2021年3月8日 (月)鉄道フォトライター 矢野直美のおススメ鉄道旅
「神戸駅(ごうどえき)」(群馬県)


神戸駅

神戸駅

 全国を鉄道で旅してきたフォトライター・矢野直美さんが、「みちしる」の動画の中から日本各地、おススメの鉄道、駅舎、車両を紹介していきます。今回は、群馬県と栃木県を結ぶ、わたらせ渓谷鐵道の駅、神戸駅(ごうどえき)です。開業当初から変わらない瓦屋根の古い駅舎と、それを彩る桃の花が人気の駅です。

矢野直美さん





矢野直美

 北海道札幌市在住。国内外を旅しながら写真を撮り、文章をつづる「フォトライター」。鉄道旅をこよなく愛することから「鉄子」の愛称でも呼ばれる。著作に『汽車通学』『ダイヤに輝く鉄おとめ』『おんなひとりの鉄道旅』など。

神戸駅

 群馬県の桐生駅と栃木県の間藤駅を結んで走る、わたらせ渓谷鐡道。名前通り、44.1kmの路線のうち8割近くが川沿いを走り、春の新緑や秋の紅葉など四季折々の渓谷風景が車窓に展開します。
 長い距離を川と共に旅する魅力は、渓谷美もさることながら、変化する川の表情にあります。上流と下流では水の流れや深さはもちろん、石や草木といった河原の様子、周辺の渓谷や森林風景もまるで違います。下流では目にしなかったチョウやトンボなどの昆虫や動物を上流で見かけることもあります。
 わたらせ渓谷鐡道も桐生駅から上流の間藤駅にかけて車窓が次々と移り変わり、その景観を存分に楽しむための観光列車「トロッコわたらせ号」「トロッコわっしー号」も運行しています。
 沿線には特徴的な駅もあります。1926年の開業当時から変わらない神戸駅は、瓦葺きの屋根や木製のベンチが歴史と趣を感じさせる木造駅舎。駅の周辺には約300本という桃の木が植えられ、春には可憐な桃の花で彩られます。
 神戸駅には、かつて東武で使われていた特急車両を店舗として利用しているレストランがあります。昔なつかしい食堂車にいるような気分を味わえ、沿線名物のマイタケやキノコを使ったメニューが人気です。
 水沼駅には食堂と売店がある温泉施設が併設されています。わたらせ渓谷鐡道の沿線にはさまざまなハイキングコースが設けられ、駅をアクセスポイントとして歩けるコースもあるので、鉄道とハイキング、そして温泉でリフレッシュという盛りだくさんの旅ができます。

春、桃の花を目当てに多くの観光客が訪れる
春、桃の花を目当てに多くの観光客が訪れる


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