKENJI
〜宮沢賢治21世紀映像童話集〜
「銀河鉄道の夜」(2013)

ジョバンニ役

80年後のKENJI〜宮沢賢治21世紀映像童話集〜

インタビュー

 宮沢賢治さんが描く小説の世界をCGやアニメーションなども使い表現した作品です。

「カムパネルラも僕も宇宙の話は大好きでした」 家が貧しく学校でもいじめられるジョバンニは、食い入るように星座絵を見る

演出の望月一扶さんは、僕がうっ屈としていた10代のときに、ものすごく励ましてくださった方なんです。僕がある舞台に出演していたときに見に来てくれて、すごく褒めてくださって。それがご縁でこの作品の主役に抜擢してくれたんです。本当に感謝しかないですね。

「悲しい時も君を愛する…花言葉だよ、リンドウの」
「僕、飛び降りて取ってきてあげようか?」

 また、僕が演じたジョバンニの親友、カムパネルラは染谷将太くんが演じています。彼とはこの作品以前から友人で、俳優としても切磋琢磨しあえるライバル。そんな2人で「銀河鉄道の夜」を作ることができたことがすごくうれしかったですね。

 宮沢賢治さんの作品は、学校の教科書では読んでいましたが、しっかりと作品を読み込んだのは、この作品に出演してから。撮影前に、彼が生まれ育った岩手県に行き、演じるうえでのヒントを探しました。宮沢賢治さんが泊まったとされる宿にも宿泊し、「星めぐりの歌」を聞きながら空を見て、宮沢さんがどんな気持ちでこの作品を作ったかなど、思いをはせたりもしました。そんな風に役にアプローチしていくのが楽しくて、できることはとにかくやろうと手探りでお芝居をしていた時期でしたね。なつかしいです。

「永遠という時間軸の中で、過去と現在が等しく存在するならば、未来だってきっとある筈だから」

昔話法廷(2015)

桃太郎役(2021)

昔話法廷

なじみ深い昔話をモチーフにした、これまでになかった法廷ドラマで描く学校放送番組。検察官、弁護人、被告人、証人のやり取りを一人の裁判員の目線で描く。番組の特徴は、最後に“判決”が出ないこと。判決を下すのは、番組を見た子どもたちである。一人一人が裁判員となって、法廷でのやり取りをもとに自分なりの判決を考えていく。各回の内容は、“三匹のこぶた”裁判、“カチカチ山”裁判、“白雪姫”裁判など。脚本:今井雅子ほか。

脚本:今井雅子、オカモト國ヒコ、坂口理子、森下佳子

土曜ドラマスペシャル
1942年のプレイボール(2017)

野口二郎役

土曜ドラマスペシャル 1942年のプレイボール

インタビュー

 この作品の演出は、僕が出演した、大河ドラマ『江 ~姫たちの戦国~』や連続テレビ小説『あまちゃん』でも演出をされていた桑野智宏さん。それまで何度か現場でお会いしていましたが、桑野さんが監督を務めるこの作品に、僕を主演としてキャスティングしてくださって、本当にうれしかったですね。

1942年5月24日、野口二郎の名を球史に刻む、伝説の試合が行われた

 『1942年のプレイボール』は、戦争に翻弄されつつも、野球に青春を燃やす姿が描かれたドラマです。僕が演じた野口二郎さんは、戦前から戦後の日本プロ野球を代表する名選手。投手兼打者として輝かしい記録を残した、元祖“二刀流”です。野球を題材にした作品はそれまでにも出演していましたが、実は野球が得意ではなくて…。でも、二郎さんの役をいただいて、さすがにそんなことは言ってはいられないと思い、野球指導の先生にしっかりと教えてもらいました。

「俺たち全員職業野球の選手になって、いつか4人で同じグラウンドに立って、お客さんを驚かせるような凄い試合をしよう」

 また、二郎さんは3人兄弟がいて、長男の明(勝地涼)、三男の昇(斎藤嘉樹)もプロ野球選手。四男の渉(福山康平)もプロを目指していて、全員野球をしています。その4人で野球合宿に行くなど、とにかく練習をいっぱいしました。キャスト、スタッフが一丸となって作り上げた大切な作品ですね。

「あんちゃん、野球好きか?」思い切り投げると、戦地での辛い記憶が蘇ってしまう明(勝地涼)に問いかける

 勝地さんは本当の兄貴のように僕を支えてくれました。お芝居中はもちろん、撮影がないときは毎晩のようにご飯連れていってくれて。勝地さんのおかげで、本当にアツい時間を過ごすことができましたし、お芝居で兄弟としてつながれたことはすごくうれしかったですね。実は勝地さんとは、『あまちゃん』でも共演しています。僕は、勝地さん演じる“前髪クネ男”ことTOSHIYAが出演するドラマのAD小池役。勝地さんがブレイクする瞬間を目の当たりにしているんですよ。共演シーンはなくても同じ作品に出演していることが多く、本当にお世話になっている大切な先輩ですね。

「みんな戦争なんかやめて、野球やりゃあいいのにな」

大河ドラマ いだてん
~東京オリムピック噺(2019)

小松勝役

大河ドラマ いだてん~東京オリムピック噺

インタビュー

 この作品は、運と縁で出演を引き寄せた作品なんです。制作が発表されたその日から、何がなんでも出たいと思い、いろんな方に自分をアピールしていました(笑)。

勝は長距離走の第一人者・金栗四三(中村勘九郎)が熊本から連れてきた有望株

 『1942年のプレイボール』を名古屋で撮影していたときに、『いだてん』の演出の井上剛さん率いるチームがたまたま近くにロケハンに来ていることを聞きつけ、両作品に携わる桑野智宏さんを通して、改めて井上さんを紹介していただいたり。名古屋で平成中村座が公演をしていたときには見に行き、主役の金栗四三を演じる、中村勘九郎さんに挨拶させてもらいました。脚本の宮藤官九郎さんとは、それまでも作品に出演させていただいて面識があったので、宮藤さんと飲みに行った際には、「いだてん、どんな感じですか」と探りを入れたり(笑)。「出たい」とは言いませんでしたが、いだてんの話を興味津々に聞いて、“出たいアピール”をしていました(笑)。事務所の人には、オファーが来ていないのに、「絶対に出たいから、スケジュールを開けといてください」と言っていました。

下宿先の増野りく(杉咲花)と結婚し子をもうけるも、学徒出陣に駆り出され…

 ここまでの執念を発揮できたのは、この作品には絶対出なきゃダメだという気持ちになったから。というのも、元々宮藤さんのファンでしたし、とにかく連続テレビ小説『あまちゃん』が大好きで。その作品を作り上げた、井上さんと宮藤さんがまたタッグを組んで、オリンピックを題材に大河ドラマを作る。面白くないわけがないですよね。僕もそのお祭りに絶対参加したいと思ったんです。

意図せず脱走兵となっていた勝は、中国・奉天で慰問に来ていた三遊亭圓生(中村七之助)と古今亭志ん生(森山未來)を、暴徒化した中国人から助け、行動を共にすることに

 そして本当に出演が決まって、演じる役を聞いてみると、ドラマとしてものすごく重要な役。いだてんは2部構成になっていて、その二つをつなぐ、キーマンでした。僕が演じた小松勝は2部の途中からの登場で、それまでの放送もしっかりと見ていましたが、そうそうたる役者さんがこの作品を大切に作り上げていました。その重みみたいなものをすごく感じてしまって、今までにないくらい本気でこの役に挑まないといけないと思い、撮影に臨ませていただきました。

中国・大連で終戦を知った、勝・志ん生・圓生は、逃げた興行主が残したウォッカをあおりながら、帰国後にやりたいことを語り合う

 共演の森山未來さん(古今亭志ん生)やの中村七之助さん(三遊亭圓生役)さん、そして中村勘九郎さんと杉咲花ちゃん(増野りく/小松りく)さんと一緒にお芝居ができて、特別な瞬間がたくさんありました。とにかく思い出がたくさんある作品ですね。

日本の家族へ宛てた絵葉書をポストに投函した直後、侵攻してきたソ連軍に見つかり…

NHKスペシャル タモリ×山中伸弥
「“人体VSウイルス”~驚異の免疫ネットワーク~」(2020)

語りとして

NHKスペシャル タモリ×山中伸弥「“人体VSウイルス”~驚異の免疫ネットワーク~」

世界で感染者1000万人を超えた新型コロナウイルス。なぜ日本人は重症者が少ないの?何が症状の重さを左右するの?治療の決定打はどんなもの?世界が注目する疑問に、タモリ×山中伸弥の二人がとことん迫る。カギを握るのは、驚くほど精緻な仕組みを進化させてきた人体の「免疫」と、それを巧妙にかいくぐるウイルスの特殊能力の攻防だ。ミクロの激闘を最新の顕微鏡映像と高精細なCGで完全映像化し、ナゾの解明に挑む。

語り:桑子真帆、仲野太賀

特集ドラマ 流行感冒(2021)

根岸役

特集ドラマ 流行感冒

小説家の私は、妻の春子と4歳の娘・左枝子、2人の女中とともに暮らしており、娘の健康に対して臆病なほど神経質である。時は大正7年秋。流行感冒(スペイン風邪)がはやり感染者が増え始めるなか、女中の石が村人が大勢集まる旅役者の芝居興行に行ったのではないかという疑惑が浮上する。原作:志賀直哉。脚本:長田育恵。音楽:清水靖晃。出演:本木雅弘、安藤サクラ、仲野太賀、古川琴音、秋野太作、石橋蓮司ほか。

原作:志賀直哉 脚本:長田育恵 音楽:清水靖晃

拾われた男(2022)

松戸諭役

拾われた男

インタビュー

 俳優の松尾諭さんによる実話に基づいたエッセイをドラマ化した作品です。

「これやりたい!」 拍手を浴びる役者さんたちの輝かんばかりの笑顔にビビッと来る

 僕が演じる松戸諭が俳優を目指すなかで、仕事がうまくいかなかったり、女の子にフラれたりして、何度も傷つきながらも、出会った人たちに“拾われる”ことで人生を切り開いていく物語です。

「航空券や、航空券や!」

 諭は、俳優の仕事がなかなか決まらないなか、ある日、自動販売機の下で航空券を拾うと、その持ち主はモデル事務所社長・山村(薬師丸ひろ子)。図々しさと昭和顔が良いと拾われ、諭の俳優人生がスタートします。

「死なないでくれー!」 俳優としての初めての仕事は、ジャングルをさまよう日本軍の軍曹

 僕自身共感することが多い作品で、仕事があまりなかった頃、小さな役でもいただいたときの喜びは、僕も痛いほどわかります。俳優は演技をしていないと、自分は一体何者なのかわからなくなることもあるのですが、お仕事をいただけると「あなたは俳優なんだよ」と証明してもらえたような気持ちになるんですよね。また、松戸諭には、兄・武志(草彅剛)がいて、ちょっと苦手に思っている。僕にも兄がいるので、諭と武志の関係性もすごく理解できます。本当に共通点が多いですね。

「諭がデ・ニーロになれるように祈ったるわ」
「なったるわ、デ・ニーロ」
飄々と、それでいて何かと先を行く兄・武志(草彅剛)に、俳優を目指すことを馬鹿にされた記憶が蘇り、デビューで満足せず、更なる闘志を燃やす

 このドラマを通して、僕自身は果たしてどれぐらい拾われてきたんだろうと考えてみると、あらゆる局面でいろんな方に拾っていただきました。今回NHK人物録でのインタビューで、これまでの出演作を振り返りましたが、改めてそのことに気づかされましたね。傷つくことがあっても、自分を必要としてくれる人が現れる。本当に人生って面白いです。

同じ事務所の看板タレント・井川遥(本人)の運転手兼ボディーガードとして向かった撮影現場で、キャスティング担当の目に留まり、横浜刑務所の囚人の役を得る

 松尾諭さんの思いもよらぬ方向に展開していく物語も素晴らしいですし、いだてんでご一緒した井上剛さんの演出がすばらしくさえわたっています。うまみの多い作品ですので、ぜひ最後まで楽しんでいただきたいです。

自損事故を起こし、マネージャーの日立(鈴木杏)に大目玉を喰らう
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