2021年2月15日 (月)鉄道フォトライター 矢野直美のおススメ鉄道旅
「摩周の豚丼」(北海道)


摩周の豚丼

摩周の豚丼

 全国を鉄道で旅してきたフォトライター・矢野直美さんが、「みちしる」の動画の中から日本各地、おススメの鉄道、駅舎、車両を紹介していきます。今回は、北海道・摩周駅の名物駅弁「摩周の豚丼」を紹介します。北海道産の豚ロースを秘伝のタレで網焼きし、ご飯にのせた絶品駅弁です。

矢野直美さん





矢野直美

 北海道札幌市在住。国内外を旅しながら写真を撮り、文章をつづる「フォトライター」。鉄道旅をこよなく愛することから「鉄子」の愛称でも呼ばれる。著作に『汽車通学』『ダイヤに輝く鉄おとめ』『おんなひとりの鉄道旅』など。

摩周の豚丼

 「摩周の豚丼」を手がけているのは、JR釧網本線の摩周駅前で35年以上前から店を営む「食堂と喫茶 poppotei(ぽっぽ亭)」。店の一番人気メニュー「豚丼」のレシピを生かしてこの駅弁が作られました。北海道産の豚肉を網焼きにし、余分な脂を落として旨味のある脂だけを残して焼き上げ、味付けは店の営業が始まった時からずっと注ぎ足しながら守ってきた秘伝のタレを使います。その味は「甘辛くて箸がとまらないおいしさ」と全国にファンを持ちます。
 店主である古瀬圭一郎さんの「あたたかい駅弁をあたたかいうちに食べていただきたい」という思いから、駅での常時販売ではなく、オーダーが入ってから作る予約制となっています。「〇月〇日、〇時〇分、摩周駅到着」と電話で予約を入れれば、焼きあがったばかりの駅弁を列車まで届けてもらえます。ホームで受け取るあたたかい駅弁は、今ではなかなか体験できない鉄道旅の楽しみです。かつてホームで売られていた駅弁を列車の窓から購入した時代をなつかしく思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。列車まで届けてもらう際の予約受付は摩周駅到着の15分前まで。停車時間が短いのでお釣り必要がないように小銭を用意しておくと安心です。
 摩周駅のあるJR釧網本線は、沿線に日本一大きな湿原・釧路湿原や冬は流氷が押し寄せるオホーツク海があり、湖や山々も望める風光明媚なローカル線。春の新緑、花盛りの夏、錦秋の秋、純白の雪景色と四季を通じて美しく、旅をしていて本当に楽しい路線です。

「摩周の豚丼」が購入できる、JR釧網線・摩周駅
「摩周の豚丼」が購入できる、JR釧網線・摩周駅


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