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大佛次郎 大佛次郎

大佛次郎作家おさらぎ じろう

小説・ノンフィクション・批評・劇作・児童文学と多岐にわたって活躍した作家・大佛次郎(おさらぎじろう)。大正13年に発表した『鞍馬天狗』は人気を集め、その後40余年にわたり書き続けられた。弱い者の味方で真の正義感を心に持つヒーロー像を描き続ける一方で、ノンフィクションの分野では『ドレフュス事件』『パリ燃ゆ』など、海外の歴史や社会に題材を得た作品を数多く発表した。
明治30年横浜市生れ。自由でハイカラな気風の中で育つ。一高へ進学し、フランス語・英語に親しんで育ち、「将来は外交官へ」という父の希望を受け、東京帝国大学政治学科へ進学。卒業後は外務省に勤務する一方で、自由と平和を謳ったロマンロランやヴィクトルユゴーの翻訳も手がけながら進む道に迷っていた。転機となったのは大正12年の関東大震災。これを機に文筆業に専念し、『鞍馬天狗』シリーズの斬新な作風で急速に支持を得た。大正15年には「照る日くもる日」をかかげ新聞小説という舞台に登場、気鋭の作家として新聞や雑誌への作品を量産してゆく。
その一方で、大佛は常に「社会」「時代」を冷静に見る批評精神を持ち続けた。昭和5年には、フランス第三共和政に材を得たノンフィクション「ドレフュス事件」を発表。戦争へと突き進む国の有り様や自由な精神を持ち続ける重要性など、作品を通じ日本社会へ警鐘を発した。その後も筆を休めることなく、「歴史」と「現代」を映し鏡とした作品を発表し続けた。70歳を過ぎてからから取り組んだライフワーク『天皇の世紀』は、幕末以降の日本人の歴史を振り返り、透徹した歴史認識と批評精神で、流されやすい日本の国民性に警鐘を鳴らした。
戦前から戦後にわたり筆を執り続けた大佛次郎の希少な映像・音声とともに足跡を辿る。

あの人に会いたい

時代、時代の潮流。人間をいろいろ書いているが、背後の時代から目を離さずにいる。それは僕の一生の仕事に全部通じている。

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