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山口昌男 山口昌男

山口昌男文化人類学者・思想家やまぐちまさお

文化人類学者で思想家の山口昌男(やまぐちまさお)。既成の学問の境界を越え、それまで特定の場所や文化に属すと考えられていた事物をまったく別の文脈に置き換え読み解く中で生まれる山口の思想は、など大江健三郎や坂本龍一といった多くの文化人に大きな影響を与えた。
昭和6年、北海道美幌町に生まれる。幼い頃は家に閉じこもって本を読み漫画ばかり描いていた。14歳で迎えた終戦とともに戦争で閉鎖されていた図書館が解禁され山口は図書部員となり本の世界に没頭する。昭和26年東京大学文学部国史学へ進むも人類学に興味を持ち、都立大大学院へ進学。院ではアフリカに関心を寄せ研究を積む。昭和38年ナイジェリア国から招聘されイバダン大学の講師となり、部族の語り部たちが語る物語や神話・祭りのフィールドワーク調査を重ねた。フィールドワークとともに山口の思想の源となったのは「書物」であった。膨大な量を興味の赴くまま読み解き、そこから生まれる閃きを基に新たな発見を見出す。中でも、イタリア仮面劇のアルレッキーノから始まり古今東西の文化の領域を超えて、「道化」がもたらす社会的な役割を論じた「道化の民俗学」は熱い注目を浴びることとなった。時代や場所や既存の学問領域にとらわれずに論じる山口の手法は、論文のみならず、当時の大学の人的交流にも風穴を開け、「開かれた」学際交流を続けていった。
60歳の時には福島県昭和村で解体が予定されていた小学校に「文化再学習センター」をオープンし、蔵書4万冊の書庫を作るとともに、自然や景観が発するものを感受できる人間の育成教育の重要性を説いた(現在は札幌大学構内の山口文庫に引き継がれている)。また、一方で「敗者の精神史」など日本の歴史の中に埋もれた人々の軌跡を発掘・分析し、見過ごされてきたものの中に現代日本を活性化させる知恵があると示した。
何事にもとらわれることなく人間の生きる日常を見つめ、書物を探求し、未知の叡智の発見を世に問い続けた山口の思いが語られる。

あの人に会いたい

個体の中に 人間を閉じ込めてしまわない。世界あるいは宇宙に向かって開かれた状態、人間はそういうものを反映する状態だとしてとらえる。

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